◇今週のこの1枚◇ヴァン・ヘイレン「Van Halen」(1978年/Warner Bros.)
rockの世界では有名な「You Really Got Me」という曲がありますが、初めて聴いたのが、ザ・キンクスではなく、このアルバムに収録されているのが始まりでした。もう既にpunkに心を奪われている時代だったのですが、このアルバムはよく聴きましたね。
元々、ヴァン・ヘイレンの兄弟が中心だったこともあり、バンド名もそうなりました。最初にrockを始めた頃は、リーダーでギターのエドワード・ヴァン・ヘイレンがドラムを買って、アレックス・ヴァン・ヘイレンがギターを弾いていたらしいのですが、ドラムの借金のため新聞配達をしていると、その間にアレックスがドラムを遊びで叩いてて、エドワードより上手になったため、楽器を交換したらしいです(笑)。同じ学校でライバルであり、良き対バン相手だったボーカルのデイヴィッド・リー・ロスを引き抜き、また同じ学校の違うバンドで活動していたマイケル・アンソニーをベースに迎え入れ、ヴァン・ヘイレンが結成されます。
イギリスでのhard rockブームが下火になり、そんな時に彗星のごとくアメリカの西海岸からこのアルバムでデビューします。エドワードの超絶なギターテクニックは、あっと言う間に世界中で話題となり、ライトハンド奏法は代名詞となります。デイヴィッド・リー・ロスの自由奔放なキャラクターも二枚看板となり、いきなり大スターの仲間入りを果たしました。今聴いても、新人とは思えないほどの演奏力の高さです。その頃、人気絶頂だったドゥービー・ブラザーズなどのプロデューサー、テッド・テンプルマンの起用も効いているんでしょうね。rockの歴史の中では重要なアイテムです。
ボーカルが何回も変わりながらも、ヒットを続けてきたバンドですが、今はまた、デイヴィッド・リー・ロスに戻っています。エドワードの癌治療などにより、精力的には動いていませんが、エドワードの息子もベースに加わり活動しています。
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