昨年の朝ドラ『ごちそうさん』に続き、日テレ系『花咲舞が黙ってない』でも主演を務め、今期ナンバー1の視聴率を叩き出した女優・杏。彼女こそが新時代の視聴率女王に相応しい存在といえるだろう。『ごちそうさん』の好調は『あまちゃん』の流れがあり、『花咲舞が黙ってない』は半沢直樹の原作者である池井戸潤の話題性がヒットを後押ししたともいえる。だが視聴者もバカではないので退屈ならば途中で見限るはず。それがなかったのはやはり杏の実力を世間が認めたということだ。
また杏といえば女優になる前は、モデルとしても海外で精力的に活動していた。日本とは違い、欧州あたりのファッションショーとなると素肌に重ね着前提の服を1枚だけ着たり、実用性を考慮しないアート性を表現する場合、モデルの乳首がそのまま出ているということがある。海外のショーではそのような様子は珍しくもないのだが、日本の乳首マニア達は杏が世間で話題になる度に、モデル時代の写真をネットにアップして掲示板で騒ぎ出すという由々しき事態が起こる。これは日本人として非常に嘆かわしい事である。しかしそんな乳首マニア達の狂乱を事前に阻止することができれば、杏の気持ちを射止める近道ともなるはずだ。
まずタイムマシンに乗り、10年前にワープしよう。するとそこには、今まさにファッションショーのランウェイに降り立とうとする杏の姿が。早くしなければ杏の突起がステージに登場してしまう。そんな時、偶然、目の前をカメラマンのジョニーが通りかかった。「ヘイ! ジョニー! カモ〜ン!」 気だるそうな彼に声をかけて呼び止める。こちらに視線を向けるジョニー。そして僕は彼の肩を掴み、すかさず大声でこう叫んだ。
「ニプレスプリーズ! ニプレスプリーズ!」
だが突然だったため、ジョニーはニプレスを持ち合わせていなかった。まずい、もう時間がない…! そんな時、彼が手に持っていたハンバーガーが目に入る。そうだ! これを使おう。僕はパンに挟まれた2つのピクルスを取り出し、すばやく杏の乳首にペタッペタッっと貼り付けた。そのまま彼女は舞台へ向かう。よかった。これで彼女の乳首は守られた。ありがとうピクルス。さよならピクルス…。
…さて今一度、冒頭の問いに戻る。乳首とは何なのか? それは誰にもわからない。つまり僕は何が言いたいかというと、雨に濡れている女性がいれば傘を差し出し、薄着で寒そうにしている女性がいれば肩にジャケットをかけてあげる。それと同じように乳首が出ている女性にはニプレスを付けてあげることも時には大切だということ。もしもニプレスがなければピクルスだっていい。それが男の優しさというものだろう。その気持ちが相手に伝われば、杏もきっと振り向いてくれるはずだ。確かに起こってしまった過去は変えられない。変える必要もない。彼女はプロとしての仕事をしたまでだ。だからこそ堂々と未来を歩いていこう。それが2人の LOVE REVOLUTIONなのだから…。
(文・柴田慕伊)