毎年、春先になると開催されてきたアミューズメント・エキスポ。今年は昨年に比べて9社少ない47社が出展した。
任天堂の「Wii」など家庭用ゲーム機市場が好調を維持する一方で、アーケードゲーム市場は低迷中。昭和60年頃を境に全国のゲームセンターの数は減少を続けており、近年では“ゲームセンター離れ”が叫ばれる。
先日も中堅メーカーのアトラスが、アーケードゲーム事業から撤退することを発表したばかり。同社は1995年にプリクラの語源となった「プリント倶楽部」を発売。女子中高生を中心に人気になり、一大ブームを築いた。業界のエポックメーカーもこの不況の波には耐えられなかったようだ。そんな不況の余波は思わぬところにも押し寄せていた。
「規模が縮小されたとはいえ、セガ、コナミやカプコンらの大手ですらコンパニオンが少ないですね」
そう寂しげに漏らすのは、毎年通っているというカメラ小僧の男性。企業の経費削減の一環として、イベントの華であるコンパニオンたちが切られているのだという。実際、女の子たちのほとんどは事務所に登録しており、イベントの仕事が入ると呼ばれる典型的な“派遣業”。最近は企業が直前になって人数を減らす“内定取り消し”もあるという。
コンパニオン目当てに来場するやからには何とも残念な話。しかし定員が減ればその分、競争率も当然上がる! 少数精鋭の美女たちとゲームに興じられれば文句はない。今年の会場では例年にないハイレベルな美女がそろい、来場者の熱い視線を集めていた。
背丈を越すほどの大きなリスの尾っぽをお尻につけたのは「オッポポブーン!!(タイトー)」のコンパニオン、西山さやかさん(23歳、T173、89・58・86)。たえずお尻をフリフリしては尾っぽを揺らし、セクシー度満点のアピール。
150センチの小柄な体であどけない笑顔を振りまいていたのは、人気シューティングゲーム「デススマイルズII(ケイブ)」のコスプレをしていた山口えりさん(14歳、72・55・80)。思わずもう一度年齢を聞きなおしたが「本当に14歳です!」という。アキバヲタクのツボを刺激する彼女の周囲では、フラッシュが止むことはなかった。
「最近のプリクラは撮った写真が携帯の待ち受けにもなるんですよ。付き合った記念日を覚えてくれるモードもあるんで一緒に撮りませんか?」
ニッコリ笑いながらそんなうれしいお誘いを掛けてくれたのは、新作プリクラ「カワイイフタリ(フリュー)」を説明してくれた藤川奈緒さん(24歳、T161、86・58・85)。パステルカラーのパーカーにショートパンツという部屋着みたいなスキのある格好に思わずドキッ! こんな子と2人でプリクラを撮れるなんて夢のよう。
今回のコンパニオンは激戦を勝ち抜いた女の子たちとあって、ルックスのみならずサービスも満点。来場者とのゲームに熱中しすぎてパンチラしちゃったコンパニオンもいた。彼女たちを眺めていれば業界の不況もどこかに飛んで行ってしまいそうな勢いだった。