コロンビア国籍のナザリトは、今季に岐阜に加入すると、日本人選手を圧倒する強靭な体格でクラブ史上最多の17得点を獲得。これはチームの年間ゴール数54得点のうち、約3分の1をナザリト一人で稼いだ計算になる。ナザリトは間違いなく今季のJ2移籍市場の目玉となる外国人ストライカーのはずだった。
「無料で手放すことになった原因は、チームがナザリトと1年契約しか結んでいなかったことです。引き留めたいチームはシーズン中に契約更新を打診するも、今季赤字の岐阜に彼を納得させられる年棒は提示できず、シーズン終了とともにエースを無料で放出することになってしまったわけです」(サッカー誌記者)
その後、ナザリトはJ2札幌へ完全移籍したことが発表された。これには岐阜のラモス監督も怒り心頭だったそうで、シーズン後半にはもうナザリトと契約更新できないと見込んだのか、「あいつは大嫌い」と周囲に公言しまくっていたという。来季の岐阜VS札幌戦は注目が集まりそうだ。(明大昭平)