「英明君はいまや岐阜を代表する有名人ですからね。近所では“海猿御殿”と呼ばれてますよ」
高校卒業まで岐阜市で過ごし、俳優を志して上京した伊藤。最初に所属した事務所とは上手くいかずに間もなく辞め、解体現場などでの肉体労働のアルバイト生活が2年間続いたという。そんな伊藤の出世作となったのが『海猿』シリーズだ。
そんな、“海猿御殿”とはいったいどんな豪邸なのか、記者が実際に訪ねてみた。その家があると聞いたのは、岐阜市内のとある落ち着いた住宅街。ここは数年前から開発が進んだ地区だそうで、オシャレな新築一軒家が建ち並ぶ。その一角に、“海猿御殿”はあった。それは、記者の目から見れば、ごくごく一般的な一軒家だった。新築で綺麗ではあるが、御殿というほど豪華なものではなかった。
近所に住む男性は「みんな普通の家だから通り過ぎちゃうんだよ」と笑った。男性によれば、家に住む両親は伊藤に顔立ちがそっくりだという。「親父さんはチョイ悪オヤジ風のいい男でね、昔は自衛官だったそうだよ」。伊藤の肉体美は父親譲りだったようだ。(明大昭平)