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噂の深層 宅配便のドライバーが安全運転すぎる理由

 毎日、街を行き交う宅配便のトラック。炎天下でも汗だくになって配送業務をしている彼らを見ると、一分一秒を争う大変な仕事だと思い知らされるが、宅配便のトラックの後ろを運転していて“遅いな”と思ったことはないだろうか。スピードが勝負なはずの彼らだが、ハンドルを握ると慎重すぎるといえるくらいの運転を目にした経験が度々ある。

 その謎を調べてみるとこんな真相があった。

 「大手宅配業者では配送業務をする人間をセールスドライバーと呼んでいますが、彼らは一度でも違反や事故を起こすと、クビにはなりませんが、内勤の仕分け業務に転属されてしまい、ハンドルを握れなくなってしまうんです。朝から夜までただただ仕分けをするだけの仕事ですし、給与面で10万近く落ちてしまうんです。多くの人がこれで辞めていきます」(大手宅配業者元社員)

 大手の一角、佐川急便では配送業務中は常に走ることが求められているという。それでも運転だけには慎重になるのは、そんな理由があったのだ。宅配便の後ろをあおることは無意味ということだ。(明大昭平)

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