その謎を調べてみるとこんな真相があった。
「大手宅配業者では配送業務をする人間をセールスドライバーと呼んでいますが、彼らは一度でも違反や事故を起こすと、クビにはなりませんが、内勤の仕分け業務に転属されてしまい、ハンドルを握れなくなってしまうんです。朝から夜までただただ仕分けをするだけの仕事ですし、給与面で10万近く落ちてしまうんです。多くの人がこれで辞めていきます」(大手宅配業者元社員)
大手の一角、佐川急便では配送業務中は常に走ることが求められているという。それでも運転だけには慎重になるのは、そんな理由があったのだ。宅配便の後ろをあおることは無意味ということだ。(明大昭平)