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スポーツ 2018年03月26日 18時30分
センバツ甲子園 王者・大阪桐蔭の連覇を阻む有力出場校の戦力
球春到来――。90回目の記念大会となるセンバツ高校野球。注目は甲子園大会で初めて導入される「タイブレーク制」と、史上3校目となるセンバツ連覇を狙う大阪桐蔭だろう。 「今年の大阪桐蔭は、とにかく選手が揃っている。投打ともにスターが多く、同校史上最強とも称される学年が最年長となったチームです。個人的には、投手、内野手、外野手の“三刀流”根尾昂が楽しみ。足も速く、スケールの大きい松井稼頭央といった感じです。『野手・根尾』をたくさん見たいと思いますが、本人は『ショートを守ることで投手のコツが掴めた』と話していました。自身は投手中心で考えているみたいですね」 高校野球に関する著書を多く持つスポーツジャーナリスト・手束仁氏がそう語る。根尾は昨秋の近畿大会・準決勝で、今大会にも選ばれた近江(滋賀)相手に完封勝利を収めている。それも、16Kという奪三振ショー付き。プロ12球団のスカウトも、「マルチな才能がどこまで伸びるのか?」と、“最優先チェック”であることを伝えていた。 「1チームから同時にドラフト指名された最多人数は、'77年の法政大など5人でした。当人の進路希望はともかく、それを上回る可能性もあります」(スポーツライター・美山和也氏) 外野手・藤原恭大もすごい。走攻守3拍子揃った左のスラッガーで、前述の近畿大会・履正社戦では2本塁打を放ち、「本当に高校生か?」とスタンドをどよめかせた。また、守備も巧いため、「プロですぐ通用する」との声も聞かれた。 「昨秋の神宮大会で背番号1を付けた柿木蓮も注目です。スライダーと落ちるボールを駆使し、それと手首の使い方がいいのでしょう。ボールに伸び、キレがあって、球速以上のスピードを感じさせます。また、控えの左腕・横川凱が駒大苫小牧戦に投げたのも見ましたが、身長190センチの長身から投げ下ろすボール、カーブのキレは一級品でした」(スポーツライター・豊島純彦氏) 内野手の山田健太と主将の中川卓也、そして、強肩捕手・小泉航平もドラフト候補だ。当人たちの希望もあるだろうが、プロ予備軍7人を擁するスター軍団を破るのは並大抵ではない。 「7年ぶり10回目出場の東海大相模(神奈川)もいい。森下翔太は昨秋5本塁打と評判通りの活躍でしたが、遊撃手の小松勇輝に注目しています。神宮での作新学院戦の初回、小松はやや中堅寄りの右前打を放つと、躊躇することなく一気に二塁まで走りました。普通ならシングルヒット。足が速く、積極的な走塁が大量4得点の契機になりました。理想的なリードオフマンである小松が打てば、東海大相模は勝ち上がっていくと思います」(豊島氏) 昨秋の神宮大会の覇者・明徳義塾(高知)や静岡、東邦(愛知)、聖光学院(福島)、創成館(長崎)、明秀日立(茨城)も前評判が高い。 「明徳義塾は相手のミスに付け込み、スチールやエンドランを仕掛けてきます。エース・市川悠太は強気のピッチングで試合を作ってくれます」(同) 手束氏は新2年生ながら伝統校・東邦の4番を任された石川昂弥をポイントゲッターに挙げる。さらに、 「ダークホース的存在なのが日本航空石川。打撃のチームです。昨秋11試合で96得点と破壊力も抜群。一気に波に乗るかもしれません。近江も面白いですよ。新3年生のエース左腕・金城登耶も好投手ですが、神奈川県に遠征した試合では同じ左腕の林優樹が投げていました。スリークオーター気味のフォームで、いわゆるムービングボールを投げてくるんです。実力なら創成館。エースの川原陸はプロ注目の左腕です。少ない投球数で完投でき、それでも奪三振数が2ケタに届いています」 東北の雄・聖光学院は右肘故障から這い上がったエース衛藤慎也がカギを握る。打線は「同校史上最強」といわれ、東北大会4試合で1試合平均13安打、11得点の破壊力を持つ。神宮4強の静岡は、鈴木翔也、春翔一朗の二枚看板がウリだ。 「明秀日立のエース細川拓哉はDeNA細川成也の弟。1番・遊撃の増田陸は走攻守3拍子揃っていて、ソフトバンクの松田宣浩に似ています。金沢成奉監督は光星学院時代に坂本勇人(巨人)、北條史也(阪神)らを育てており、能力の高い選手が多い。初出場とはいえ侮れません」(美山氏) また、明徳義塾と初戦でぶつかる中央学院(千葉)には“大谷”がいて、関東圏では注目度も高かった。 「大谷拓海は投手で4番、投げない日は外野を守ります。『大谷』がコールされるだけでスタンドから拍手が沸くんです。こういう選手は貴重ですよね。相馬幸樹監督は社会人・シダックスで野村克也さんの薫陶を受けており、チームもまとまっています」(手束氏) 明徳義塾の馬淵史郎監督も大谷には一目置いていた。すでに神宮大会で対戦しているが、左打者の大谷が左翼席に運んだ一撃を見て、「あそこまで飛ぶとは…」と驚いていた。星稜・松井秀喜、早実・清宮幸太郎とも対戦してきた名将は、彼らに勝るとも劣らない逸材に警戒を示す。 「大谷のマイナスを挙げるとしたら、左バッターに投げにくそうにしている点。ボールがシュート回転するので痛打される。でも、右打者には得意のスライダーを外角に決めていました。スリークオーター気味の投球フォームをオーバースローに改造したようですが、シュート回転の悪癖が克服されれば…」(豊島氏) 中央学院の試合を見た美山氏は“同校2人目の二刀流”西村陸もポイントとなる選手に挙げていた。 「右サイドスローで、技巧派ではなく、スピードでも勝負できるタイプ。大谷だけではなく、他にも好投手が控えています」 馬淵監督は「甲子園通算50勝」に王手を掛けている。二刀流退治で、節目の勝利を飾れるかにも注目が集まる。 16日に行われた組み合わせ抽選会では“身内対決”も話題になった。順調に勝ち上がればの話だが、準々決勝で智弁学園(奈良)と智弁和歌山の“同門”が激突するかもしれない。 また、今大会では新ルールのタイブレーク制がいきなり見られるかもしれない。過去10年、甲子園大会808試合を調べ直したところ、延長戦にもつれ込んだのは78試合。うち、タイブレーク制の対象となる13回以降に突入したのは10試合。つまり、1.2%の割合でしか新ルールは適用されないことになる(本誌調べ)。 しかし、そのタイブレーク制となる10試合の内訳は、春9試合、夏1試合。つまり、センバツはタイブレーク制に突入しやすい大会ともいえる。 「昨年のセンバツでは、『延長15回引き分け再試合が2回もありました。これにより、導入が加速されました』(手束氏) タイブレーク制は延長13回に突入した場合に行われる。「無死一、二塁」から開始され、前イニングに7番バッターで攻撃を終了させたら、「6番打者が二塁走者、7番打者は一塁走者」となり、8番バッターが打席に立つ。人為的な措置のため、それまでの試合の流れを遮ることが、導入反対の主な理由だった。 「センバツは投手力の大会といわれています。無死一、二塁からの試合再開となれば、作戦の選択肢が広がります。重盗、エンドラン、バントで好投していた投手が一気に打ち崩されてしまう事も。守る側もバント処理、牽制、守備位置を変えるサインプレーなど基本的な動きが問われます」(美山氏) 90回目の記念大会は、新たなドラマを生みそうだ。
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スポーツ 2018年03月26日 17時50分
オリックス担当記者が分析する開幕展望〜開幕ローテ編〜【オリックス】
オリックスは25日、本拠地でのオープン戦で阪神と引き分け、全日程を終了した。14試合を戦い、7勝5敗2分。5位というまずまずの成績を収め、レギュラーシーズンを迎えることになった。 「いよいよ3月30日より2018年シーズンが始まります。われわれ選手一同、優勝目指して、熱く、強く、気持ちを持って試合終了まで全力で戦います。皆さんの声援が力になります。2018年シーズンも熱い声援をよろしくお願いします」 試合後にファンクラブ会員をグラウンドに招いて行われた出陣式で、選手会長のT-岡田がこのように挨拶すると、ファンは期待を込めて大きな拍手を送った。 「今年こそ…って毎年言ってるんですけどね」 エースの金子千尋は自虐気味に話していたが、チームもファンも「今年こそ」優勝したい、してほしいと思う気持ちは強い。それは取材している私たち「オリックス番」にとっても同じ思いである。球団統合後、優勝は2010年の交流戦のみ。金子はオリックス・バファローズの1期生ということもあり、優勝したい気持ちは強いし、ファンの悔しさも肌で感じている。 ケガによる出遅れがあった年を除けば、ほぼ毎年開幕投手を務めてきた金子。実際、2016年からは2年連続で務めてきた。しかし、今年は登板数を抑えて登板間隔を維持するため、高卒10年目の西勇輝に大役を譲ることになった。西は初の開幕投手を務める。現時点での開幕ローテーション予想は次の通りだ。3月30日(金) 西勇輝(対ソフトバンク/ヤフオクD)3月31日(土) 田嶋大樹(対ソフトバンク/ヤフオクD)4月1日(日) 山岡泰輔(対ソフトバンク/ヤフオクD)4月3日(火) 金子千尋(対千葉ロッテ/京セラD)4月4日(水) 山本由伸(対千葉ロッテ/京セラD)4月5日(木) ディクソン(対千葉ロッテ/京セラD) 新外国人アルバースとローテーションの残り1枠を争う高卒2年目の“オリの神童”山本だが、23日のファームの広島戦(舞洲)で最速157キロを記録し、8回を3安打無失点の好投。球数も103球と100球を超えた。福良監督は昨年から「由伸は100球投げさせたときどうなるか」と課題を口にしていただけに、ファームとはいえ課題をクリアしたことは大きい。スタミナ面で監督の信用を勝ち得てないアルバースをロングリリーフもできる中継ぎに回し、山本を先発で起用する可能性が高まっている。 「上で何かあったときのために、準備はしてもらわないと困る」 オープン戦の最後に支配下登録されたばかりの高卒2年目、榊原翼が阪神の上位打線を三者凡退で打ち取る好投を見せると、福良監督は榊原の投球を称賛するとともに、ファームの選手にメッセージを送った。ファームでは吉田一将、松葉貴大、山崎福也、山田修義、東明大貴、吉田凌、佐藤世那ら、1軍の試合で先発可能な選手が声がかかるのを手ぐすねを引いて待っている。佐藤達也、塚原頌平、比嘉幹貴、齋藤綱記、鈴木優、ルーキーのK-鈴木ら中継ぎ陣も同じだ。投手層の厚さはソフトバンクに引けをとらない。 オープン戦では防御率1位の好成績を収めた。今シリーズから3年ぶりにチームに復帰した高山郁夫投手コーチのもと、「投手王国復活」に向けて期待がかかる。シーズンが始まり、ルーキーの田嶋や2年目の山本にある程度計算できるようになれば、ソフトバンクともいい勝負ができるはずだ。田嶋と山本がローテの鍵を握っていると言ってもいいだろう。 ソフトバンクとの開幕3連戦は投手力で強力打線をねじ伏せたい。取材・文・写真 / どら増田
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スポーツ 2018年03月26日 17時45分
センバツで再注目 ノムラID野球を巡るNPBの裏話
高校球界にも「ノムラID野球」が浸透――。甲子園球場では第90回記念大会のセンバツ高校野球大会が繰り広げられている。大会3日目の3月25日、明徳義塾(高知県)が中央学院(千葉県)にサヨナラ勝ちした。同校を率いる馬淵史郎監督(62)は、これで甲子園通算50勝である。劇的なサヨナラ3ランアーチで節目を飾ったわけだが、両校の対決は異様な盛り上がり方を見せていた。「馬淵監督は冬の期間、基礎体力面で徹底的に選手を鍛え上げます。対する中央学院の相馬幸樹監督は社会人野球・シダックスの出身、野村克也氏に薫陶を受けた若い指導者です」(アマチュア担当記者) 馬淵監督はやみくもに選手を鍛えているのではない。また、中央学院の練習量が少ないという意味でもない。ノムラID野球とは,平たく言えば、対戦チームの傾向をまとめ、それに応じて作戦を立てていく。ID野球と名将がぶつかったら、どんな試合になるのかが注目されていたのである。 野村氏に学んだ選手のなかには指導者となった者も多い。氏が専任監督を務めたヤクルト、阪神、楽天以外にも散り、ID野球は現プロ野球の戦力の礎となったと言っても過言ではない。「ID野球は各球団でさらに改良されています。今日ではメジャーリーグ式のデータ収集法、選手能力の分析法も広まっていて、各球団とも、事細かな戦略を立てています」(プロ野球解説者) ID野球は監督・野村のミーティングで説明されていったという。そのせいだろう。こんな声も聞かれた。「今さらだが、そのミーティングノートがほしい」――。それも、一部のプロ野球関係者、現役の球団スタッフからそんな声が出ているのだ。「実は、ミーティングノートのオリジナルを持っていないのは、ヤクルトなんです」(球界関係者) ヤクルトはID野球を提唱した最初のチームでもある。野村氏がヤクルトの指揮官を務めたのは1990年から98年、その後、阪神、シダックス、楽天を渡り歩いているが、ヤクルト球団だけがミーティングのオリジナルノートを持っていないそうだ。 ヤクルトOBの一人がこう言う。「その通りですよ。野村さんが監督を務めていらした9年間のミーティングノートのオリジナルはヤクルトにはありません。だって、個人財産ですから」 この「個人財産」なる言葉が意味深い。同OBによれば、当時の野村氏のミーティングはホワイトボードで行われたという。学校の授業のように野村氏がボードに書き、それを選手たちがノートに書き記していく。話に熱が入ると、ボードを消してすぐに次のことを書きなぐっていく。そのスピードに付いていけない選手も出て、隣の席に座っている者のノートを覗いて書き足していくという、まさに学校の授業のようなミーティングがされていたそうだ。 この話を阪神OBの元プロ野球選手に聞いてみた。「阪神でのミーティングはちょっと違いました。プリントが配られ、それを教科書のように使って野村さんが説明してくれました」 阪神に詳しいプロ野球解説者によれば、当時のナインから、「野村さんの筆記が早すぎる」との苦情が出て、球団スタッフがプリント物を作成することに改められたのだという。阪神指揮官に就任した1年目の途中からそのように変更されたという。また、シダックス、楽天の関係者にも確認してみたが、「メインは野村氏の話」としつつも、ノート記述以外にも、プリント物やプロジェクタースクリーンなどが使われていたそうだ。 つまり、ヤクルトだけは”ミーティングの副教材”を作らなかったため、結果的にIDノートが残らなかったわけだ。「野村さんがヤクルトで指揮を執られた9年間でIDノートが完成するとすれば、そのミーティングに皆勤賞で出席できた選手だけが『原本』を作ることができたと言えます。その間、トレードなどで移籍してしまった選手もいれば、9年間在籍したとしても二軍降格で野村さんのミーティングに出られなかった選手もいます。でも、苦労してノートを書いた甲斐もあって、だいたいのことは記憶しています」(前出・ヤクルトOB) 戦略の説明、選手に喝を入れる、スケジュールの伝達、ミーティングにはいろいろな要素があるが、プロ野球各チームに「副教材作成」が定着しなかったのは、「有効な戦略」を作れる指揮官が現れなかったためか…。30日にプロ野球ペナントレースが開幕する。12球団の指揮官は試合前のミーティングでどんな言葉を掛け、選手をグラウンドに送り出すのだろうか。
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社会 2018年03月26日 17時30分
石破茂・小泉進次郎が安倍倒閣へ多数派工作エンジン全開
学校法人森友学園の国有地売却を巡る財務省の決裁書改ざん問題で、3月7日に土地取引にかかわった近畿財務局の男性職員が自殺。さらに関連は定かではないが、今年1月下旬に理財局の男性職員が自殺、同省の女性職員も自殺未遂後に行方不明になっているとの情報まで流れ、その闇の深さはとどまることを知らない。 「ここまで来ると、今秋の総裁選での安倍首相の3選は難しい。それに対し、新たに有力候補として急浮上しているのが、2012年の総裁選で敗れた石破茂元幹事長。さらにここへ来て、小泉進次郎筆頭副幹事長が石破氏の支援に回るとの話も飛び出している。そんな流れの中、各派閥の安倍離れも露骨になり始めているのです」(自民党関係者) 安倍内閣の支持率は、時事通信社が3月9日〜12日に実施した世論調査によれば、前月比9.4ポイント減の39.3%と急落。調査直前に森友疑惑のキーマン、佐川宣寿国税庁長官が辞任し、証人喚問が濃厚になったことが大きく影響したと見られている。 「まだこの程度の支持率下落で済んでいるのは、佐川氏の辞任で踏みとどまっているからだ。世論的には、麻生太郎財務相辞任も当然との声が高まり、土地取引に絡んで頻繁に名前が取り沙汰されている安倍昭恵夫人にも、ますます厳しい視線が注がれる。夫人の証人喚問はハードルが高いが、このままいけば麻生氏の辞任は時間の問題だろう。そうなれば今度は、丸裸になった安倍首相の政治責任が問われ、内閣支持率はさらに急降下する」(自民党ベテラン議員) 安倍内閣の支持率は昨年7月、学校法人加計学園が獣医学部新設にあたり、安倍首相夫婦に近い同学園理事長が恩恵を受けた疑惑が浮上した際に30%を切ったが、今回はそれを下回るとの見方もある。 「あの時は、北朝鮮のミサイル危機と小池百合子東京都知事の失速ぶりに目が向けられ助かった。しかし、今回ばかりは佐川氏が辞任、自殺者も出た財務省にすべての責任を擦り付ける安倍政権に対し、世間は“真っ黒”という印象を持ってしまった。頼みの北朝鮮問題は完全に“蚊帳の外”状態で、挽回のきっかけは今のところ見当たらない」(同) 森友問題については、捜査を進める大阪地検特捜部の動きも気になる。 「朝日新聞による決裁文書の書き換えのスクープは、地検のリークとも言われている。原因は、1月の法務省の人事が官邸の横ヤリによって、事務次官候補だった林真琴刑事局長が名古屋高検検事長に弾き出されたことが発端になっているとの話もある。特捜は国会招致の動きを見ながら佐川氏の事情聴取、場合によっては逮捕を視野に入れているともっぱらで、そうなれば安倍政権はさらに窮地に立たされる」(全国紙政治部記者) 一方の石破氏は、時事通信社と同じタイミングの3月10、11日に産経新聞とFNNが合同で行った“次期首相にふさわしい自民党議員”の世論調査で28.6%と、トップの安倍首相の30.3%に迫る勢いを見せている。 「次期首相候補として名が挙がっていた岸田文雄政調会長などは10%以下で、今回の世論を無視することはできない。総裁選では、安倍首相と上がり目の石破氏の激突となることは間違いないだろう。その石破氏がいま、進次郎氏との結託を模索中で、さらに追い風を呼ぼうとしている話がある」(石破氏周辺関係者) 小泉進次郎氏といえば、自民党若手国会議員ら約30人を集め、「2020年以降の経済社会構想会議」と銘打つ勉強会を立ち上げたばかりで、これが先々“進次郎派閥”になるのは必至と目されている。 「『安倍さんでは自民党は変わらない』と公言してはばからない進次郎氏は、'12年の総裁選で石破氏に票を投じている。石破氏も進次郎氏の実力を認めており、『“ポスト安倍”ではないが、必ず首相になる人だと思っている』とも発言しています。つまり、“次は自分で、その次に進次郎氏”との青写真を描いているということ。そのため、総裁選で進次郎氏周辺の反安倍勢力を味方につける動きに出ているという」(前出・記者) 進次郎氏に今も多大な影響を及ぼしているのは、何と言っても父親である小泉純一郎元首相。3月13日に放送されたBSフジの番組で、森友問題について「(佐川氏の国税庁長官就任を)安倍首相も麻生さんも“適材適所”と何度も言い切った。これには呆れたね。判断力がおかしくなっているんじゃないか」「財務省は(昭恵夫人が)関係していると知っていたから、答弁に合わせるために改ざんを始めた。(財務省が)忖度したんだよ」と言い放っており、進次郎氏も6日、「今までの問題とは質が違う」と痛烈に政権を批判している。 前出の石破氏周辺関係者は、こう続ける。 「進次郎氏が加われば鬼に金棒だ。額賀派は分裂騒動で竹下亘総務会長を担ぎ4月にも竹下派に移行。バックにいる、今や石破氏の支援にまわった“参議院のドン”青木幹雄氏は、岸田派名誉会長の古賀誠氏と通じ、“石破首相”を念頭に安倍限界説を唱え出した。石破氏の地道な働きが、ついに実を結ぼうとしている」 “安倍一強”は今や昔の事態となった。
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スポーツ 2018年03月26日 17時24分
それでも中日は一軍で使う? オープン戦登板も結果が出ない松坂大輔の起用法は…
25日、ナゴヤドームで行われたプロ野球オープン戦中日対ロッテに、松坂大輔が登板した。 先発を任された松坂だが、かつてのような速球は鳴りを潜め、スライダーなど変化球を中心。それでも3回までは走者を出しながらも無失点に抑える。 ところが、打線が一巡した4回に捕まる。先頭の藤岡にストレートを弾き返され二塁打を許すと、続く中村もセンター前ヒット。4番井上は三振に抑えたが、5番鈴木大地に真ん中に入ったスライダーをライト線に運ばれ、2失点。 さらに、6番のベテラン福浦には、外角140キロのストレートをレフトフェンス手前まで運ばれ、二塁打でまたも失点。その様子に、かつて「平成の怪物」と言われた面影はまったくなかった。 それでもなんとか後続は抑え、5イニングを3失点にまとめた松坂。メジャーリーグでは「クオリティスタート」と呼ばれ、一定の評価が与えられる投球だけに、地元テレビ局の中継では、「4月4日巨人戦は松坂投手が投げるかもしれません」とアナウンスし、登板を煽る。 試合中にもかかわらず、インタビューを受けた森繁和監督は、松坂の投球について「いい場面もあったけど、まだまだというところもあったし、いろんなやらなきゃいけないことがたくさんあると思いますよ」とコメント。 そして、松坂の先発ローテーション入りについては、「今はそこにあてはまるかどうかは。彼もリハビリ中っていうか、状況を見ながら投球してますから。これから本人がどの程度まで持っていくか」と冷静に分析する。 今日の試合で「ローテーション確約」とまではいかなかった松坂。この様子にネットユーザーからは「二軍に行くべき」「勝てる気がしない」などと厳しい声が。その一方で、「今の中日では使わざるを得ない」「人気だけで十分」など、擁護する意見もあった。 「現在の中日には、全国的に知名度が高く客を呼べるようなスター選手がいません。松坂の獲得は、戦力というより、客寄せという側面が強い。 実際、名古屋のマスコミは盛んに松坂を取り上げ、盛り上げに躍起になっている。なんとか目玉を作りたいのでしょう。 しかし、松坂はオープン戦3試合すべてで失点し、かつてのようなストレートの勢いもなく、コントロールもアバウトで、勝てる内容ではない。 営業側としては松坂で盛り上げたいのでしょうが、若手投手の士気を考えると、二軍スタートが妥当。首脳陣もそのあたりはわかっていると思いますが、巨人相手に公式戦で松坂が投げるとなれば、そこそこ注目もされるはず。 勝負度外視で、4月4日の巨人戦に先発させるのではないでしょうか。本来なら、若い選手を投げさせ、育成させるべきなのですが」(野球関係者) 厳しい声の多い松坂大輔。今シーズン、かつてのような輝きを取り戻すことができるのだろうか?
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社会 2018年03月26日 15時00分
森永卓郎の「経済“千夜一夜”物語」 生涯年収が高い業界はどこか
学生が就職する業界を選ぶときに、重視するのが生涯年収だ。就職して定年まで勤めたときに、残業代や賞与を含めて、総額でいくらもらえるのかという数字だ。 業界別の生涯年収を見るときには、厚生労働省の「賃金構造基本統計調査」が使われる。この統計では、1歳刻みで、標準労働者の給与や賞与のデータが取れるからだ。 この統計で、2017年の全産業平均大卒男子の生涯年収を見ると、2億8531万円となる。かつて大卒の生涯年収は3億円と言われたが、いまは3億を若干下まわっている。しかし、この生涯年収のデータというのは、22歳から60歳までの年収を単純に足し上げたものとなっている。実は、このデータには重大な問題があるのだ。 例えば、大手テレビ局は、かつて内定を取った瞬間に生涯年収8億円確定と言われた。しかし、その後、広告収入低迷が襲いかかってきたため、給与体系を大きく下方修正している。ところが、我が国では正社員の賃下げが事実上できないので、80年代に入社した中高年層は、テレビ黄金時代の高い給料をそのままもらっているのだ。 もちろん、これから大手テレビ局に入社しても、そんな高給には絶対に手が届かない。だから、いま入社した社員が定年まで勤めた時に、一体いくらもらえるのかを考えないといけないのだ。 そこで、生涯年収を賃上げ積み重ね方式で推計することにした。 例えば、今年23歳の社員は、昨年22歳だった。そこで、今年の23歳の年収から昨年の22歳の年収を差し引くと、22歳から23歳にかけての年収増が分かる。この年収増を1歳刻みで計算し、22歳を起点に賃上げ額を定年まで積み上げていくのだ。つまり、いまの加齢による年収増が今後も続くと仮定したときの生涯年収だ。これを新生涯年収と呼ぶことにしよう。すると、驚くことに新生涯年収は、全産業平均で2億4201万円と、通常の生涯年収より4330万円も下がるのだ。 年齢ごとに見ると、元のデータでは、50歳台になると年収がほぼ1000万円になるが、新生涯年収では、最高でも700万円台にとどまる。 さらに業種別にみると、給与の高い金融保険業の生涯年収は、3億3448万円と非常に高い水準にあるが、新生涯年収にすると2億7903万円と、全産業平均との差は、3700万円に縮まる。銀行や証券は、昇給ペースを相当抑え込みにきているのだ。 そして、今回の新生涯年収推計で異彩を放ったのが、電気・ガス・水道・熱供給業だった。通常の生涯年収でも3億1090万円と、金融保険業に近い報酬を得ているのだが、新生涯年収では、2億6994万円と金融保険業と909万円差に迫ったのだ。 しかも、銀行業界が低金利の定着で構造不況業種になり、今後大規模リストラが見込まれるのに対して、電力やガス業界は、競争が始まったとはいえ安定している。 サービス業や卸・小売業といった競争の激しい業種の生涯賃金が低いことを考えると、やはり高い生涯年収を得ようと思ったら、競争の少ない業種に限るということなのだ。
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芸能 2018年03月26日 12時50分
45年の歴史に幕「ポンキッキ」名だたるスタッフを輩出していた
3月25日に『ポンキッキーズ』(BSフジ)の最終回が放送された。1973年に『ひらけ!ポンキッキ』(フジテレビ系)として放送開始以来、45年の歴史に幕を降ろした。この番組はガチャピンとムックの名物キャラクターを生みだすなど、幼児向け教育番組の老舗といえる。長い歴史があるだけにスタッフ陣も豪華である。 「初期の番組チーフプロデューサーを務めたのは、日本映画を代表する監督として知られる五社英雄です。五社監督といえば『三匹の侍』などのテレビ時代劇を成功させたのちに、『極道の妻たち』『吉原炎上』といったハードコアな映画を監督したことで知られますが、実は子供向け番組であるポンキッキも手がけていたのです。この番組を企画したのは、フジテレビの映画部長を解任され、いわば干されていた時期にあたりますね。意外な一面といえるでしょう」(放送作家)プロデューサーばかりではない、番組の屋台骨を作り上げる構成作家にもレジェンドたちが名を連ねる。 「『できるかな』(NHK教育)に出演していた“のっぽさん”こと高見映は番組の立ち上げから1988年まで構成作家として関わっていますね。さらに、演芸通にして『ビートたけしのオールナイトニッポン』(ニッポン放送系)ではたけしの相方としてブレーンも務めた、“ギョロ目”の放送作家、高田文夫もデビューはこの番組です。このほか、AKB48など数々のヒット企画を手がけるプロデューサーの秋元康や、名コメンテーターとして知られるデーブ・スペクターも一時期構成作家を務めていました」(前出・同) 「ポンキッキ」の歴史はまさにフジテレビの黄金期とともにあったといえるだろう。
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芸能ネタ 2018年03月26日 12時40分
“最近はピンで活動”中居正広、SMAPネタも笑いに変えるが、いまだに感じられる「未練」
中居正広が25日、『行列のできる法律相談所』(日本テレビ系)に登場し、MCを務めた。 共演者らは中居の登場を知らされておらず、後藤輝基は「華やかすぎません?」と恐縮。ゲスト出演していたウエンツ瑛士は、中居の登場前に同局の徳島えりかアナウンサーから「ウエンツさんのような仕切りを目指している人」などのヒントを与えられ、「ヒロミかな」と先輩を呼び捨てにしてボケてみせたが、中居本人を目の前にすると「僕が想像している中で一番やばい司会者がきた」とたじろんでいた。 出演を決めた理由について、中居は「TBSで(先週まで)松潤がドラマをやっていて、4月からは二宮のドラマが始まる。その間を縫ってきました」と正直に話し、スタジオの笑いを誘う。すっかり雰囲気は“中居モード”になっていた。 ウエンツ瑛士が「WaT」として共に活動していた小池徹平が家に泊まりに来るというエピソードを語り、「3日間とか泊まる。グループってそういうもんですよね」と話すと、中居はすかさず「えっ? どういうこと? なになに?」とSMAPの解散を匂わせる発言をして盛り上げた。 また、プライベートでも仲がいいという東野幸治も、「『ワイドナショー』(フジテレビ系)にも出てもらったんですけど、ある日を境に来なくなった」と突っ込んだが、中居は「僕、最近ピンで活動させてもらってるんですよ」とあっさり返答し、東野も思わず「今、そんな芸風になったの?」と驚くしかなかった。 この中居の見事な司会っぷりを見て、ネット上は「相変わらず中居くんのMCはすごいってつくづく思った」「やっぱりさすが。芸人も俳優もバリバリさばく」「例の話題を振られても違和感なくこなしてる」と大絶賛。 しかし、それと同時に「背中が寂しそう。やっぱり中居くんにはSMAPが必要だ」「SMAPを愛おしく思ってるのかな」という声も聞こえた。 実際、マスコミの間でも中居が今年独立するのではないかという噂はいまだに絶えない。“SMAPがない”今、事務所に残っていることを中居自身が一番辛く感じているのかもしれない。
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アイドル 2018年03月26日 12時30分
CM出演急増の中、サブMCも決定!元AKB・川栄、いつの間にか事務所の“稼ぎ頭”に
元AKB48のメンバーで女優の川栄李奈(23)が、TBS系トーク番組「A-Studio」の10代目サブMCに就任することになった。 川栄は23日放送の同番組にゲスト出演。来月6日放送分からサブMCを務めることが発表された。 各スポーツ紙によると、このほど、司会の笑福亭鶴瓶(66)とともに同局で初収録。 川栄は、「AKBに入る時に、友人に『A-Studioに出た時は呼ぶからね』と冗談で話していた。それがゲスト出演できて、さらにサブMCなんて夢みたいです」と喜んでいたという。 川栄は現在、auの「三太郎シリーズ」をはじめ、花王、楽天など8社とCM契約中。今年、初主演映画「恋のしずく」が公開予定など女優業も好調だ。 「AKB卒業後、沢尻エリカらが所属する事務所を選んだ。主演・ヒロインクラスが多く、かつて舞台あいさつの際に騒動があった影響でイメージの悪い沢尻に対し、脇役もこなせて好感度の高い川栄にはオファーが殺到。いつの間にか事務所の“稼ぎ頭”に躍り出てしまった」(芸能プロ関係者) 川栄といえば、AKB時代の14年5月、岩手県で開催された握手会で、ノコギリを持った暴漢に襲われ、右手親指に裂傷と骨折を負った。 翌年8月にAKBを卒業。卒業後、最初に選んだ仕事は主演舞台「AZUMI 幕末編」。「刀を振り回す役だったので、事件の影響が心配されたが、堂々と演じきり、メンタルの強さを発揮していた」(舞台関係者) 以後、続々と映像作品のオファーがあり知名度がアップ。その結果、CMオファーも急増中。「A-Studio」の仕事ぶりによっては、司会業のオファーも舞い込みそうだ。
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芸能ネタ 2018年03月26日 12時20分
「1時間で終わったほうがきれい」ナイナイ岡村、思い入れの深い『みなおか』最終回を語る
3月22日深夜に放送された『ナインティナイン岡村隆史のオールナイトニッポン』(ニッポン放送系)において、放送直前に放送された『とんねるずのみなさんのおかげでした』(フジテレビ系)の最終回について語った。 岡村は「数字(視聴率)が取れないから特番にしないではなく、とんねるずさん的に一時間で終わったほうがきれいって判断だったのでは」と語った。さらに、『ほんとのうたばん』に出演したCA(荒井千佳)は、ナイナイのマネージャーだった“坪倉大臣”の嫁であり、「久々に見たけど、変わっておらずべっぴんさんやな」と懐かしんだ。 岡村は大阪出身の吉本芸人ながら、とんねるずには人一倍の思い入れがある。 「岡村が『とんねるずのオールナイトニッポン』(ニッポン放送系)にハガキを書いていたのは有名な話です。しかし、レベルが高すぎるため一枚も読まれなかったそうです。その伝統を受け継いだのか、岡村の番組も深夜ラジオの中で最難関の番組となっており、ハガキ職人からはプロの放送作家を何人も輩出していますね」(芸能ライター) さらに、岡村は1997年3月に放送された「みなおか」の前番組『とんねるずのみなさんのおかげです』(フジテレビ系)の最終回にも出演している。 「数あるパロディ企画でも高い人気を博した『仮面ノリダー』ですね。ちびノリダーで、現在は俳優として活躍する伊藤淳史に続き、“分身”として岡村が出演し、石橋貴明扮するラッコ男に対し機敏な動きで闘いを挑みました。木梨憲武扮するノリダーから戻るよう促されると、岡村は『戻んないよ。素人の頃から観ていたんだ』『とんねるずの(ラジオ番組の)本も全部持っている』『夢にまで見た番組出演、帰るわけにはいかないんだよ。今日は最後までいるよ』と述べていました」(前出・同) とんねるずを慕う芸人は多いが、岡村はその中でもとりわけ彼らへの愛が強いといえるだろう。
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