出版業界では名の知れた辣腕プロデューサー中村るい(鈴木京香)は、17歳年下の金融庁のキャリア・鈴木行(長谷川博己)と恋に落ちる。しかし行には資産家の娘である妻・万理江(深田恭子)がいて、結婚生活に疲れた行が離婚話を持ち出すと万理江は「死ぬ」と言い出して…。
テレビよりも舞台で多く活躍する長谷川博己の演じる年下不倫男の行は、清潔すぎて魅力薄。対し、42歳の鈴木京香が演じるるいはボンドガールみたいに色っぽくて魅力的。この人、キレイな衣装を着て、豪華マンションに住んで、文芸界の重鎮と会社の経費で美味しいモノ食べて、いまどき生き様がまるでバブルなの。こんだけのオンナが、若くて有望だからってあんな退屈そうな男と恋に落ちるかしら? わざわざシンガポールまでいってまでした不倫シーンもドキドキ感がいまいちね。「イカをいつ噛み切っていいか分からない」とかいう深キョンのダメ妻は、かわいくて意外とはまり役。自殺を図った娘を案じて上京してきた両親が「男を通さんといかんばい!!」みたいな“ド九州人”丸出しな所もおもしろいわ。
それにしても某出版社が、「40代女子力」とか言って付録にビニールのバックつけて新雑誌創刊(表紙はドラマにも登場するYOU)してたけど、結局大人のオンナが輝くって若作りして、夜遊びして、若い男とセックスするって事なのかしら。ウソとは言わないけど、もっと他にやることあるでしょ。まったく、虚しくなっちゃうわ。(チャッピー)