山口敏太郎
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ミステリー 2010年09月04日 14時30分
怪談作家・呪淋陀(じゅりんだ)の「学校の怪談:窓」
「今でもいるんじゃないかしら…」 S子さんの通っていた高校は、有名進学校だった。神道系の学校なので、いわゆる「七不思議」とか「学校の怪談」などは無縁だった。 だが、そんなS子さんの学校にも唯一、怪奇現象があった。 校門から入ったところの正面にある校舎。 ある時、その二階の窓ガラスの一枚に、黒っぽい染みのようなものができた。 最初はただの汚れかと思われた。しかし日を追うごとにその染みは鮮明になってきた。 「誰が見てもすぐに分かったわ。男の子だった。昔風の学ランに学生帽を被っていました」 窓ガラスを拭いてみたが、窓ガラスに現れた男の子はさっぱり消えなかった。 「それどころかますますはっきりしてきて、哀しげな表情までわかるようになってきたんです」 男の子は、行き交う生徒たちを、二階の窓から物憂げな瞳で見下ろしているようだった。 学校側も不気味に思い、窓ガラスを新しいものに取り替えてみた。しかし何と、しばらくするとまた男の子が現われたのだった。何度取り替えても駄目だった。 「雨が降っているときは、窓ガラスを伝う水滴がまるで男の子の目から流れ出る涙のように見えて、とても哀しい気持ちになりました」 生徒たちの間でも、学校の怪談として語られた。結局、S子さんが卒業するまで、ずっと男の子はそこにいたという。 その話を聞いた後、S子さんの高校を訪ねてみた。 しかし、男の子が浮かぶ窓ガラスを発見することはできなかった。 S子さんにそのことを報告すると、 「そういえば。最後に彼を見たとき、なぜか微笑んでいたの。もしかすると浄化したのかもしれないわね…」 と呟いた。(怪談作家 呪淋陀(じゅりんだ)山口敏太郎事務所)参照 山口敏太郎公式ブログ「妖怪王」http://blog.goo.ne.jp/youkaiou
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トレンド 2010年09月04日 12時00分
漫画や映画の近藤勇に迫る! 調布市郷土博物館「近藤勇展」!!
皆さん、こんにちは。ぬらりひょん打田です。 今回は東京都調布市の郷土博物館による『映画や漫画に登場する近藤勇展』を紹介します。 東京都調布市は、かの有名な新選組局長「近藤勇」の出身地です。市内には近藤の生家跡があります。そんな調布市の郷土博物館が今回、近藤勇をテーマに展示を行っています。実在の近藤勇のほか、漫画や映画の中で活躍した近藤や新選組の姿を紹介しているんです。様々に描かれる近藤勇の姿が見られますよ!! まずは展示室で、大きな近藤の像が出迎えてくれます。 古いものでは紙芝居の『鞍馬天狗』が展示されていますが、ここでは新選組は敵役として登場します。そして昭和に入り新しい解釈がなされ、昭和30年代以降に新選組ブームは広がりを見せたようです。 映画に関しては『新撰組血風録』などの古い映画の写真をはじめ、比較的新しい『御法度』などのパンフレットもあります。 漫画は、調布市にお住まいの水木しげる先生が描いた近藤勇関係の作品をはじめ、手塚治虫先生、石ノ森章太郎先生などの作品も展示されています。一部はその場で読むこともできますよ。 この展示を見てわかることは「どういう価値観や思想を軸にして考えるかで、新選組の見え方が変わってくる」ということです。大衆文化に現れ始めたときの新選組は悪役として描かれることが多かったようですし、占領下の昭和20年代、チャンバラ映画は封建的精神を助長するということで禁止されていました。娯楽も、やはり時代を映す鏡なんですね。…と、実は展示の漫画の絵を見ているだけで楽しかったので、そんな難しいことは考えていなかったんですが(笑)。 いろいろと権利関係で苦労があると思いますが、こういうテーマで歴史上の人物を扱う催しは珍しいと思います。他の人物の展示も見てみたいですね。「聖徳太子」「織田信長」「真田幸村」「伊達政宗」…などなど。昨今のゲームに登場するのも含めると、いっそう楽しいと思います!! どこかやってくれませんかね…? 「映画・漫画に登場する近藤勇」2010年9月23日まで会場:調布市郷土博物館開館時間:午前9時から午後4時 入館無料休館日:月曜(祝日の場合は翌日)住所:東京都調布市小島町3-26-2アクセス:京王線 京王多摩川駅下車 徒歩4分(「妖怪コスプレ記者」ぬらりひょん打田 山口敏太郎事務所)参照 山口敏太郎公式ブログ「妖怪王」http://blog.goo.ne.jp/youkaiou
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トレンド 2010年09月03日 17時00分
仮面ライダー&スーパー戦隊出身俳優が結成したムード歌謡グループ「純烈」、そのライブに潜入取材!(1)
『仮面ライダー』シリーズに『スーパー戦隊』シリーズ。子供たち、そして特撮マニアの大きなお友達から絶大な支持を受けている、この二大シリーズの出身俳優を中心に構成される男性6人組ムード歌謡ユニット「純烈」が、今年6月23日に「涙の銀座線」でメジャーデビューを果たしました。 前回、私は「純烈」のリーダーであり、『百獣戦隊ガオレンジャー』でガオブラック役を好演されていた酒井一圭氏にロングインタビューを試みたのですが、インタビューを終えて「ぜひ純烈を生で見てもらいたい。ライブにいらっしゃい! 招待するよ!」と言っていただき、純烈のライブに招待いただけることになったのでした。 そんなわけで見に行って来ました。純烈の生ライブ! 8月17日(火)から立て続けに名古屋、浜松、大阪、六本木とライブを行ってきた純烈。私がお邪魔したのは、8月22日(日)に六本木ヒルズアリーナで行われました「六本木ヒルズ盆踊り2010」。六本木ヒルズのど真ん中で盆踊りが行われるというど派手な大イベントの中で、純烈がゲストとして登場し、ライブ&サイン・握手会が行われるというのです。 盆踊りということで、会場は屋外。広場に用意されたやぐらの上がステージとなり、そこで純烈のライブが行われるようです。 私が会場に到着したのは、純烈によるライブが行われる一時間ほど前だったのですが、皆さんもご存知のように、今年の夏はこの異常な暑さもあって、カキ氷が飛ぶように売れていました。 私もカキ氷を食べながら「暑い暑い、早く冷房のあるところに行きたいよ〜」と、あまりの暑さに取材のことも忘れてしまいそうになってしまったその時、純烈は現れました。 かつてはヒーローを演じていた彼らが、今日はヒーローの衣装の代わりに、黒いスーツを着て。 そうなのです。この異常に暑い2010年の夏に、屋外の炎天下で彼らは黒いスーツを着て、しかしまったく暑さを感じさせずに、爽やかな笑顔で客席に向かって歌い始めたのです。 まずはデビュー曲である「涙の銀座線」を熱唱。 ファンの人たちは一生懸命に手拍子を打っていて、その様子を見ていた私は思わず、ヒーローショーで子供たちの声援を受けながら戦っていたメンバーたちのことを思い出してしまいました。 特撮ヒーローと、ムード歌謡グループ。行っているパフォーマンスは違っても、思わず観客が応援してしまいたくなる雰囲気は変わらないのです。(つづく)「純烈 オフィシャルサイト」 http://www.junretsu.com/「純烈 公式ブログ」http://gree.jp/junretsu「純烈リーダー酒井一圭 twitter」http://twitter.com/junretsusakai (「作家・歩く雑誌」中沢健 山口敏太郎事務所)参照 山口敏太郎公式ブログ「妖怪王」http://blog.goo.ne.jp/youkaiou
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社会 2010年09月03日 14時30分
日本の伝統芸能 〜「乗本万灯」(のりもとまんどう)〜
お盆の夜の行事で、前回紹介しました「火おんどり」が行なわれる信玄塚から、車で15分ほどの距離にある同市乗本地区でも「乗本万灯」と呼ばれる火まつりが行なわれます。その歴史は定かではありませんが、長篠の戦いの戦死者を弔うという伝承があり「火おんどり」と共通していることから、おそらくそのあたりから始まったことがうかがえます。また、農作物に被害をもたらす虫を村から送り出す虫送りや、精霊送りと悪霊鎮送の呪術とも考えられています。 これらのまつりの共通点といえば、その歴史や火を使うことなどですが、とても近い距離で行なわれているにもかかわらず、持つものが違っています。「火おんどり」は巨大松明を使っているのに対し、こちらでは万灯といわれるものを振り回します。万灯とは、乾燥させた直径10cmほどの麦わらの束を円錐形に束ね,先端に縄の手をつけたもの。大人用で40束ほど、直径1mを超える大きなものもあります。 この万灯に火をつけ「ま〜んど ま〜んど よ〜いよい…」。そう唱えながら、先端の縄を持って360度振り回します。ちなみに万灯を振り回す場所は、万灯山といわれる村の小山で、この夜は女人禁制。間近では見ることはできませんが、下から山を見上げると真っ暗の中、数十個の炎がぐるぐると動きながら、まるでオレンジに燃え上がるUFOのごとく神秘的で、「火おんどり」とはまた違った迫力があります。 「火おんどり」やこの「乗本万灯」のように、無形文化財に指定されている行事は日本各地にたくさんあります。これらは地域ごとに特色があり、何百年も守り継がれている貴重なもの。そして火は人の目と心に焼きつく強力なもの。見る人の心境によっていろいろな形になり、その人の記憶に残っていくのも魅力のひとつ。みなさんも地域に残る伝統芸能に触れてみてはいかがでしょうか?(「戦国お城情報ライター」Asami 山口敏太郎事務所)参照 山口敏太郎公式ブログ「妖怪王」http://blog.goo.ne.jp/youkaiou
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ミステリー 2010年09月03日 12時30分
写真を撮られ魂を抜かれた王様
「写真を撮られると魂を抜かれる」という俗説は日本だけではなく、アメリカ先住民やアボリジニやイスラム教徒など、世界中で語られてきた。写真に初めて接した人々が、未知の物、理解できない技術を前に、怖れに似た不信感を抱いたとしても不思議はない。だが、それは本当に単なる俗説なのだろうか。 アラビア半島諸国では珍しく共和制をとるイエメンが王制だった頃、イマーム・ヤフヤー(1869〜1948)という国王が在位していた。しかし、イエメンの人々はヤフヤー王の顔を知らずにいた。何世紀も前の話ではない。60数年前のことだ。それは、幼少期に有名な占い師から「写真を撮られると不慮の死を遂げる」と予言されたヤフヤー王が、徹底して写真を撮らせなかったことによる。 ある時、一人のイタリア人画家が、ヤフヤー王との面会を許可された。面会後、イタリア人画家は直ちに記憶をフル稼働させ、ヤフヤー王の肖像画を描きあげてしまった。肖像画はアメリカ人作家リプレーの手に渡った。世界の不思議な事件や奇妙な風習を読み物や漫画で発表し、大人気だったリプレーは新聞に連載中のコラムに「イエメンの国王は、写真を撮られると死ぬと信じているため、国民は国王の顔を知らない」という記事を書き、肖像画を掲載した。人々が記事を読み肖像画を目にしたこの日、イエメンでクーデターが起きた。偶然なのか予言が当たったのかはわからない。 ヤフヤー王は反乱部隊により、暗殺された。 ヤフヤー王は、直接写真を撮られたわけではない。肖像画の写真を撮っただけだ。時に、写真は肖像画を通してまで、魂を抜き取るパワーがあるのかも知れない。(注:イマームはイスラム教指導者を指す)七海かりん(山口敏太郎事務所)山口敏太郎公式ブログ「妖怪王」http://blog.goo.ne.jp/youkaiou/
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スポーツ 2010年09月03日 11時00分
ストリートファイトからローションマッチまで! 『女だらけのキャットファイト祭2010』
今回は8・27に新木場1st RINGで開催された、『どきッ!女だらけのキャットファイト祭2010 -飴と綿菓子とSHINKIバッテキ-」の模様をお届けする。記者も女子プロレス観戦歴は長いが、キャットファイト観戦ははじめてである。18禁の興行とはどのようなものだろうか。 客層は目を血走らせた男ばかりかと思ったら、意外にカップルでの観戦も多い。選手もキャットファイターだけでなく女子プロレスラーも出場しており、思ったより女子プロレスに近い世界なのかもと思わされる。 第0試合はピンクタイガー子 vs マグナム大江戸子。どちらも女装しているが男である。ちなみにこの試合は入場料に含まれない。ルールは先に相手の服を全部脱がせた方が勝ちの追い剥ぎマッチ。 あれよあれよという間にピンクタイガー子がパンツまで脱がされて前バリを披露し、決着となった。もちろん会場は盛り上がらない。 いよいよ第1試合。「夏だ!祭りだ!ユルヌルだ!バスローブ柔道3分5R」。バスローブ柔道とは何かと言うと、文字通りバスローブを着用してヒザ立ちで柔道で戦うのである。ただし決着は一本や参ったではなく、「先にリングの四方に向けて相手選手を開脚させた方の勝ち」。ちなみに開脚を見せられた観客はそれを花火に見立てて「たまやー」と言わなくてはならない。 戦うのは奈美 vs 若林美保。奈美はデビュー戦、美保はストリッパーとしても活動しているベテランだ。 試合開始後すぐに、バスローブははだけ、バスローブ柔道とは名ばかりの普通のキャットファイト(初観戦ですが)がおこなわれる。奈美がアクロバティックな動きでかく乱するも、実力差は歴然、美保が3Rで仕留めた。 第2試合はウォーターファイト、愛音ミク vs 森崎愛。試合開始前には水鉄砲が配られ、リングサイドの観客は水鉄砲で選手を攻撃できる。中には自前の大型水鉄砲を持ち込むツワモノも。 アキバ系アイドルとグラビアアイドルのプライドをかけた対決は、グラビアの意地が勝ち、股開きフォール(相手の股を3秒間観客に向けて開く)で愛の勝利となった。しかし乳ではFカップ対Eカップと、ミクの勝利。 第3試合はSMファイト3分3R勝負。夢子は自分の入場テーマ「乳様」を歌うグループFICEと共に入場、会場が「おっぱい」の連呼に包まれた。対する月花女王様は不機嫌そうに鞭を鳴らしながら入場。女王様はリングネームではなく、本当の職業である。 試合は終始SM凶器で女王様が夢子を痛めつけ、ついにはハサミでリングコスチュームを切り裂くという暴挙に。そして2R、サランラップでコーナーマットにぐるぐる巻きにされ、タバコの火を押しつけられた夢子がついにギブアップ。女王様はご不満のご様子で「おっぱいだけでチョーつまんなかった」とコメントを残された。 第4試合はリアルキャットファイト時間無制限一本勝負。鳳華&福山理子 vs オッシー&キラ☆アン。オンリーギブアップ完全決着ルールの、硬派な試合である。 これまでのおっぱいとか水鉄砲とかが嘘のようなハードな対決が展開される。この振り幅の広さがキャットファイトの魅力の一つのようだ。 試合は12分を超える激闘の末、オッシーが初代ミニスカポリスの理子を腕十字で仕留めた。 続く第5試合は、3分3Rのクレイジーキャットファイト、えりんこ vs 古賀たかえ。ニューハーフ vs 歌人という異色対決である。 追い剥ぎマッチにそなえてパンツを2枚はいてきたたかえだが、「しゃべらなければかわいいのにね」の余計な一言がえりんこの怒りを買い、逆エビ固めでギブアップ。 後半戦の前には高嶋優生&桃杏める vs Mi-hiro&HAMAのパフォーマンス対決が行われ、高嶋優生&桃杏める組が僅差で勝利。 第6試合は3分3Rネイキッドファイト、琴音 vs 琥珀うた。決着は相手の衣服を法律ギリギリまで脱がすことによってのみつけられるという、ガチな試合形式である。琴音は猫っぽい着ぐるみで登場、「覆面レスラーになりたい」と意味不明な宣言。対するうたはAKBっぽい制服で、しゃべりもギャル系である。 琴音の着ぐるみはわりとあっさり脱がされたが、最終的にはかぶり物、ブラ、ホットパンツと残して余裕の勝利。うたの最後の一枚を脱がそうとして「この会場でまだ試合したいからやめてください」とたしなめられるほどであった。 セミファイナルはストリートキャットファイトwith DOG時間無制限1本勝負。AKy&佐野直 vs シャッターチャンスわか&ミスターポーゴ組。いやキャットファイト見に来てポーゴ様が見られるとは思わなかった。 試合はもちろんポーゴ様が大暴れ。ヤマタノオロチ(鎖鎌)に火炎放射と好き放題やったあげく、相方のわかをAKyにフォールされて敗北。捨て台詞を残して堂々と引き上げていった。 いよいよメインイベント。ローションキャットファイト3分∞ラウンド勝負。アップルみゆき vs ラメイダーのこの試合のために、何と80リットルのローションが用意された。試合の決着は顔面騎乗3カウント、ギブアップのみ。 ローションでお互いに足腰立たない対決を制したのは、プロレスラーの意地を見せたアップルみゆき。「なんでもやりますから仕事ください!」のアピールは感動的であった。 初のキャットファイト体験であったが十分に楽しませてもらった。もともと偏見があったわけではないが、事前に思っていた以上に充実した興行と感じた。今後のCPEの活動に期待したい。(「新宿のフォレストガンプ」杉田透 山口敏太郎事務所)参照 山口敏太郎公式ブログ「妖怪王」http://blog.goo.ne.jp/youkaiou
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スポーツ 2010年09月01日 14時00分
仰天! 「地下プロレス」が「霊峰富士山頂」にて「日本最高峰プロレス」!!
一昨年7月の国内初上陸以来、日本のファンにもその存在を知られることとなった「地下プロレス」。以来地下の闘いの輪は、東京から飛び火し、オーストラリア、ハワイ、タイ、香港、そしてネパール…と、ワールドワイドに拡大していった。 そしてフランスに存在する地下プロレス支配組織・WUW(World Underground Wrestling)が、次なる戦場に指定したのが…なんと、霊峰・富士の山頂!! 「日本一高い山」で行われる「地下プロレス」…、WUWのボス、イワノフ・ロゴスキーJr.の真意は現在のところまったく不明だが、いずれにしろ、地下日本阿吽王者の日龍&三州ツバ吉のコンビをはじめとする地下戦士たちに、フランス地下組織から「FUJIへ行け」との招集メールが送りつけられ、富士山頂で闘いが繰り広げられることが否応なく決定した。 登山スタートは、なんと前日(28日)の深夜。地下戦士たちは、真っ暗闇の山腹を這い登り頂上を目指し、そして食事も睡眠も満足に与えられないままの悪条件で闘わなければならない。そして戦場は、山頂の岸壁…。「“富士山頂で地下プロレス”…、本当にやるのか?」という疑念が、重い身体を引きずって登る地下戦士たちの表情に色濃く浮かぶ。 しかし朝5時過ぎ、八合目を照らすご来光に、地下の荒くれ者たちも一様に心を奪われる。日本一の絶景に震える感情にだけは、敵と味方の区別など存在しない。 それからも岸壁を這い続けること数時間。ついに地下戦士たちが霊峰・富士の頂上にたどり着いた。 山頂の鳥居と小屋を抜け、火口に近づくと、そこに現れたのは、新宿の地下聖地『CORE STADIUM』を思わせる赤と黒のマット。しかもご丁寧にも、マットの周りに4本の登山杖が立て掛けられ、簡易な造りながらもれっきとした“地下のリング”が組み立てられている。富士山頂で地下プロレスが…、本当に行われるのだ!! この“頂点の闘い”に選ばれし男たちは、日龍&三州の阿吽コンビに、“カポエイラ・マスター”ペドロ高石。そして、底の滑るレスリングシューズで3,776メートルの高みを登頂する荒行(奇行?)を完遂した“人生レッドカード”ことJOMが、アクシデントにより登頂を断念した吉田充宏の代打として、半ば強引に参戦の権利を勝ち取った。(ちなみに吉田は、山頂を目指す途中の八合目にて、高山病に倒れた美少女を救出するため、泣く泣く登頂と試合出場を断念。本人の無念さは、推して余りあるものがある…) 火口そばのリングで行われる“富士山頂の地下プロレス”。地下戦士たちが叫び、身体をぶつけ合う音が岸壁に反射し、大きく響き渡る。気づけば「何が起こっているんだ?」とばかりに登山客がリングの周りを取り囲み、チョップの打ち合いにやんやの歓声を飛ばす。プロレスを知らない一般の登山客も熱狂し、富士山頂の一角は、あたかもカーニバルのような興奮状態と化している。ギャラリーの男性の一人が、目を見張りながらこう叫んだ。 「これが本当の“日本最高峰のプロレス”だな!!」 そして、観客の熱気に煽られ猛ハッスルのペドロ高石が、日龍をリングの外に引っ張り出した! 砂と火山灰にまみれながら、二人の裸の男が殴り合い、そして斜面をゴロゴロと転がっていく…。このシュールな光景に、地下プロレス未見の一般登山客も「誰か教えてくれよ…」と、心の中でつぶやいたことだろう。 試合は三州が腕固めでJOMを仕留め、阿吽王座の防衛に成功。かつて富士登山直後に試合出場、試合直後に富士登山など、富士にまつわる数々の荒行(奇行?)を自らに強いてきた“フジヤマ・マスター”が、その面目を保った。 艱難辛苦を乗り越え、やっとの思いで頂上にたどり着いたら、眼前でプロレスが繰り広げられていた。 日頃プロレスと無縁の多くの登山客にも、一生忘れ得ぬ一日となったことに違いない。◆地下プロレス『EXIT-48 FUJIYAMA』2010年8月29日(日)会場:霊峰富士山頂(登山客15,000人・超満員)<地下日本阿吽王者選手権 時間無制限一本勝負>[王者組]日龍、○三州ツバ吉(6分39秒 腕固め)[挑戦者組]ペドロ高石、●JOM※第2代王者組が3度目の防衛に成功。※直接勝負を決めた選手に阿の帯が、そのパートナーに吽の帯が授与される。よって、勝負を決めた三州に阿の帯が、そのパートナーの日龍に吽の帯が授与される。地下プロレス『EXIT』公式サイトhttp://www7.plala.or.jp/EXIT/梶原劇画で伝承された「地下プロレス」が、この日本に存在した! 闇の闘いを伝える『EXIT』とは何か!?http://npn.co.jp/article_mroonga/detail/97320773/“幻想”の教育を授かって…地下戦士たちの闘いは烈しさを増す 3・28地下プロレス『EXIT-33 CORE:K』(2)http://npn.co.jp/article_mroonga/detail/82818271/日本阿吽王座にキャプチャー王座…地下ベルトの王座交代劇、続々 4・18地下プロレス『EXIT-37 HIGHEST』(3)http://npn.co.jp/article_mroonga/detail/96811864/阿吽王座防衛も、試合後に飛ぶ富豪2夢路の鉄拳…これは何を物語る? 7・18 地下プロレス『EXIT-41 CORE:N』(2)http://npn.co.jp/article_mroonga/detail/20754464/(山口敏太郎事務所)参照 山口敏太郎公式ブログ「妖怪王」http://blog.goo.ne.jp/youkaiou
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トレンド 2010年09月01日 12時30分
玩具道〜実写キャラクターフィギュア今昔
似てるor似てないの問題抜きにレトロソフビの時代からあった、子供向け玩具における“ヒーローの変身前の素顔を模したおもちゃ”を覚えているだろうか。 ライダーやバロム1の人形で、面を取ると「あなた誰?」と突っ込まざるを得ない様な謎の人物が現れるアレである。 特に有名なのはGIジョー素体のフィギュアや「変身サイボーグ」等のコスチューム着脱式のフィギュア群だろうか。ライダーからウルトラマンまで混在し、ウルトラシリーズであれば、ブルマァク等のソフビでも防衛チームの隊員の人形等、明確に実写の人間キャラクターを意識した商品が多く存在したものである。 自分のリアルタイム時にもアーマー着脱式のヒーローである『特警ウインスペクター』(1991年)の「DXファイヤーテクター」(写真)並びに「着化指令シリーズ」や『特捜エクシードラフト』(1992年)の「トライジャケットシリーズ」、『ブルースワット』(1994年)の「コンバットクロスシリーズ」等の懐かしの“素顔のキャラクターもの”が思い出される。 ここ最近では『仮面ライダークウガ』(2000年)『仮面ライダーアギト』(2001年)の頃から発売されていた「装着変身シリーズ」が記憶に新しい。 今日においては、ハイターゲットユーザー向けのフィギュアブランド・メディコムトイのRAH(リアル・アクション・ヒーロー)シリーズ等を除くと、フィギュアのラインナップには実写の人間キャラフィギュアをあまり見かけない。 この背景にはまず、「近年はスーツ装着を意識させる作品が減ったこと」そして「俳優の権利向上と共に実写の人間キャラの立体化には色々と複雑な事情が絡むようになってきた」事等々がある様である。 先の「装着変身シリーズ」も『アギト』以降もラインナップは続いたのだが、『クウガ』であれば、素体の顔はオダギリジョーの演じた五代雄介を意識した造形に、『アギト』であれば、賀集利樹演ずる津上翔一に似せて造形されていたのだが、その後の新作においてはキャラクター登場原作の新作・旧作を問わず、フィギュア本体の顔を本物の俳優さんに似せて作られた商品はほぼ皆無になってしまった。 RAHシリーズにしても、ウルトラやライダーの変身前キャラクターの立体化において、新作・旧作問わず、「商品化されているもの」と「商品化されていないもの」がまばらにある事に気がつく。 版権や演者の権利、フィギュアの制作工程や精度の推移、ユーザーの嗜好の変化等々の様々な事情が絡んで、段々と実写作品のフィギュア市場も複雑になってきている様である。(小野寺浩 山口敏太郎事務所)【参照】山口敏太郎公式ブログ「妖怪王」http://blog.goo.ne.jp/youkaiou
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トレンド 2010年08月31日 12時30分
「玩具道〜S.H.Figuartsの巻」〜其の弐
S.H.Figuartsシリーズは現在、平成・仮面ライダーシリーズから「クウガ」「アギト」「カブト」「電王」「ディケイド」「W(ダブル)」関連のキャラクターリリースされており、9月には「555(ファイズ)」がいよいよ登場。また秋には「キバ・エンペラーフォーム」等も発売予定。その他『プリキュア』シリーズや『ドラゴンボール』が展開している他、近く『ワンピース』も参戦する。 シリーズメインの平成ライダー陣の中でも、新作・リアルタイム商品である『ダブル』関連に負けず劣らず熱いのが、『仮面ライダーアギト』関連である。 主役ライダーの「アギト」の他、現在までに「ギルス」「G3-X」といった準主役ライダーだけでなく、終盤のサプライズキャラクターとして登場した「アナザーアギト」や劇場版ライダー「G4」も発売されている他、ネット限定販売にて「マシントルネイダー」「ギルスレイダー」といったライダーマシンもリニューアル復刻される程のラインナップ充実ぶりである。 『アギト』は2001年の作品。実に放送から今年(2010 年)で10周年を迎える訳であるが、同作中の根強いキャラクター人気が伺い知れる。 ところで、シリーズ全体の販売形態をざっと見るとかなりの疑問が生じてくる。平成ライダーシリーズからの参戦筆頭となったのは『カブト』シリーズなのだが、いきなり主役のカブトを飛ばして「キックホッパー」&「パンチホッパー」の登場に始まり、「コーカサス」をはじめとする金・銀・銅の『カブト』劇場版に登場する3人ライダーもリリース。マニアックどころから徹底的に攻めてくるシリーズ展開であった。 ところが、その後のリリース展開たるや平成ライダーキャラの中でも弩級の人気を誇る『仮面ライダー電王』に登場する「キンタロス」「リュウタロス」といったイマジン達はウェブ限定の受付注文販売。劇場版『電王』シリーズの人気キャラ「NEW電王」もウェブ限定となった。 平成ライダーのキャラクターがハイクオリティなアクションフィギュアとして商品化されるのは嬉しいのだが、一体何を基準にキャラクターを“一般流通商品”と“ウェブ限定”に分けているのか激しく疑問である。 最近においても吉川晃司が演じて話題となった、劇場版『ダブル』に登場した「仮面ライダースカル」等はウェブ限定販売商品となった。「G4」は一般販売なのに…。 ウェブ限定の受付注文限定商品は一度買い逃すと、まず二度と購入できる機会はない。(※二次流通は除く) ただ、一般流通=店頭購入商品は売り切れたら再販待ちとなるのに対して、ウェブ限定は注文さえ忘れなければ「欲しかったのに売り切れてた」「買えなかった」といった事態にならずに済む。複雑なところだ。 ただ人気キャラクター、特にレギュラーキャラの限定商品をあまり増やしてしまうと、新規ユーザーにとっては集め甲斐のないシリーズになってしまうのではないかと予想する。また、シリーズ当初から集めているユーザーだってお財布事情で一度きりしか販売されないウェブ限定商品を購入できない時だってあるだろう。せっかく一から集めてきたコレクションが予想外の限定販売と不運で歯抜けになってしまったら辛すぎる。 これまでのファンにも、新規ユーザーのコレクション参入にもやさしいシリーズとして展開出来れば、新たなファンも取り入れつつ、S.H.Figuartsシリーズも息の長いブランドとしてユーザーに愛されるのではないかと思う。●魂ウェブ公式サイトhttp://www.tamashii.jp/(小野寺浩 山口敏太郎事務所)【参照】山口敏太郎公式ブログ「妖怪王」http://blog.goo.ne.jp/youkaiou
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芸能ニュース 2010年08月30日 14時00分
元祖・貧乏アイドル!? 「スーパーアイドル日野誠」とは!?
貧乏人アイドルといえば、グラビアやバラエティ番組で大活躍中の上原美優をまず真っ先に思い出す人が多いだろう。だが、そんな上原美優の先輩(?)ともいえるような貧乏人アイドルが存在していることを皆さんはご存知だろうか? そのアイドルの名前は、スーパーアイドル日野誠! 光GENJIに憧れて宮崎から上京してきた男性アイドルである。 日野誠氏は、かつてテレビ朝日系で放送されていた貧乏な人たち(ビンボーさん)を応援する人気バラエティ番組『銭形金太郎』で取り上げられて話題になった人物だ。日野氏は、同番組内でも再三取り上げられ、銭形金太郎を代表する名物ビンボーさんとなった。 何と、日野氏が歌う「日野誠 愛のテーマ・残された大地」は番組のエンディングテーマとしても採用され、テレビ朝日公式の銭形金太郎サイトでは、着メロのダウンロードサービスまで行われるという話題ぶりだったのだ。番組の人気が高まるのと同時に日野氏の人気も高まっていったが、銭形金太郎の放送も終了した現在、日野誠は現在どのような活動をしているのか、話を伺ってみた。 −−日野さんが、アイドルになろうと思ったキッカケは何ですか? 日野誠(以下「日野」)みんなの笑顔が見たかったからです! (本当は、バレンタインにチョコをもらったことのなかった僕が、中2のバレンタインの時に光GENJIや男闘呼組がチョコたくさんもらってるのをテレビで見てからでした…) −−普段はどんなパフォーマンスをされているのですか? 日野 光GENJIに憧れているので、ハチマキ・羽根・ホットパンツにローラースケートを履いたスタイルで歌って踊って、みんなに笑顔と夢と希望を与えています! −−アイドルとして自分が成し遂げた一番の大きな仕事は何ですか? 日野 仙台から福岡まで、日本10か所を回った全国ツアーですね(残念ながら、青春18切符を使っての路上コンサートという形での全国ツアーでしたが、たくさんの方々に応援していただきました!)。 −−今後どんなアイドルになっていきたいですか? 日野 1人でも多くの方が、僕の笑顔で元気になってくれる、そんなスーパーアイドルになりたいです! (満面の笑顔) −−この記事を見ている皆さんにお伝えしたいことなどありましたら。 日野 mixiネーム「アイドル日野誠」、アメブロ「スーパーアイドル日野誠」でブログやってます! スーパーアイドルの日々の出来事やコンサート情報など、チェックしてね♪ よろしくお願いします! 銭形金太郎の人気もあって、「日野誠 愛のテーマ・残された大地」のインディーズCDは最終的には、2000枚近くの売上があったという。番組も終わり、現在はかつてのように大きな注目を集める機会も少なくなったと語る日野だが、貧乏にもどんな逆境にも負けない、元祖・貧乏アイドルが再び輝く日がやってくることを、筆者も思わず願ってしまうのだった。(「作家・歩く雑誌」中沢健 山口敏太郎事務所)参照 山口敏太郎公式ブログ「妖怪王」http://blog.goo.ne.jp/youkaiou
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ミステリー
特命! 日本ダービーを予想せよ! 馬の姓名判断、霊能犬の動物予知で大予想
2008年05月28日 15時00分
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衝撃!! 羽田の鳥居の祟り事件はインチキだった!!
2008年05月13日 15時00分
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グラビアアイドル疋田紗也がゴム人間に襲われた!!
2008年04月01日 15時00分
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船橋の神社で、狐の生首が出現!
2008年03月18日 15時00分
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東京にザシキワラシ出現!!
2008年02月19日 15時00分
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ミステリー
小さな侍幽霊 新宿に出現!
2008年02月05日 15時00分
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うずまき生物
2008年01月22日 18時18分