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「玩具道〜S.H.Figuartsの巻」〜其の弐

 S.H.Figuartsシリーズは現在、平成・仮面ライダーシリーズから「クウガ」「アギト」「カブト」「電王」「ディケイド」「W(ダブル)」関連のキャラクターリリースされており、9月には「555(ファイズ)」がいよいよ登場。また秋には「キバ・エンペラーフォーム」等も発売予定。その他『プリキュア』シリーズや『ドラゴンボール』が展開している他、近く『ワンピース』も参戦する。

 シリーズメインの平成ライダー陣の中でも、新作・リアルタイム商品である『ダブル』関連に負けず劣らず熱いのが、『仮面ライダーアギト』関連である。
 主役ライダーの「アギト」の他、現在までに「ギルス」「G3-X」といった準主役ライダーだけでなく、終盤のサプライズキャラクターとして登場した「アナザーアギト」や劇場版ライダー「G4」も発売されている他、ネット限定販売にて「マシントルネイダー」「ギルスレイダー」といったライダーマシンもリニューアル復刻される程のラインナップ充実ぶりである。
 『アギト』は2001年の作品。実に放送から今年(2010 年)で10周年を迎える訳であるが、同作中の根強いキャラクター人気が伺い知れる。

 ところで、シリーズ全体の販売形態をざっと見るとかなりの疑問が生じてくる。平成ライダーシリーズからの参戦筆頭となったのは『カブト』シリーズなのだが、いきなり主役のカブトを飛ばして「キックホッパー」&「パンチホッパー」の登場に始まり、「コーカサス」をはじめとする金・銀・銅の『カブト』劇場版に登場する3人ライダーもリリース。マニアックどころから徹底的に攻めてくるシリーズ展開であった。
 ところが、その後のリリース展開たるや平成ライダーキャラの中でも弩級の人気を誇る『仮面ライダー電王』に登場する「キンタロス」「リュウタロス」といったイマジン達はウェブ限定の受付注文販売。劇場版『電王』シリーズの人気キャラ「NEW電王」もウェブ限定となった。
 平成ライダーのキャラクターがハイクオリティなアクションフィギュアとして商品化されるのは嬉しいのだが、一体何を基準にキャラクターを“一般流通商品”と“ウェブ限定”に分けているのか激しく疑問である。
 最近においても吉川晃司が演じて話題となった、劇場版『ダブル』に登場した「仮面ライダースカル」等はウェブ限定販売商品となった。「G4」は一般販売なのに…。

 ウェブ限定の受付注文限定商品は一度買い逃すと、まず二度と購入できる機会はない。(※二次流通は除く)
 ただ、一般流通=店頭購入商品は売り切れたら再販待ちとなるのに対して、ウェブ限定は注文さえ忘れなければ「欲しかったのに売り切れてた」「買えなかった」といった事態にならずに済む。複雑なところだ。

 ただ人気キャラクター、特にレギュラーキャラの限定商品をあまり増やしてしまうと、新規ユーザーにとっては集め甲斐のないシリーズになってしまうのではないかと予想する。また、シリーズ当初から集めているユーザーだってお財布事情で一度きりしか販売されないウェブ限定商品を購入できない時だってあるだろう。せっかく一から集めてきたコレクションが予想外の限定販売と不運で歯抜けになってしまったら辛すぎる。
 これまでのファンにも、新規ユーザーのコレクション参入にもやさしいシリーズとして展開出来れば、新たなファンも取り入れつつ、S.H.Figuartsシリーズも息の長いブランドとしてユーザーに愛されるのではないかと思う。

●魂ウェブ公式サイト
http://www.tamashii.jp/

(小野寺浩 山口敏太郎事務所)

【参照】山口敏太郎公式ブログ「妖怪王」
http://blog.goo.ne.jp/youkaiou

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