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うずまき生物

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画像はイメージです。

 今回は読者の皆さんに、奇妙な写真を紹介しよう。この写真は、埼玉県で数年前に撮影された写真である。撮影者は筆者・山口敏太郎の友人である怪談の語り部・ファンキー中村氏である。ファンキー中村氏は、所有のデジカメを使い、家族や友人の写真をよく撮影するのだが、今回も夏祭りの記念として仲間たちと記念撮影を行った。その写真に不可解な出来事が起きたのである。
 ファンキー中村氏の話によると、撮影時には何も異変は感じなかったのだが、自宅に持ち帰りデジカメから映像をダウンロードして驚いたという。映像の中に、奇妙な物体が写りこんでいたのだ。
 よく写真を見てもらいたい。夏祭りのワンシーンであり、笑顔で写真に納まる着物姿の女性たちの上空に奇妙な物体が浮遊している。丸く、まるでうずまきのような物体。これはいったいなんだろうか。ファンキー中村氏は言い知れぬ不安に襲われ、山口敏太郎事務所にこの写真を持ち込んだというわけだ。
 よく心霊写真とされる写真の中で、球形の半透明の物体が写り込む場合がある。これは俗にオーブと呼ばれる物体なのだが、その正体は不明。単純に埃が写りこんだものだとか、霊そのものが丸く形を変えて写りこんでいるのだとか、霊が移動するときは丸い形になって移動するとか、様々な仮説がある。だが、今回の物質はそのオーブとは外見が違う。明らかに違う物体である。仮にこの物体を“うずまき生物”と名づけてみる。

 ではこの「うずまき生物」の正体はなんであろうか。カメラのレンズの付着した花粉ではないかとも考えたのだが、同じカメラで連続して撮影した他の写真には写りこんでいない。一枚のショットを押す零コンマ何秒だけ、花粉がカメラレンズに付着し、連続撮影した次のショットでは花粉がとれたとは考えにくい。一瞬だけ、異界の存在が姿を見せたとするほうが説得力はないだろうか。
 「うずまき」と言えば、世界中にうずまきが溢れかえる伊藤潤二のホラー漫画が有名である(「週刊ビッグコミックスピリッツ」で1998年から1999年まで不定期連載)。まさにこの物質はその「うずまき」そのものではないだろうか。
 筆者的には、かつてウルトラマンレオに出てきた宇宙からの侵略者「円盤生物」に近い怪物かとも思ったのだが、宇宙的な存在ではないようである。故に「うずまき生物」という表現がベストではないだろうか。
 この「うずまき生物」は、今もあちこちの空間に姿を現し、消えていっている。異界の住民たちは一瞬だけ姿を現すと再び異界に消えていくのだ。あなたの周りにも、このような奇妙な怪物がいるかもしれない。

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