山口敏太郎
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ミステリー 2010年11月17日 17時30分
怪談作家・呪淋陀の「怪談:死神」
18歳の誕生日の前夜に不思議な夢を見ました。 それは私の誕生日パーティーの場面でした。 私は大きな丸いバースデーケーキの前に座っていて、その周りを沢山の人が取り囲んでいました。 パーティーって楽しいイメージがあるでしょう? だけど皆、なぜか喪服を着ていて暗いんです。まるでお葬式みたいで。 ケーキにはちょうど年の数、18本の蝋燭に火が灯っていました。 私は蝋燭の炎を一本一本、順番に吹き消して行きました。 やがて最後の1本だけが残った時。鋭い視線を感じました。 喪服の人々の中に黒いフードを目深く被った男がいました。青く光る目で私をじっと見つめているんです。 死神…。 男を見てそう感じました。 〈今夜はお前の誕生日にして命日…〉 耳元で不気味な声が聞こえました。 そこでふと目が覚めました。 異様な気配を感じ足元を見ると、夢の中の男が立っていました。 それから私は死神の男に連れられて、今までの人生でお世話になった人々のもとへ最後のお別れの挨拶に回りました。 友人、クラスメイト、近所の人、学校の先生、親戚の人達、初恋の彼の所まで…。 だけど、挨拶に行っても皆ぐっすり眠って気づかなかったり、稀に気づいても無言で悲しそうな顔をしているぐらいでした。 ああ、このまま死神に連れていかれるんだ。 私はすっかり観念していました。 やがて母の枕元に行きました。 私は寝ている母の耳元で囁きました。 「お母さん、今までありがとう。私は死ぬことになりました。さようなら…」 その時、突然眠っていた母がむくっと起き上って 「なーに、馬鹿な事いってんのよ〜。あんたが死ぬわけないじゃない。あははは〜!」 と、明るく大笑いしたんです。 私が呆気に取られていると、傍らにいた死神は白い煙と共にぼわんと消えてしまいました。 それと同時に地震のような衝撃を感じ目の前が暗転しました。 次に目が覚めた時は病院のベッドの上でした。 夜中になぜか階段から転げ落ちたらしく、そのまま意識不明で救急車に運ばれたのでした。 あの時、母が笑い飛ばしてくれなかったら私は本当に死神に連れて行かれたかもしれません…。(怪談作家 呪淋陀(じゅりんだ)山口敏太郎事務所)参照 山口敏太郎公式ブログ「妖怪王」http://blog.goo.ne.jp/youkaiou
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トレンド 2010年11月17日 13時00分
話題作が1300円でたくさん観られる! 「第20回映画祭TAMA CINEMA FORUM」11月20日よりスタート!!
毎年、様々な映画やゲストを招き盛況をおさめている「映画祭TAMA CINEMA FORUM」が今年も開催される。 今年は記念すべき20回目の映画祭であり、上映作品やゲストも豪華な顔ぶれが揃っている。 初日である11月20日には今年一番の話題作となった『キャタピラー』の上映が行われ、監督の若松孝二氏、主演の寺島しのぶ氏が登壇予定。 また、同日には世界に展開する米軍・米軍基地について描いた日本初公開となるドキュメンタリー映画『スタンディング・アーミー』の上映もある。 他にも『トイストーリー3』『ベスト・キッド』『特攻野郎Aチーム』『アイアンマン2』の洋画の大ヒット作が1300円で一気に観られるメガヒット企画や『ポケモン』『クレヨンしんちゃん』等のファミリー企画の他、若手映像作家の登竜門として知られる「第11回TAMA NEW WAVE」では、ノミネート6作品からグランプリおよび特別賞を当日一般審査員の投票などにより決定し、映画監督の荒戸源次郎氏を招いてノミネート作家とのトークを行う等、イベント盛りだくさんの8日間となる。 映画ファンならずとも必見の「TAMA CINEMA FORUM」。今年の秋は多摩へ映画を観に行こう!・「第20回映画祭TAMA CINEMA FORUM」・開催期間11月20日(土)〜11月28日(日)・入場料 当日1300円 前売 1000円(プログラムによって異なるものあり)前売はチケットぴあ、ローソンチケット他で発売中。・公式サイトhttp://www.tamaeiga.org/・映画祭ブログhttp://www.tamaeiga.org/blog/・映画祭ツイッターhttp://twitter.com/tamaeiga(昭和ロマン探求家・穂積昭雪(「こまどり姉妹」の企画に期待を寄せる24歳)山口敏太郎事務所)【参照】山口敏太郎公式ブログ「妖怪王」http://blog.goo.ne.jp/youkaiou
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トレンド 2010年11月17日 12時00分
怪談作家 呪淋陀のミステリー紀行:幻の人魚のミイラを追え!その(1) 人魚伝説の謎
人魚。上半身が人間で下半身が魚の水中に棲息する伝説の生き物。 西洋の物語に登場する人魚は一般的に若く美しい女性の姿をしている。 航海者を綺麗な歌声で惹きつけ水中に引きこんだり、船を難破させたりする不吉な存在で描かれている。 日本でも人魚に関する記録は古くからある。 伊勢国で漁夫の網にかかった人魚は頭は人間、魚の歯を持ち、顔は猿に似ていた。 食べてみるとたいへん美味かったという。 人魚の肉は不老長寿をもたらすと信じられていた。 人魚の肉を食べたため、娘の姿のまま老いることなく八百歳まで生存したという比丘尼の話。 八百比丘尼の伝説が有名だ。 富士山麓にある天照教本社には日本最大最古の人魚のミイラが古くから祀ってある。 天照教本社は伊勢神宮の分社でれっきとした神社であり決して新興宗教ではない。 天照教本社の人魚のミイラの由来。 1400年ほど昔。聖徳太子が琵琶湖を通りかかった時、人魚に呼び止められた。 「私は漁師でしたが、生前の無益な殺生を続けていた報いで人魚に姿を変えらてしまいました。 しかし今、太子の法戒を受けて殺生の恐ろしさをしみじみ知りました。 どうか私の醜い姿を残していただいて、殺生戒を伝えるために末永くこの事実を語り役立てていただきたい」 そう言い残して、人魚は昇天したという。 それを聞いて太子は手厚く供養して人魚のミイラを寺に納めた。だが、太子が去った後、寺で種々の異変が起こった。 不気味に思った寺は別の寺へ人魚のミイラを渡したが、またそこでも怪異が起こったたため遂には人魚の祟りではないかと恐れられた。 その後も寺々を転々としたが、やがて人魚の霊は鎮められた。 以来、一世紀余、富士山中の霊気に包まれた天照教本社に安置され、未だに何一つ恐ろしい異変は起こっていないという。 秋深まる晴天の日。人魚のミイラを拝観するため、富士宮市の天照教本社を訪れた。 紅葉が綺麗な境内は訪れる者もなくひっそりとしていた。 人魚のミイラは公に公開していない。 神社に連絡を取り、秘蔵の人魚のミイラを拝観させていただくことなった。 早速、人魚のミイラが安置されてある建物へ案内された。 鍵を開けて中へ入ると、神棚の横に綺麗に刺繍が施された御簾のかかった木箱があった。 この箱の中に人魚のミイラがある。 続く写真撮影:小出 真(怪談作家 呪淋陀(じゅりんだ)山口敏太郎事務所)参照 山口敏太郎公式ブログ「妖怪王」http://blog.goo.ne.jp/youkaiou
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トレンド 2010年11月16日 18時00分
忍者ドラゴンが検証してみた! Tシャツ1枚で忍者マスクをすぐに作る
今、一部で話題になっているのが、Tシャツ1枚で忍者マスクを作る外国人女性の動画である。 動画をアップしているYOU TUBEでは再生回数が280万回を超えるほどの人気で1万2000件以上のコメントが書きこまれている。 黒色のTシャツには「トラスト・ミー。アイム・ア・ニンジャ」と英語でプリントされていて何ともシュールな言葉だ。 誰にでも簡単に忍者マスクを作れるとのことで、某サイトのニュースで紹介されていたが実践した人はいたのだろうか? そんな人のために私、忍者ドラゴンが色々と検証してみた。 頭から首まで全体にTシャツを巻くので、肌触りが良く、吸湿性に優れた綿素材が一般向けである。黒色なら透けないので、Tシャツにこだわらず肌着でも代用が可能だろう。 派手さを狙うなら赤色のTシャツも使えるが、服やズボンも赤色で統一する必要がある。黒色で統一するのが無難だろう。 軽さを考えるなら、綿以外の軽い素材を使うと良いかもしれない。長時間の着用を前提にしているので「軽さ」と「肌触り」の2点は大きなポイントになる。 忍者マスクは肩こりや首コリに繋がるので、柔らかくて薄手であることも考慮に入れなければいけない。首を通す穴から目をのぞかせて袖を頭の後ろで結ぶ形になるので、外出用のお気に入りTシャツは使わないほうが良い。多少、首周りが伸びてしまうという理由からである。 欠点としては髪形が乱れてしまうぐらいだろう。 忍者マスク着用の前後は必ず肩や首のストレッチをおこない、余計な疲れをためないようにすることも大切である。良い忍びはまず良い体を作ることだ。 Tシャツ1枚であっという間に忍者マスクを作れてしまうので、忘年会や新年会、飲み会の一発芸として使えそうだ。 忍者マスクの奥は深い。※画像は「Be A Ninja In 30 Seconds...I Think」の動画より※文科系忍者記者ドラゴン・ジョー(山口敏太郎事務所)参照 山口敏太郎公式ブログ「妖怪王」http://blog.goo.ne.jp/youkaiou
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ミステリー 2010年11月16日 17時00分
惨殺犯が自首した動機
痛ましい殺人事件が後を絶たない。犯人が捕まる様子もなく、どこかで悠々と暮らしていることを思うと、何故、殺された被害者は犯人の元へ化けて出ないのだろう…等と愚かしいことを考えてしまう。ところが、そんな事例は存在していた。 1966年、アメリカのニュージャージー州ボゴタで、少女とその両親が惨殺された。特に少女のそれは凄惨で、血で染め抜かれた白のドレスを、警官が赤茶色のドレスと思い込み、報告したほどだった。しかし捜査は進展を見せず二年が過ぎた頃、事件以来閉鎖され、人を寄せ付けなかった少女の屋敷の周りで、子供達が集まり遊ぶようになっていた。邸内には入れないとはいえ、何かあってからでは遅い。警官が注意すると、窓から少女が遊ぼうと誘うのだと言う。警官は子供の言うこととまともに取り合わなかったが、その日の夜から大人達も、窓から手を振る少女を目撃するようになった。 街が少女の霊で騒然となったある日。いっこうに手がかりの見つからなかった犯人が自首してきた。迷宮入りと思われた事件の突然の幕引き。警官は解せない自首の動機を犯人に訊いた。すると犯人は、最近になって枕元に少女が立つようになり、自首するよう耳元で囁くのだと言う。それが毎晩のように繰り返され、ついに耐え切れなくなって自首したのだ。すると、それ以後、少女が目撃されることは無くなった。屋敷も裁判が終わって1968年10月焼却された。七海かりん(山口敏太郎事務所)山口敏太郎公式ブログ「妖怪王」http://blog.goo.ne.jp/youkaiou/
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トレンド 2010年11月16日 13時00分
東京近郊パワースポット探訪(6)「明治神宮」
先日、明治神宮に行ってまいりました。 明治神宮は、言わずと知れた、毎年日本一の参拝者数を集める大変有名な神社です。祭神は明治天皇と昭憲皇太后。建設されたのは明治天皇の崩御後になりますので、歴史的に見れば、神社としては比較的新しいものになります。 明治神宮といえば、テレビで紹介された影響を受け、昨年あたりから清正井(きよまさのいど)が大変有名になりましたが、私は今回、清正井には訪れませんでした。 清正井はパワースポットとしては大変興味深いところではありますが、明治神宮側も「神宮全体が神域です」と述べているように、そこに訪れなくとも充分満足できる探訪になりました。 JRの原宿駅で下車し、神宮橋を渡るとすぐに南参道になります。参道には玉砂利が敷かれており、そこをのんびりと歩くだけで、神聖な気持ちになれます。砂利の敷かれた道というと一見歩きにくそうな印象を受けますが、まったくそのようなことはなく、足に伝わる感触も耳に届く音も想像以上の心地よさでした。 南参道から御社殿までの道のりには、大きな鳥居が三つあります。その中でも二番目に見える大鳥居は、ヒノキで作られた日本一の木製の鳥居です。三つの鳥居をくぐり、御社殿で手を合わせたあとにお守りを買いました。 そして神社ではおなじみの「おみくじ」を引こうとしたところ、明治神宮には、いわゆる他の神社でいわれる「おみくじ」はありませんでした。 明治神宮には「大御心(おおみごころ)」というものがあり、他の神社でおみくじを引くように御神籤箱を振り、細い木の棒を出して番号を巫女さんに伝えます。そして「大御心」をいただきます。 「大御心」には明治天皇が詠まれた御製が書かれており、おみくじのように境内の木に結んだりするものではなく、持ち帰り、折により読み返すことが正しいとされています。 東京の中心にあるにも関わらず、そのことを忘れさせてくれるような、静かさと空気の良さを満喫できる明治神宮。久しぶりに訪れ、その良さをあらためて実感できました。(「実話怪談記者」へみ 山口敏太郎事務所)参照 山口敏太郎公式ブログ「妖怪王」http://blog.goo.ne.jp/youkaiou/
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社会 2010年11月15日 17時00分
「萌え」が、如来と菩薩に融合! 「もえぶつ」って何?
「萌え」が日本の巨大産業となり世界各国に輸出される昨今。究極の美少女萌えフィギュアが誕生した。なんと「萌え」が「仏像」と融合したというのだ! 筆者は発売元である回天堂に取材をお願いして、この「もえぶつ」という究極の萌えフィギュアプロジェクトを企画したA-toysさんに話を伺うことが出来たので、そのインタビューの内容をお届けする。 −−仏像を萌えフィギュアにするのは、新しい切り口だと思うのですが企画はいつごろ思いつかれたのですか? (A-toys)2008年に新しい美少女フィギュアを作ろうというプロジェクトを立ち上げました。いろんなアイディアを集約したら、究極のキャラクターは仏像じゃないか? ということになり、今回の企画がスタートしました。 −−仏像にエロスを表現することに抵抗はないですか? (A-toys)そもそも日本人はあまりフィギュアが好きな民族ではありません、でも唯一好きなのは仏像です。もちろん信仰の対象として見ている訳ですから大事ですね。なら、その分野に「萌え」を入れるのはアリだと思いました。 −−でもそれは大胆な方法ですね。もえぶつのイラストはどなたが描かれたのですか? またフィギュア以外にも企画があるそうで…。 (A-toys)はい、イラストは、漫画家のぶるマほげろーさんにお願いしました。菩薩、如来の他にあと一つ、もえぶつはいます。またこの企画は「もえぶつ」というタイトルで設定やストーリーなども完成しています。現在、海外と共同でアニメ化の話が進んでいますし、また実写版も企画進行中です。 −−実写というのは大胆ですね。女優さんがこのスタイルになる訳ですからね。 (A-toys)いろいろと期待していただければと思います。「もえぶつ」の応援をよろしくお願いいたします! 様々な企画が進行中の「もえぶつ」、美少女フィギュアマニアのみならず、要注意な企画であることは間違い無い。「もえぶつ」ストーリー 車折明美、鹿王院如来、鳴滝菩薩の三人は古都大学付属高校に通う仲良し女子高校生トリオ。 高校生にしては幼児体型で、性格も子供っぽいことを気にしている車折明美、ボーイッシュで男らしい性格の女子である鹿王院如来、車折明美、鹿王院如来の同級生であり、ジュニアアイドルユニット「ツインカムシスターズ」のメンバーでもある鳴滝菩薩。 性格もタイプも境遇も全然違う三人の唯一の共通点は、「仏像が大好き!」ってこと。 ある日、三人は、古都大学付属高校の校長から小型の仏像をプレゼントされます。 仏像好きの三人は、自分たちの手に渡った仏像を大事に扱いますが、その仏像こそ、四 十年前に京都で開発された物質転送装置であったのです! 三人は物質転送装置の力で、仏像と融合。不動明美、涙如来、魅力菩薩となって、京都に現れた怪物と、京都と京都に暮らす人々を守るために戦うことになります! 京都を襲う怪物の正体は「未怪決」。 「未怪決」は、日本という国に恨みを持つ陰陽師である加藤暁生が、人々が心に抱える未解決な悩みを、怪物化(式神)させたものです。 「もえぶつ」の戦いはただ怪物を倒すだけではなく、「未怪決」を生むことになった人々の悩みを解決して、悟りを開かせるための戦いなのです。 「仏の顔も三度まで。あなたには成仏してもらいます!!」「もえぶつ」企画:A-toys / デザイン:ぶるマほげろー /販売:回天堂 (C)A-toys/ReoA-toys http://a-toys.biz/figuaxreo/回天堂 http://kaitendoh.com/写真/魅力菩薩&涙如来(「作家・歩く雑誌」中沢健 山口敏太郎事務所) 参照 山口敏太郎公式ブログ「妖怪王」http://blog.goo.ne.jp/youkaiou
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トレンド 2010年11月15日 15時00分
「日本の宗教戦争」を検証する
中世ヨーロッパにおけるキリスト教諸国による、イスラム教諸国との宗教戦争は「十字軍」として、ほとんどの方が知っていることだと思う。 また、ヨーロッパではカトリック国とプロテスタント国の戦争が起こったり、魔女狩りや異端審問といった名目で、キリスト教諸国がユダヤ人などの異教徒虐殺を続けていたことも、日本人の多くは知っているはずだ。 ところがわが国日本にも、古来より数多くの宗教戦争があったことを意識する人は少ないようだ。 古くは物部氏と蘇我氏の争いは、神道(物部)と仏教(蘇我)の争いといわれていて、仏教側が勝利。やがて一向宗(浄土真宗)、日蓮宗、天台宗が抗争するようになる。天台宗も延暦寺派と紀三井寺派に分かれて武力抗争をする。真言宗も高野山と根来寺に分かれ、戦うようになる。 これら当時の宗教団体はそれぞれの領土を持ち、年貢や通行税を徴収する「宗教王国」と化していたのである。 天文5年(1539)には、比叡山の僧兵と武将の六角近江衆20万人以上の僧兵や兵士が、京都の法華宗寺院21本山を襲っている。対する法華宗の兵力はその時2〜3万しかおらず、京都法華21本山はすべて焼き落とされ、女子どもも含めて数万人が殺されたという。 日本でもこういった数千、数万人単位の宗教戦争がたびたび起こっていたようだ。 宗教戦争の理由は、いつの時代、どこの世界でも変わらない。 自宗派が正しさの証明であり、その神仏による「慈悲」や「愛」により悩める人々を「救う」ことが大義名分。 ところが実際は、信者の獲得や自宗派の勢力拡大と利権の争奪である。 これら日本宗教戦争に「待った」をかけたのが織田信長である。 信長は比叡山延暦寺を焼き討ちし、石山本願寺を約10年かけて追い出している。 天下統一を目指す合理主義者信長にとって、彼ら巨大武装宗教団体は「庶民に救いを与える宗教団体」というよりも、「神仏の名を借りた武装集団」としか映らなかったのであろう。 その信長も、本能寺という法華宗の寺で殺されるのであるが、一説によると最初に襲撃したのは明智光秀ではなく、本能寺のすぐ近くにあった南蛮寺(キリスト教会)が大砲を撃ちこんだためという説もある。 当初信長は、キリスト教に好意的であったが、やがてキリスト教徒たちが他の神社仏閣を焼き討ちしたり、日本人を海外に奴隷として売り飛ばしていることが信長に知れたため、キリスト教が信長に迫害されるようになる前に信長を殺してしまった、という説である。 この説の真偽はともあれ、信長の死後、豊臣秀吉はキリスト教を弾圧し、家康はキリシタンを徹底的に排除。さらに家康は檀家制度を宗教界に強制させることで、宗教団体による勝手な布教を徹底的に制限した。 そしてキリスト教徒たちの反乱でもある「島原の乱」を最後に、表立った日本の宗教による殺し合いは終わる。 ただ、明治維新後の「廃仏毀釈(はいぶつきしゃく)」と、国家神道の台頭による第二次世界大戦への突入は、ある種の宗教戦争といえるかもしれない。ただ、日本の国家神道政策も、太平洋戦争敗戦と同時に終わることになる。 宗教とは、人に救いをもたらすこともあれば、ときに戦争原因になることもあるということを、我々は忘れてはならない。(巨椋修(おぐらおさむ)山口敏太郎事務所)山口敏太郎公式ブログ「妖怪王」http://blog.goo.ne.jp/youkaiou/
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社会 2010年11月15日 14時00分
愛知県西三河地方のふしぎ話 「コックリさん」
「浅間山 葉山 羽黒の権現さん ならびに豊川稲荷大明神 おいでましたか おいでましたら 箸を上げてください」 これは東三河地方で、お爺さんやお婆さんが子供の頃よくやったコックリさんという占いの呪文である。コックリさんは、素人でもできるという交霊術による占いとして知られている。 昔、この地方では酷い病に罹ったり、困った事があると、コックリさん占いの先立達さんを家に呼び、どうしたらよいかを占っていた。この占いはよく的中し、医者が見離した病でも治ってしまったという。占い師が家に来ると、子供たちは襖の陰から覗いていたものであった。子供心に占いの儀式は不気味で恐ろしいものに見えたのである。 次第に、女学生の間でもこの占いが流行するようになった。女学生たちは学校から帰ると、神社の境内に集まって、ドキドキ、ワクワクしながら占いの準備をするのだ。まず、3本の箸の先を紐で結び、「はい」、「いいえ」と書かれた紙の上に箸を立てる。準備を終えると、みんなで心を一つにして一生懸命に呪文を唱える。すると、仲間の誰かがコックリさんに乗り移られ、箸をコツコツと動かして、合図する。 恋愛、結婚などの質問をすると、乗り移られた子が箸で答えを差す。 女学生たちは真剣で、時間が経つのも忘れ、辺りが暗くなるまで占いに夢中なる。コックリさんをやっていることは、家では秘密で、親にこのことがバレると、「管狐が取り憑くぞ」と、叱られるからだ。この遊びは流行していた地域とそうでない地域もあったという。(「三州の河の住人」皆月 斜 山口敏太郎事務所)参照 山口敏太郎公式ブログ「妖怪王」http://blog.goo.ne.jp/youkaiou
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ミステリー 2010年11月15日 12時00分
怪談作家 呪淋陀の怪奇エッセイ 進化する都市伝説:ピアスの白い糸は本当!?
「昨日、女子高生から聞いて来たばかりの話です…」 M氏は語り始めた。 「これは彼女のクラスメイトの身に起こった本当の話です。その女の子は高校に入ってすぐ、耳にピアスの穴を開けたんです。少し大人っぽい事をしたかったんでしょう。しばらく嬉しそうに色んなピアスを耳に飾ってたのですが、ある時から妙に耳たぶが痒くなってきた。ある夜、鏡で耳を見たんです。すると赤く腫れた耳たぶのピアス穴から一本の細い白い糸が垂れていた。邪魔だと思った女の子は、その白い糸を引き千切ったんです。さて、その後どうなったと思いますか?」 −−もう予想がついてしまった。有名な都市伝説『ピアスの白い糸』の話ではないか。 ピアス穴から出た白い糸は実は視神経で、うっかり引き千切ったために失明してしまうというものだ。 「白い糸を引き千切った後、不思議と痒みが治まったので女の子はそのまま眠りました。翌朝、目覚めた時。何と女の子は今までの記憶全てを失っていました。そして自分が何者かもわからなくなっていたんです。女の子は今も病院に入院中だそうです…」 予想外のオチなので驚いた。このように都市伝説はとは語り継がれ、時代と共に進化していくのだろう。 『ピアスの白い糸』は、1980年代から流行り始めたものだ。 しかしこの都市伝説、はたして本当なのだろうか? 視神経は眼球の後ろから脳に向けて伸びているため、耳には視神経自体が通っていない。耳には体中のツボがあるという説から、目のツボにピアスで穴を開けると失明を連想させた等々。いずれにしてもピアスの穴を開けて失明するとはありえない話だ。 実際に筆者は耳たぶから白い糸が出てきた経験がある。 昔、耳たぶの中にこりこりとした石のようなしこりが出来た。 押してみると中から白い糸状のものがにゅるにゅると出てきた。 それは、にきびのような余分な脂の塊から出た脂分だった。 恐らくそれが白い糸の伝説の正体なのだろう。 福耳と言う言葉があるように、耳たぶは特に金運に関して重要な意味を持つパーツだ。ピアスは、人為的に穴を開け装着する。そのような穴は風穴といわれ、運気が流れ出てしまうとも言われる。だから穴を開けたら塞ぐ意味も込めて寝る時やバスタイム以外はきちんとピアスをつけた方が良いらしい。大ぶりで目立つタイプのピアスでも福耳効果が出るそうだ。(怪談作家 呪淋陀(じゅりんだ)山口敏太郎事務所)参照 山口敏太郎公式ブログ「妖怪王」http://blog.goo.ne.jp/youkaiou
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ミステリー
特命! 日本ダービーを予想せよ! 馬の姓名判断、霊能犬の動物予知で大予想
2008年05月28日 15時00分
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ミステリー
衝撃!! 羽田の鳥居の祟り事件はインチキだった!!
2008年05月13日 15時00分
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ミステリー
グラビアアイドル疋田紗也がゴム人間に襲われた!!
2008年04月01日 15時00分
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ミステリー
船橋の神社で、狐の生首が出現!
2008年03月18日 15時00分
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ミステリー
東京にザシキワラシ出現!!
2008年02月19日 15時00分
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ミステリー
小さな侍幽霊 新宿に出現!
2008年02月05日 15時00分
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ミステリー
うずまき生物
2008年01月22日 18時18分