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スポーツ 2009年01月06日 15時00分
新日本プロレス 棚橋が永田のV10超え宣言
新日本プロレスの至宝IWGPヘビー級王座を奪還した棚橋弘至が5日、都内の事務所で一夜明け会見。2・15両国大会でライバル中邑真輔との防衛戦が正式決定した。初防衛でのエース対決に臨むことになった一方で、早くも“第3次棚橋政権”の公約を披露。ミスターIWGP永田裕志が保持するV10超えを宣言した。 1・4東京ドーム大会で外敵王者の全日本プロレス武藤敬司から至宝奪還を果たし、試合後「真輔、エースは1人でいい」と初防衛戦にライバル中邑真輔を指名した棚橋。激闘から1夜明けたこの日は、中邑とのエース対決が正式に決まり「昨年2回負けてるのでしっかりと決着をつけなきゃいけない」と決意を示した。 ライバル中邑とのチャンピオンシップに向け「俺は100年にひとりの逸材。まあ中邑は頑張ってるけど、まあ俺と比べたらレスラーの格が違う。それをしっかり見せる」と並々ならぬ闘志をみせるが、すでに視線の先には初防衛後の野望がある。 自身3度目の王座戴冠とあってか、“第三次棚橋政権”の公約はかなり壮大なもの。棚橋は「今回はとにかく防衛しまくりたいですね」とニヤリ。会見に同席したミスターIWGP永田裕志を横目に「10回、いや20回防衛して永田さん超えをしたいですね」と言ってのけた。 永田の持つIWGPヘビー最多防衛記録のV10越えを宣言したが、公約はそれだけではない。「これからどの会場もフルハウスにする。最終的にはフルハウスチャンピオンと呼ばれるようにしてみせる」。3回目の王座戴冠で人気と強さを兼ねそなえた絶対王者を目指す腹だ。 なお、この日の会見には、1・4ドーム大会で米TNAのロウ・キーからIWGPジュニアヘビー級王座を取り戻したタイガーマスクも出席。タイガーは同席した菅林社長に「これからのジュニアを盛り上げるためにも、ベルトを新しくしてほしい」と3代目のジュニアベルトの作成を要求し「常勝チャンピオンを目指す」と語った。 最多防衛記録の更新とともにフルハウスチャンピオンになることを誓った棚橋と、常勝チャンピオンになることを掲げたタイガー。年明け早々ドームで至宝奪還を果たしたジュニア、ヘビーの両エースは、それぞれ輝かしいチャンピオンロードを描いていた。
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スポーツ 2009年01月06日 15時00分
ノア 橋が天狗から授かった新技でV1に自信
プロレスリング・ノア、グローバル・ハードコア・クラウン無差別級(白GHC)王者の橋誠が5日、都内の同事務所で会見。伊藤旭彦を相手に初防衛戦(14日、栃木県総合文化センター・サブホール)を行うことが決定したが、勝利を確信する橋は早くも初防衛後の青写真を披露した。 後輩の伊藤から挑戦状を叩きつけられ「そこまで言うなら15分以内に倒してみろ」と受諾。15分1本勝負、引き分けで王座移動のルールを設定したが、橋は防衛に確固たる自信を持っている。 「ちゃんと秘密兵器は用意している。初詣で高尾山に行った時にカラス天狗からお告げを受けた。まだ言えないけど、第3の目で映像が見えた」と新技のヒントを掴みかけているのだ。 初防衛後のプランも練っている。「きっちり防衛してベルトの幅を広げたい。プロレス界全体に響くようなベルトにしたい」。白ベルトを通行手形に、他団体や海外での防衛戦を目指す
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その他 2009年01月06日 15時00分
競輪人国記 大阪(5)
アマのチャンピオンだった選手で追い込みとして活躍したのは渡辺孝夫(29期)。昭和49年の競輪祭新人王で完全優勝。決勝では山下文男(和歌山)との近畿車券を岩崎誠一(青森)田仲俊克(東京)相手に決めた。 S獲りが盛んな頃に活躍したのは伊藤浩(45期)。昭和58年の競輪祭準決では中野浩一(福岡)のまくりを差して決勝に進んだ。本人も驚く差し脚だったが、今でもS級戦ではしぶとい追い込みを見せている。 郡山久二(55期)は平成3年の平塚共同通信社杯(当時はスタールビー賞で一発レース)に近畿地区代表で出場すると、坂本勉(青森)俵信之(北海道)を破り優勝した。追い込みと時に見せるまくり脚で穴ファンには人気がある。 金田健一郎(60期)は大阪から出たスター候補だった。平成3年の一宮日本選手権では鈴木誠(千葉)の先行をまくり上げたが、外に落車寸前まで持って行かれて不発に終わった。鈴木マークの坂巻正巳(茨城)がインをついて優勝。当時のS2だった坂巻は、S1に限られていたグランプリ出場が出来るかどうかで論議を呼んだ。 結局、グランプリには出場したが、鈴木誠に優勝されて一宮の仇を立川で討たれた。 古原勝己(60期)は競りにかけては天下一品のしぶとさを持っている。目標を決めると、誰とでも競り合った。それが同じ岸和田の練習仲間で同期の金田健一郎でも平気で「競り」を宣言していた。平成9年の岸和田・日本選手権では二人とも優参したが、競りはなく山田裕仁―浜口高彰の後ろを金田が回り、浜口に優勝を獲られてしまった。 大阪でこれから伸びそうな若手は稲川翔(90期)菊谷信一(90期)だろう。果敢な先行をする乾準一(85期)は小橋正義(新潟)に似た首振り先行で人気がある。S1先行でも乾に逃げられると苦戦する場面も多い。
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スポーツ 2009年01月05日 15時00分
戦極 元PRIDE王者2人が敗北
元PRIDE王者2人が完敗! 「戦極ライト級チャンピオンシップ」では元PRIDEライト級2冠王の五味隆典が、北岡悟にアキレス腱固めを極められタップアウト負けを喫した。 北岡のパンチを交わしてグラウンドに持ち込み、チョークスリーパーを狙ったが、交わされると足関節を取られ逃れる術を失った。初代王者となった北岡から初防衛戦の相手に指名されたが「落ち着いてから考えたい。1年くらいコンディションを整えたい。まずはフィジカルを戻すのが先」とした。 「戦極ミドル級チャンピオンシップ」では、元PRIDEウエルター級GP王者の三崎和雄が、ジョルジ・サンチアゴに敗北。最終5ラウンド目までもつれる混戦となったが、最後はチョークスリーパーに捕えられレフェリーストップ負け。
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スポーツ 2009年01月05日 15時00分
新日本プロレス 棚橋が武藤からIWGP奪還 2・15両国でエース対決実現!
新日本プロレスの年明け恒例「レッスルキングダムIII」が4日、東京ドームで開催された。IWGPヘビー級選手権では至宝奪還に臨んだ棚橋弘至が、外敵王者の全日本プロレス武藤敬司を破り、自身3度目となる王座戴冠を果たした。早くも初防衛戦の相手にはライバル中邑真輔を指名。セルリアンブルーのマットは2・15両国国技館大会でエース対決が実現する。 新日プロ最後の砦が、エースの威厳を見せた。 新三銃士の中邑真輔と後藤洋央紀に加え、第三世代の中西学、ドヒール軍団GBHのボス、真壁刀義が次々にマットに沈められ、至宝奪還にもう後がなかった新日プロ。そんな団体の危機に棚橋は、かつての師匠から3カウントを奪い、昨年4月から続いた武藤政権に終止符を打った。 天才武藤の多彩な攻撃を新日プロが誇る太陽の天才児は耐えしのいだ。エプロンでのドラゴンスクリュー、鉄柵越しのドラゴンスクリュー。ひたすら左足を狙ってくる武藤の攻撃に我慢の展開が続いたが、その度に目には目を歯には歯をとばかりに反撃に打って出た。 武藤ばりのドラゴンスクリューと低空ドロップキックで、執ようにヒザ攻撃。掟破りの首へのドラゴンスクリューも繰り出し、難攻不落の王者を精神的にも追い詰めていく。20分過ぎにはシャイニング弾から形勢逆転を許したが「武藤敬司がトップロープからの攻撃で着地に失敗したのを見て、オレのヒザ攻めが効いたんだとわかってしめたと思った」。武藤の痛めているヒザを集中砲火したことが功を奏した。 「天才だって弱いところがあるって思えたのが大きかった」。終盤にはシャイニング弾からムーンサルトプレスの必殺フルコースでピンチにさらされたが、もはや武藤の技にキレはなし。悠々とムーンサルトを交わして反逆の必殺ハイフライフロー2連発。天才対決を制す3カウントを聞いた。 新日プロの最後の砦としてかつての師匠からベルトを取り戻した棚橋は、試合後すぐさまマイクを握り「真輔、中邑真輔。新日本のエースは1人でいいんだよ!」と絶叫。迷うことなく次期挑戦者にライバルを指名した。一方、この日ノア三沢光晴&杉浦貴との対抗戦に勝利した中邑は、ライバルからの対戦要求にすぐさま呼応。早くも「望むところ。俺はいつでもやってやる。そしてそのベルトも俺がもらう」と臨戦態勢を宣言。 至宝奪還から間髪を入れずに動きをみせた次期IWGPヘビー級タイトル戦線に、菅林社長は「チャンピオンの意向を尊重したい。それに中邑選手はノアさんとの対抗戦でもしっかり結果を出しましたから、2人の対戦を次の両国で実現させます」とピシャリ。2・15両国大会でのライバル対決を明言した。 難攻不落の外敵王者からようやく取り戻した至宝をめぐり、セルリアンブルーのマットは早くも2・15エース対決に動き出した。
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芸能 2009年01月01日 19時22分
巨乳番付'09
今年もこの季節がやって来た。本紙会議室に滝のごとく紫煙が流れる季節が。集まった20人の男たちの議題はズバリ「巨乳」。今では他誌にパクられまくりだが、各界の巨乳をひとからげに審査するのは当コーナーが元祖。まったくテメー勝手に誇りを持って1年間を過ごしている本紙巨乳委員会の面々は今年もまた、おのれの好みのパイオツを推そうと、鬼気迫る表情で集結した。議論開始から延べ36時間、肺がんの危険性と引き換えに男たちが作り上げた1枚の紙っぺら。それがこの番付表だ。 昨年の当コーナーの悲惨さを覚えておられるだろうか。世の中が「実感のない好景気」にそれなりに沸く一方で、巨乳界のフィールドには草木一本生えないような大恐慌が襲っていた。AV女優やグラドルはナチュラルスレンダー美人系に偏りまくり、世の中の男どもは皆、お洒落で軽〜いテイストの、さわやか緑茶の香りが漂いそうな女性に憧れるザマ。ところが折からの不況で、08年はけっこうな豊漁となったようだ。 不況=巨乳。その心を分かりやすくたとえるなら「ボキ、ママのオッパイ飲みたいの〜。エミちゃん今日だけボキのママになってくれるでしょ? だってボキ会社でイジメられたんだむぉ〜ん。パフパフ」であり、さらに言うなら、「逃げちゃダメだ! 逃げちゃダメだ! 逃げちゃダメだ! いろんなオッパイと対峙して強くなるんだ〜」である。まあ、世はようやく肉の温かみを思い出したということ。オセーよッ! 早速、番付下位から見ていこう。なんといっても目に付くのはフェチ度満点の異色乳の多さ。その最たるモノは、はるな愛だろう。ついに番付初登場となった「男」。芸能担当記者(37)がなぜか神妙な顔で明かす。 「…昔、林葉直子が入れパイをしたときに取材したんすけど、女性記者は林葉のニセ乳に触ってオッケーだったんす」。で、それがどうした? 「その理論なら僕がはるなの乳を触っても無問題ですよね? 男同士だから触っていいですよね? ニセ乳だから犯罪じゃないすよね!?」。…いいわけねーし、犯罪だろ。しかし確かに、触ってしまえば勃つ気がするのが恐ろしい。 さらに将棋棋士の里見香奈は弱冠16歳のホープ。こちらは乳のサイズはまったく計り知れないが、アキバ面担当デスク(42)の強力なねじ込みでランクイン。いわく「あんなメガネが似合う知的美人は久々の収穫どす」…ってアキバ面に載せろや! さらに同デスクはバーチャアイドル・初音ミクの入選をもゴリ押し。…というわけで、氏を黙らせるためもあって、棋界から初の巨乳シート獲り叶った。ちなみに、東前頭四枚目の伊奈川愛菓も将棋棋士。今後、棋界は萌え系産地として注目のフィールドとなるかもしれない。 初登場といえば政界からの初出馬・藤川ゆり八戸市議は、今頃オッパイ型達磨に乳首の目を入れているはずだ。また、流行語「アラフォー」絡みも異色系だろう。本紙アンサーは当然、天海佑希…ではなくて桜井美春(41)。驚異の若さは本人コメント「37歳のときに当時の事務所の命令で23歳やってました(笑)」が証明している。 番付上位に目を移せば、真木よう子の東大関が目立つ。08年はV6の岡田君と共演したドラマ「SP」などが大ヒット。本来なら横綱にふさわしい存在だった。「和製モニカ・ベルッチになれたはずなのに、あのデキ婚でオレにとっては投身自殺したも同然ですよ」とガン切れするのは広告局員(35)。同じ理由で一昨年来、順調に番付を上げていたリア・ディゾンは一気にランク外へ。われわれとて男の矜持は持っている。ひとさまの所有物になってしまった巨乳なら、チラ見でサヨナラして二度とは見ない。対する西大関には「巨乳は身を助く」を実証したグラドル・小桜セレナが割り込んだ。 栄えある東横綱、巨乳オブザイヤーに輝いたのは昨年の西横綱からジャンプアップしたグラドル・紗綾。不作だった07年、われわれが種をまく思いで大抜擢した女子中生が、日々巨乳スキルを磨いている姿はまっこと麗しい。そして西横綱には女優の仲里依紗を、メークミラクルの原監督になった気分で采配してみた。ここは若人タブルスチールだッ! しかし考えてみれば、彼女とて高評価を得たのはドラマでのメイド服姿。やはり今番付はフェチブームに乗った“フェ乳”が台風の目だったのだ。 それもまたいいではないか、そこに巨大な乳がそびえているのなら。ハードロックがはやればそれっぽい曲を、ハウスがナウならやはりそれっぽい曲を、変幻自在に時代を駆け抜けたサザンオールスターズのような柔軟さで生きていたい。そして今夜も寝入りばなに思いを馳せるのだ。いまだ姿を現さない理想の巨乳ビーナスの姿へ。○アスリート&アナ部門 その他分野の良乳さんたちも、まとめて検証しておこう。 数年ぶりに粒がそろったのがアスリート界。プロゴルファーの新井麻衣の登場にはぶったまげた。だってクラブを振っているというよりも、オッパイをぶん回しているようにしか見えないもの。ましてボールの行方なんて100%どうでもいいネ。だが、販売局員(25)の「腕が太い巨乳は巨乳じゃない」の絶叫が会議室にスマッシュ! 残念ながら小結止まりとなった。ゴルフからはほかに原江里菜、ほかにバレーボールの新星・狩野舞子が木村沙織を差し置いてランクイン。シンクロの女神・青木愛も顔を見せた。 世代交代が着実に進んでいるのがアナ部門。かつて当番付の常連だった大橋未歩や亀井京子らテレビ東京勢がいつしか弱体化。今回はTBS・出水と日テレ・夏目が激戦を勝ち抜いた。 惜しくも入賞ならなかったのはお笑い分野。柳原可奈子、渡辺直美の2人がノミネートされたが、デブでデブ専の整理部記者(24)がインフルエンザで会議を欠席したため次点に甘んじた。
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トレンド 2009年01月01日 12時59分
本紹介 の〜んびり冬休みにこんな1冊いかが?
旅に出る時間もカネもないなら、机上の旅行はどうか。 鉄道紀行の第一人者だった宮脇俊三さんが遺してくれた「鉄道旅行のたのしみ」(角川文庫、539円)は、国内の鉄道を網羅する。 <兵庫県の別府(べふ)鉄道に乗ると、時が何十年も逆もどりしたような気分になる。国鉄高砂線との接続駅野口の佇いはどうだろう。これほど寂しい国鉄との接続駅はほかにないだろう。しかもオープン=デッキつきの老朽客車などが走っている。ここに立つと、往年の「つばめ」や「富士」の展望車を思い出す。私が乗ったときは、車掌が「どうぞデッキに立ってみてください。展望車ですよ」といった>(西日本の私鉄の巻から) なんと寂しげな風景、なんと心温まるエピソードなのか。ちなみに別府鉄道は1984年にすでに廃線になっている。こうした路線が本書には多数、登場している。鉄男、鉄子に憧れているなら、大先達である宮脇さんの本は必読だ。 世界の鉄道を知りたいなら、「鉄道世界遺産」(櫻井寛著、角川書店、879円)をおススメしたい。フォトジャーナリストである著者は100カ国の鉄道に乗ることを目標にし、現在まで83カ国を制覇している。インドのダージリン鉄道など世界遺産に登録されている5つの鉄道は、もちろん全線乗車済み。写真とともに紹介している。味があるのはヨーロッパの片田舎のロープウエーまで登場すること。さすがは鉄ちゃん、トコトン乗らないと、気が済まない? 車窓の風景から映画館のスクリーンに目を転じてみよう。「なりきり映画考」(矢野寛治著、書肆侃侃房、1890円)は、<中高大まで、両親のいない寂寞さから、映画を友として生きてきた>著者の渾身力編。副題に“日本映画人ダイアリー”とあり、その映画人とは監督ではなく、主演の男女優に悪役を含むバイプレーヤー。とりわけ、アクの強い脇役の紹介に力が入るのは、著者の生い立ちも影響しているか。著者の個人的事情にまつわる思い出とともに語る俳優論は、新鮮だ。 最後に1冊、お堅いところを。「世界金融恐慌序曲―危機管理の資産運用」(大竹愼一著、ビジネス社、1680円)は、サブプライム問題で実質的に破綻したAIG社員だったこともある辣腕ファンドマネージャーによる金融論。サブプライム・ショックが露見する直前に書かれたことがわかるが、その全容の発端が予見的に明かされている。仕事柄、資産運用法が解説されているが、終章では<畑を耕せ、森に帰れ>と説く。「なりきり〜」に負けず劣らずの奇書といっていい。
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その他 2008年12月27日 15時00分
KEIRINグランプリ08(30日、平塚) 本紙・竹内 強運持つ井上◎
天性の勝負強さに賭ける。30日、平塚競輪場で競輪界最高峰のレース『KEIRINグランプリ08(GP)』が、優勝賞金1億円をかけて一発勝負で行われる。モンスター山崎芳仁とのコンビで2年連続のグランプリ・チャンピオンの座を狙う伏見俊昭と、単騎戦を宣言した佐藤友和の北日本軍団の動向が注目される。小嶋敬二は北京五輪・ケイリンのメダリスト永井清史を目標に、番手からまくりも辞さない構えで決死の1億円獲り。今年ラストの大勝負に役者はそろったが混戦になるとみた本紙は、自在性のある井上昌己にこん身の◎。ここ一番での勝負強さにかける。 五輪イヤーの08年。日本発祥のケイリン競技で永井清が、北京で初めてメダルを獲得した。アテネの挫折から4年越しでの悲願達成。今年は本業の競輪よりも五輪にかけていた永井にとって、グランプリでの発進には迷いがない。小嶋敬も当然のように番手まくりを否定しない。 この中部作戦をケン制するように、山崎芳と佐藤友は別線を表明。「番手を含めて、なんでもあり」の佐藤は、山崎援護のためのかく乱役とみる。単騎で戦う佐藤の出現によってレースの流れはすんなりとはいかない。 混戦必至。ならば自在性にたけている井上昌が本命だ。天性の勝負強さが1億円を賭けた大舞台で、さらに活きてくることは間違いない。 4年前のアテネ五輪・チームスプリントでは予選を走った永井に代わってのピンチヒッター。五輪本番で第3走者に抜擢され、伏見俊、長塚智とともに銀メダルを手にした。世界のビッグステージにおいても物怖じしない鉄のハートは、その後GIでも遺憾なく発揮される。初タイトルとなった06年のオールスターでは、意表をつくカマシ先行を敢行してV獲り。GIの優出が3回しかない中で2度のタイトル奪取は、まさに天が授けた強運の持ち主。大舞台での一発勝負が打って付けなのは、疑う余地がない。 2年前、初めてのグランプリでは、ラストランとなった吉岡稔真氏(引退)と心中し、勝負どころでは圏外の最後方。ただバンクを回ってきただけの“超”不完全燃焼で、脚を使わずに終わってしまった。が、今回は遠慮はいらない。 「一番のデキだった年頭のころの調子に持っていけるようにしたい」 小嶋ラインに飛び付きまくり追い込んだ1月競輪祭Vが真骨頂。そのシーンを再現するだけのデキには戻っている。 今年のラスト勝負は“豪運”の井上にすべてを託す。買い目は車単でマーク三宅への(7)(3)を主力に(7)(1)、(7)(6)、(7)(2)。
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社会 2008年12月27日 15時00分
麻生首相“寝正月”決定
麻生太郎首相の“寝正月”が決まった。年明け5日に始まる通常国会までの動向が注目されていた首相は26日の閣議で、今月6日に76歳で死去した作曲家の遠藤実さんに国民栄誉賞を贈ることを正式決定。あとはのんびり東京・神山町の私邸で過ごし、年末年始は英気を養うことに集中する。大みそかに敵陣アキバに乗り込む民主党の小沢一郎代表とは好対照だ。 そんなに精神的に参っているのか? 漫画好きなことからアキバでブレークした首相は、ホームグラウンドに“殴り込み予告”してきた敵将・小沢氏を完全無視。今年に限ってはひたすら心と体を休めるという。 自民党総裁選に敗れて無役だった昨年末から年始にかけては、長野県軽井沢町の別荘で家族と過ごした。今年は遊説の予定も入れず、通常国会の対策や低迷する支持率の回復策をじっくり練る考えというから重症だ。 永田町関係者は「小沢氏のアキバ出陣はインパクトある好企画。かたやアキバに支持層を持つ首相が、景気低迷で雇用問題が深刻化するなか『寝正月でございます』では勝負にならない。仮に英気を養えたとしても、寝て食って飲んでいるあいだに支持率はガンガン落ちるでしょう」と指摘する。 10月には首相就任後初のがい旋街頭演説を東京・秋葉原で行い、一部聴衆からは「アキバを政治利用するな」などとヤジを浴びせられた。それでも聴衆のほとんどは「麻生閣下!」と呼ぶなど慕っており、JR駅周辺が黒山の人だかりになるなど麻生人気の根強さをうかがわせた。 最近の各種世論調査では「党首力」でも小沢氏に逆転を許しており、民主党は押せ! 押せ! ムードだ。アキバでは小沢氏の似顔絵をあしらった菓子まで販売され始めており、31日には小沢氏自ら敵陣に乗り込んでインターネットの中継イベントに出演。アクセスしてきた若者らと雇用問題で対話するという。 漫画好きで知られる首相サイドにしてみれば、これといったヲタク的趣味のない小沢氏を“返り討ち”にするチャンスとみられていたが、何のリアクションもないことがはっきりした。 小沢氏は、毎年私邸で元日に開いていた新年会を「みんな選挙で忙しく、上京する時間をかけさせたくない」と中止。1日午後には東京・原宿のスタジオで、またまたネット生中継の対談番組に出演し、政権交代に向けた決意を述べる。 精力的に動いて露出を高める小沢氏に対し、首相は「静」に徹する。周辺に「遊んでいると思われるので保養地で過ごすのは控えたほうがいい」との意見が強いためだ。「打ちっぱなしも含めてゴルフは禁止」とくぎを刺されているという。 前出の永田町関係者は「正月のテレビ番組には漢字検定もどきのクイズ番組なんかもあるでしょうから、せいぜいそれを見て勉強するしかないのでは」と皮肉った。
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スポーツ 2008年12月27日 15時00分
女性アスリート10大ニュース
2008年は、多くの日本人女性アスリートが美しく輝きを放った。 1位は、00年シドニー五輪マラソン女子金メダリスト、高橋尚子の引退。 「Qちゃん」の愛称で親しまれた国民栄誉賞女性ランナーが、10月28日の記者会見で現役引退を表明した。11月16日には第30回東京国際女子マラソン中継(テレビ朝日)のゲストで解説者としてデビュー。今後は「チームQ」の4人のメンバーで全国を回り、陸上の普及に努めていく。 シドニー五輪後はケガに悩まされ、04年アテネ五輪の代表の座を逃した。05年には10年間師弟関係を築いてきた小出義雄監督の下を離れチームQを結成。だが06年の東京国際女子マラソンで3位。07年の名古屋国際女子マラソンはケガで自重。今年3月、北京五輪の最終選考会である名古屋国際女子マラソンで27位と惨敗。レース後には07年8月に米国で右膝関節の半月板を半分切除する内視鏡手術を受けていたことを告白した。 11月の東京国際、09年1月の大阪国際、3月の名古屋国際と、国内3大女子マラソンへ3レース連続で出場する事を表明していたが、「限界かなというところまで挑戦できたことは、陸上人生に悔いなしと感じています」と引退を決意した。 2位は、バドミントンのオグシオこと小椋久美子、潮田玲子がペア解散。 12年のロンドン五輪を目指す小椋と、迷う潮田の目標の違いから解散。11月の全日本総合バドミントン選手権大会を5連覇し有終の美を飾った。ただ2人は、09年5月に行われる男女混合の国・地域別対抗戦、スディルマン杯の日本代表に選出され、ペア復活の可能性も浮上している。 3位は、ソフトボール日本代表、上野由岐子投手の413球。8月の北京五輪で、2日間で3試合を1人で投げ抜いた鉄腕に日本国中が酔いしれた。「上野の413球」は、08年日本流行語大賞にもノミネートされた。 4位は、フィギュアスケート浅田真央のGPファイナル優勝。ライバル、キム・ヨナ(韓国)の5連覇を阻止。国際大会で女子初となる2度のトリプルアクセルを決めた。 5位は、現役女子高生の吉田えりがプロ野球選手に。11月、関西独立リーグのドラフト会議で神戸9(ナイン)クルーズから7位で指名され、プロとなった。 次点には、天皇賞・秋での“女性”によるワンツーフィニッシュ。ウオッカは、2着ダイワスカーレットとの叩き合いを制し1分57秒2のレコードタイムで勝利した。50年の1着セルローズ、2着ミスオンワード以来50年ぶり。