1・4東京ドーム大会で外敵王者の全日本プロレス武藤敬司から至宝奪還を果たし、試合後「真輔、エースは1人でいい」と初防衛戦にライバル中邑真輔を指名した棚橋。激闘から1夜明けたこの日は、中邑とのエース対決が正式に決まり「昨年2回負けてるのでしっかりと決着をつけなきゃいけない」と決意を示した。
ライバル中邑とのチャンピオンシップに向け「俺は100年にひとりの逸材。まあ中邑は頑張ってるけど、まあ俺と比べたらレスラーの格が違う。それをしっかり見せる」と並々ならぬ闘志をみせるが、すでに視線の先には初防衛後の野望がある。
自身3度目の王座戴冠とあってか、“第三次棚橋政権”の公約はかなり壮大なもの。棚橋は「今回はとにかく防衛しまくりたいですね」とニヤリ。会見に同席したミスターIWGP永田裕志を横目に「10回、いや20回防衛して永田さん超えをしたいですね」と言ってのけた。
永田の持つIWGPヘビー最多防衛記録のV10越えを宣言したが、公約はそれだけではない。「これからどの会場もフルハウスにする。最終的にはフルハウスチャンピオンと呼ばれるようにしてみせる」。3回目の王座戴冠で人気と強さを兼ねそなえた絶対王者を目指す腹だ。
なお、この日の会見には、1・4ドーム大会で米TNAのロウ・キーからIWGPジュニアヘビー級王座を取り戻したタイガーマスクも出席。タイガーは同席した菅林社長に「これからのジュニアを盛り上げるためにも、ベルトを新しくしてほしい」と3代目のジュニアベルトの作成を要求し「常勝チャンピオンを目指す」と語った。
最多防衛記録の更新とともにフルハウスチャンピオンになることを誓った棚橋と、常勝チャンピオンになることを掲げたタイガー。年明け早々ドームで至宝奪還を果たしたジュニア、ヘビーの両エースは、それぞれ輝かしいチャンピオンロードを描いていた。