「職人的なものを見せたい。強さがジワジワわかるような…」。2001年に日本人として初めてアブダビコンバット(88kg級未満級)で優勝するなど、日本が世界に誇る寝技師は、究極のグラウンドテクニックを披露する考えでいる。
戦いの理想形として「相手を(5分3Rの)15分間、コントロールした上で勝ちたい。それでラスト1秒で一本勝ちが理想」を掲げ、「野球に例えるなら短時間でのKOや一本はホームラン。それより1-0の試合のような試合展開がいい」。自らの持つ技のすべてを出し尽くし“完封勝利”を目論んでいる。
およそ1年7カ月ぶりの実戦だが「減量も予定通りだし、順調にきている」とコンディションも万全。この日の公開練習でもマウントポジションからの腕ひしぎ十字やフロントチョークなど軽快な動きを見せた。
「自分の型をしっかり見せられれば」と意気込む菊田。世界最高峰の寝技で勝利を目指す。