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女性アスリート10大ニュース

 2008年は、多くの日本人女性アスリートが美しく輝きを放った。

 1位は、00年シドニー五輪マラソン女子金メダリスト、高橋尚子の引退。
 「Qちゃん」の愛称で親しまれた国民栄誉賞女性ランナーが、10月28日の記者会見で現役引退を表明した。11月16日には第30回東京国際女子マラソン中継(テレビ朝日)のゲストで解説者としてデビュー。今後は「チームQ」の4人のメンバーで全国を回り、陸上の普及に努めていく。
 シドニー五輪後はケガに悩まされ、04年アテネ五輪の代表の座を逃した。05年には10年間師弟関係を築いてきた小出義雄監督の下を離れチームQを結成。だが06年の東京国際女子マラソンで3位。07年の名古屋国際女子マラソンはケガで自重。今年3月、北京五輪の最終選考会である名古屋国際女子マラソンで27位と惨敗。レース後には07年8月に米国で右膝関節の半月板を半分切除する内視鏡手術を受けていたことを告白した。
 11月の東京国際、09年1月の大阪国際、3月の名古屋国際と、国内3大女子マラソンへ3レース連続で出場する事を表明していたが、「限界かなというところまで挑戦できたことは、陸上人生に悔いなしと感じています」と引退を決意した。

 2位は、バドミントンのオグシオこと小椋久美子、潮田玲子がペア解散。
 12年のロンドン五輪を目指す小椋と、迷う潮田の目標の違いから解散。11月の全日本総合バドミントン選手権大会を5連覇し有終の美を飾った。ただ2人は、09年5月に行われる男女混合の国・地域別対抗戦、スディルマン杯の日本代表に選出され、ペア復活の可能性も浮上している。

 3位は、ソフトボール日本代表、上野由岐子投手の413球。8月の北京五輪で、2日間で3試合を1人で投げ抜いた鉄腕に日本国中が酔いしれた。「上野の413球」は、08年日本流行語大賞にもノミネートされた。

 4位は、フィギュアスケート浅田真央のGPファイナル優勝。ライバル、キム・ヨナ(韓国)の5連覇を阻止。国際大会で女子初となる2度のトリプルアクセルを決めた。

 5位は、現役女子高生の吉田えりがプロ野球選手に。11月、関西独立リーグのドラフト会議で神戸9(ナイン)クルーズから7位で指名され、プロとなった。

 次点には、天皇賞・秋での“女性”によるワンツーフィニッシュ。ウオッカは、2着ダイワスカーレットとの叩き合いを制し1分57秒2のレコードタイムで勝利した。50年の1着セルローズ、2着ミスオンワード以来50年ぶり。

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