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新日本プロレス 棚橋が武藤からIWGP奪還 2・15両国でエース対決実現!

 新日本プロレスの年明け恒例「レッスルキングダムIII」が4日、東京ドームで開催された。IWGPヘビー級選手権では至宝奪還に臨んだ棚橋弘至が、外敵王者の全日本プロレス武藤敬司を破り、自身3度目となる王座戴冠を果たした。早くも初防衛戦の相手にはライバル中邑真輔を指名。セルリアンブルーのマットは2・15両国国技館大会でエース対決が実現する。

 新日プロ最後の砦が、エースの威厳を見せた。
 新三銃士の中邑真輔と後藤洋央紀に加え、第三世代の中西学、ドヒール軍団GBHのボス、真壁刀義が次々にマットに沈められ、至宝奪還にもう後がなかった新日プロ。そんな団体の危機に棚橋は、かつての師匠から3カウントを奪い、昨年4月から続いた武藤政権に終止符を打った。
 天才武藤の多彩な攻撃を新日プロが誇る太陽の天才児は耐えしのいだ。エプロンでのドラゴンスクリュー、鉄柵越しのドラゴンスクリュー。ひたすら左足を狙ってくる武藤の攻撃に我慢の展開が続いたが、その度に目には目を歯には歯をとばかりに反撃に打って出た。
 武藤ばりのドラゴンスクリューと低空ドロップキックで、執ようにヒザ攻撃。掟破りの首へのドラゴンスクリューも繰り出し、難攻不落の王者を精神的にも追い詰めていく。20分過ぎにはシャイニング弾から形勢逆転を許したが「武藤敬司がトップロープからの攻撃で着地に失敗したのを見て、オレのヒザ攻めが効いたんだとわかってしめたと思った」。武藤の痛めているヒザを集中砲火したことが功を奏した。
 「天才だって弱いところがあるって思えたのが大きかった」。終盤にはシャイニング弾からムーンサルトプレスの必殺フルコースでピンチにさらされたが、もはや武藤の技にキレはなし。悠々とムーンサルトを交わして反逆の必殺ハイフライフロー2連発。天才対決を制す3カウントを聞いた。

 新日プロの最後の砦としてかつての師匠からベルトを取り戻した棚橋は、試合後すぐさまマイクを握り「真輔、中邑真輔。新日本のエースは1人でいいんだよ!」と絶叫。迷うことなく次期挑戦者にライバルを指名した。一方、この日ノア三沢光晴&杉浦貴との対抗戦に勝利した中邑は、ライバルからの対戦要求にすぐさま呼応。早くも「望むところ。俺はいつでもやってやる。そしてそのベルトも俺がもらう」と臨戦態勢を宣言。
 至宝奪還から間髪を入れずに動きをみせた次期IWGPヘビー級タイトル戦線に、菅林社長は「チャンピオンの意向を尊重したい。それに中邑選手はノアさんとの対抗戦でもしっかり結果を出しましたから、2人の対戦を次の両国で実現させます」とピシャリ。2・15両国大会でのライバル対決を明言した。
 難攻不落の外敵王者からようやく取り戻した至宝をめぐり、セルリアンブルーのマットは早くも2・15エース対決に動き出した。

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