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社会 2019年04月08日 12時10分
「“宿無し”をおしゃれに言うな」の声 『ZIP!』の“アドレスホッパー”特集が炎上、『マツコ会議』との違いは
リニューアルしたばかりの『ZIP!』(日本テレビ系)に、少し不幸な炎上事件が起きた。それは8日放送分で、「アドレスホッパー」を特集していたのだ。 アドレスホッパーとは、特定の家を持たず、泊まる場所を転々とする人々のことだという。今回は、会社員アドレスホッパーやウェブデザイナーのアドレスホッパーといった人々のもとにレポーターが訪問。なぜそうしているのか? 実際の生活は?といったことを直撃したのだ。 「実はこういった人たちは、3月23日の『マツコ会議』(同系)でも紹介されました。マツコ・デラックスと中継をつなぎ、その生態に迫っていたのです。その時は、たいして批判的な声も少なかった印象です。理由として、マイノリティの星であるマツコが、きちんと1人ひとりのキャラクターと会話。また、『だったら家住めば?』など思ったことを素直にぶつけつつ理解しようとしていたこと、さらに、笑いにしていたことも大きかったでしょう。しかも、放送時間の30分を丸々使っていました」(芸能ライター) 一方、『ZIP!』はどうだったか。テロップは「家を持たない新人類 アドレスホッパーに密着」というもので、それを説明するツールとして、スーツ姿の会社員が颯爽と別々の家を飛び回るスタイリッシュなCGイラストが使われていた。『マツコ会議』との決定的な差はどこにあったのか? 「やはり、番組のジャンルでしょう。『ZIP!』はその人の1週間の宿泊スケジュールや、当日宿を探すところに密着するなど情報に特化。それがこの4月という新生活の季節、番組がこのライフスタイルを勧めていると感じた視聴者もいたのでは。また、『マツコ会議』でのマツコがじっくり深堀りするアプローチに比べて、今回は見知らぬレポーターが立ち聞きするだけ。その点でも、反感を持たれたのでは」(同) そんな、ちょっと「かっこよさげ」に紹介した今回の『ZIP!』の特集に関しては、案の定というべきか、SNS上に「なんかアドレスホッパーってかっこよさげに紹介されてたけど、ただの宿無しでしょ」「アドレスホッパーってまた響き良さげなネーミングをしちゃって。。」「住所不定をアドレスホッパーなんておしゃれな名称にするのやめて! 結局住所不定なんだから」など懐疑的な声があふれている。 ただ一方で、こんな意見も実は少なくない。「正直アドレスホッパー羨ましい。住所不定が羨ましいんじゃなくて、どんなとこでも眠れる神経の図太さ見習いたい」「毎日新鮮さがあって面白そうだし そういう生き方もあるんだなあ、自由で良いなあ」、さらには「東京の家賃が洒落にならないだけ」という、彼らを生み出す背景を嘆く投稿もあった。さて、アドレスホッパーなる人種は最底辺か、それとも最先端か?
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スポーツ 2019年04月08日 12時00分
“外国人差別”の声も 張本勲氏、オウンゴールにしたキーパーに「客と話してたんじゃないの?」発言で批判
7日放送の『サンデーモーニング』(TBS系)で、張本勲氏がオランダサッカー1部リーグ・アヤックス対エメン戦で、バックパスをゴールに入れてしまったゴールキーパーに対し、苦言を呈したことが物議を醸している。 サッカーの扱いが野球と比較すると軽い『サンデーモーニング』にしては珍しく、この日は海外サッカーを取り上げる。オランダ1部リーグのアヤックス対エメン戦で、アヤックスの選手がゴールキーパーにバックパスをしたところ、キーパーのアンドレ・オナナ選手が反応できず、オウンゴールとなってしまった様子を放送した。 これに怒ったのが張本氏。「喝だ!」と叫ぶと、怪訝そうな顔をしながら、「有名なチームですよ。まあ勝ってたんだけど。5対0で勝ってましたからね。キーパーは隣のお客さんと話してたんじゃないの?」 と発言。大きくリードしていたため、オナナ選手が気を抜き、「隣の客と話していた」という独自見解を披露する。もちろん、半分冗談ではあると思うのだが。 ところが、普段から張本氏がサッカーを語ることにイラ立ちをつのらせているファンからは「そんなはずはない」「アヤックスのレギュラーゴール・キーパーになるのは大変。そのあたりのことを理解しているのか」「張本に何がわかる」などの批判が。 また、サッカーマニアからは「キーパーは枠外で受けようと待っていた。それを枠内に蹴ってしまった選手のミス。キーパーを責めるのはお門違い」という指摘も飛び出す。さらに、普段はあまり海外サッカーを取り上げないにもかかわらず、「ミス」だけを切り取って放映したことについても、「印象操作だ」「外国人差別だ」などと批判の声が噴出することになった。 スポーツコーナー以外では、ヘイトスピーチなど外国人差別、とくに中国・韓国への批判について、とりわけ過剰に反応する『サンデーモーニング』だが、アメリカ・メジャーリーグや海外サッカーなど、欧米のスポーツについては、恣意的にミスしているシーンを取り上げ、張本氏に「喝」と言わせている。 そのような番組方針も、一部のスポーツファンから「外国人差別」と批判されていることを、番組は認識するべきだ。
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芸能 2019年04月08日 12時00分
貴乃花が絶縁の母親と兄「和解」に転じた魂胆
またまたドッキリだ。政界進出の噂が絶えない元横綱の貴乃花光司氏(46)が母親の藤田紀子さん(71)、長兄で元横綱若乃花の花田虎上氏(48)との長年の絶縁状態を修復し、さらに、なんと絵本作家になることを表明した。どこまで本気なのか分からないが、突然の“改心”の裏に何があるのか波紋が広がっている――。 大相撲界を引退して早や半年。これからどうするのか、本当に政界には打って出ないのか。いまだに去就がはっきりせず、多くの耳目を集めている貴乃花氏が注目の発言をしたのは3月20日放送の日本テレビ系の番組、『ザ・発言X〜勝負の1日』でのことだった。「今だから素の顔で言える」 こう前置きし、これまで正視に耐えないような骨肉の争いを繰り広げて反発し合った兄の虎上氏について、次のように回想したのだ。「(15歳で入門し)あまりにも厳しい環境にホームシック状態になったが、(耐えられたのは)お兄さんが近くにいてくれたのが大きかった。感謝ですね」 2人の不仲が明らかになったのは、今から20年近く前、虎上氏がまだ横綱に上がる前のことだ。2005年5月30日、父親の二子山親方(元大関貴ノ花)が口腔底がんのために55歳の若さで亡くなった時も、喪主の座を巡り枕元で掴み合い寸前の諍いを起こしている。 そんな兄に対し、なんの前触れもなく、手の平を返したように優しく“さん付け”で呼びかけ、感謝の意を表したのだから、2人の仲をよく知る関係者はビックリ。中でも驚いたのは、呼びかけられた当の虎上氏だ。さっそく翌日の自身のブログに、「いつか」という意味深長なタイトルをつけてこう書き込んでいる。 「ほんの半年前まで私が出演する番組には(貴乃花の)写真は疎か名前を使うことさえできませんでした。ほんの三ヶ月前まで今後も会うことはないと言われていました。そのような中、急変した現状に当惑しています。(中略)私の願いは、母がずっと大切に思っている弟と笑顔で逢えることです。これはそう遠くない現実だと感じ嬉しく思っています」(原文ママ) ただ、これまでの確執があまりにも生々しく、激しかっただけに、虎上氏もそう簡単に雪解け状態になるとは思っていないようだ。 「絡み合った糸を解くにはまだ時間がかかりそうです。それぞれに精進して、いつか心交わす。そんな人生の後半が送れるようにと願います」 貴乃花氏はまた、母親の藤田紀子さんについて、次のように番組で話した。 「一連の騒動の時、お母さんが(テレビ番組に)出るたびに、出なくていい、ボクひとりで耐えられるからとずっと思っていた」 いまだに微妙なしこりが残っていることを匂わせる貴乃花氏。だが、いずれにしても一時に比べて随分軟化してきたのは間違いない。 その一方で、気になるのは将来の展望について明かしたくだりだ。 「絵本作家として活動を開始する」 この突然の宣言に、周囲は驚きを隠さない。昨年12月、テレビの対談で作家の瀬戸内寂聴さんから「本を出しなさい」と勧められたのがきっかけだという。 「いい絵本ができると海を越えて残る」 こう話す貴乃花氏は、すでに家族愛をテーマにしたデビュー作まで完成させているという。作家になるにはそれなりの才能も必要で、そう簡単になれるとは思えないが、その動きは早い。 それにしても、どうして貴乃花氏はこの時期に、母親や兄との和解や、子供向け絵本の作家になることを表明したのか。貴乃花氏に近いスポーツジャーナリストは、次のように話した。 「早急にイメージアップを図らなければいけない理由があるのかもしれません。今のままでは、いくらテレビでにこやかに笑顔を振りまいても、『肉親とは喧嘩状態』という悪いイメージがつきまとい、さらに景子夫人に去られたのも痛手。今後のことを考えると、こうしたマイナスイメージは大きな足枷になります。とりわけ、政界に打って出る場合はマイナス。絵本作家になるというのも、いかにも無難ですよね。この発言の裏には、誰かのアドバイスがあったはず。これまでの貴乃花氏にはない発想ですから。それが誰なのか…。もし政界関係者だったら面白い。政界に強い読売系のテレビで発言したというのも気になるポイントです」 こんな貴乃花氏の劇的なイメージアップ作戦を後押しするように、3月10日から大阪・難波のエディオンアリーナ大阪で行われていた春場所で、つい半年前まで自分の弟子だった22歳の貴景勝が千秋楽の栃ノ心との“世紀の大関入れ替え戦”に勝って大関昇進を決めた。 手もとを離れた事情が事情だけに、貴乃花氏もこれまでこの元愛弟子について表立っての発言は控えてきたが、相撲の基本を叩き込んだ功労者だけに、きっと喜びもひとしお。新大関を育てた元師匠として株も上がった。 こうして得た好印象をこれからどう生かすのか。子供たちの指導なのか、それともやっぱり政界進出なのか――。まだまだ予断を許さない。
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スポーツ 2019年04月08日 11時55分
【DeNA】上は大谷翔平だけ!“進撃の巨人”国吉佑樹が161キロをマーク!
ベイスターズの国吉佑樹が6日のジャイアンツ戦で、日本プロ野球界で日本人として5人目の160キロ越えを記録し、横浜スタジアムに衝撃が走った。ベイスターズでは、マーク・クルーンが2005年当時に記録した161キロにも並んだ。 過去160キロ以上の"マイル越え"をマークした日本人は、160キロの阪神・藤浪晋太郎、161キロのソフトバンク・千賀滉大、同じく161キロの当時ヤクルト・由規、そして165キロの大谷翔平しかいない大記録である。 10年目の今季はオープン戦からストレートが走り、今までの自己最速だった156キロを3月16日に157キロを出して超えて見せると、19日には158キロ、21日には159キロと立て続けに自己最速を更新していった。そして、6日の5回、打者ゲレーロに対する5球目の外角に外れたストレートが、161キロを記録。「スタンドが沸いていたので、どうしたのかな」と思った時に最速が計測されていたと振り返っていた。オフシーズンは、ベイスターズが戦略的パートナーシップ契約を結んだオーストラリアン・ベースボールリーグの強豪チーム"キャンベラ・キャバルリー”で武者修行。家族と離れ、単身赴任で野球に打ち込んだ。実戦の中で鍛錬を重ね、フィジカルトレーニングで鍛え上げた結果、身体は一回り大きくなった。球速の大幅アップは、その結果の賜物だ。 ストレートだけではなく、110キロ台のカーブに、フォークも146キロで鋭く落ちるなど、他のボールもクオリティーが高い。何よりコントロールで苦しまなくなったことで、精神的に余裕が生まれている。力と技で押さえ込むスタイルは、まさに"マウンドを制圧する"との形容が相応しい。 今後、スピードについては「バッターと勝負する中で更新出来ればいいな」と、笑顔で語る身長196cmの大器はスター性も十分。「何年かくすぶっていた思いを、結果で返す」と、久々のヒーローインタビューで宣言した10年目の国吉の完全覚醒は、ベイスターズ投手陣の強烈なストロングポイントになる。取材・文・写真 / 萩原孝弘
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スポーツ 2019年04月08日 11時30分
楽天・銀次、木村拓也さんの命日に10年ぶりに捕手で出場し引き分けに貢献 盗塁を刺すなど活躍し称賛殺到
7日に行われたオリックス・バファローズ対東北楽天ゴールデンイーグルス戦で、内野手登録の銀次がキャッチャーとして出場。その奮闘ぶりが称賛された。 出場のきっかけは、3点ビハインドの9回表、平石洋介監督がスタメンの嶋基宏に代わって守備に入っていた足立祐一に代打を出したこと。選手総動員で逆転への執念を見せると、イーグルス打線が奮起。オリックスの抑え投手増井浩俊から3点をもぎ取った。 しかし、同点止まりだったため、その裏から守る必要が生まれる。楽天は一軍捕手2人体制で、緊急時の捕手起用に備えていた岡島豪郎も二軍という状況で、用兵が注目された。 9回裏に出てきたのは、捕手としてプロ入りし、後に内野手に転向した銀次。捕手としての出場はなんと10年ぶりで、1軍でマスクをかぶるのは初めて。「変化球が捕れるのか」「盗塁が刺せるのか」など不安満載だったが、そこは「元捕手」の銀次。ほぼ違和感のないキャッチングを見せた上、9回裏には、盗塁を試みた西浦颯大を素早いスローイングでアウトにしてみせた。 試合は同点のまま延長戦に入り、結局引き分け。銀次は捕手として4イニング出場し、投手とともにオリックス打線を無失点に抑えた。9回表攻撃開始時に3点差をつけられ、しかも捕手を使い切ってしまった状態を考えると、勝ちに等しい引き分けと言える。 そんな銀次の頑張りをプロ野球ファンは「凄い」「緊急時に補充ができる選手はすごい」「ほぼ違和感なかった」など、称賛の声を上げる。その勢いは凄まじく、「キャッチャー銀次」がTwitterのトレンド上位に入るほどだった。 奇しくも4月7日は、巨人時代同じように捕手を使い切り、経験者ということで、キャッチャーに入った木村拓也さんの命日だっただけに、「木村さんもきっと見ていた」「木村さんも銀次の苦労を称賛しているはず」など、亡くなった木村さんを思い出す声もあった。 3点差ながら、捕手を使い切ってでも同点に追いつこうと代打を出した平石監督と、それに応えたイーグルスの選手たち。そして、緊急事態でほとんど練習していないであろう状態にもかかわらず捕手に入り、盗塁を刺すなど期待値以上の活躍を見せた銀次。その頑張りは素晴らしいの一言だ。 一方、オリックスは抑えの増井が炎上したうえ、急造捕手がマスクをかぶっているにもかかわらず、相手の隙をつくことが出来ず、負けに等しい敗戦に。開幕から好調で現在2位の楽天と、千葉ロッテと同率最下位に喘ぐオリックスの差がはっきりと出た。 引き分けに終わったものの、チームの団結と執念を感じさせた東北楽天ゴールデンイーグルス。今後の浮上を予感させるような試合内容だった。文・櫻井哲夫
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社会 2019年04月08日 06時00分
田中角栄「名勝負物語」 第六番 竹下登(2)
田中角栄と竹下登は、ともに無類の人心収らん術など、他の追随を許さぬものがあった。永田町取材に半世紀の筆者は、この間、あまたの国会議員に接してきているが、気配り上手という点で言えば、この両人が双璧である。他の歴々も、こと気配りという点では足元にも及ばない。 一方、気配りはあちこちへの目配りが不可欠なことから、頭のよさが必須要件となる。その意味では、田中も竹下も頭のよさが飛び抜けていた。これがとりわけ田中にとっては、「竹下、油断ならず」で、時に「近親憎悪」的な感情を持たざるを得なかったということであった。 頭脳明敏ぶりは、なんとも酷似していた。二つの例、エピソードを挙げてみる。 田中が省庁役人の経歴を頭に叩き込み、時に「○○君、キミは…」などと親近感を持って語りかけ、役人との関係を作り上げていったことはよく知られているが、竹下にも同様の話がある。 竹下は島根県議会議員を経て国会議員になっているが、県議時代にこんなエピソードを残している。かつて、筆者が竹下の地元、島根県出雲市の後援会幹部から聞いた話である。 「県議に当選するや、竹下は県庁の職員名簿から、課長以上の名前と写真とにらめっこ、一晩で頭に叩き込んでしまったそうです。県庁内で職員に会うと『やぁやぁ、△△さん…』などと声をかけ、相手との垣根を取り払っていったから、県庁内でもすぐ人気者になった。 県議2期目あたりでは、頭のいい竹下はすでに県予算についてのノウハウはすべて熟知、勉強不足の先輩議員の“知恵袋”にもなっていたのです。『この補助金は県庁のどの課に行ったらラチがあくか』と聞かれれば、たちどころに『それは地方課がいい』などと教えるほか、わざわざ自分から地方課の課長に電話を入れてやったりしたものです。当選回数は少なくても、先輩議員が一目置くほどの“デキる議員”として県庁内に知られていた。 また、県議会での先輩議員の質問原稿を書いてやることもあり、「次代の双肩を担う青少年のために」との文面を、先輩議員が議場で「肩」を「眉」と読み違い、「マユで次代が担えるか」とヤジを飛ばされたなどのハナシも残っている。 もう一つ、田中が竹下のあまりの頭のよさにうなった“1000本のタテカン(立て看板)事件”というのがある。昭和40(1965)年7月投票の参院選運動期間中の出来事であった。当時、竹下は内閣官房副長官、田中は自民党幹事長であった。折りから、田中幹事長が選挙遊説のため、車で山口県から竹下の地元・島根県を通って鳥取県へ抜ける行程であった。その道筋のことである。 田中が来るということで、竹下は山口県と自分の地元の島根県境にある津和野で、幹事長一行を出迎えた。日本海沿いに京都方面へつながる国道9号線を、竹下は田中らの車の先導車に乗って走ったのだった。★こわばる田中の顔 ところが、田中がふと見ると、並ぶ道路端のコンクリートの電信柱の何本かおきに、「歓迎 田中幹事長」というタテカンがあるのはいいが、これがなんと地平線の彼方まで並んでいるではないか。米子で小休止となったとき、田中が竹下に尋ねた。「竹下クン、あのタテカンはキミがつくったんだろう?」、竹下はニヤリと笑って「そうです」と答えた。 「延々と続いておったが、一体、キミは何万本アレをつくったんだ。ワシの遊説日程は、数日前に決まったばかりだ。よく何万本もつくれたな」と田中。竹下は「さすがの幹事長も、私の“手品”のネタは見破れませんでしたか」と嬉しそうに言ったのだった。 竹下は、ここで次のような“ネタばらし”をした。実は、つくったタテカンは1000本足らずであった。これを並べ終わったところに、近郷近在の人を集めておくのである。「幹事長、だいぶ人が集まっているようですから、ここらでひとつお話を」とやる。田中は「ヨッシャ」で止めた車の屋根から、「ヤアヤア皆さん、私が田中角栄であります」などと演説をブチ始めたのは言うまでもなかった。 この隙にである。竹下後援会の青年部が10台ばかりのトラックに分乗、通りすぎたタテカンを次々と回収、田中の演説が終わるまでに、それっとばかりこれから走る先の道路わきの電柱に並べていたということだった。次の場所、その次の場所でも、これが同様に繰り返されたのだった。 この“ネタばらし”に、田中は破顔一笑して「参ったな」と言ったが、竹下と分かれた直後の田中の表情は「こわばっていた」という。このとき田中幹事長の選挙戦に同行した記者の次のような“感想”が残っているのである。 「田中は竹下が延々と切れ目なくタテカンを並べて歓迎してくれたことに脱帽、感謝の気持ちを持ったのは確かなようだった。その一方で、こうした知恵の働く竹下に、ある種の脅威を感じたようにも見えた。この男は、将来、自分のライバルになるんじゃないかと。田中の人を見る目の“眼力”は、怖いほどの定評があった。案の定、田中がのちに首相の座を下りたあと、それが現実になっていくことになるのだが…」 なるほど、竹下の「おしん」とも形容された「辛抱哲学」に基づく極め付け人心収らん術は、以後も随所で田中の心胆を寒からしめることになるのだった。(文中敬称略/この項つづく)***********************************************小林吉弥(こばやしきちや)早大卒。永田町取材49年のベテラン政治評論家。抜群の政局・選挙分析で定評がある。著書に『愛蔵版 角栄一代』(セブン&アイ出版)、『高度経済成長に挑んだ男たち』(ビジネス社)、『21世紀リーダー候補の真贋』(読売新聞社)など多数。
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社会 2019年04月08日 06時00分
元世界王者が生活費のために窃盗、eスポーツプレイヤーでは食べていけない? 大多数は年収100万円未満か
東京・立川市の高齢女性宅に侵入して現金を盗んだとして、eスポーツの元世界王者・戌亥知行容疑者が3月29日に逮捕された。eスポーツはビデオゲームを用いた対戦競技のことを指し、近年世界中で人気を集めている。日本でもeスポーツが盛り上がりを見せていることもあり、このニュースはすぐさまネット上で話題になった。 戌亥容疑者は取り調べに対し、「活躍していたゲームが下火になってしまったので、生活費のためにやっていた」「他にも100件くらいやった」と供述。プロゲーマーの厳しい現実に、ネット上では「元世界王者ですら生活に困るのか」「プロゲーマーの引退後ってどうなってるの?」と驚きの声が広がっている。 一般的にプロとアマチュアを分けるのはスポンサー契約の有無とされる。スポンサーと契約を結ぶためには、eスポーツ化されたゲームで結果を残す、もしくは人気を集めるのが一般的な方法だ。給与体系はスポンサーによって異なり、月給制のところもあれば、単発で仕事を割り振られるだけのところもあると言われている。給与の他に、大会賞金もプロゲーマーの大きな収入源となるが、日本はその賞金額が少ない。プロゲーマーの賞金獲得額をまとめている海外サイト「Esports Earnings」によると、上位プロゲーマーは4億円を超える年収を獲得している。日本人を見てみると、1億円を超えているプロゲーマーがいる一方で、大多数の人は100万円にも届いていない。 2018年8月にアメリカのシアトルで開かれたeスポーツの世界大会「The International 2018」の賞金総額はおよそ28億円。同年12月に日本で開かれた「シャドウバース」の大会では優勝賞金が1億円を超え話題を呼んだが、海外の賞金金額には遠く及んでいない。同じゲームの大会であっても、海外と日本で100倍以上、賞金額に差が生まれることもある。日本の賞金額が少ないのは、eスポーツの賞金が景品表示法に反するのではないかという懸念や、eスポーツへの注目度が海外に比べて低いことが原因と言われている。 2018年はeスポーツに目を付ける日本企業が多く見られた。TOYOTAはスポンサーとして、吉本興業はイベントの開催やチームの運営も手掛けている。日本テレビでは、同年7月からeスポーツ専門の番組を開始させ、対応を始めた。 収入格差やセカンドキャリアのサポートなど、eスポーツが抱える問題も多い。だが、企業に所属するプロゲーマーの活動が一般的になれば、eスポーツを生業として活躍できる選手も増えていくのではないだろうか。そのためにも「ただのゲーマーが賞金を稼ぐ」というeスポーツへの偏見がなくなることが肝要だと言えるだろう。
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ミステリー 2019年04月07日 23時00分
新元号「令和」に関連の深い場所と現代も続く「飛び梅」の伝説 太宰府のパワースポット
4月1日、新しい元号が「令和」に決まった。この元号は万葉集の「梅花の歌三十二首」の序文にある「初春の令月にして気淑く風和ぎ 梅は鏡前の粉を披き 蘭は珮(はい)後の香を薫らす」という一説を引用したもの。序文は当時、太宰府の長官であり歌人でもあった大伴旅人によるものだともされている。 新元号の発表もあり、現在福岡・太宰府には多くの人が足を運んでいるのだとか。 特に注目を集めているのは「坂本八幡宮」だ。ここはかつて大伴旅人の邸宅があった場所であり、「梅花の歌三十二首」が詠まれた宴が開かれた場所でもあるのだとか。この宴の様子を再現したジオラマが「太宰府展示館」にも存在しているので、気になる人は見に行ってはいかがだろうか。 また、太宰府といえば菅原道真の太宰府天満宮を思い出す人も多いだろう。道真も梅に関する有名な和歌を詠んでいる。 「東風吹かば 匂ひおこせよ 梅の花 主(あるじ)なしとて 春を忘るな」 901年、菅原道真は政敵たちの讒言(ざんげん)により京の都から、太宰府(現在の太宰府天満宮)へと左遷される。京を去る際、邸宅に植えられていた梅に対して、この句を詠んだと言われている。不思議なことに、その梅は主である菅原道真を慕い、一夜にして太宰府まで飛んだという伝説が残されている。 太宰府まで飛んできた梅は、通称「飛梅」と呼ばれ、現在でも太宰府天満宮の本殿に向かって右側に、「神木」として鎮座している。あまりの美しさに足を止めてながめる人も多い。現在、太宰府天満宮には数多くの梅が植えられている。その中でも最初に花を咲かせるのは飛梅であると言われている。 さまざまな歌人たちが歌を残した太宰府。春休みや連休に訪れてみてはいかがだろうか。(山口敏太郎)
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芸能 2019年04月07日 22時30分
『世界に一つだけの花』は、槇原敬之の失敗なくしては生まれなかった?【有名人の消し去りたい“黒歴史”】
5月1日から施行される新元号「令和」の決定に伴い、1日正午、安倍晋三首相が記者会見を開き、談話を発表した。質疑応答では、安倍首相が2016年に解散したSMAPのヒット曲『世界に一つだけの花』に言及する一幕もあり話題を集めた。 同曲は、2003年3月に元SMAPの35枚目のシングルとして発表されたもの。グループ初の200万枚以上のセールスを記録した名曲を手掛けたのは、歌手の槇原敬之である。槇原によると、同曲は締め切りが迫る中で書き上げたという逸話もあるようだ。 槇原というと、1990年3月に開催された『AXIA MUSIC AUDITION '89』で、グランプリを獲得。そのときの応募曲が、後にデビューシングル『NG』となる。同曲のデモテープのサポートギタリストは、従兄のエンターティナー・ROLLYということも有名だ。 1991年6月にリリースした『どんなときも。』はミリオンセラーを記録。自身最大のヒット曲は、今なお名曲として語り継がれている。その後も『もう恋なんてしない』などヒット曲を連発。さらには、楽曲提供にも注力。槇原の活躍ぶりは、当時の時代の象徴でもあった。だが、“黒歴史”というには、あまりにも衝撃的な事件が過去にあったのだ。 1999年8月、槇原は自宅のペンケースの中に覚せい剤を隠し持っていたとし、覚せい剤取締法違反容疑で現行犯逮捕された。前年にはゴールドディスク大賞を受賞するなど活躍を見せていた矢先の逮捕。槇原のファンは、CDの回収を予測し、購買運動に走った。この影響で全作回収直後に異例の売り上げを記録する現象が起こった。そして、執行猶予の判決が下った槇原は、無期限の活動停止状態に追い込まれた。 そして、この逮捕は槇原が“ゲイ”であることが公になった瞬間でもあった。当時、槇原と一緒に逮捕された男性は、新宿2丁目のゲイバーに勤めていた、後の槇原の事務所社長となる奥村秀一氏こと“オカマの金ちゃん(金太郎)”。ファンはその存在に度肝を抜かれた。槇原と“金ちゃん”の交際、同棲までも発覚し、大きな衝撃を与えたのだ。 「槇原は裁判で、覚せい剤は“金ちゃん”に教えてもらったと証言し、互いに快楽を求めセックスにふけっていたようだ。また、槇原はこれまで女性経験がないことも告白し、根っからの“ゲイ”であることをカミングアウトしたという。さらには、制作した楽曲にあったエピソードは、槇原が男性との恋愛経験が主。“金ちゃん”も作詞の一部を担当していたようだ」(芸能ライター) 自身のアルバム発売直後だったこともあり、ツアーの中止やCDの店頭回収、違約金を含め、槇原は7億円の借金を抱えたと報じられている。イメージ回復は困難とされていたが、執行猶予期間中の2000年には早々と復帰を遂げ、同年11月にアルバムを発売した。そして03年、冒頭の『世界に一つだけの花』を世に送り出し、またたく間に表舞台に戻ってきた。 槇原は、逮捕という失敗から学び得た経験を活かし、『世界に一つだけの花』という歴史に残る名曲を書き上げたに違いない。そして世間は、槇原の“黒歴史”にこだわらず、作品の素晴らしさを評価したといえるだろう。また槇原は、犯罪歴や同性愛者である偏見を乗り越えて復帰を果たし、藤井フミヤや浜崎あゆみなどの名だたるアーティストへの楽曲提供。名曲メーカーとして音楽の世界で返り咲いたのだ。 先月、麻薬取締法違反の容疑で逮捕されたピエール瀧被告の報道はいまだにやまず、発売された作品に対する制裁措置があまりに厳しいという声が後を絶たない。槇原の逮捕時と比較すると、時代背景に差があり、現代はSNSの普及が進む。不祥事に対する世間の目が厳しくなったとの見解もある。 槇原は、逮捕から1年後に復帰を遂げ、2007年には『NHK紅白歌合戦』に2回目の出場を果たしたが、瀧被告が槇原同様に復帰を遂げることは可能なのか。このご時世では、あまりにも無理難題である。
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レジャー 2019年04月07日 22時00分
本当にあった怖い彼氏〜彼がそのマンションに住む恐ろしい理由〜
野上彩華(仮名・27歳) 過去に交際していた彼は、都内のある駅から近いマンションに住んでいました。交通の便がよく、仕事に通いやすいから、そこに住んでいると思っていたのですが、想像もしなかった理由が判明し、絶句したことがあります。 ある日、彼の家へ泊まり、一緒に朝を迎えた時のこと。いつもは電車が近くを通っていることもあり、防音タイプの窓がしっかりと閉めてあるのですが、その時期は夏だったため、朝起きると彼は窓を開けました。そして、2人で朝食を取っていると、突然、電車の大きなブレーキ音が聞こえてきたんです。すると彼は急いで、窓の方へ駆けていき「誰か飛び込んだんじゃないの〜!?」と満面の笑みで言うのです。さらに、手には望遠レンズのついたミラーレスカメラを持ち、線路の方を必死に覗いていました。 その場所は、身を投げる人が多い駅でもあるのですが、彼に聞くと、事故があるたびに覗いているというのです。私はそんな事故現場など見たくないと伝えると、彼は「こんなワクワクする現場を最高の席で見れるのにもったいないな〜」と話していて怖くなりましたね。多分、あの人は事故現場を見るために、あのマンションに住んでいるんだと思います。 普段からそういう過激な映像などを好む人ならば、ある程度覚悟はできますが、彼は大手企業に勤め、普段もおかしな趣味なんて全くない人だったんです。それだけに彼の行動はショックでしたし、その後は気持ち悪くなってしまい、マンションに行くこともできなくなりました。写真・Michael | Ruiz
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スポーツ
浅田真央、キム・ヨナの点数低すぎ? ソチ五輪・フィギュア女子の採点に納得?
2014年03月04日 14時06分
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芸能
解決に向かって動き出しそうな土屋アンナの舞台中止訴訟
2014年03月04日 11時45分
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「R-1ぐらんぷり2014」大波乱の予感!! まさか、優勝候補は“あの芸人”
2014年03月04日 11時45分
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乃木坂46で松井玲奈の“トモダチ”を見つけよう!
2014年03月04日 11時45分
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AKB48大島優子が三銃士に期待「今後のAKB48を背負う存在」
2014年03月04日 11時45分
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浜崎あゆみ 母親が代理で婚姻届を提出
2014年03月04日 11時45分
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芸能
テレ朝新番組にジャニーズJr.が抜擢 Sexy Zoneもサポート
2014年03月04日 11時45分
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芸能
やしきたかじん お別れ会に秋元康らが参列
2014年03月04日 11時45分
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芸能
NMB48研究生 中川紘美が卒業
2014年03月04日 11時45分
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レジャー
ハッシーの地方競馬セレクション(3/5)「第60回エンプレス杯(JpnII)」(川崎)
2014年03月04日 11時45分
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トレンド
4人のルナ先生が舞台挨拶に登場!
2014年03月04日 11時45分
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社会
警察庁が援助交際や下着販売などを持ち掛けた少女ら158人をサイバー補導
2014年03月04日 11時45分