その五輪において、日本国内で最も注目された競技は、やはりフィギュア女子。同競技では、地元ロシアのアデリナ・ソトニコワ(17)が224.59点で金メダルを獲得した。
10年バンクーバー五輪金メダリストのキム・ヨナ(23=韓国)は、初日(2月19日=日本時間20日未明)のショートプログラム(SP)では1位だったが、2日目のフリーでソトニコワに逆転され、219.11点で銀メダルに終わった。
銅メダルは、216.73点のカロリナ・コストナー(27=イタリア)だった。4位はグレーシー・ゴールド(18=米国)=205.53点、5位はユリア・リプニツカヤ(15=ロシア)=200.57点。
日本期待の浅田真央(23)はSPでのミスが大きく響き、フリーでの挽回もむなしく6位(198.22点)にとどまった。他の日本勢は鈴木明子(28)が8位(186.32点)、村上佳菜子(19)が12位(170.98点)だった。
2日目(同20日=同21日未明)のフリーの順位は、1位=ソトニコワ(149.95点)、2位=キム(144.19点)、3位=浅田(142.71点)、4位=コストナー(142.61点)であったが、ソトニコワがミスをしたのに対し、完ぺきな演技だったキム、浅田の点数が低すぎると物議をかもした。
韓国内では、採点の見直しと判定の調査を求める署名が15万人を超え、韓国メディアも採点に疑問を呈した。世界三大通信社のひとつであるAFP通信は「ソトニコワが疑惑の多い金メダルを獲得した」と配信し、「地の利」を指摘した米メディアもあった。
そこで、「Yahoo!ニュース」では、「ソチ五輪、フィギュア女子の採点に納得?」との意識調査を2月21日〜3月3日に実施し、7万9435票(男性=65.4%、女性=34.6%)の回答があった。
その結果は「納得できない」が4万7826票(60.2%)で約6割を占め、多くの人が採点に不満をもっていることが分かった。「納得できる」は2万3932票(30.1%)、「分からない」は7677票(9.7%)だった。
フィギュアに関わらず、採点競技では、納得いかない面があるのは事実。それでも、フリーでは1位になってもおかしくない演技だったのに、3位に終わりながら、文句ひとつ言わなかった浅田は立派というしかない。
(リアルライブ編集部)