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社会 2019年01月06日 12時00分
1945年「群馬人肉鍋事件」 実の母が娘を食った“本当の理由
「ちょうど山から下りてきたら、“おトラさん”の家のところで警察官が土をふるいにかけているのが見えたんだよ」 太平洋戦争の終結から2カ月後の1945(昭和20)年10月のこと。群馬県のとある村に暮らすKさん(84歳)は、山で薪拾いを終え、家へと帰る道すがら、普段は見かけない光景を目にした。何人もの警察官が“おトラさん”という17歳の少女が暮らしていた家の周りの土を掘り起こして、何かを探していたのだった。「事件なんて滅多に起こらない村だから、何やってんのかなぁって思ったんだ。そうしたら、しばらく経って、おトラさんのことを母親のお龍さんが食べちゃったって聞いて、驚いたんだ 事件を起こしたのは山野朝吉(52歳)の後妻の龍(32歳)だった。彼女は11歳の時に最初の結婚をし、その夫との間に娘に恵まれたが、後に折り合いが悪くなり離婚。その娘を連れ、20歳以上も年が離れた朝吉と再婚したのだった。一方の朝吉にも、前妻との間に長女、次女(トラ)、さらに双子と、4人の子どもがいた。結婚後、夫婦はさらに2人の子どもに恵まれたが、計7人の子どもたちのうち、龍と血が繋がっていない子どもたちは、トラを除いて奉公に出されていた。 ひとつ屋根の下に朝吉夫婦、龍の長女、トラ、朝吉と龍の間にできた2人の子どもという、6人もが暮らす生活。朝吉は土地を持たない日雇い労働者で、一家の生活は傍から見ていても厳しかったという。 一家の経済的な貧しさには、朝吉の性格的な問題も関係していた。朝吉は食い物に困らなければ、日雇いの仕事に出ない墮情なところがあった。また、これは朝吉の次女トラだけが奉公に出されなかった理由でもあるのだが、精神的な障害を抱えていた彼女は人と話すこともままならず、学校にも通えなかったようだ。 当時の新聞報道によると、被害者の父親は「低能」であると書かれている。今ではその真相を知ることはできないが、昭和を代表する小説家・松本清張は、この事件をテーマに『肉鍋を食う女』という小説を書いていて、その中で一家のことをこう記している。《朝吉は少し低能で、怠け者であった。日雇だが、出たり出なかったりした。百姓するにも土地を持たないのである。女房というのは三十三歳だが、朝吉のところへは連れ子をして来ている》そして1945年10月、食べ物に困窮する一家で事件が起こる。《巡査はこの家の前でいつもぼんやり佇んでいるトラという娘の姿がないのに気がついた、トラも精神薄弱な上に盗癖がある。年齢は十七だが、身体は大人のように大きかった》(『肉鍋を食う女』より) 村に駐在していた巡査が村人の戸籍調べをするために一軒一軒をまわっていた折、朝吉の家も訪問。その時、トラの姿が見当たらないことに気付いた巡査が、その安否を龍に尋ねた。「前橋に子守りに出ていて、8月5日の空襲で焼け死んだ」 特に感情の起伏も見せずに龍は言うのだった。もし死んでいるのなら、死亡届が出ているはずだ。しかし、役場の人間は、死亡届は出ていないと言う。不審に思った巡査は、朝吉の近所で聞き込みを開始。すると、トラの姿を半年以上見ていないという答えが返ってきた。これはおかしいと思った巡査が、再び龍のもとを訪れて問いただすと、次第に証言が変わっていった。「トラは病気で死んで、庭に埋めた」 不審に思った巡査により龍と朝吉は警察に呼び出され、ついに尋問を受けることになった。すると、はじめは食い物がなくて栄養失調で死んだと言っていた龍だったが、ぽつりと洩らしたのだった。「食っちゃった」 1945年3月26日ーー。近所の家から米や麦、サツマイモなどを恵んでもらったりしながら日々をしのいでいた朝吉一家であったが、その日ついに食べるものがなくなった。囲炉裏に吊るされていた空っぽの鍋を前に、4人の子どもたちは腹が空いたと泣き叫んだ。 龍は日頃から、自分の血を分けた前夫との間にできた長女、そして朝吉との間にできた2人の子どもには目をかけてきたものの、常々トラにはきつく当ってきた。日々満足に食えない中で、トラは身体が大きく人一倍大飯を食らうことも、彼女には我慢ならないことだった。「この子さえいなければ、“私”の子どもたちは腹を満たせるーー」 龍はトラ以外の子どもたちを外へ遊びに行かせると、腹が減って寝転がっていたトラに襲いかかった。背後から首を絞め上げトラを絶命させると、首と四肢を鋸で切断。肉を包丁で切り刻み、空っぽだった囲炉裏の鍋に入れて肉鍋を作ったのである。頭と手首、足先や内臓などは、庭に埋めた。 普段、肉などほとんど口にしたことのなかった子どもたちは、鍋に入った肉片を、歓喜しながらたいらげた。しかし、日雇の仕事を終えて戻ってきた朝吉だけは、それが何の肉か悟っていたのか、ひと口も箸をつけなかったという。 龍は事件発覚後に逮捕され、実刑判決を受けた。朝吉と残された子どもたちは、その後も村で暮らしていたという。朝吉一家の近所に暮らしていたKさんが言う。「今はゲートボール場になっているところに、朝吉さんの家があったんだ。どこの家も、戦争中は自分で作ったイモでもなんでも供出しなければならなかったから、生活は厳しかった。土地がなかった朝吉さんのところは、さらに大変だったと思うよ。当時は村で、龍さんがトラを食ったなんて悪く言う人もいたけれど、みんな他人事じゃなかった。食事にサツマイモが一本出ればごちそうの時代だったんだよ」 朝吉一家はまさに一日一日を生き抜くために必死だったわけだ。そう考えると、本意ではなかっただろうが、トラは己の身を犠牲にして、幼い兄弟の命を救ったことになる。 人肉を食べるという行為は、飽食の現代から見るとショッキング極まりないことだ。しかし、当時の時代背景を冷静に考えてみると、どこの場所で起きてもおかしくはなかったのかもしれない。それは、村人たちの誰もが朝吉や龍を責めない態度に表れているように思えた。 朝吉一家は事件後も村に住み続け、つい数年前に朝吉と龍の間にできた息子が亡くなるまで暮らし続けていた。刑務所から出た龍は下仁田市内の寺に引き取られ、そこで生活していたという。 一家が暮らした家があったところから目と鼻の先に、朝吉が眠る墓があるというので、訪ねてみることにした。つい最近に建てられたと思われる真新しい墓には、朝吉の名前が刻まれていた。ただ、その墓誌には、人身御供となったトラの名前は刻まれていなかった……。
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その他 2019年01月06日 11時30分
「街道」で選ぶ、住んではいけない街とは?水戸街道編
国道6号総延長●353・6㎞ 起点●東京都中央区日本橋終点●宮城県仙台市苦竹IC 制定年●1920年東京近郊通過地域●浅草、葛飾、松戸、柏、土浦、ほか 東京〜横浜間を結ぶ旧東海道から、戦後東京の発展の象徴である246、西へ延びる甲州街道に、北へゆく中山道・日光街道と見てきたけれど、まだまだ東京起点の街道はある。それが、東へ向かう水戸街道(常磐道/国道6号)と千葉街道(国道14 号)である。ハッキリ言って、行き着くところが水戸か千葉という時点で語るまでもないような“クソ街道”なのだが、それでも他の街道も足元に及ばないほどの危険度を誇る道なので、ここで軽く注意を促しておくことにしたい。 まずは水戸街道。街道筋には“東の渋谷”こと柏や、北関東一のソープ街を持つ土浦などがある。実は、柏は旧宿場町にあらず、それが故に清新なイメージを持つことができたのかもしれないが、それとて「水戸や土浦と比べれば」のお話。土浦まで行けばもはや首都圏の面影は皆無となり、地元の半グレ&チンピラが幅を利かすデンジャラスタウン。その上、この国道6号は、水戸からさらに先に進んでいわきも越えると、なんとあの福島第一原発のすぐ隣を通っている。 原発事故からしばらく6号も通行止めだったが、今では「車から降りないこと」を条件に通行可。興味本位で停車しようものならフル装備の警察官がやってきて、険しい顔で発進を促す。朽ち果てた街道沿いの商業施設や飲食店、すれ違うのは原発関連の工事車両ばかりというゴーストタウン。そこにつながる水戸街道、果たして気軽に走っていいものか。
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芸能 2019年01月06日 11時00分
自殺・病死・殺人 非業のアイドル!⑨
●マリア2004年12月12日/34歳没【死因】一酸化炭素中毒死 2004年秋に頻発したネット心中。9月、埼玉県で男女4人。10月、神奈川で女性2人。同月、埼玉県山中の駐車場で男女7人。この計13人の集団自殺のすべてに関わっていたのが、1999年に解散したバンド『T─BOLAN』ボーカル森友嵐士の元妻マリアだった。彼女自身も最後に決行された集団練炭自殺で、男女7人のうちの1人として死亡。自殺希望者は、自分のブログ『死にたい症候群』で集めていた。 マリアは幼少時に母親から虐待、父親からは頻繁に陵辱されるという過去を持っていたが、父親との肉体関係は大人になっても絶ち切ることができなかったという。 そして、自身のブログに「本気の方募集 練炭 睡眠薬 車の方法で男女問わず」と書き込んで道連れを募集。そして「7〜8人でやるのって新しいよね」との書き込みを最期に、冒頭の結果となったのだった…。(明日に続く)
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芸能 2019年01月06日 06時00分
永野芽郁、朝ドラ後初作品でヒロイン “反面教師”はあの朝ドラ女優たち
昨年前期のNHK連続テレビ小説「半分、青い。」でヒロインを務めた女優の永野芽郁が、6日スタートのドラマ「3年A組-今から皆さんは、人質です-」(日本テレビ系)でヒロイン役を務める。 同ドラマは、とある高校に2年前に赴任してきた美術教師(菅田将暉)が、卒業式の10日前に突如、担任クラスの生徒29人に「今から皆さんは、僕の人質です」と宣言。生徒たちとともに、数か月前に自ら命を絶ったある生徒の死の真相を探る学園ミステリー。全10話の構成で、卒業までの10日間を、1話につきほぼ1日ずつ描くという。「もともと数字の伸びない日曜午後10時半枠の放送だったが、昨年10月期のドラマ『今日から俺は!!』が高視聴率をゲット。勢いづいているだけに、局内での期待は高い」(日テレ関係者) 永野にとっては、朝ドラ出演後、初の映像作品出演となるが、今回が正念場となりそうだというのだ。 「朝ドラ出演後、どの作品を選ぶかが今後の女優人生の分かれ目と言っても過言でなはい。その意味で見ると、うまく作品を選べずに伸び悩んでしまったのが、『べっぴんさん』(16年)の芳根京子と、永野と同じ事務所の『わろてんか』(17年)の葵わかな。どちらも『高嶺の花』(日本テレビ系)、『ブラックペアン』(TBS系)と豪華キャストがそろった作品に番手が下の脇役で出演したが、ほかのキャストに埋もれてしまった。その後、映像作品を中心にこなすもさっぱり当たらなず、なんとなく同じ道をたどっている。永野はそんな葵を見ているので、しっかり自分の存在をアピールできるヒロイン役の作品を選んだようだ」(芸能記者) 芸能界で活動している限り、どこまでも付いてくる「朝ドラ女優」の肩書だが、永野がその肩書を乗り越えて女優としてステップアップできるかが注目される。
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芸能 2019年01月06日 06時00分
30年前、1989年1月6日のテレビ欄は? 当時の定番目白押しも、時代の節目の日に
平成も終わろうとしている今、30年前の1989年はどんなテレビ番組がオンエアされていたのか? ということで、今回は1989年1月6日の新聞テレビ欄を覗いてみた。 まず、朝の時間帯、『ルックルックこんにちは』、『モーニングEYE』、『おはよう!ナイスデイ』と各局のワイドショーで一斉に報じられているのが、とんねるず石橋貴明のハワイ挙式。もちろんこれは現在の妻・鈴木保奈美ではなく、前妻である元モデルとの結婚式だ。前年からは冠番組『とんねるずのみなさんのおかげです』(フジテレビ系)が始まっており、石橋にとってはまさに人気絶頂の頃だろう。 昼の番組に目を向けると、『笑っていいとも!』のほか、テレビ朝日系では萩本欽一司会の『欽ちゃんのどこまで笑うの!?』というクイズバラエティがオンエアされている。そう、欽ちゃんが帯番組をやっていた時代もあったのだ。さらに、TBS系では山城新伍が、冨士眞奈美や五月みどりら熟女軍団とトークするワイドショー『新伍のお待ちどおさま』。 そして、ナゾだったのがNHK。12時20分から45分まで流れていた番組のタイトルは『おもち101』。しかも、出演者にせんだみつおの名前があるのだ。共演者は牧野哲大という料理研究家。餅料理でも紹介する番組だったのだろうか。 フジテレビ系の夜7時からは2時間特番『新春!大相撲部屋別対抗歌合戦』。司会は高島忠夫・寿美花代夫妻で、ほか出演者は朝潮、逆鉾、寺尾、霧島、旭道山ら“歌うま”力士ばかりだ。今では考えられない番組だろう。 TBS系の夜8時からは『風雲!たけし城』。さらに、夜9時からは斉藤由貴主演のドラマ『はいすくーる落書』の初回が放送。これは斉藤演じるお嬢様が、不良高校の教師になるという物語で、1話目のタイトルは「先生、もんでやるぜ!」。……何かいろいろ妄想してしまう。 だが、バカを言っていられるのはこの日まで。翌1月07日には日本が一変する。昭和天皇が崩御し、元号が昭和から平成に代わるのだ。これを受けてテレビはさまざまな番組の放送を取りやめる。世に言う「自粛」である。今や震災や殺人事件などで何かと放送を自粛するテレビだが、その自粛ブームのキッカケはまさにここからだった。つまり1989年1月6日は、テレビが面白かった最後の日となったのである。
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芸能 2019年01月05日 23時00分
広瀬すずの朝ドラ、平成をまたぐ作品として視聴者層に受け入れられるか?
女優の広瀬すずが主演を務めるNHK連続テレビ小説『なつぞら』が4月1日から放送される。本作は連続テレビ小説第100作目の記念作品。また、平成と次の年号をまたぐ作品ともなり、現在放送されている『まんぷく』よりも前にヒロインが発表されるという異例の扱いとなっている。 戦後の北海道から、やがてアニメーションの世界へと旅立っていく少女の半生が描かれるという本作。朝ドラヒロインといえば、オーディションで選ばれる場合と女優に直接オファーがいく場合があるが、今回は後者。「遠大な物語を、演技力とリアリティーをもって演じきれる」という理由で広瀬が選ばれたことが発表されている。しかし、朝ドラファンの間には本作についてある懸念があるという。「広瀬さんといえば、その好感度の低さでも知られています。露出度とは裏腹のこの評判の悪さは視聴率にも確実に影響しており、昨年1月期に主演を務めたドラマ『anone』(日本テレビ系)では平均視聴率6.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)で2018年放送のドラマワースト3位に。水曜10時の同枠の中ではワースト1になってしまいました」(ドラマライター) また、作品自体にも不安要素はあるという。「朝ドラではオリジナルストーリーが嫌われる傾向があります。2018年前半の『半分、青い。』は視聴者から『朝ドラ一番の黒歴史作品』と言われたことも。2015年前半の『まれ』も主演の土屋太鳳さんの好感度の低さや主人公の行動の一貫性のなさが災いしてか、毎回視聴者からは不満が殺到する事態に。2012年後半の『純と愛』も類を見ないシビアさで視聴率も低迷。今も語り継がれるほどの鬱展開の数々で視聴者を騒然となりました」(同) 平均視聴率20%超えが当たり前となる朝ドラ。どのような作品になるのか、4月のスタートを楽しみにしたい。
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スポーツ 2019年01月05日 22時00分
プロレスラー世界遺産 伝説のチャンピオンから未知なる強豪まで── 「前田日明」常に真剣勝負の空気を漂わせていた“新・格闘王”
現役引退から20年近くになる今もなお、その動きに注目が集まる前田日明。伝説的な名勝負も数多く、当時からの信者的ファンがいる一方で、偏執狂的アンチも少なくない。 しかし、賛否両論が渦巻くのも、それこそスターの証明とも言えようか。※ ※ ※ 日本のプロレス界で“カリスマ的存在”といったときに、アントニオ猪木と並んでまず名前が挙がるのが前田日明だろう。 熱心なファンは自ら「前田信者」と言ってはばからず、同時にアンチが多いのも猪木と同様だ。アンチ前田の言い分の一つに、「大言壮語を吐くくせに本人は真剣勝負をしたことがない」というものがある。これを裏付ける関係者の証言もいくつか見られる。 1986年、初の異種格闘技戦で勝利を収めて新・格闘王の呼び名を得た前田だが、この対戦相手のドン・中矢・ニールセンは後年、この試合についてショーとして盛り上げることを依頼されたとしている。 極真空手出身のジェラルド・ゴルドーも、’88年に第二次UWFで前田と対戦した際には「事前にリハーサルがあった」と述べている。 エメリヤーエンコ・ヒョードルとの試合を前田に酷評された永田裕志も「あの人は格闘技もプロレスも中途半端」「俺のヒョードル戦とあの人のニールセン戦を一緒にされたくない」と、暗に前田がこれまでにプロレスの範疇の試合しかしてこなかったことを指摘している。 では、こうした前田批判が的を射たものなのかといえば、必ずしもそうとは言い切れない。総合格闘技の概念が一般的になったのは90年代半ば以降のことだが、それ以前の前田はそもそも昨今に言われるような意味での真剣勝負を志向していたわけではない。「第一次UWFで競技志向の佐山聡を批判し、皆が食っていくための興行優先を唱えたのが前田です。この当時の前田の目指したものはあくまでも“強いプロレスラー”であって、決して格闘家になりたかったわけではありません」(プロレスライター) 前田自身も、若手時代にアントニオ猪木から聞いた「いつかスポーツとして恥ずかしくない戦いを実現させる」との言葉をそのまま受け止め、それに向けてやってきたとの発言をしている。 つまり、プロレスラーが「すごい、強い」と世間から尊敬のまなざしで見られるような状況こそが前田にとっての理想であって、少なくとも第二次UWFの頃まではプロレスを捨てて格闘競技の道へ進む意図はなかった。セメントやシュートを志向していたというのは、あくまでも周囲がそう思っていたというだけにすぎないのだ。 振り返ってみても前田が新日vsUWFでの中で不穏な空気を見せたのは、唯一、アンドレ・ザ・ジャイアント戦ぐらいしかない。「そのアンドレ戦も、最初に不穏な態度を見せたのはアンドレの方です。新日を離れる直前だったアンドレが何かしらの意図によって“仕掛けて”きたのに対して、前田は自衛しただけですからね」(同)★現代の基準とは異なる勝負哲学 蹴りや関節技を前面に出し、ロープに飛ばないなどの形こそは目新しかったが、プロレス界の掟に反することはしていない。「ニールセン戦については微妙なところで、あれは言うなれば昭和版の小川直也vs橋本真也です。藤波辰爾と長州力の名勝負数え唄を“マンネリでつまらない”と、札幌テロリスト事件を指示したのと同じように、前田のUWFで、スタイルに活を入れようとの意図からのものでした」(同) ニールセン本人も興行としての盛り上げを依頼されたとは語っているが、事前の試合展開の打ち合わせについては否定している。 ニールセンが勝ちにこだわっていれば、前田がガードのできていなかった顔面へのパンチ狙いに徹することもできたはずで、その意味では現代基準の真剣勝負とは異なるかもしれない。しかし、筋書きの決まった試合でなかったことは確かであり、そこで前田は堂々とUWFスタイルで勝利してみせた。 新日側にも前田をつぶそうという意図はなく、勝てばOK、負けても惨敗でなければ“リベンジ戦で二度おいしい”ぐらいのものであったのではないか。「猪木が前田を後継者の筆頭に考えていたことに違いはない。ただ、まだあの頃はテレビ朝日や興行関係者からは、前田の看板だけでは弱いと見られていたし、猪木自身もアントン・ハイセル事業の借金返済のため一線から退くわけにはいかなかった」(新日関係者) その後、長州への顔面蹴撃事件が起こるなど巡り合わせも悪かった。その後、新日を離れてからの第二次UWFでも、大筋としては新日での戦い模様の延長であり、ゴルドー戦も「興行トップとしての責任」を果たすためには当然のことをやったまでなのだ。 前田が真剣勝負から逃げていたというわけではない。そもそも今の基準で言うところの真剣勝負を目指していなかったのだから、そこを批判しても意味がない。むしろ本人の意図にかかわらず、真剣勝負の空気を漂わせていた前田の存在感こそ、賞賛すべきではないか。前田日明***************************************PROFILE●1959年1月24日、大阪府大阪市出身。身長192㎝、体重115㎏。得意技/キャプチュード、フライング・ニールキック。文・脇本深八(元スポーツ紙記者)
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レジャー 2019年01月05日 22時00分
本当にあった怖い彼氏 年間ランキングベスト5
当媒体の人気連載『本当にあった怖い彼氏』。そのアクセス数を元に昨年話題になった記事をランキング形式で紹介。こんな男がいるんだ、と怖いもの見たさで覗かれた人気記事は?1位本当にあった怖い彼氏〜元カレがお尻の中に入れてきたモノとは?〜https://npn.co.jp/article/detail/24814412/ 武田美嘉子さん(仮名・26歳)の元カレは、度を超えた変態。ある日彼の家でデート。映画を見てゆっくり過ごす予定だったが、前日、LINEに「朝起きたら、なるべくトイレに行かずに来て!」という謎のメッセージが。彼の部屋に行き、「これを入れさせてほしい」と、彼氏が見せてきたものとは?2位 本当にあった怖い彼氏〜お風呂で私がされた最悪なコト〜https://npn.co.jp/article/detail/23181815/ DV気質のある男と付き合っていた東麻巳子さん(仮名・27歳)。男は周囲を確認し、誰もいないことがわかると、足を思いっきり蹴るなど、気に入らないことがあると、外でも周りから見えないように暴力を振るった。彼女は完全にいいなりになっていたが、お風呂場での出来事で目を覚ますことに。3位 本当にあった怖い彼氏〜お風呂場で見つけた謎の物体〜https://npn.co.jp/article/detail/72358737/ 2年近く付き合った彼氏がいた橘絢乃さん(仮名・27歳)。彼氏を親にも紹介し、彼氏も家族と仲良くコミュニケーションをとっていた。そんな彼氏と結婚を考えていた矢先、最悪なことが。1人暮らしをしていたが、彼氏も訪れていたという近くの実家のお風呂場で謎の物体を見つけてしまう。4位 本当にあった怖い彼氏〜余命1年の男が隠していたコト〜https://npn.co.jp/article/detail/80562887/ 夜のお店で働いていた武田舞子さん(仮名・27歳)にはよく指名してくれる常連客が。アフターで飲みに行った際、末期の胃がんで「実はもうすぐ死ぬんだよね」と明かされた。医者からは持ってあと1年ぐらいだと言われたとのこと。彼は「俺と付き合ってほしい。最後に思い出を作りたい」と告白。わずかな期間だけと懇願され、数千万ある財産をもらえるというので、付き合うことに。しかしその後…。5位 本当にあった怖い彼氏〜当たり前のようにアレを舐めてくる恋人〜https://npn.co.jp/article/detail/02240614/ 宗方亜紀さん(仮名・23歳)は大学時代に付き合っていた男性の癖がどうしても受け入れることができなかったそう。初めて彼の家に遊びに行った時、しばらく2人で話した後、そういうムードになり、相手の顔が近づいてきた。宗方さんは“あ、キスされるんだな〜”と思って、覚悟していたら、なぜか、相手の顔がどんどん上へずれていき…とんでもない行動に出た。 2位と3位が風呂場での記事。風呂場でのできごとが読者の関心を引き、人気だったようだ。今年も様々な怖い彼氏に乞うご期待。
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芸能 2019年01月05日 21時40分
大阪に番組を残して上京したダイアン…じつは“計算”だった?
2018年下半期、全国ネットのゴールデンや関東ローカルの深夜番組に、たびたび出演するようになったダイアン(西澤裕介、津田篤宏)。『M-1グランプリ』決勝進出経験を持つ2人は漫才を武器に、大阪でレギュラー番組を多数抱える売れっ子だったが、2018年春に活動を東京に移している。 「ダイアンは養成所のころから注目されていて、劇場では不動の地位を築いていました。東京では、津田がキャラクターを前面に出してバラエティー番組に出ていき、徐々に浸透してきているようです。それが功を奏したのか、『帰れま10』(テレビ朝日系)などの人気企画にも出演。津田の後に控える西澤もトークがウマい。千鳥の次は“ダイアンだ”という声もあります」(お笑いライター) 賞レースで活躍し、2017年に上京した和牛や銀シャリと違い、40代で何のキッカケもなく東京に来たダイアンは、大阪にレギュラーを4本(うちラジオ1本)残していることでも有名。今やテレビで観ない日がない千鳥(ノブ、大悟)でさえ、大阪ではレギュラー1本しか残さずに勝負に挑んだ。それでも、ブレークまで5年かかったこともあり、「ダイアン大丈夫?」と心配する声もあるという。 「大阪にレギュラー番組を残して上京するのは希少なパターンですが、その番組は今田耕司、東野幸治がそれぞれMCを務めているものと、自分たちの冠番組です。レジェンド芸人とはめったに絡むことができませんし、勉強にもなる。“番組をやめたくない”というのが彼らの本音だったのでしょう。それを逆手に取って“レギュラーを残した”とイジられてテレビに出ている……意外と策士かもしれません」(同上) 時を同じくして『キングオブコント2017』王者のかまいたちも2018年春に上京している。しかし、彼らは自身のMC番組は残しているものの、ほとんどのレギュラーを捨てて東京に出てきた。番組を多く残したダイアンと番組や劇場で比較され、笑いを生み出している。この2組、“持ちつ持たれつ”と言ったところか?
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芸能 2019年01月05日 21時20分
長谷川博己が朝ドラ相手役を危惧「役者をやっていく上ではいいことがない」はいつから変わった?
NHK連続テレビ小説「まんぷく」で福子(安藤サクラ)が支える発明家の夫・立花萬平を好演している俳優・長谷川博己。長谷川はその「まんぷく」完成試写会に出席した際、こんなことを言っていた。 「ヒロインの相手役(を演じるの)は『役者をやっていく上ではいいことがねーぞ』といろいろ言われていて、正直、僕もそう思っていました」と、役者になった約20年前のやり取りを明かしたのだ。しかし今は「朝ドラは勢いがある番組。いろんな方も出ますし、題材も面白いし、40歳を超えてからヒロインの相手役をやれるのは役者人生でそんなにない」と前向きに考えるようになったと語っていた。 20年以上前の朝ドラヒロインの相手役を演じても、その後“いいことがない”役者は多かった。 91年に放送された「君の名は」のヒロインは長谷川とも噂のあった鈴木京香。その鈴木の相手役を務めたのは倉田てつをだった。「仮面ライダーBLACK」で主演を務めるなど人気を博したが、最近では倉田をお茶の間で見る機会は減ってしまった。 93年の「ええにょぼ」のヒロインは戸田菜穂。その相手役の榊原利彦も現在はアーティストとして活動しているが、メディアへの露出は少ない。95年「走らんか!」で主演を務めたのは三国一夫。三国は現在ドラマには出演しておらず、今は舞台を主戦場にしているようだ。この「走らんか!」以降、男性が主人公になった作品は2014年の「マッサン」まで18年間なかった。 「いいことがない」とされた流れが変わったのは96年前期「ひまわり」の上川隆也、96年後期の「ふたりっ子」の内野聖陽、97年前期「あぐり」の野村萬斎から。この3人は朝ドラで好演し、お茶の間に広く知られるようになった。 00年の「オードリー」では佐々木蔵之介や堺雅人ら、劇団出身の実力派俳優がブレイクするきっかけになり、2人は一躍人気俳優に。最近は2010年「ゲゲゲの女房」の向井理、13年前期「あまちゃん」の福士蒼汰、13年後期「ごちそうさん」の東出昌大、15年「まれ」の山崎賢人を輩出。今や朝ドラ出身者は人気役者の証となった。 現在放送中の「まんぷく」の後に放送される記念すべき100作目は広瀬すず主演の「なつぞら」。広瀬の“相手役”としてイケメン俳優の吉沢亮、山田裕貴に加え、モデル出身の清原翔が名を連ねる。 清原はこのドラマをきっかけに“国民的俳優”になれるだろうか。
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私はこうしてお客様に落とされた 〜桜瀬 小夏・キャバ嬢(21歳)〜
2013年03月22日 18時00分
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2013年03月22日 15時30分
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NMB48 篠原栞那が卒業
2013年03月22日 11時45分
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柴田勲のプロ野球維新! スペシャル編 横浜DeNA・〈中畑清監督〉監督(1)
2013年03月22日 11時00分
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社会
参院選での『ネット選挙』で一歩リード? 『ニコ動』の株を取得した日テレの狙い
2013年03月22日 11時00分