トレンド
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トレンド 2009年11月25日 15時00分
堀越日出夫の「私、テレビの味方です」 大江麻理子アナをうつむかせた赤面ソング
毎週欠かさずに見ている「出没!アド街ック天国」(テレビ東京)。各都市の情報を押さえておくことは、都内のキャバクラに行って地方出身のキャバ嬢を相手にしたとき、もしくは地方のキャバクラに行ったときにも何かと役立つもの。それに地元出身タレントの思わぬ地元情報が飛び出すこともあり、あなたの街の宣伝本部長でも何でもないのに個人的には不可欠な番組なのだ。 さて、「アド街」でもうひとつ気になるのが同局の大江麻理子アナ(31)のダジャレだ。司会の愛川欽也(75)が自己紹介を終えると、大江アナが取り上げる地域に引っかけたダジャレを必ず言わなければならない。そんな、なくてもいい暗黙のルールが存在する。 このダジャレが全くどうでもいい代物で、なんでこんな意味のないことをするのだろうと、毎週首をかしげざるを得なかった。しかし、「会津若松」を取り上げた今月14日放送分を見て、考えは一変した。あのコーナーは大江アナの魅力を伝える意味で絶対に必要なのだ。 大江アナは恥ずかしそうに歌い始めた。 ♪アイヅはアイヅはかいい〜 年下の男の子〜 そして、大江アナは恥ずかしさのあまりうつむいてしまった。照れたのだ。その姿がかわいかった。30過ぎてる女子アナをかわいいと感じてしまった。 本人が毎回ダジャレを考えているわけではないだろう。誰かが考えたダジャレを言わされている。そのダジャレは本当に上手さを求めているモノではない。どうでもいいモノである。その恥ずかしさをあえて奇麗な女子アナにさせる。完全なる公開の辱めである。 しかし、気づいてしまった。ダジャレを言わせる行為は「萌え」を誘発する装置だったのだ!! なんでこんな簡単なことに気付かなかったのだろう…。キャバ嬢との情報交換に気を取られていたばかりに、大切なものを見失っていた。 今週の土曜日もきっと大江アナは、ダジャレを言わされるだろう。それをどうか無駄なモノと思わないでほしいのだ。それは大江アナの魅力を引き出す、必要な時間なのである。あ! まさか、キンキンが言わせているとか?
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トレンド 2009年11月25日 15時00分
書評「オンエア」柳美里著、講談社
「女子アナの5歳って、一般人の5歳とは違うからね」。大学のミスコンに群がり、厳しい採用試験をくぐり抜け、晴れてまばゆいライトの先に身をおきながら、30歳が定年といわれる女子アナ。 芥川賞作家の最新作はそんな5年間の「女の一生」の裏側を上下巻の長編で濃厚に描き切る。フィクションとしながら、実物とだぶる人物が次々に登場して緊張感はたっぷり。女子アナにあこがれる世間知らずな女子大生たちに、この本は危険すぎる。 そして、のっけから始まる官能小説顔負けのなまめかしい性描写も二重丸。上巻は無駄にエロくてややダラダラ。しかし、下巻に入ると登場人物にぐいぐい感情移入させられる。ラストはもう涙なしには読めない。 発売以来大反響で、講談社の社内にも在庫がないとのウワサの一冊。(税別1600円)
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トレンド 2009年11月25日 15時00分
書評「日本トンデモ人物伝」原田実、文芸社
最近のブームで歴史マニアが増えているが、「酒井勝軍」や「武智鉄二」などの名前を聞いて、その業績を説明できる人はなかなかいないはず。しかし、オカルト界の歴史を語る上では欠かせない存在なのだ。そんなオカルト人物史をユーモアたっぷりに紹介するのが本書。 明治、大正時代に木村鷹太郎という学者がいた。江戸時代までの日本史は、地中海方面にいた日本民族が日本列島にたどりつくまでの過程なのだという大胆な説を提唱する。 なぜならば地中海周辺のイタリア人の口癖は「ブラボー」、江戸っ子の口癖は「べらぼー」。似ていることを指摘する。笑ってしまうが、ただおちょくるのではなく、その人間的魅力についても本書は言及している。 オカルトにも歴史あり。忘れさられている先人の情熱をぜひ記憶にとどめてもらいたい。(税別1500円)
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トレンド 2009年11月25日 15時00分
「軍事マニア百科」防衛大学の学園祭潜入記
11月は学園祭のシーズン。自衛隊の幹部候補を養成する防衛大学校の学園祭は果たしてどんなものなのか? 学生の父兄や近隣住民、受験生らが2日間で2万人以上訪れた「第57回防衛大学開校祭」に潜入した。 同大では入学と同時に4つの大隊に分けられる。開校祭も各隊中心。11月7〜8日に開催された同祭のテーマは、「威風堂堂」。他大学とはひと味違う荘厳なテーマだ。事情通によると、「注目は学生による観閲式と棒倒し」という。 観閲式では学生の凛とした所作に観客はじっと見入る。「草食系男子」と呼ばれる最近の若者とは180度異なる姿に、「ほんと、カッコいい」とうっとりする女子高生がいた。 自衛隊行事では、おなじみのアクロバット飛行を行うブルーインパルスの展示飛行や習志野第一空挺団のパラシュート着陸披露などもあり、会場を盛り上げた。 しかし、やはり最大の見どころは伝統の「棒倒し」だった。中学時代などにやったそれと一緒にしてはいけない。各大隊ごとに選抜された100人でチーム編成。総長の下、敵陣に攻め込む攻撃局、守備を担当する防御局、作戦を考える参謀局、他大隊の情報を分析する情報局が置かれ、実戦さながらの超本格的バトルが繰り広げられる。 「勝つと負けるとでは大隊の雰囲気が全然変わってきますね」(防大3回生)とのこと。 隊の名誉をかけた真剣勝負のため、いくら詳しい作戦を聞こうとしても「それは秘密ですって」(防大4回生)と極秘事項扱いで教えてくれなかった。 各隊校舎には「団結」などの勇ましいスローガンや必勝を期したフレーズが張られている。開始前からチームごとに集まり、気勢を上げる声が聞こえたら臨戦態勢。会場に駆け足で入場し、連呼による人数確認が終わると100対100の迫力ある棒倒しが開戦した。 Tシャツが引きちぎられるなどは当たり前。迫力満点の戦いに観客から熱い声援が飛ぶ。「これを毎年見ていると元気をもらえて寿命が伸びるよ」と70代の男性はうれしそうに話す。 今年の注目は、敵なしの第二大隊が前人未到の5連覇を成し遂げるかどうか。これを阻止して優勝したのは第一大隊。その喜びようは半端ではなく、校内を気勢を上げながら練り歩き、第一大隊宿舎前で「ビールかけ」ならぬ「コーラかけ」で喜びを爆発させた。 もちろん棒倒しだけではない。「焼きそば」「肉まん」などの模擬店もある。インドネシアやタイからの留学生はお国自慢の名物料理を出品。国際化する防衛大の一端を垣間見ることができた。 体育館では文化部の発表があった。防衛学研究会の展示テーマは「革命30周年のイラン」。模型研究会では学生が軍事マニアを相手に「対空ミサイルの今後」について話し込んでいた。さすが防大生。さらに「親孝行フェア」と銘打ち、親元を離れて寮生活を送る学生の感謝の手紙が展示されていた。 ステージでは、ヒップホップダンスや軽い下ネタも入れたユニークなダンスを行う謎の集団「TSO」がパフォーマンスを披露した。 防衛大はありふれた大学祭とは明らかに一線を画している。未来の国防を担う学生は、真剣でまじめで純粋で、ちょっとだけ今風。礼儀正しくハキハキしていて、気持ちのいい若者が多かった。◎防衛大学校とは 幹部自衛官となるべき人材を教育訓練する防衛省管轄の機関。一般大学ではないが、「大学の学部に相当する教育課程」として認定され、文部科学省所管の大学と同様、卒業すれば「学士」の学位が授与される。入学1次試験は3教科の学力試験。旧帝大程度の難易度というから相当の学力が必要。2次試験では身長・体重・視力・尿検査等の身体検査が科される。採用後は被服も支給され、給与も月額約11万円の学生手当と年2回の期末手当(賞与)年額約38万円がある。理工学専攻と人文・社会科学専攻があり、授業では学業以外にも厳しい訓練がある。所在地は神奈川県横須賀市走水1-10-20。京急馬堀海岸駅下車、徒歩約25分。
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トレンド 2009年11月25日 15時00分
「悶絶レジャー」恐怖の“提灯殺し”トンネル(JR品川駅付近)
幽霊が出没するといわれるトンネルは全国にいくらでも存在するが、もっと恐ろしいトンネルがあるという情報をキャッチした。幽霊より恐ろしいとはいったいどんなものなのか? さっそく現場へ向かった。 JR品川駅港南口を出て右手方向へ進む。NTT関連の企業ビルが乱立する区域を直進。NTTドコモビルの裏に“問題のトンネル”はあった。 恐怖の理由は一目瞭然だ。入り口に「高さ制限1.5メートル」との標識。これは驚きの低さだ。2008年の文部科学省の年齢別体格測定の結果によると、25〜29歳までの男性の平均身長は172.11センチ。一般成人男性の大多数が確実に頭をぶつけてしまう。 しかも、ただ低いだけではない。距離も230メートルあり、少しくぐればOKなどという甘いシロモノではない。トンネルの上はJR東海道線などがひっきりなしに往来。頭上に聞こえる電車の音はうるさいを通り越して少し怖い。 涼しい顔で器用に首を曲げて通る“トンネル常連”に対し、明らかに初めて通ると思われる人はトンネル前で一時停止。奥を覗き、首をかしげて苦笑い。窮屈そうに腰を曲げて入っていく。 驚くのはまだ早い。実は車も通行可能なのだ。入り口に差し掛かると見ている方が「大丈夫なの?」とドキドキしてしまう。しかし、慣れているのか数台のタクシーがためらうことなく入っていく。人通りが少ないわけでもなく、取材中も通行人が途絶えることがなかった。 事情通によると、「慣れていないと通行人は頭をぶつけます。車ならば天井の装飾等がひっかかってぶっ壊れる恐れもありますね。通称『提灯殺しのトンネル』ともいわれていますよ」とのこと。 都内にはほかにも、高さ制限1.7メートルの大田区中央2丁目JRガード下トンネルや、高さ制限1.8メートルの足立区柳原1丁目東武線ガード下トンネルなど「提灯殺しトンネル」が複数存在する。しかし、「高さ制限の低さやトンネルの長さにおいて、ここが最も危ないトンネルであることは間違いないでしょう」(前出の事情通)。 恐怖体験したいのならば、出没不確定な「お化けトンネル」よりも、リアルな恐怖が確実に味わえるこちらのトンネルが断然オススメだ。
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トレンド 2009年11月25日 15時00分
「硬派くどき術」ホットコーヒー編
押忍! 先週の当欄で立ち飲みバーでのアプローチ法を紹介したところ、下戸の読者から「酒が飲めないので喫茶店でなんとかならないか」という切実な問い合わせをいただきました。結論から言いましょう。なんとかなります! ただ、喫茶店で見知らぬ女性客をオトすのは至難の業です。同僚や友人、知人でかまいませんので、一緒にお茶をするところから本講義を始めます。 街中にはびこる大手チェーン店は避け、なるべく純喫茶ふうの店舗を選んでください。ウエイトレスさんが注文をとりにくるような店です。男らしい注文は「ホットひとつ」。そうです。硬派はホットコーヒー以外を頼んではいけません。 ポイントは、いまどきコーヒーを「ホット」と表現するところにあります。いわゆる“フェロモン・ワード”というヤツでほとんどの女性が使わない言葉です。それゆえ異性を意識させることになり、女性のハートを大いに刺激します。 もちろん、砂糖、ミルクの類は入れません。ブラックのまま「ゴクリ、ゴクリ」と少量ずつ飲み込んでください。熱いからといって、息を吹きかけたり、「ずずずず」とススるように飲むとブチ壊しです。それじゃあ庶民のオヤジ丸出しでムードもへったくれもありません。のど元を通る熱いコーヒーがのどチンコを躍動させて初めて、硬派なアクションとなるのです。ただし、大量に飲み込むとヤケドをしますので注意して下さい。 たとえば彼女がミルクティーを頼んだとしましょう。少し飲んだところで、おもむろに「何か甘いもの…アイスでも食べるかい?」と聞いてあげてください。武骨なやさしさ、とでもいいましょうか。これが喫茶店における最高に骨太な立ち居振る舞いです。 ぐいぐい動くあなたののどチンコに、彼女はちょっぴりエッチな想像をしてしまいます。
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トレンド 2009年11月25日 15時00分
高橋四丁目の居酒屋万歩計「さかなや晴レ」(さかなやはれ)
JR線、西荻窪駅から徒歩410歩。 「さかなや晴レ、って?」 若い娘(こ)でなければ、こうは単刀直入には聞けない。それはわたしだって聞きたいところではあるが、無関心をよそおって銚子をかたむけ、若きご亭主の自発的な申告に耳をかたむける。 「魚屋で修業したものですから」 だれをも納得させる答えが返ってきた。それみろ、やっぱりそういうことではないかと、ひきょうにもひとりごつ。 8人掛けの大きい卓がひとつと、カウンターが8席の店内だ。今日は4人連れで、しかも土曜日、予約をしておいて正解だった。6時の試合開始から30分後には、カウンターに一組2席を残すのみ。ひきもきらない新規の客が、目ざとく空席のあるのをアピールするも、予約済みでございますと丁重なお断りをくらっていた。 魚屋と板前とは、包丁使いが違うという説がある。魚屋は、切り身を大きくみせるために「く」の字に切り落とす。板前は、その必要がないので出刃も柳刃も、まっすぐに引く。ご亭主は臨機応変の両刀遣いなのだな、と思っているうちに刺し身の盛り合わせができた。鮮やかである。4、5品そういって、和歌山県産であろう「紀土(キッド)」という、しゃれはピンとこないが、しっかりした酸味で飲ませる酒をたがいに注ぎあう。燗は、手あぶりに乗せた南部鉄瓶でつけたもの。雅である。 つまみは、薄味の温豆腐からはじまり、濃い味の豚肉の味噌漬焼きや、烏賊腸(いかわた)の塩辛の刺し身でしめるよう順番に供されるのだった。次々に板場でこしらえられる料理に目を奪われる。常連客がつんのめるような勢いで注文したアラにすかさず便乗しようとすると、一皿分しかないという。残念である。 ことほどさように、仲のいい友人同士で、直箸で料理をつまみながら過ごす一夕にまさるものはない。そういうときに供されるべきつまみが、まさしくこのように供されるなら、心はこころからくつろぐことだろう。それこそ無数にある中央線沿線の居酒屋で、この店の利用方法はそれであろうと思われる。利用方法をよく心得た大卓の8人客が、いかにも楽しそうに談論風発されている。 めでたい時、めでたさのおすそ分けをしたい時、松竹梅の位のなかで竹梅ランクのお礼をしたい時、理由はともあれ支払いをしたい時、総じて「晴レ」晴れしい気分のとき、ここにくれば、その思いはまちがいなく届くだろう。 予算4000円。 東京都杉並区西荻北3-4-8
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トレンド 2009年11月24日 15時00分
「リアル・ミッション」悶絶グルメツアーでお腹一杯“超珍味フルコース”を食べつくす
不健康な食生活がやめられない読者のみなさん、こんにちわ。きょうもあしたも肉、肉、肉が食べたい1年生記者の海老原一哉です。偏食のせいかちょっぴり太めの私に、鬼デスクが「いい店があるからたらふく食べてこい」と不気味なやさしさ。イヤな予感は的中。カエルやアリ、ハチ、芋虫、タガメなど“超珍味フルコース”を食べてこいって…。ええい、腹ペコだから何でもいいや、悶絶グルメツアーに出発だ! 単に「珍味」とくくると誤解を招きかねない超珍味。テレビ番組でよく観る企画だけど、実は珍しいだけじゃなく、そのほとんどは栄養価が高く低カロリーでとってもヘルシーなんです。 最初に訪ねたのは東京・池袋にある創業50年の郷土料理店「信州料理 木曽路」。いきなり豆みたいなのが乗せられた小皿2枚をポン! 鈴木喜三郎店長は「蜂の子と蚕(かいこ)さなぎです。どちらもたんぱく質満点ですよ」とほほえむ。信州では、猟師や木こりらの貴重なたんぱく源として重宝されてきたという。深呼吸して息を整えた。 まずは蜂の子。慎重に口に運ぶと、意外と甘くておいしい。この調子ならばと蚕さなぎに手をつけたところ、今度は干しぶどうをさらに乾燥させてパサパサ度が増した感じ。苦味があって正直キツイ。 「私でもキツイですからね(笑)。ただ、好きなお客さんはそればっかり食べますよ」と店長。笑えませんって! ところが、促されるまま大根おろしと食べるとアラ不思議、違和感なくさっぱり食べられる。店長、最初に教えてください! お次はカエル。腹を出してひっくりかえる赤カエル3匹を2本の串で突き刺し、なんともグロテスク。ここはより慎重に少しだけ箸(はし)でつまもうとすると、店長が「こうするんだよ」と、カエルの足を広げてまたからダイナミックにかぶりつく食べ方を教えてくれた。 覚悟を決めてワイルドにほおぼると結構いける味だった。食感は鳥のササミ。味はホッケに近い。レモンとゆずコショウで味付けし、あっさり完食した。 これらはすべて創業当時から出しているメニュー。「最近は、上司に無理やり食べさせられてハマっていく若い子が多いね」(店長)という。さなぎはキツいけど、ほかはハマるかも…。◎信州料理 木曽路 昭和35年の創業以来、信州料理を中心に営業している。人気メニューはさくら鍋(1人前1260円)やすっぽん鍋(同1980円)。ふきみそ、からしみそ、焼きみそをあわせた自家製三種の練りみそによる味付けにファンが多い。営業時間は平日は午前11時から午後3時と、午後4時から午後11時。土日祝日は午前11時半から午後11時。池袋駅東口より徒歩約2〜3分。東京都豊島区東池袋1-4-3。 続いては東京・六本木のアジア料理店「Angtong(アントン)」。タイ、ラオスなど東南アジア料理を中心に珍しい食材を味わえる。普段は店で出していない特別メニューを作ってくれた。 「美味しいメニューをそろえました」と素敵な笑顔の齋藤真紀オーナー。同期入社の高阪貴也記者を「飲もうよ」とおびき出し、とりあえずラオスビールで乾杯。国産ビールよりもノド越しすっきりでグイグイいける。 よし、ツマミいっちゃおう。まずは「蟻の卵の玉子焼き」から。見た目は普通の玉子焼き。蟻の卵をかむたび酸味がプチプチと口の中に広がる。これはおいしい。「芋虫の素揚げ」は赤唐辛子と青唐辛子に塩を絡めた味付けといい、芋虫の原形をしっかり留めている。 「タイの田舎料理でカルシウム満点です。芋虫もタイ産なんですよ」と勧める齋藤オーナー。美人には弱い。意を決して口に放り込むと、おやっ、サクサクして食べやすいぞ。塩味が効いていてスナック菓子みたい。芋虫と聞かなければまったく抵抗なし。箸が進む。 オーナーのイチ押しはチリソースをかけた「タイ産バッタの素揚げ」。口元でバッタと目が合った。香ばしくカリカリしておいしい! 味はエビに近い。 超珍味、恐るるに足らず。その気勢は「タガメ入りの青パパイヤサラダ」にそがれた。つぶしたタガメと青パパイヤをナンプラーとココナツシュガーであえたもの。黙々と食べていた高阪記者がこれまでとは決定的に違う反応をみせた。想像できないかんきつ類の風味。本日最も食べにくい一品だった。 「これは正式メニューですよ。タガメは美白効果もありますから、特に女性に人気なんです」と齋藤オーナー。せっかくのごちそうだ。「箸が止まってるよ」と責め合いながら完食した。本当にお腹がいっぱいになったとデスクに報告すると、「おまえすごいな」と入社以来初めてほめられた。◎アジア料理店 Angtong タイ、ラオス、べトナム料理などが食べられる。取材では特別メニューを出してくれたが、珍味中心の店ではない。人気はラオスの定番メニューである豚ひき肉とハープのさっぱりとしたサラダ「ラプームー」。営業時間はランチが午前11時から午後3時。ディナーが午後5時半から午後11時。定休日は日曜日。東京メトロ日比谷線六本木駅4a出口からすぐ。東京都港区六本木7-14-11 VIAビル地下2F。◎取材後記 国や地方が変われば食文化も変化することを実感させられた。食べようか、やめておこうか、箸を持ったり置いたりして苦悩する姿を、タイ人のウエイターが不思議そうに見る。「虫はよくたべるよ。おいしいよ〜」と笑っていた。 過酷な取材を覚悟していたが、意外にも「おいしい」と思えるものが多かった。実際、取材に協力していただいた両店とも“超珍味”は完食率が高いという。タイ産バッタなどは毎日でも食べたいくらい。日本のバッタに比べて足が長いのが特徴で、のどに引っかかることもあるため足は食べないほうがいい。しかし、エビのシッポのように食べるとツウっぽい。 取材を通して、個人的な食材の範囲は相当広がった。これでジャングルの奥深くに突然放置されても生き抜くことができる。もはや食べられるだけで幸せ。生命力に少し自信が持てた。
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トレンド 2009年11月24日 15時00分
名作アニメDVDが低価格に
「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊」「機動警察パトレイバー 劇場版」「宇宙戦艦ヤマト 劇場版」など、アニメーション史上にさん然と輝く名作DVDをバンダイビジュアルが“EMOTION the Best”として10月28日から低価格で発売を開始している。 現在発売中の作品は「機動警察パトレイバー 劇場版」「機動警察パトレイバー2 the Movie」「WXIII 機動警察パトレイバー」「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊」「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX The Laughing Man」「攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG Individual Eleven」「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX Solid State Society」。 11月25日に発売されるのが「宇宙戦艦ヤマト 劇場版」「さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち」「宇宙戦艦ヤマト 新たなる旅立ち」「ヤマトよ永遠に」「宇宙戦艦ヤマト 完結編」。 12月22日には「劇場版 カードキャプターさくら」「劇場版 カードキャプターさくら 封印されたカード」「王立宇宙軍 オネアミスの翼」「人狼 JIN-ROH」「劇場版 エスカフローネ」「ダーティペア 劇場版」「スプリガン」が発売される。これらはすべて1995円(税込み)というスペシャルプライス。 また、DVD-BOXとして11月25日に「スクライド」「無限のリヴァイアス」の2作が1万5750円で発売。まさに名作が勢ぞろいだ。 人気美少女SFアクションの「ダーティペア 劇場版」は、一見ヤマトナデシコ風だが実はブリッコで毒舌家のユリ、キュートでボーイッシュなケイの2人がWWWA(世界福祉事業協会)のトラブルコンサルタントとして宇宙の事件解決に駆けまわるストーリー。 また、現実味を帯びた舞台設定で海外でも人気の高いシリーズの劇場版第3弾「WXIII 機動警察パトレイバー」は、従来の劇場版パトレイバーの特色であるリアルタッチの世界観を引き継ぎながらも、新たに構築された怪獣映画といった内容。従来主人公であった特車二課の面々は脇役となり、事件を追う刑事たちが主人公となっている。(http://www.bandaivisual.co.jp/)「ダーティペア 劇場版」(C)高千穂&スタジオぬえ・サンライズ「WXIII 機動警察パトレイバー」(C)HEADGEAR/BANDAI VISUAL/TOHOKUSHINSHA
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トレンド 2009年11月24日 15時00分
シネマのココがエロいんです「運命の女」
「運命の女」は主演女優ダイアン・レインを鑑賞するための映画である。映画が始まって10分もしないうちに彼女の美脚がわれわれの前にお目見えする。強風が吹き、ヒザ丈のスカートがめくれていく。必死にスカートを押さえるダイアン。ついに風が白いアンダーウエアをチラッと見せる。 カメラはダイアン・レインの肉体を何度となく映す。決して若くはないが女としての香りはにおう。このにおいを監督のエイドリアン・ラインは見逃さない。子供に電話をかけるレインに足を組ませ、太ももまで生足を観客にチラつかせる。彼女の足にはほどよく肉がついている。ムダな足毛をそった、その生足はスベスベしているけれど適度な脂肪のお陰で、なでごたえありそう。 映画はニューヨークの郊外に住む社長婦人コニー(ダイアン・レイン)とフランス人ブックバイヤー、ポール(オリヴィエ・マルティネス)が強風に引き寄せられて出会うことから物語は進む。自分よりずっと若く、獲物を射るように女の体を見つめるポール。コニーは夫にはない緊張感を感じる。やがて2人は体を重ねていくようになる。初めてポールとセックスを交わす時のコニーの表情には注目だ。夫がいるからダメだと拒んでおきながら、ベッドの上でポールに体をくすぐられると顔を火照らせているじゃないかよ〜。気持ちを抑えないといけない。あぁ、でも、この若い男にむしゃぶりつきたい。そして、ついに2人は合体。体はウソをつけないのだ。 あいびきを重ねる2人だが、コニーの夫サムナー(リチャード・ギア)に不倫を知られてから、3人の運命は予期せぬ結末を迎えることとなる。