カメラはダイアン・レインの肉体を何度となく映す。決して若くはないが女としての香りはにおう。このにおいを監督のエイドリアン・ラインは見逃さない。子供に電話をかけるレインに足を組ませ、太ももまで生足を観客にチラつかせる。彼女の足にはほどよく肉がついている。ムダな足毛をそった、その生足はスベスベしているけれど適度な脂肪のお陰で、なでごたえありそう。
映画はニューヨークの郊外に住む社長婦人コニー(ダイアン・レイン)とフランス人ブックバイヤー、ポール(オリヴィエ・マルティネス)が強風に引き寄せられて出会うことから物語は進む。自分よりずっと若く、獲物を射るように女の体を見つめるポール。コニーは夫にはない緊張感を感じる。やがて2人は体を重ねていくようになる。初めてポールとセックスを交わす時のコニーの表情には注目だ。夫がいるからダメだと拒んでおきながら、ベッドの上でポールに体をくすぐられると顔を火照らせているじゃないかよ〜。気持ちを抑えないといけない。あぁ、でも、この若い男にむしゃぶりつきたい。そして、ついに2人は合体。体はウソをつけないのだ。
あいびきを重ねる2人だが、コニーの夫サムナー(リチャード・ギア)に不倫を知られてから、3人の運命は予期せぬ結末を迎えることとなる。