スポーツ
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スポーツ 2019年05月14日 22時30分
プロレスラー世界遺産 伝説のチャンピオンから未知なる強豪まで── 「マスクド・スーパースター」日米マットを沸かせた名脇役の“流星仮面”
プロレスにおいて、絶対的なエースを輝かせるために欠かせないのが名脇役である。星柄をあしらった覆面姿が印象深いマスクド・スーパースターはまさしくそんな存在で、誰が相手でも、誰とタッグを組んでも、常に安定して好勝負を披露してくれた。※ ※ ※ 日本の代表的マスクマンといったときは、歴代タイガーマスクを筆頭に獣神サンダー・ライガー、ザ・グレート・サスケなど、すらすら名前が挙げられよう。 では米国は? となるとこれが一転して難しくなる。パッと思いつくのはミル・マスカラスや近年のレイ・ミステリオだろうが、どちらも“米国で活躍するメキシカン”の印象が強い(ミステリオは米国生まれのメキシコ系アメリカ人)。 純粋な米国産としてはザ・デストロイヤーがいるものの、実はその活躍は北米地区に限られているし、全日本プロレス旗揚げ後の主戦場は日本であった。 「米国では州ごとにスポーツ興行のルールが定められていて、かつては“覆面着用禁止”とされるところもあった。スポーツベットの対象になった際、マスクマンだと正体が分からず八百長が生じやすいというのが、禁止の理由だったようです」(プロレスライター) 覆面レスラーとして名前を売っても、多くの地区を渡り歩けないのでは、むしろ損をしてしまう。 「マスカラスが大人気を博したことで覆面を許可する州も増えましたが、現在は顔面ペイントが主流ですから、マスクマンは思ったほど多くない」(同) 長期にわたって米国内で活躍したマスクマンとなると、ミスター・レスリングやザ・スポイラー(スーパー・デストロイヤー)に、マスクド・スーパースター、あるいはフルフェイスではないがマスクっぽいものを着用していたビッグバン・ベイダーぐらいのもので、このいずれかが米国を代表する覆面レスラーということになるのだろう。 「スーパースターは日本だと脇役キャラのイメージが強く、1979年にアントニオ猪木との賞金3万ドル&マスク剥ぎマッチに敗れていったんは素顔になりながら、その後、また覆面をかぶって復活しています。主役級の外国人であれば“約束破り”と非難を受けるところですが、特に文句がついたという話は聞きません。つまり、そのくらいの注目度の選手だったわけです」(スポーツ紙記者) 主役扱いを受けたのは、初来日のワールドリーグ戦準優勝のときぐらいで、以降は外国勢の2番手、3番手格として参戦を続けた。 しかし、相手が上位選手でも中堅でもソツなく試合をこなす上に、覆面の物珍しさから年少ファンのウケがいい。組み慣れたディック・マードックだけでなくアブドーラ・ザ・ブッチャーらとのタッグパートナーも無難に務める。団体からすれば実に使い勝手のいい選手だった。★マスクを脱いで顔面にペイント 「極め技のランニング・ネックブリーカー・ドロップはジャイアント馬場の得意技でもあり、この技を使うのは新日側からの挑発とも言われましたが、もちろん当人にそういう意図はなかった。タッグとはいえ、それで猪木をフォールしたこともあり、仮に馬場を意識していたなら意地でも返していたところでしょう。スーパースターはファンとの交流イベントで英語教室を開くなど、性格も非常に温厚でした」(同) 名脇役であったのは米国でも同様だが日本よりはやや格上の扱いで、主戦場としていたジョージア州ではトミー・リッチやミスターレスリング2号らと抗争を繰り広げるとともに、トップヒールとして各所で活躍。NWAやWWF王座にも挑戦している。 「一時はスーパースターの2号を名乗る選手もいたぐらいですから(正体はジン・キニスキーの息子であるケリー・キニスキー)、それなりに人気は高かったのでしょう」(同) ’85年にはスーパー・マシンとしてマシン軍団に加入。これが米国WWFでそのまま採用された際には、“日本から来た正義のマスクマン軍団”の1人として同名での参戦を果たしている。 マシン軍団のストーリーがひと段落すると、今度はマスクを脱いで顔面にペイントを施し、デモリッション・アックスにキャラクターを変更。タッグユニット「デモリッション」の一員となる。 これは当時、大人気だったロード・ウォーリアーズの向こうを張って結成されたもので、もちろん扱いは主役級。WWF世界タッグを3度獲得し、’90年に東京ドームで開催された日米レスリングサミットでは、馬場&アンドレ・ザ・ジャイアントの大巨人コンビの相手を務めている。 かくして素顔レスラーの正体がマスクマンという世にもまれな“ねじれ現象”は大成功となり、これまで脇に回ることの多かったスーパースターの晴れ舞台は、日本のファンからも温かく迎えられたのであった。マスクド・スーパースター***************************************PROFILE●1947年12月27日、アメリカ合衆国ペンシルベニア州出身。身長193㎝、体重135㎏。得意技/ランニング・ネックブリーカー・ドロップ、スイング式ネックブリーカー。文・脇本深八(元スポーツ紙記者)
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スポーツ 2019年05月14日 20時00分
阪神・大山選手に届け! 男子小学生作『春の大山』ポエムが大拡散、その才能にエッセイストらも嫉妬
ツイッターに投稿された、ある小学生が書いた野球にまつわる詩が話題を呼んでいる。 「春の大山」と題されたその詩は、ツイート投稿者の息子が執筆したもので、授業参観に張り出されて周りの保護者からも注目を浴びていたとのこと。教室内に張り出された作品を撮った写真が投稿されると、じわじわと反響が広がっていき、「いいね」の数は2万2千を超えた(14日20時現在)。「春」を題材とした詩を書くために他の生徒が「花」など季節のものをテーマとする中、阪神タイガースの大山悠輔選手をテーマに書いたため、学校内だけでなく、インターネット上でも話題を呼ぶこととなった。 大山選手の背番号「3」のユニフォームや、桜の花びらのイラストが描かれる上に綴られている詩は、「あったかいし6時だ。サンテレビを見よう。西のピッチングに近本のヒット。でもこれがいちばん、春の大山。ホームランに、ヒット、たまにダブルプレイ。まあまだ春だから。春の大山打つんだ。」 と、リズミカルに独自の単語構成で続いていく。エッセイストの能町みね子氏は自身のツイッター上で「冒頭2行とラスト2行が完璧。見習いたい」とその文才を絶賛した。 ネット上からも「後半の『でも今日はだめ、大山。ダブルプレーにキャッチャーフライたまに相手のエラー。でもだいじょうぶ春だ。春の大山。打つんだ。』という部分で、子どもが大山の凡退にがっくりしながらも、これからに期待している情景が浮かんでくる」「『でもだいじょうぶ春だ』の部分になんか勇気づけられた」「『春の大山』というのが、もはや季語みたいになっていてエモい」など、称賛する声が挙がっていた。 また、「構成とリズムが素晴らしい。すぐに曲がつけられそうなくらい」「矢野顕子さんに歌ってほしい」など、文章のリズム感に注目する人もおり、「率直な文章が素晴らしい」と、子どもならではの感性に心を奪われるネットユーザーも。中には「野球観ないし大山選手も知らないけど、注目してみたくなった」と、この詩がきっかけで野球に興味を持つ人もいた。 さらに、阪神公認の栄養ドリンク「エナジータイガースV」(金陽製薬株式会社)の公式ツイッターアカウントが、この詩に反応。「感動しました」とツイートし、投稿者に大山選手のポスターを送ると伝え、さらに話題となった。 思わぬプレゼントを送ることを決めたエナジータイガースVのツイッターの担当者「エナジーさん」に話を伺ったところ、「この詩に出会い、(ポスターを送ることを)経営陣に伺ったところ、数十分でGOサインをもらい、出荷手配まで完了しました。このような素晴らしい詩に対して、選手やチーム、ファンに届けという想いをささやかながら込められたならばと思います」との想いを語ってくれた。 更には、「経営陣も大山選手がセ界の4番になると信じているので、詩が弾丸アーチのように刺さったのではないかと思います」と、迅速な対応に至った要因も明かした。 選手を愛する小学生の気持ちが、人々の心を動かす文章を書かせ、1つの会社をも動かした。5月14日現在、6本塁打を記録している大山選手にその想いが伝わり、さらなる活躍につながることを願いたい。記事内の引用についてエナジータイガースV公式アカウント https://twitter.com/EnergyTigersV能町みね子氏の公式アカウント https://twitter.com/nmcmnc
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スポーツ 2019年05月14日 17時30分
現場に要求されるものとは…広島・高コーチがファインプレーも「試合時間短縮」とは逆行している?
予想できたことなのに、現場サイドに「努力しろ」と言っても…。 大型連休明けの5月7日、日本野球機構(NPB)の理事会と12球団代表者による実行委員会が開かれた。プロ野球興行の発展、問題点などを整理するための会合である。そこで興味深い報告がされた。 今季、1試合あたりの平均時間が増えているという。3時間11分で、昨年4月末時点の3時間08分を上回っているので、各球団とも時間短縮の努力をしていくというのだ。 わずか3分ではあるが、12球団の出席者は「このままではいけない」と思ったそうだ。某球団の出席者がその理由を教えてくれた。 「試合時間が長くなるのはよろしくありません。まず、試合を中継するテレビ局が嫌がるんです。野球はサッカーと違って、試合時間が読めません。五輪の公式競技から外された理由には『テレビ中継がやりにくい競技』と思われた部分もあります」 また、ファンサービスにも影響が出かねないという。 「グラウンド整備をするため、5回、あるいは7回あたりで試合が中断しますよね。その中断している時間帯を使ったパフォーマンス、始球式などのイベントにも影響しかねません。短縮、取りやめを検討することになったら…」 しかし、試合時間が延びるのは予想できたのではないだろうか。NPBはメジャーリーグにならい、昨年からビデオ映像によるリプレー検証制度を導入した。リクエスト制度の名称で、「アウト、セーフ」の際どいタイミング、本塁打かファールかの微妙な判定などについて、各チームとも1試合2回ずつリプレー検証を求めることができるようになった。 一方のチームが際どい判定を巡ってリプレー検証を求めれば、審判団はいったんグラウンドを出て映像を確認する。その間は中断するのだから、試合時間が長くなるのも当然だ。 こんな試合もあった。5月4日、マツダスタシアムで行われた対巨人戦だった。試合序盤、打者走者・菊池涼介の一塁ベースのオーバーランに対する判定に広島・緒方孝市監督(50)がキレた。リプレー検証が行われ、アウトの判定も変わらず、緒方監督は退場処分となってしまった。 その代理指揮を執った高信二ヘッドコーチ(52)が、したたかな一面を見せている。3回表の巨人の攻撃中、4番・岡本和真の打球が遊撃手の前に転がった。完全な打ち損じだったが、打球が緩く、一塁送球はセーフ。そこで高ヘッドコーチはこの試合、2度目のリクエストを審判団に要求した。暫し、中断の後、審判団がグラウンドに帰ってきて、「一塁送球、アウト」と判定を覆した。 「広島の先発・ジョンソンはこのとき、『セーフ』のコールを聞き、膝をつくほどガックリしていました。高ヘッドコーチのリクエストがジョンソンを生き返らせ、広島サイドに試合の主導権を引き寄せました」(スポーツ紙記者) 判定が覆ったらカウントされないが、リクエストを要求できるのは、1試合で2回まで。退場につながった1回目のことがあるだけに、2度目の要求には勇気がいる。まして、まだ3イニングである。 「高ヘッドコーチの狙いは、判定を覆すことよりも巨人に傾きかけた流れを『ビデオ検証』によって止めることにあったのでは」(プロ野球解説者) リクエストは試合の流れを止める心理戦、駆け引きの道具になっているようだ。監督に「試合を止める正当な権限」を与えた以上、試合時間もおのずと長くなってしまうのだ。 18年シーズンを終了した時点で12球団の「1試合平均時間」は、3時間13分。リクエスト制度のなかった17年は3時間08分だ。NPB硬式ホームページによれば、5月12日時点での1試合平均は3時間12分。プロ野球実行委員会が開かれた5日前よりも「1分」だけ縮まっている。 手っ取り早く、試合時間を短くする方法がある。高校野球のように攻守交代時に走ることだ。「試合時間を短くしろ」と言いすぎると、プロ野球にしかない心理戦の面白さを喪失させてしまうのではだろうか。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2019年05月14日 11時30分
ファンがグラウンドに乱入…今日試合の“魔境”北九州市民球場はとんでもエピソード満載
本日14日の試合で、埼玉西武と対戦する予定のソフトバンク。舞台は本拠地ヤフオク!ドームではなく、準本拠地の北九州市民球場だ。 ここ数年は毎年2試合の開催に留まっている同球場だが、過去を振り返るとバラエティに富んだエピソードが数多く誕生している。今回は今シーズン初めてとなる試合を前に、改めて過去の出来事を振り返っていこう。1、隣接するマンションから… 球場のレフトスタンドすぐ後ろにはマンションが隣接されており、上層階からグラウンド内を一望し、観戦することが出来る。“タダ見”が出来るというのだから驚きだ。 ちなみに、かつてロッテなどが本拠地とした川崎球場も同じく隣接するアパートから観戦することが出来、パ・リーグの優勝が懸かった1988年10月19日のロッテ対近鉄戦では、満員の球場に入れなかったファンが、アパート外階段に集結していた。2、7戦全勝の不敗神話 球団移設初年度となる1989年に、ダイエーは北九州で7試合を主催。その全てで勝利を収めたことを機に、同地は“不敗神話”を持つ相性のいい土地と呼ばれるようになった。 ただ、ソフトバンクに移行して以降の25試合は、通算「10勝14敗1分」と4つの負け越し。2011年8月31日オリックス戦から2016年5月17日日本ハム戦にかけては、引き分けを挟んで8連敗を喫するなど“逆”不敗神話状態に陥っていた。3、ファンの熱気を呼ぶ打ち合い 両翼92m、中堅119mという球場のサイズもあり、北九州の試合は打線が活発になる傾向が強い。現に、前述した25試合の平均得点数はホーム側が「5.12点」、ビジター側が「6.28点」で、内8試合(9チーム)では2ケタ得点が記録されている。 また、現在同球場のフェンスは5.2mだが、2013年シーズンまでは3.2m。そのため、以前は打ち合いで熱くなった一部のファンが、勝ち負けに関わらずグラウンドに乱入する一幕が展開されることもしばしばだった。 以上に挙げた出来事もあってか、ファンの間では“魔境”と称されることもある北九州市民球場。本日行われる試合でも、何かが起こる可能性は高そうだ。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2019年05月14日 06時30分
中川圭太に「遠慮せずスタメン狙え!」オリックス・西村監督がルーキーに送ったエール
“最後のPL戦士”として入団時に注目されていたオリックスのドラフト7位ルーキー、中川圭太外野手が4月20日に一軍初昇格以降、チャンスをモノにし続けている。 「ルーキーだからといって遠慮しないで欲しい」 西村徳文監督は新入団選手発表会見の際、ルーキーたちにこんなエールを送っていた。真っ先にチャンスを掴んだのは開幕スタメンを射止めた頓宮裕真内野手だ。西村監督はプロの球に苦心する頓宮をクリーンナップで使い続けた。そんな頓宮と入れ替わるかのように、ファームで好調をキープしていた中川に声がかかる。中川は春季キャンプでもファームの球場で快音を響かせており、パンチ力をアピールしていたのを思い出す。 「彼はいろいろと“持っている”ところがありますからね」 これは中川隆治アマスカウトグループ長の言葉だ。ドラフトでオリックスが指名した時、地上波のドラフト特番では、まさに中川の特集が全国に流されており、番組の編成を急遽変更し、中川親子のインタビューを生中継している。12日現在、15試合出場、打率.364(44-16)、長打率.614、得点圏打率.500は立派な数字。10日の楽天戦(ほっともっとフィールド神戸)では、プロ初ホームランを放ち、「めっちゃ嬉しいです!」という喜びの談話も出している。初のヒーローインタビューでは、このホームランボールを、特番にも出演したお母さんに渡すと照れ隠ししながら笑顔で話していた。 「自分の売りはバッティングなので、活躍して球団の顔になりたい。1年目から1軍で活躍したい」 入団会見でこのように話していた中川だが、昇格直後は試合中はもとより、練習中も緊張が見られていた。しかし、今月に入り少し慣れてきたのだろう。ベンチ内で笑顔が見られるようになってきた。 「遠慮しないで欲しい」 中川や西浦颯大外野手を見ていると、西村監督の言葉を実践しているように映る。チームは首位と6ゲーム差の最下位と、中継ぎ陣や打線も苦悩が続いているが、若い力が「遠慮なく」育ってきているのは、交流戦から後半戦に向けて大きな武器になるに違いない。取材・文 / どら増田写真 / 垪和さえ
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スポーツ 2019年05月13日 22時30分
「“覚悟”を見せる」新日本再入団の飯伏幸太、6.9大阪城ホール大会で内藤哲也と対決
新日本プロレス初夏の大阪ビッグマッチ『DOMINION 6.9 in OSAKA-JO HALL』6.9大阪城ホール大会で、IWGPインターコンチネンタル王者の飯伏幸太が、内藤哲也を相手に2度目の防衛戦を行うことが決定した。 2人は、飯伏の復帰シリーズとなった3.10尼崎大会での『ニュージャパンカップ2019』1回戦で対戦し、飯伏が勝利。そして、内藤が逆指名する形でインターコンチへの挑戦権を得た飯伏は、4.6アメリカMSG大会のタイトルマッチで大激闘の末、王座奪取に成功した。飯伏にとってインターコンチのベルトは「2人の神が巻いていた」思い入れの強いベルト。それだけに、長期政権を築くと胸に抱いている。 その後4.20愛知大会で、連敗中だったザック・セイバーJr.を相手に防衛すると、飯伏は再び新日本に入団したことをファンに報告。一方の内藤は「次の狙いを定めた」と次期挑戦者に立候補。先シリーズで対戦するたびに舌戦を繰り広げてきたが、5.4福岡大会で内藤に6.9大阪城での王座戦を要求されると、飯伏も「やりましょう」と受諾。なんと今年3度目のシングル対決が実現することになった。 オカダ・カズチカとSANADAは同い年で、ライバルストーリーを築き始めているが、飯伏と内藤も同い年。今年は史上初となるIWGPヘビーとインターコンチのダブル戴冠を宣言した内藤にとって、インターコンチという“アイテム”は欲しいところ。また昨年から、飯伏にはシングルで3連敗中。ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン内でもSANADAの株が急上昇中であるだけに、内藤は『G1クライマックス』前に結果を出し存在感を示したい。 新日本に再入団後、初めての防衛戦になる飯伏にとっても、フリー時代とは違う「覚悟」を見せるためには負けられない。再入団会見では「インターコンチのベルトを防衛し続けることで精一杯」と話していた飯伏だが、闘いに幅が見られるようになってきた。闘うたびに進化し続けるこのカードは何度見ても観客を楽しませてくれるはずだ。取材・文・写真 / どら増田
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スポーツ 2019年05月13日 17時30分
「リハビリで何を考えた?」14日に清宮復帰! 離脱中に得られたものと栗山監督の笑顔
清宮幸太郎(19)の実戦復帰が決定した。5月14日、二軍の千葉ロッテ戦に指名打者で出場する。「5月中に(試合に)出る」という噂はあった。それに対し、栗山英樹監督(58)が「あさって(14日)。進められるところは進める」と、報道陣に教えたのである。 「二軍の試合について、一軍の指揮官が説明したということは、一軍と二軍の両首脳陣の間で申し合わせも済んでいたのでしょう。清宮の復帰について、二軍首脳陣が事細かに栗山監督に報告していたわけです」(ベテラン記者) 3月5日、右手有鈎(ゆうこう)骨を骨折した当初、実戦復帰まで3カ月以上かかるとみられていた。「2カ月あまりで実戦復帰」となれば、「回復の具合は順調すぎるくらい早く…」と捉えられるが、実際はそうではなかった。 「昨年秋ごろから右手首の違和感、痛みを訴えていたんです。違和感を訴えていたのは右手首だけではありません。以前痛めていた右ヒジも良くないんです。実戦復帰が、守備に就かなくてもいい指名打者になったのは、右ヒジの状態が芳しくないからなんです」(球界関係者) 栗山監督は14日の実戦復帰を打ち明けた際、明るい表情を見せていた。期待の若手、将来の主砲候補が実戦復帰するのだから喜んで当然だろう。しかし、骨折箇所以外にも痛みを抱えているとなれば、実戦感覚を取り戻しても「即、一軍」とはいかないはずだ。 「清宮は体格も良く、身体は丈夫です。でも、疲れがたまるとすぐにどこかを痛めてしまう。性格的にマジメなので、二軍調整している現状に罪悪感みたいなものも持っています。プロの練習量に耐えられる身体に作り替えないとダメ。球団は実戦経験を積ませながら体力を養っていく方針」(前出・同) プロ野球選手は、本当にタフである。午後6時試合開始なのに、正午頃に球場入りする選手も少なくない。ランニングや球場施設内のトレーニングルームを使ってバットを振り、そのあと、午後3時頃に始まる全体練習に合流する。試合後もティー打撃をする選手がたくさんいる。救援投手も登板の有無にかかわらず、ウエイトトレーニングで汗を流してから帰り支度をする。 また、ベテランと呼ばれる30代の選手を見ていると、年齢とともに練習量も増えていた。そして、彼らが必ず口にするのが「怪我をしたくない」。怪我をすると、練習ができなくなる。実戦の感覚が鈍るからで、ここまで鍛え上げた筋力、体力を取り戻すのにかなりの時間を要するからだという。 投手出身のプロ野球解説者がこう言う。 「怪我をして『分かること』もありました。怪我をすると、みんなと一緒に練習ができず、リハビリの軽いトレーニングしかできません。一人になる時間が多くなり、精神的に不安になることもたくさんありますが、なぜ、怪我をしてしまったのか、自分の身体のどこが弱いのか、その弱い部分を強化していくには今後、どうすればいいのかを考える時間もたくさんあります。怪我をしてその遅れに焦っているうちは成長できません」 清宮はチームを離れ、リハビリを一人でこなしているとき、何を考えたのだろうか。実戦復帰を明かしたときに見せた栗山監督の笑みが、「清宮の精神的成長が報告された」からであることを信じたい。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2019年05月13日 17時00分
「俺のやり方でやらせてくれ!」石川遼が妻にイラっとした理由とは?
12日放送の『ジャンクSPORTS』(フジテレビ系)に、プロゴルファーの石川遼が出演。「教えて遼君!!」と題されたコーナー内で、共にゲスト出演した同僚の選手たちからの質問に答えた。 先陣を切ったのは、石川より3歳年上の片岡大育。「遼くんみたいにいつもニコニコしてる方は怒ったりするのかな?」という疑問を持っていた片岡は、「一番最後に怒ったのはいつですか?」と質問した。 これに対し石川は、「夫婦で喧嘩はありますね」と回答。「お互いにゲームが大好きなんですけど、二人で対戦するとかじゃなくて、一人で進めていくゲームを交代でやっていたんです。そしたら、嫁がそのゲームを結構知ってて、僕がやっていた時に『そこに行ったらコレがある』とか、『これやった方が上手くいく』と言われて、それですごいイラッときて」とその経緯を説明した。 「俺のやり方でやらせてくれ!」と、つい語気を荒めてしまったという石川。ただ、その後は「こんなことで熱くなって」と反省し、自分から妻に謝ったと明かしていた。 次に質問をぶつけたのは、「源蔵」という本名から“ゲンちゃん”と呼ばれている時松隆光。2歳年下の時松は「どうしたら女性ファンを獲得できますか?」、「ウェアをオシャレに着こなすには?」という2つの項目を質問した。 1つ目の質問について、石川は「そんな風に思ってくれてるとは思わなかった」と驚きの表情。「ゲンちゃんは静かにやりたいタイプなのかなって」と意外な心境を覗かせていた。 2つ目の質問に関しては、番組側が時松のために六本木ヒルズでロケを敢行。そこで提案されたコーディネートに対し、石川は「(このコーディネートは)使い回しがいいのでオシャレ」とアドバイスを送っていた。 今回の放送を受け、ネット上には「意外な夫婦生活が知れてよかった」、「後輩思いのいい先輩なんだね」といったコメントが寄せられている。また、高校時代に「ハニカミ王子」と呼ばれ人気を博した石川の成長に、時の流れの速さを感じた人も散見された。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2019年05月13日 12時00分
池江璃花子の代役がいない!? 競泳チケットPR役に北島康介氏
東京オリンピック・パラリンピックのチケット販売の抽選申し込みがスタート(5月9日から)。 競泳チケットのPR役には金メダリストの北島康介氏(36)が起用され、“驚きの声”が上がった。「日本水泳連盟は否定していますが、北島氏の起用は急きょ決まったようです。北島氏は現役引退後、会社を経営する傍ら、東京都水泳協会の副会長に就任。起用前から五輪関連のイベントに招かれ、池江璃花子などの後輩たちとも付き合いはありましたが、あくまでも形式的なものでしたから」(体育協会担当記者) チケット販売サイトの開設記念イベントでは、「これ以上、何も言えねぇっす」とおどけるなど、必死に盛り上げていた北島氏。クールなキャラを目指す彼が、なりふり構わぬPR活動を引き受けたのには理由がある。「当初、競泳のチケット販売をPRするCM出演者には、池江が予定されていた。ところが、その池江が今年2月、白血病であることを告白。闘病生活に入ったため、連盟幹部が頭を抱えてしまった」(連盟関係者) PR役の代理の選手を探したが、現役選手の中からは適任者が見つからなかったというのだ。「女子なら昨年のジャカルタ・アジア大会の女子200メートル平泳ぎを制した渡部香生子、男子もリオで金メダルに輝いた萩野公介や、ライバルの瀬戸大也、入江陵介など、東京五輪でメダル獲得が期待される面々が揃っていますが、彼らは今、成績が下降気味なんです」(前出・体協担当記者) そこで、普段、競泳に興味のない人にも名前が知られている北島氏に白羽の矢が立ったわけだ。「競泳の決勝戦のチケットの金額は、一番いい席で10万8000円。予選でも3万7500円と高額の設定になっています。目玉だった池江が出場できず、萩野や瀬戸も調子が悪いとなれば、連盟幹部は不安でしょう。さすがにチケットが売れ残るようなことはないと思いますが、北島氏の起用は連盟の焦りの表れとも取れます」(同) 連盟にそれだけ頼られて、チョー気持ちいい?
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スポーツ 2019年05月13日 11時40分
張本氏、ヤクルト青木投手の死球は「狙ったわけじゃない」 “わざと狙う”投手は誰?
12日放送の『サンデーモーニング』(TBS系)で、張本勲氏がプロ野球のピッチャーについて独自の見解を示した。 番組では、8日神宮球場で行われた東京ヤクルトスワローズ対阪神タイガース戦で、阪神・岩田稔投手がヤクルト・青木宣親選手の頭部にデッドボールを与え、青木選手が激しく怒り、両軍が乱闘寸前となった様子を放送する。 岩田投手は、昨年8月に青木選手に対し同じように頭部をかすめるボールを投げており、それが怒りの原因であることが紹介された。 これを見た張本氏は、 「選手は絶対忘れないからね。2回目だからね。あれはね狙ったわけじゃないからね。すっぽ抜けだから。今、頭狙って投げるピッチャーは誰もいないよ」 と持論を展開。続けて、 「昭和の時代はいました」と衝撃発言。驚いた関口宏が「誰ですか?」と聞くと、 「いつも喧嘩するんですよ、体に投げろと。投げるんだったら。すると『いや、先輩ね、首のほう、頭の上じゃないと怖がらないから』と平気で言うやつがいたんです」 と説明した。 その後、話題が移ったため詳細が語られることはなかったが、ネットユーザーは「犯人探し」に着手。わざと頭を狙って投げた投手について、様々な声が上がる。 中でも有力候補とされたのが、与死球日本記録保持者で西武ライオンズなどで活躍した東尾修投手だ。コントロールの良さをウリとしていた同投手は強烈な内角攻めで知られ、ぶつけることも辞さなかった。 ある試合では、当時ロッテオリオンズに在籍した落合博満選手に頭部死球を与え、激怒した落合選手が東尾投手めがけて打球を放ち、肩に当てたこともある。また、デッドボールを受け大乱闘を起こした元近鉄・リチャード・デービス選手が激怒した理由も、チームメイトへのデッドボール連発に激怒したためで、同情する選手も多かったと言われている。 現在はWBCなどで日本代表チームを結成することもあり、選手同士仲が良く、狙って投げる投手はいないと言われるプロ野球界だけに、平成のファンには少々考えられないが、張本氏によると、昭和の時代には「狙って頭に投げる投手がいた」ようだ。
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