身内の読売新聞、スポーツ報知が「エドガー」と書いているが、他の一般紙、朝刊スポーツ紙は「E・ゴンザレス」と表記しているのだ。まるで別人の2人の外国人選手がいるかのような報道は、いったいどうなっているのか。
「巨人がはっきりしないからいけない。登録名がエドガー・ゴンザレス、略称はエドガーなどという、どっちつかずの届け出をするから、話がおかしくなる。エドガーにしたいのならば、登録名をそうすればいいだけなのに、煮え切らない。そこで、正式な登録名はエドガー・ゴンザレスだから、共同通信社が『E・ゴンザレス』と表記、読売、報知を除く一般紙、スポーツ紙がそれにならっている」と球界関係者が楽屋裏を明かす。
巨人フロントのわけのわからない煮え切らない態度が珍騒動の火元になっているのだ。球場のスコアボードには「エドガー」と出ているのだから、ファンは混乱するだろう。ヤクルトを解雇され、巨人に入団した昨年、15勝をあげ、いきなりエースにのし上がったディッキー・ゴンザレスがいるから、E・ゴンザレスではまぎらわしいのも事実だ。なぜエドガーにできないのか。
昨年の第2回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)でメキシコ代表として出場したエドガー・ゴンザレスが、「エドガー」という登録名では不満というのなら、D・ゴンザレス、E・ゴンザレスでもかまわない。が、身内の読売と報知が「エドガー」と書き、球場のスコアボードでもそう表記されているのだから、本人が拒否しているとも思えないだろう。
巨人フロントの優柔不断さの裏には何が隠されているのか。勘ぐりたくもなるだろう。「登録名がエドガー・ゴンザレス、略称はエドガー」というあいまいな態度を反省して、マスコミ他社に対し、「エドガーに統一してください」と頭を下げるのが嫌だという、傲慢な態度が理由だったら、噴飯ものだが。