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最後は“他力本願”も…日本が2大会ぶりにグループリーグを突破

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川島永嗣

 28日に行われたロシアW杯グループH第3戦。勝利もしくは引き分けで決勝トーナメント進出が決まる日本は、既にグループ敗退が決定しているポーランドと激突した。

 勝負の一戦に臨む日本代表は第2戦のセネガル戦から先発メンバーを6人変更。昌子源、長谷部誠、乾貴士、香川真司、原口元気、大迫勇也がスタメンを外れ、武藤嘉紀、岡崎慎司、山口蛍、酒井高徳、宇佐美貴史、槙野智章が入った。

 32分にはポーランドMFグロシツキのヘディングを、ここ2戦ミスを連発していたGK川島永嗣がビッグセーブで弾きだす場面もあった試合前半。両チーム共に複数回チャンスを演出するなど一進一退の攻防が展開されたが、お互いスコアレスのままハーフタイムに入った。

 迎えた後半1分、日本は岡崎に代えて大迫を投入し、先制点へ一手を打つ。しかし、その思惑とは裏腹に先制点を挙げたのはポーランド。14分のセットプレーから、最後はDFべドナレクに押しこまれた。突破に向けて黄信号が灯った日本は19分に乾を投入するも、なかなか相手ゴールに迫ることができない。

 しかしその後、他会場のコロンビア対セネガル戦でコロンビアがリードを奪取。これにより、日本はこのまま敗戦でも反則ポイントでセネガルを上回り、グループ2位で突破が決まるという状況になった。この情報を受けた日本は37分に長谷部を投入し、会場から大ブーイングを受ける中時間稼ぎのボール回しを展開。そのまま0‐1で試合を終わらせた。

 その後セネガル対コロンビア戦もコロンビアリードでホイッスルを迎えたことにより、“他力本願”の思惑が実った日本。セネガルを3位に追いやり、グループ2位で突破を果たすことになった。

 会場も大ブーイングの“ダーティー”な戦略で、2010年南アフリカ大会以来となる決勝トーナメント進出を辛くも決めた日本。7月2日に行われる試合では、グループG1位チームのベルギーと対戦する。

文 / 柴田雅人

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