いい意味で予想を裏切り続ける代表チームに、多くの人が手のひら返しを続けているというのは既に広く知られているところ。また、こうしたファンたちの“改心”は、現在発売されている「ワールドカップtoto」にも如実に反映されている。
今月5日付の記事でも取り上げさせてもらった「ワールドカップtoto」。記事中では、対象試合(コロンビア戦)における「日本勝利」の予想が全体の約1割にとどまっていることに触れ、代表チームに対する現状の期待値が低いという論調を展開した。
しかし、現在ファンがチームに抱く期待値は、この時とは打って変わって“V字回復”を見せている。現在発売中の回では第3戦ポーランド戦が対象試合となっているのだが、確認時点で「日本勝利」を予想している人が37.61%(90785票)と、コロンビア戦に比べて約3倍となっているのだ。
ちなみに、「両国引き分け」を予想している人は32.53%(78509票)で、「ポーランド勝利」を予想した人は29.86%。前述の勝利予想と合わせると、およそ7割もの人が日本の決勝トーナメント進出条件である勝利・引き分けに、自らの大切な1票を投じているのだ。
もちろん、既にグループリーグ敗退が決定しているポーランドが相手ということも予想に影響を及ぼしているだろう。ただ、それを差し引いても、この現状は大会前からは想像もできなかったことだ。
4月の監督解任やその後の強化試合での苦戦を元に、“3戦全敗”という悲観的な見方をしていた識者やメディアも少なくなかった大会前の日本代表。しかし、チームは自らの結果をもって、この逆風を追い風へと変貌させたようだ。
文 / 柴田雅人