スポーツ
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スポーツ 2020年11月23日 22時30分
楽天、石井一久GM兼監督誕生!「愛されながら強いチームを作る」
東北楽天は、2021年シーズンの新スタッフを発表。今シーズン、チームの指揮を執った三木肇監督が二軍監督に配置転換され、石井一久取締役ゼネラルマネージャーが、新監督を兼務することを決定した。 立花陽三代表取締役社長は「2021シーズン、東北楽天ゴールデンイーグルスの一軍監督に、石井一久さんに就任していただくことが決まりましたことをご報告いたします。石井さんは約2年2か月間にわたりゼネラルマネージャーとしてチームを牽引していただきました。来シーズンからはユニフォームを着て、チームを強く成長させていただけたらと考えています。また、今シーズン一軍監督を務めていただいた三木監督には二軍監督として、2021シーズンチームを牽引いただければと思っています」と石井新監督に決定した経緯を説明。 石井新監督は「立花社長から(監督就任の)話を受けて、しっかりやっていこうと思っています。GMに就任した時から、私の使命はこのチームを常勝チームにすること、また骨太のチームにすることが大事だと肝に銘じてやってきたので、監督になってもそのスタンスは変わらずやっていきたいと思います。また、楽天イーグルスが東北の皆さんに愛されるだけではなく、愛されながら強いチームを作ることが最終的な私の使命だと思っていますので、しっかり覚悟を持って取り組んでいきたいと思います。物事の変化をもたらすときに、勇気や覚悟を持つことはすごく大事なことなので、何を言われようがブレずに邁進していくことが大事だと考えています。このことを、この場で決意表明としてお話したいと思っています。短期的な勝利ももちろん大事ですが、中期的にも底力をつけて、『あの時があったから今がある』と皆さんに言ってもらえるような、魅力的なチームにしていきたいと思っています」と初めて監督に就任する意気込みについて語った。 石井新監督は引き続き取締役兼GMを兼務することになるため、故・星野仙一元監督に続いて、全権を任された監督となる。監督就任1年目にして2位争いを演じたが、結果的に4位となった三木肇前監督は「今シーズンは監督として自分のめざしていた野球がなかなかできなかったことを心残りに思うと同時に、ファンの皆様の期待にお応えできず、大変申し訳なく思っております。来シーズンは二軍監督として、将来のイーグルスを背負っていく若い選手やコーチ達の育成など、さまざまなテーマに力を注いでいきたいと思います。チームのために頑張りたいと思います」と今後は二軍監督として、石井新監督とともに参加したドラフト会議で指名した選手を始め、若い選手たちを一軍に送り込む重要な役割を果たして行くことになりそうだ。 石井新監督は、1973年9月9日生まれの47歳。千葉県出身。1991年、東京学館浦安高からドラフト1位でヤクルトに入団。先発左腕として2001年まで活躍すると、2002年から2004年まで、メジャーリーグのロサンゼルス・ドジャースで活躍。2005年にニューヨーク・メッツに移籍すると、2006年に帰国。古巣の東京ヤクルトに再入団。2008年には埼玉西武に移り、2013年に現役を引退した。 楽天には2018年9月から取締役GMに就任し、編成面などで深く関わっている。(どら増田 / 画像は球団提供)
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スポーツ 2020年11月23日 17時30分
DeNA、久しぶりの大型左腕を指名! 地元横浜高校・松本に馳せる夢
今永昇太、東克樹と故障者が出ているものの、今シーズンもローテーションで濱口遥大が、中継ぎでは石田健大、エドウィン・エスコバーと砂田毅樹が、ルーキーの坂本裕哉も4勝をマークし左腕が奮闘しているベイスターズ。 今年のドラフトでも、3位・松本隆之介、5位・池谷蒼大、6位・高田琢登と3人の左腕を指名した。その中でも188センチの体躯を誇る松本はスケールの大きさを感じさせる。現在ベイスターズ所属の左腕は外国人を除けば180センチが一番大きく、170センチ台の小柄ながら、ボールのキレで勝負するタイプが多いだけに、異質なタイプの松本は目立つ存在になりそうだ。 先日行われた横浜高校での指名挨拶では「真っ直ぐで押して行って、相手を圧倒するピッチングが持ち味。日本を代表するような投手になりたい」と最速152キロをマークするストレートを武器にバッターを“制圧”することが目標と明かしていた。 同席した吉田孝司顧問兼球団代表補佐も「真っ直ぐが速く放れるのは強み。フォームも綺麗で素晴らしく、ピッチングセンスもある。スケールの大きなピッチャーになってくれそうな気がする」と期待。また、練習を見終えた後、「クルマまで来てくれて『ありがとうございました』と言ってくれた」とその人間性も評価していた。 ベイスターズで活躍した先発左腕と言えば、球団唯一の100勝を挙げた野村弘樹氏を筆頭に、岡本透氏、土肥義弘氏らが活躍したが、大型左腕となると那須野巧氏、吉見祐治氏らしか思い浮かばない。また、いま現在も高卒は3人だけで、25歳未満は櫻井周斗だけとの構成となっており、吉田顧問も「高卒で左ピッチャーを育てたい。先発として井川慶のようになって」と、メジャー級の活躍に思いを馳せる。 名門・横浜高校から地元の球団へ進む松本隆之介。長身から投げ下ろす、角度ある自慢のストレートを、慣れ親しんだ横浜スタジアムのマウンドでのお披露目を心待ちしたい。取材・文 ・ 写真/萩原孝弘
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スポーツ 2020年11月23日 17時00分
日本ハム投手が球団フロントに激怒「低すぎるよ!」 球界が変わるきっかけに? 賛否を呼んだ“セカンドバッグ投げつけ事件”
オフシーズンの球界において、ファンの注目を広く集めるトピックの1つである契約更改。今年もオリックス、ソフトバンク、DeNAといった球団が更改をスタートさせるなど、各球団で大金が動く時期に入ってきた。 >>日本ハム・西川のMLB挑戦に高木氏が「絶対やめといた方がいい」元盗塁王が抱える致命的な弱点とは<< 昨年は「3勝4敗・3ホールド1セーブ・防御率3.11」といった数字を残していた中日・祖父江大輔が球団からのダウン提示を不服として保留し、カブス・ダルビッシュ有が自身の公式ツイッターを通じ中日に苦言を呈したことが大きな話題となった契約更改。更改日までに事前交渉を行うことが一般化している現在の球界では珍しい“銭闘劇”だった。 ただ、今とは違いぶっつけ本番の交渉が主流だった一昔前の球界では、年俸額を巡り選手と球団がもめるのは日常茶飯事。その中でも特に有名なのが、1991年オフに起こった“セカンドバック投げ事件”だ。 事件が起こったのは、日本ハムが契約更改を行っていた1991年12月2日。この日は同年に先発として「10勝6敗・防御率3.16」をマークしたエース・西崎幸広、守護神として「4勝8敗18セーブ・防御率4.04」といった数字を残した武田一浩が揃って球団との交渉へ。同年の年俸は西崎が約6000万円(推定)、武田は約3100万円(同)だったが、両名とも大幅アップを予想していたという。 ところが、先に交渉を終えた西崎は会見場に姿を現すなり、持っていたセカンドバッグを椅子にたたきつけ怒りをあらわに。その後の会見では冷静な口調ではあったが、「ちょっと(球団の)評価が低すぎます、はっきり言わせてもらいます」、「今年は一歩も引かない」と納得するまでサインはしない旨を口にした。 現在ならこれだけで一大ニュースになってもおかしくない西崎の怒りだが、その後交渉を終え会見場に現れた武田は西崎以上に大荒れ。こちらは持っていたセカンドバッグを部屋の窓に思い切り投げつけると、「ほんと頭くる!」と自身が座る椅子に蹴りをお見舞い。その後の会見でも「(提示年俸が)低すぎるよ!」、「2年抑えやってあんだけしか上がんないんじゃ、もうリリーフなんかやる価値ない」と球団を公然と批判した。 球団が提示してきた具体的な金額については定かではないが、エースと抑えが公の場で球団に牙をむいたとあり各メディアもこの騒動を広く報道。当時のファンの間でも「日本ハムはケチすぎる」、「2人とも威張れる成績じゃないのに」と賛否両論を呼んだという。なお、1991年シーズン当時、日本ハムの最高年俸は助っ人・デイエットの約7000万円(同)と言われていた。 結局その後の交渉の末、西崎は年俸約7200万円(同)、武田は約5000万円(同)で契約更改となったが、この騒動を受け一部球団はこのようなもめごとは選手や球団のイメージダウンにつながりかねないと危機感を抱いたとのこと。また、こうした球団が対策として事前交渉を取り入れたことが、現在まで続いているという見方もされている。 現在は年俸については球団とスムーズに交渉を終え、残った時間は球場設備や翌シーズンに向けた補強戦略などについて要望する選手が多いという契約更改。“セカンドバッグ投げつけ事件”のような大騒動が今後起こることはもうないのかもしれない。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年11月23日 11時00分
ヤクルト・山田、残留決断は巨人の影響か 懸念は成績以外にも? 球界トップ選手の獲得から“降りた”ワケは
東京ヤクルトスワローズが今季、国内フリーエージェント権(以下=FA)を取得した山田哲人内野手の残留をめざし、「7年総額45億円」という超破格の条件提示をしたという。実質エースの小川泰弘、クローザーの石山泰稚の両投手も国内FA権を取得しており、この3人の流出阻止がチームの命運を決めると言っても過言ではない。 特に、山田の流出は痛い。今季は成績不振だったが、トリプルスリー(打率3割、本塁打30、盗塁30)を3度も決めたスラッガーである。FA権を行使すれば、ソフトバンクなど複数の球団が獲得に名乗りを上げるのは必至。しかし、ここに来て、山田獲得の最有力候補と見られていた巨人が「降りた」との情報も出始めた。 「今年のドラフトですよ。二遊間を守れる高校生内野手を支配下と育成で1人ずつ指名しました。山田の定位置であるセカンドにしても、原辰徳監督は終盤戦で吉川尚輝をほぼ固定してしました」(ベテラン記者) 原巨人では内野の若手が順調に育っている。何よりも、チームの内情が大きい。主将・坂本勇人の存在だ。阿部慎之助二軍監督が引退し、名実ともに「チームの顔」となったが、その坂本の推定年俸は5億円プラス出来高。来季はその5億円で交わした5年契約の3年目であり、山田を獲るとなれば、現推定年俸の5億円以上を提示しなければならない。つまり、坂本よりも外様の山田の方が「上」になってしまうのだ。 「年俸による上下関係って、けっこう大事なんですよ。18-19年オフに丸佳浩をFA獲得する際、坂本よりも上にしてはならない、でも、広島に残留するよりも高額でなければ誠意は伝わりませんし…」(球界関係者) ヤクルトは山田に対し、「宣言残留」も認めている。山田が他球団の評価(提示額)を聞いた後、さらに上乗せする準備があるというわけだ。坂本が5億円だから、現在5億円の山田に対し、ダウン提示で交渉するわけにはいかないだろう。 「今季の山田を見ると、気になるところがあります。今季、盗塁を12回試みて成功したのは、8回。昨季は36回仕掛けて、成功は33回。試合数が減ったことや体調不良もあったとは思いますが、脚力のダウンが山田の魅力を半減させてしまいました」(プロ野球解説者) 昨年オフ、原巨人はFA交渉に失敗し、美馬学、鈴木大地は他球団を選択した。「FA=巨人行きが前提」というこれまでの常識も通用しなくなってきた。 また、FA移籍の経験者の中には「移籍することによる精神的疲労」を挙げる声もないわけではない。 投手部門で注目されていた中日・大野雄大は早々に残留を表明した。結局、山田も19日に残留を表明しているが、FA行使に踏み切らなかったのは巨人の低評価を聞かされたからかもしれない。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2020年11月23日 10時00分
オリックス中嶋聡新監督「しんどい思いするのでも明るくいきたい」
オリックスは、西村徳文前監督の退任に伴い、今シーズン途中から監督代行としてチームの指揮を執ってきた中嶋聡氏が正式に監督に就任すると発表した。 中嶋新監督は1969年3月27日生まれの51歳。秋田県出身。87年に鷹巣農林高から阪急にドラフト3位で入団。97年まで阪急・オリックスに正捕手として在籍し、98年に西武へ移籍。松坂大輔のデビュー戦のマスクを被った。2003年には横浜、04年には北海道日本ハムに移籍。日本ハムでは07年からコーチも兼任し15年、46歳まで現役を続けて、最後の阪急戦士となった。 引退後は日本ハムのチーム統括本部・GM特別補佐に就任。メジャーリーグのサンディエゴ・パドレスにコーチ留学、マイナーリーグを巡回し、スカウト活動も行った。18年に一軍バッテリー兼作戦コーチとして現場復帰すると、19年には21年ぶりに古巣オリックスの二軍監督として復帰。来シーズンからプロデビューした球団で監督を務める。 中嶋新監督は「正直、荷が重いと思いますし、不安もたくさんありますが、このチームをどうにか強くしたい、このチームで勝ちたいという気持ちで受けさせていただきました。勝てるチームにするということは簡単なことではないです。何からというよりも根本的なところから、基礎の基礎からやっていきたい。そこに特効薬というものはないと思っていますので、それがいつか実を結んでくれたらと思います」と2年連続最下位のチームの再建を誓った。 チームに足りないものについて「バッティングのところでいうと勝負強さがほしいですよね。ピッチャーだったら一球の重みというところをもっと知ってほしい。そういったところが足りないので、どうやったら底上げできるのかを考えていきたいです。今年、途中からでしたが一軍を経験してみて、自分のチームの力を把握することはもちろんですが、相手チームの戦い方、力を測ることができたということは収穫だと思います」と今年の課題と収穫を口にした。 どういうチームにしたいか、との問いには「やはり勝てるチームにしていきたいです。そこに向かって全力でやる選手を使っていきたいと思っています。このオフをどういう悔しい思いで過ごすかが大事です。そこを選手自身で考える力が必要ですし、そういったことを伝えていきたいと思います」とした。 選手とのコミュニケーションについても言及。「同じしんどい思いをするのでも明るくいきたい。そういう点でも元気よくというところはやっていきたいと思います。来年こそ、ファンのみなさんと共にいい思いをしたい。その過程をみなさんには見ていただきたいと思います」とファンに呼びかけた。 球団ではシーズン終盤から新体制への移行に向けた準備や調査を進めている。今年秋季キャンプはないが、秋季練習で新体制が本格的に始動している。(どら増田)
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スポーツ 2020年11月23日 06時30分
伝説の女子プロ団体GAEAが来年4.29大田区総合体育館で復活!
15年前に解散した女子プロレス団体GAEA JAPANの一夜復活興行の運営を務めるGAEAISM PROJECT運営事務局は、新型コロナウィルス感染拡大防止の為、4月15日に開催予定だった東京・後楽園ホール大会の代替興行として、GAEAISM 2021年⼤会の⽇時と会場が決定したと発表した。 2021年の4月29日に東京・大田区総合体育館で開催する。GAEAでは4月の後楽園大会のチケット購入者に対して、返金には応じているが、「そのまま持っていて欲しい」と1年後の延期を明言しており、「GAEAISMのチケットを⼤切にお持ち頂いている全てのお客様にご⼊場頂くことを第⼀に、ソーシャルディスタンスに配慮した空間で安⼼してご観戦いただける会場を選りすぐり、最終的に⼤⽥区体育館⼤会を決定いたしました」と、ソーシャルディスタンス仕様の後楽園では入り切らないと判断したようだ。 メインイベントでは、GAEA1期生、里村明衣子の愛弟子であるセンダイガールズの橋本千紘と、GAEAの創設者、長与千種の弟子であるマーベラス彩羽匠によるGAEA ISMを継承した注目のシングルマッチが発表されているが、先日、彩羽が全治10か月の重傷で長期欠場に突入しており、このカードが実現するかどうかは分からないが、この大会に向けて、GAEAの⾎を⾊濃く継ぐセンダイガールズとマーベラスの両団体で『Road to GAEAISM』が開催されることも決定している。 事務局は「横浜、川崎、代々⽊、有明…当時のビッグマッチを彷彿させる GAEA の世界観を新たに構築し、安全・安⼼頂ける環境で⼤会をお楽しみいただけるよう、選⼿・スタッフ⼀同、⼼より皆様をお迎えできればと思います」とも話しており、今見ても新鮮に見えるGAEAのビッグマッチならではのセットや演出も期待して良さそうだ。 センダイガールズ11.29後楽園大会、マーベラス11.30東京・新⽊場1stRING大会の東京⼤会2連戦より、両団体のリングで『Road to GAEAISM』と銘打った試合を開催。関係者によると、GAEAの⾎を⾊濃く継ぐ両団体によるISM闘争、その集⼤成となる来年4.29GAEAISM ⼤⽥区⼤会まで、両団体のリングで繰り広げていくことにより、GAEAの名の下、両団体に「少しでも還元したい」という。 最近では、元女子プロレスラーでタレントの北斗晶が、女子プロレスの新プロジェクト、アッセンブルを提唱し、第1回に続き第2回大会もチケットが完売する盛況ぶりだった。センダイガールズもマーベラスもアッセンブルに加盟しており、北斗は引退試合をGAEAマットで行ったという縁もある。ここのラインも今後、絡むことはあるのか注視したいところ。 コロナ禍に苦しんだプロレス界だったが、かつてブームを作ったブランドの復活は想像以上に効果があるのかもしれない。(どら増田)
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スポーツ 2020年11月22日 11時00分
DeNA退団のロペス、新天地はヤクルトかパ球団? ソフトB・内川の“妨害”もあるか、実績ある助っ人に危惧される最悪のケースとは
NPBでは巨人(2013-2014)、DeNA(2015-)でプレーし、今シーズンを含め「993試合・.274・198本・588打点・1001安打」といった数字をマークしている36歳の助っ人打者・ロペス。16日、そのロペスと来シーズンの契約を結ばないことをDeNAが発表した。 今シーズンのロペスは「81試合・.246・12本・42打点・72安打」と打撃低調で、8月26日にはDeNA移籍後初となる不振による二軍落ちを経験。9月22日に再昇格した後は一軍に帯同したままシーズンを終えたが、球団は来シーズンの戦力構想から外すことを決断。報道では来シーズン以降の現役続行を希望していることや、三原一晃球団代表が「ロペスは4打席に立って結果を出す選手。代打や守備だけで活躍する選手ではない。本人もレギュラーとして強い思いを持つ選手。総合的な判断で構想から外れてしまった」と構想外の理由を語ったことが伝えられている。 今シーズン中に国内FA権を取得したことにより、来シーズンからは外国人枠を外れ日本人扱いでのプレーが可能となるロペス。構想外発表を受けたネット上には「枠を圧迫せずに起用できるし、手を挙げる球団は複数あるのでは」として新天地候補を予想する声が白熱しているが、移籍に向けた懸念材料もある。 今回構想外となったロペスは、巨人時代からほとんど一塁しか守っていない選手。過去にゴールデングラブを5回(2013,2016-2019)獲得し、2017年から2019年にかけては、一塁手としてプロ野球最長となる1632守備機会連続無失策という記録も樹立するなど守備力にも秀でているが、既に一塁が固定されている球団からすれば“無用の長物”でしかない。 そもそも、一塁はチームを代表する長距離打者や新助っ人がつくことが多いポジションだが、今シーズンのロペスは昨シーズンの「142試合・.241・31本・84打点・133安打」から大きく打撃成績を落としている。36歳という年齢を考えると成績を持ち直すより、さらに落とす可能性の方が高いため、“不良債権”となるリスクを負ってまで手を挙げる球団があるかどうかは不透明と言わざるを得ない。 また、前述の三原球団代表のコメントを踏まえると、ロペスは代打や守備固めといったバックアッパーではなくあくまで先発としての出場機会を求めていることがうかがえる。もちろん、現役である以上レギュラーを狙うのは当たり前の話だが、他球団移籍をめざす上では「バックアッパーが嫌ならウチには必要ない」と足かせになってしまう可能性は否定できない。今シーズンの年俸が2億3000万円(推定)と高額な点も不安材料だ。 さらに、今オフの移籍市場には、“強打堅守の一塁専”であるロペスと役割が被るソフトバンク・内川聖一がいるのも痛い。内川は通算で「1977試合・.303・196本・957打点・2171安打」とロペスを上回り、2015年オフに合同自主トレを行った広島・鈴木誠也をブレークに導くなど他選手へのアドバイスでも実績がある選手。そのため、ストーブリーグでは内川に人気を持っていかれる展開も考えられなくはないだろう。 >>ソフトB・内川、新天地はパ球団か巨人?予想外の転落劇もあるか、実績の裏でくすぶる懸念とは<< 過去を振り返ると移籍先は十分あると考えられていた選手にどこからも声がかからず、独立リーグへの移籍や現役引退に至ったケースは少なくないため、ロペスも“買い手なし”で終わる可能性は決して低くはない。それでも、一部からは「一塁が空いてて球場も狭いヤクルトなら獲得のメリットは大きいのでは」、「DHが使えるパ球団は、年俸次第だが獲りにいってもいい」といった声も挙がっている。今オフ果たして手を挙げる球団は現れるだろうか。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年11月21日 11時00分
日本シリーズ、ソフトB絶対有利とは限らない? 先行逃げ切りに活路か、巨人が“4タテ”のリベンジを果たす鍵は
1950年に開始され、今年でちょうど70年を迎えるプロ野球日本シリーズ。セ・リーグ1位の巨人とパ・リーグ1位のソフトバンクが激突する決戦がいよいよ本日から幕を開ける。 2年連続で同じ顔合わせとなった日本シリーズだが、昨年はパ・リーグ2位からCSを勝ち上がったソフトバンクがその勢いのまま巨人を「4勝0敗」でスイープ。1990年から1992年の西武以来となる3年連続日本一を達成した。 昨シリーズの“4タテ”が記憶に強く残っているファンが多いのか、今年もソフトバンクが圧倒的な差を見せつけ4年連続日本一を成し遂げるという見方が多数を占めている今シリーズ。だが、下馬評に反して巨人が昨シリーズのリベンジを果たす可能性が低いわけではない。 >>巨人、今オフの狙いは投手と強打の外野手?「国内FA市場にも参戦するつもり」決戦の裏で外部補強は進行中か<< 昨シリーズは初戦から「2-7」、「3-6」、「2-6」、「3-4」で4連敗を喫した巨人だが、第3戦以外の3試合は全て先発がクオリティ・スタート(QS/6回以上を投げ自責点3以下)をクリアするなど試合を作っている。打線が序盤からリードを奪うことができれば、その分先発が長いイニングを稼げるようになるため試合を有利に進められる可能性は高くなるだろう。 ソフトバンクは14、15日に行われたCSでロッテを2連勝で下し今シリーズに駒を進めているが、初戦は2回(2失点)、2戦目は初回(3失点)に先発が先制点を許している。巨人の上位打線を担う吉川尚輝、松原聖弥、坂本勇人らは、立ち上がりに難を抱える相手先発を初回から徹底的に揺さぶっていきたいところだ。 なお、チームを率いる原辰徳監督は今シリーズにデータ解析や非公開でのサインプレー確認など、1点をもぎ取るための事前準備に精を出していることが伝えられている。指揮官が今日までにどれだけ細部を詰められるかで、打線の働きが決まることは言うまでもない。 序盤に奪った得点を最後まで守り切るためには当然野手の守備も重要な要素となるが、その鍵を握るのは今シリーズに限り特例で採用される“全試合DH制”。ソフトバンク・工藤公康監督の提案を原監督が受け入れたため採用されたこのルールは、一見すると普段DH制を採用していないセ・リーグ側が不利なルールにも見える。だが、巨人はこれにより正捕手・大城卓三をDHに回すと同時に、大城以上の盗塁阻止率を誇る岸田行倫(大城は.340、岸田は.429)を守備起用することが可能となった。 今季のソフトバンクは全12球団中1位のチーム盗塁数(99盗塁)を記録するなど機動力を大きな武器としており、中でも50盗塁で盗塁王に輝いた周東佑京は今シリーズを左右する存在になり得るとみられている。その周東らの“足攻”を岸田で封じる傍ら、今季「.270・9本・41打点」の大城を打撃に集中させることができる点を考えれば、全試合DH制はむしろ巨人側が有利なルールといえるのではないだろうか。 ここまでを総合すると巨人は初回から先行逃げ切りに努め、リードする時間をなるべく長く維持することが打倒ソフトバンクの活路になるといえる。常に相手を劣勢の状況に置いて焦らせ、普段通りの力を封じることができれば十分勝機はあるだろう。逆に、追いかける状況や中継ぎ勝負に持ち込まれてしまうと、救援防御率が12球団で唯一2点台(2.60)のソフトバンクに付け入る隙はなくなってしまうため細心の注意を払いたいところだ。 巨人が勝てば2012年以来8年ぶりの日本一、ソフトバンクが勝てば1965年から1968年の巨人以来の4連覇となる今シリーズ。リーグ王者同士の決戦は、果たしてどちらに軍配が上がるのだろうか。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年11月20日 20時30分
吉川トレード獲得の西武に「金の無駄」ファン大ブーイング 不振長引く左腕の加入、“大化け”の期待も
今季「58勝58敗4分・勝率.500」でパ・リーグ3位となった西武。20日、その西武が日本ハムの左腕投手・吉川光夫を金銭トレードで獲得したことを発表した。 報道によると、西武は今季を通じて一軍で戦力となった左腕がリリーフの小川龍也しか見当たらず、その小川も16日に受けた左ひじ手術の影響で来季開幕に間に合うか微妙な状況のため吉川に白羽の矢を立てたとのこと。球団の渡辺久信GMは、球団公式サイトを通じ「ライオンズに必要な左の戦力として吉川投手を獲得することになりました。重要な場面で活躍してくれることを期待しています」とコメントしている。 >>西武・松坂、一軍登板ナシでも残留のワケ渡辺GMの計算通り?先例との決定的な差は埋められるのか<< これまで日本ハム(2007-2016,2019-2020)、巨人(2017-2019)でプレーしている32歳の吉川は、先発・リリーフとして通算で「214登板・55勝70敗3ホールド3セーブ・防御率3.91」といった成績を残している左腕。しかし、ここ5年は「79登板・14勝20敗3ホールド3セーブ・防御率4.67」と不振が続いている。 こうした経緯もあってか、吉川のトレードにネット上には「ここ数年まともな成績残してないから期待できない」、「吉川を加え入れたところで焼け石に水なんじゃないか」、「いくらで獲ったのかは分からないけど、金の無駄で終わりそうな予感しかしない」と辛らつな声が多数寄せられている。なお、金銭トレードは一般的に獲得球団が選手の年俸に応じた額を相手球団に支払うとされているため、西武は吉川の今季年俸である3500万円(推定)前後を日本ハムに支払ったものと思われる。 一方、「失敗と決めつけるのは早い、榎田みたいになる可能性もある」、「吉川に期待できないとか言ってる人は榎田のこと忘れちゃったの?」と擁護するコメントも複数見受けられた。 「西武がトレードで選手を補強するのは、2018年3月に岡本洋介とのトレードで阪神から獲得した左腕・榎田大樹以来約2年ぶり。榎田もそれまでの5年で計7勝と数字を残していなかったため『意味のないトレード』と疑問視するファンは少なくありませんでしたが、いざふたを開けると榎田は同年キャリアハイの11勝を挙げチームの10年ぶりのリーグ優勝に貢献しました。西武は阪神に比べ打撃力に秀でているため援護をもらいやすくなったこと、その援護により『多少は打たれても大丈夫』と肩の力を抜いて投げられる機会が増えたことなどが好成績の理由とみられていますが、吉川も榎田と同じように移籍を機に一味違った姿を見せてくれるのではと考えているファンもいるようです」(野球ライター) 2012年に「14勝5敗・防御率1.71」でリーグMVPに輝いた経験を持つ吉川。実績でいえば榎田以上の投手だが、果たして西武移籍をきっかけに復活することはできるだろうか。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年11月20日 17時00分
内川獲得決定的のヤクルトに「完全に味を占めてる」の声 4季連続のソフトB選手補強、理由は“レベル差と球場”にアリ?
今季「41勝69敗10分・勝率.373」でセ・リーグ最下位に沈んだヤクルト。20日、そのヤクルトが今季限りでソフトバンクを退団した内川聖一の獲得が決定的になったと複数メディアが報じた。 報道によると現在、坂口智隆が外野との併用、主砲・村上宗隆が三塁との併用で一塁を守っているヤクルトは、一塁手として実績のある内川を高く評価。12月7日の交渉解禁日を待って即座に交渉に入るというが、出場機会を求めている内川との交渉に支障はないためスムーズに合意に至るとみられている。 これまで横浜(2001-2010)、ソフトバンク(2011-)でプレーしている38歳の内川は、「1977試合・.303・196本・957打点・2171安打」といった通算成績を残している右の好打者。今季はオープン戦・練習試合の打撃不振や本職の一塁で栗原陵矢が台頭した影響で開幕二軍スタートとなり、その後二軍で「.340・1本・17打点・32安打」をマークするも一度も一軍から呼ばれないまま2日に退団が決定。獲得に手を挙げる球団が現れるのか注目を集めていた。 >>ソフトB・内川、退団の原因はバレンティン?ファームで“冷遇”も既に複数球団が興味か<< 内川の獲得報道を受け、ネット上には「まだ正式交渉前の段階だけど、内容見る感じ水面下でそれなりに話はついてそうだな」、「どこが獲得に乗り出すか気になってたけどヤクルトがいったか」、「中山(翔太/24歳)、廣岡(大志/23歳)ら若い右打者が多いし、コーチ的な役割も期待したい」といった反応が多数寄せられている。 同時に、「ヤクルトはソフトバンク選手獲ってくるの好きだな、去年も一昨年も獲ってなかったか?」、「ソフトバンク選手の獲得に完全に味を占めてるな」とのコメントも複数見受けられた。 「ヤクルトがソフトバンクから選手を獲得するのは、山田大樹(2017年オフ/無償トレード/今季限りで戦力外)、五十嵐亮太(2018年オフ/今季限りで引退)、寺原隼人(2018年オフ/昨季限りで引退)、長谷川宙輝(2019年オフ)に続き今回が4季連続5人目。山田、五十嵐は2019年にそれぞれ5勝、45登板を記録し、寺原も同年一軍登板は4試合だったものの2勝をマーク。また、長谷川も今季44登板でブルペン陣を支えるなど、どの選手も移籍後、ある程度の結果は残しています。活躍の理由としては選手層が厚いソフトバンクでもまれるうちにヤクルトでは十分戦力を務めることができるレベルまで実力がついていたこと、両球団の本拠地構造にあまり差がない(PayPayドームは両翼約100m・中堅約122m/神宮球場は両翼約98m・中堅約120m)ためプレースタイルを大きく変える必要がなかったことなどが挙げられますが、こうした成功体験がここ数年続いていることが内川の獲得に乗り出した一因なのかもしれません」(野球ライター) 無事に獲得に至った場合、内川に背番号「2」を与える見込みとも既に伝えられているヤクルト。“5匹目のどじょう”狙いは果たして吉と出るのだろうか。文 / 柴田雅人
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