「前澤氏は千葉県鎌ヶ谷市の出身。ロッテを応援していますが、出身地には日本ハムの二軍球場があり、その関係で日ハムの二軍も気に掛けています」(財界関係者)
前澤氏が創業したスタートトゥデイ社の本社は、千葉市美浜区にある。本来、ファッション業界の関連会社が千葉に本社を構えるのは珍しい。流行の最先端をいく東京都心部に本拠を構えるのがこれまでのセオリーだが、前澤氏は違う。まさに“千葉ファースト”。それは社員への心配りでも見て取れる。
同社社員によれば、「幕張手当て」なる名目で、毎月5万円が支給される。理由は、地元に住めば「社員が住民税を納め、商店街で買い物をするようになるから、地元が潤う」と、話しているそうだ。敵対してしまったロッテも、前澤氏の地元愛は認めている。
「前澤さんの会社は、マリンスタジアムの命名権の落札で一度落ちているんです。'16年12月の取得は2度目の挑戦で、入札金も10年総額31億円とケタ違いでした。その前にも、個人的に球場の施設運営基金に1億円を寄付しています」(球団関係者)
また、出身地の日ハム二軍も気に掛けていることから「二軍の牢名主」となりつつある斎藤の去就も話題に上げることもあり、そのスター性を認めている。
「前澤氏は地元の他企業で興味を持ってくれる事業パートナーを模索中です」(同)
今のところ、選手・斎藤が肩叩きに遭うのは、時間の問題と言われている。
「斎藤は頭のいい人物です。理論的に物事を捉えるためか、だから首脳陣には口答えしていると誤解されることもありますが、敬語もしっかり話せます。ビジネスの世界に入ってもすぐ通用する、数少ない野球人です」(スポーツ紙記者)
鎌ヶ谷の一番人気は清宮幸太郎に明け渡したが、長く貢献してきたのは斎藤だ。アンチも多い。それだけ千葉県に“貢献”してきた選手である。功労者・斎藤を社長に起用すれば、地元企業も巻き込む前澤プランにも合致する。戦力外候補から、ドライチに復権…。斎藤も悪い気はしないはずだ。