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オリックス増井が打たれ楽天戦3連敗も、3位ソフトバンクと3ゲーム差で福岡3連戦へ!

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“守護神”増井浩俊

オリックス 2-3 東北楽天(17回戦)
※オリックス6勝10敗1分け
▽2日 京セラドーム大阪 観衆15,356人

 楽天が2連勝し勝ち越しを決めて迎えた3連戦の最終日は、オリックスがディクソン、楽天は美馬学の先発で始まった。

 先制したのはオリックス。4回、2死満塁の場面からスタメン出場の白崎浩之が「とにかくランナーを返したい」という気持ちで、ライト前へ2点タイムリーを放ち幸先の良いスタートを切る。ディクソンは6回、藤田一也にタイムリーを許し1点差に詰め寄られ、「コンスタントにいいボールが行かず、思うような投球をすることができなかった。毎回のようにランナーを背負ってピンチを招いてしまったけど、なんとか長打を打たれなかった分、最少失点で凌げたと思う」と反省のコメントを残しながらも、6回を122球、4安打、5四球、1失点で何とか投げ切り、この回で降板した。

 オリックスは、この楽天戦で2試合連続でKOされたセットアッパーとして49試合登板してきた“オリの鉄人”吉田一将を登録抹消。代わりに左腕の山田修義が昇格したが、勝利の方程式を根本的に再編せざるを得なくなり、1軍帯同中で、来週からの再昇格を目指し調整中の“オリの神童”山本由伸が戻るまでは、6回と7回を一軍昇格後、好投を続けている“救世主”岩本輝または“投げる闘争心”近藤大亮が務め、8回を先発から後ろに回った“太陽の逸材”山岡泰輔が登板し、最終回に“守護神”増井浩俊に繋ぐという“暫定的”な勝利の方程式を軸に中継ぎ陣を回していくことになる。

 しかし、クローザーの増井はストレートのキレは抜群だが、フォークボールの制球が落ちてきて、先日の埼玉西武ライオンズ戦辺りから四球から自滅する場面が目立ってきた。この日は先頭を簡単に打ち取るも、続くペゲーロにストレートの四球を与えて、代打の岡島豪郎は空振り三振に斬ったが、初球のフォークが大きく弾んでワイルドピッチになり、2死2塁に。ここで好調の田中和基にライトオーバーの同点タイムリー3塁打を打たれ、茂木栄五郎が連続タイムリーを放ち最終回にまさかの逆転を許してしまう。その裏、打線は楽天のクローザー、ハーマンを打てず試合終了。増井は(1勝)3敗目。

 試合後、福良淳一監督は「追加点が取れなかった」と8回に1死2塁のチャンスを逃した打線を悔やんだ。増井に関しては「ウチの抑えだけど打たれることもある」と擁護。暫定の方程式に入り無失点に抑えた岩本と山岡については「安定感があった」と評価した。試合後、スタンドにはうなだれるファンの姿も見られ、一部ファンによる監督批判は高まるばかりだが、借金は今季最多の「7」、最下位の楽天とは1.5ゲーム差になってしまったが、3位のソフトバンクも敗れたことにより、ソフトバンクとのゲーム差は3.0をキープできた。パ・リーグは3位から最下位までの4チームが4.5ゲーム差の中でCS争いを繰り広げていくことになりそうだ。

 3日からは3位ソフトバンクとの3連戦が敵地、福岡ヤフオクドームで行われる。離脱組もファームの試合や練習に顔を出し始めて来ただけに、ここが本当の正念場。最低でも勝ち越して、来週から京セラドーム大阪で開催される人気イベント『Bs夏の陣』6連戦に臨みたいところ。初戦の予告先発はオリックスが西勇輝、ソフトバンクはバンデンハークが発表されている。苦手なバンデンハークを初戦で叩いて、嫌なムードを一掃する試合になることを願うばかりである。

 最後は明るい話を。この日8番センターでスタメン起用されたオリックス吉田雄人が5回、センター前へ高卒5年目にしてプロ入り初ヒットを記録。1軍キャンプにもたびたび参加させていた首脳陣の期待にひとつ応えることができた。1軍に呼ばれるたびに「今度こそヒット打ちたいですね」と話していただけに、もちろんチームが敗れたこととは別の意味で、喜びもひとしおだろう。今後の飛躍に期待したい。

文 / どら増田
写真 / 垪和さえ

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