入団テストを経て入団したソトは、2018年5月6日に横浜スタジアムでデビュー。この年はわずか107試合の出場ながら、ホームラン41本の驚愕の年間70本ペースで本塁打王に輝き、打率も.310の大活躍。翌年もホームラン43本、打点108でセ・リーグ2冠王と、球界を代表するスラッガーとなった。今シーズンは腎盂炎を患うなどの影響もあったが、ホームラン25本はチームトップでセ・リーグ5位と流石の成績を残した。
今年で2年契約が切れることから、ジャイアンツが興味を示すなどの報道もあり去就が注目されていたが、最終的には横浜に残留を決断。ホセ・ロペスとの契約を打ち切り、今季トップバッターとして活躍した梶谷隆幸もFA宣言したことから、攻撃面が不透明な状況だっただけに、チームにとって残留はこの上ない吉報。来季は主にファーストを守ることとなりそうだが、故障者や不調の選手が出た際にセカンドもライトも守れるユーティリティ性も魅力だ。
ソトはまた、「今年は大変な状況ではありましたが、ファンの皆さんは最後までたくさん応援をしていただき、パワーをもらいました。そんな皆さんの前でまた野球ができることに喜びを感じながら、今年果たせなかったリーグ優勝を来年達成できるように、このオフにしっかりとトレーニングを積んできます」とコメント。帰国の際も「『イツモオウエンアリガトウゴザイマス(日本語)』ファンのみなさんも大変なシーズンとなり、開幕当初は球場に足を運ぶことすらできませんでした。それでもファンのみなさんの応援は届いていましたし、球場に来られるようになってからもたくさんの声援を送っていただき本当に感謝しています!」と、常にファンを大切にする姿勢も支持される要因の一つ。
来シーズン以降も勝利の後のベンチ前で「ファンへの感謝」の直立不動や、お立ち台での「チョーーーースゴイ!」が聞けることは、ファンにとっても超嬉しいことである。
文 ・ 写真/ 萩原孝弘