スポーツ
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スポーツ 2011年10月15日 17時59分
フロント改革! 真弓監督『電撃解任』で“元監督候補”が重要ポストに…
勝率5割切れ、もくしはクライマックスシリーズ進出を逃した場合は解任…。とはいえ、ここ1、2週間の関西メディアを見ていると、「辞めろ!」と言わんばかりの論調が続いていた。阪神・真弓明信監督(58)は辛辣なマスコミから離れることができ、ある意味、安堵しているのではないだろうか。 早くも、話題は次期監督が誰になるかに移っている。だが、『チーム再建』のキーマンは木戸克彦ヘッドコーチ(50)だという。 「フロントへ異動することになる」(チーム関係者) 木戸コーチは一時期、次期監督の有力候補とも目されていた。『フロント異動』と言うと、左遷のように聞こえるが、かなり重要なポストを任されるそうだ。 「編成部のトップです。肩書はまだ分かりませんが、事実上のゼネラルマネージャーですよ」(前出・同) 阪神内部では、すでに今季の敗因分析も始まっている。采配は結果論。だが、「補強が甘かった」との声は随所で指摘されたそうだ。1つは獲得した小林宏(33)がセットアッパーとして機能しなかったこと。さらに、小林宏の旧在籍チーム・千葉ロッテが人的補償を求めてくるとは、誰も予想できなかった…。打線低迷、二遊間を守れる内野手が欠落するなど考えられないような事態も続いた。 「阪神では、本部長職やそのセクションの職員が『編成』も兼ねています。戦力補強、チームの戦況を冷静に判断できる人材を専門に置いた方がいいと…」(同) 木戸コーチに白羽の矢が立てられた。今日、GMを置く球団は珍しくなくなった。しかし、日本球界では監督がGM業を兼ねてきた。 阪神も同様である。野村克也、星野仙一両監督の時代は現場の意向がドラフト、トレード、FA補強を左右し、前任の岡田彰布監督もフロントに注文を出していた。80年代の吉田義男監督の時代も多かれ少なかれ、「現場がフロントに指示を与えていた」と聞く。オフの補強に長けていなければ、「監督として成功できない」と言っても過言ではなかったのだ。 この“フロント強化策”は、次期監督の人選も左右しそうである。 スポーツメディアは次期監督として、落合博満、梨田昌孝両氏の“横滑り”、和田豊打撃コーチの昇格、前二軍監督・平田勝男氏、評論家の山田久志氏などの名前を伝えている。落合監督は中日を、梨田監督は日本ハムを退任するが、公式日程が終了するまでは動けない。つまり、この2人のどちらかが本命だとすれば、11月中のコンタクトは難しくなる。まして、両監督ともCS進出を決めており、さらに日本シリーズも戦うことになれば、阪神フロントは「2012年に向け、どんな補強を行うべきか」を新監督と話し合うことができない。チーム再建が具体的に始動するのも12月以降になってしまう…。 ということは、フロント入りする木戸コーチが主導権を握って『戦力補強』を行うとも考えられる。いや、メジャー球団のように「フロント主導でチーム編成の全てを行う」と決まれば、指揮官が誰になるのかは関係ない。もっとも、11月中に再建に着手できない上述の事情から、別の候補者が選出されるとも予想できるが…。木戸コーチをチェックしていれば、阪神の来季も見えてきそうである。 「要するに、真弓監督が契約任期の残っている来季まで持ちこたえてくれたら、次期監督の選出にもそれなりの時間を設けられたんです」(前出・同) ご説、ごもっとも。チーム再建は元監督候補・木戸コーチの双肩に託されている。
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スポーツ 2011年10月15日 08時00分
今オフの主役に浮上! メッツ五十嵐をめぐって日米大争奪戦へ
契約終了にともない、帰還を視野に入れる日本人メジャーリーガーは少なくない。しかし、メジャースカウトが「ちょっと待て!」と残留を呼び掛けている日本人投手が2人いた。1人はドジャース・黒田博樹(36)である。30試合に登板してクオリティ・スタートが「20」もある投手は米国中を見渡しても決して多くない。しかし、2人目の日本人投手はちょっと意外だった。メッツ・五十嵐亮太(32)である。失礼な言い方になったが、終盤戦に見せた投球がホンモノなら、「大争奪戦に発展する」とも予想されている。 今季、マイナー落ちも経験した五十嵐の成績は4勝1敗、防御率4.66。全てに救援で45試合に登板しており、数字上では「並み以下」だが、最後の6試合は無失点に抑えている。五十嵐もマイナーで何かを掴んだのか、「抑えるコツがやっと分かった」と、自信のコメントを日本人メディアに発していた。 「昨季と、メジャーに再登録された今季終盤の投球を比べると、変化球の精度が違うんです。スライダーを新たに習得したのも大きいが、カットボール系のボールも時々投げ、へんかきゅうでもしっかりとストライクが取れるようになりました。今まではフォークボールが落ちなくて、狙い打ちされていたんですが…」 メジャー中継の解説も務めるプロ野球OBが『6試合無失点』の好投をそう評していた。五十嵐の契約は今季終了と同時に終わった。終盤戦の好投は手厳しいニューヨークの地元ファンも素直に認めていたが、今のところ、メッツ首脳陣は再契約の可能性を口にしていない。 「日本球界も五十嵐に二重丸を付けています。今の五十嵐なら、クローザーも務まりそう」(在京球団スコアラー) 小林宏之、久保田智之の両セットアッパーが不振に終わった阪神はいち早く、本格的な調査を始めているという。一部メディアに「(調査をしているとの報道は)否定しません。投手は何人いてもいい」「他の球団も(調査は)やっている」と、球団幹部もコメントを出していた。年間に54セーブ、53ホールドを稼いだ158キロ右腕が今オフの主役に躍り出そうである。 「五十嵐本人はどう考えているのか…。こちらが得た情報ではメッツは再契約する意志はないらしい。メジャー別球団との契約を最優先なのか、それとも、日本球界とも同時に交渉するのか、それによって、こちらも出方が違ってくる」(前出・同) しかし、終盤戦での好投に懐疑的な意見もないわけではない。米メディア陣の1人がこう言う。 「五十嵐の第一希望はメジャー残留だと思われます。マイナー契約で来春のキャンプに参加し、メジャー昇格はその結果を踏まえてということになるでしょう。でも、終盤戦の好投がホンモノなら、メッツが引き止めるはずです。昨年の今頃、メッツはマイナーからスタートした高橋尚成(エンゼルス)の慰留に必死でした。その対応の違いを考えると…。それに、1年を通してちゃんと投げられるのかどうか…」 ドジャース・黒田はシーズン前から日本帰還を公言していた。その言葉が生きているのなら、古巣・広島のユニフォームに再び袖を通すのだろう。黒田の最終年俸は1200万ドル。広島から強奪するのは金銭的にも難しいというのが、他球団の見方だ。それに対し、五十嵐の年俸は175万ドル(契約締結当時・約1億4800万円)。終盤戦の好投がホンモノかどうかを見極めた方が「割安」と判断したのだろう。クローザー不在に泣かされた巨人、楽天、西武、ロッテ。セットアッパー強化を狙う阪神。古巣・ヤクルトも無視できないはずだ。五十嵐が今オフの主役に踊り出るかもしれない。※年俸、及びカタカナ表記は廣済堂出版『メジャーリーグ選手名鑑2011年』を参考にいたしました。
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スポーツ 2011年10月14日 11時45分
米メディアに衝撃発言! レッドソックス岡島が「自分が何をしたいのか分からない」
獲得交渉の前に確認しなければならないことがあるようだ。マイナーに降格していた岡島秀樹(35)がシーズン終了と同時に“フリー”となり、阪神を始めとする日本の球団も調査に乗り出した。レッドソックス傘下・3Aポータケットでの今季の成績は8勝1敗、防御率2.21(34試合登板)。チームの北地区優勝にも貢献しており、「まだやれる!」と、日米双方が評価していた。 「フランコーナ監督やレッドソックス首脳陣は、(今季)端から『今年の岡島はダメだ』と決めてかかった節も見受けられました。昨季も56試合に投げましたが、防御率が4点台まで落ち込みました。不振の原因は2つ。勤続疲労と、太股裏側の故障です」(米国人メディアの1人) しかし、昨季まで『4年連続50試合以上』に登板した貴重な中継ぎ左腕である。マイナーに降格した時点で他メジャー球団スカウトも関心を示していたが、マイナーで今季を終了させてしまった。 前出・米国人メディア陣の1人がこう続ける。 「厳密に言えば、6月の段階でレッドソックスは岡島のメジャー再昇格を検討したんです。でも、本人も自己アピールしなかったというか、投げやりな言動も見受けられました」 岡島と入れ代わるようにして頭角を現した左腕、リッチ・ヒルが故障(当時)。左のリリーバーがいなくなり、岡島の存在が再クローズアップされた。「投げやりな発言」はそのときに出たそうだ。地元メディア『ボストン・グローブ紙』(電子版)も3Aポータケットの遠征先までわざわざ出向き、渦中の岡島を直撃した。しかし、岡島は「(ここで)いい投球をして、他のチームに自分への興味を持ってもらい、トレードしてもらえたら」とコメントしただけ(現地6月2日付)。この言動からして、レッドソックスへの愛着は完全に失っていたようだ。 3Aでの日程終了と同時に“フリー”になった。岡島はすぐにでも日米両球団との交渉に臨むと思われたが、またもや“衝撃的なコメント”を発している。 「自分が来年、何をしたいのか分からない。引退するか、日本に戻るか、またここ(米国)でやるのか、オフになってから考えたい」(プロビデンス・ジャーナル電子版) 引退の二文字を先に口に出したのは、岡島の方である。 日本のスポーツメディアでは、たとえば「投手はいくらいてもいい」なる阪神首脳陣のコメントを掲載し、「獲得に向け、調査に乗り出した」などと伝えていた(9月23日付/各紙)。だが、肝心の岡島はマイナー降格以降、モチベーションが下がったままなのである。この件を在京球団職員の1人にぶつけてみた。 「岡島に興味を示している球団は少なくありません。実は、モチベーションが下がったままだという報告も受けています。日本帰還の意志はもちろんですが、現役を続けるのかどうかも内々に調査しています。後者の調査が先です」 リハビリ中の松坂も球団から酷評を受けた。岡島にすれば、『過去4年の実績』も数カ月間の不振で帳消しにされた対応に「何故!?」の憤りもあったはず。復活、心機一転。レッドソックスを見返してもらいたい…。いずれにせよ、阪神を始めとする日本球団の岡島争奪戦は慎重にならざるを得ないようだ。※メジャー関連のカタカナ表記は廣済堂出版『メジャーリーグ選手名鑑2011年版』を参考にいたしました。
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スポーツ 2011年10月13日 15時30分
横浜・筒香が急成長したのに成績不振の中村ノリが解雇されない怪
横浜ベイスターズは今季途中に入団した中村ノリこと中村紀洋(38)と、来季も契約を結ぶ方針であることを明らかにした。 ノリは昨オフ、楽天を自由契約となり、移籍先を探したが、声を掛ける球団は現れず、自主練習を続けていた。5月下旬に横浜からオファーがあり入団。当初はファーストでのスタメン起用も多かったが、結果が伴わず、後半戦では代打に甘んじていた。今季の成績(10月12日現在)は59試合に出場して、107打数23安打で.215の低打率。本塁打はわずか1本で、14打点という低調なもの。 しかも、シーズン終盤からは、ノリと同じポジションのファーストには、高卒2年目の期待の大砲である筒香嘉智(19)が固定され、わずか33試合で8本塁打(12日現在)と、持ち前の長打力を発揮。チームの将来を考えれば、来季、筒香がファーストのレギュラーとして座ることが確実だ。 筒香の急成長があるだけに、もはや結果が出せなかった大ベテランのノリには不要論が出そうなものだが、球団が出した結論は残留。佐藤常務は「もともと技術はあるし、春のキャンプを経れば、しっかり戻る。若手の手本にもなっている。現場の評価も高いので」と説明。さらには、佐藤常務は残り154本と迫った2000本安打達成へもエールを送った。 予想外のノリ残留の理由は、今季、ファーストのレギュラーとしてプレーしたブレット・ハーパー(30)の去就と、ノリの低年俸にありそうだ。来日2年目のハーパーは、打率.278、9本塁打、39打点の平凡な成績。チームが若手起用に切り替えたため、すでに帰国しており、退団が濃厚といわれている。ハーパーを解雇すれば、来季、ノリを筒香が不調の際のスペアとして活用することも可能で、その利用価値も出てくる。 そして、残留の決め手となったのが、ノリの格とは段違いな若手並みの低年俸だ。今季、500万円(推定)プラス出来高で契約したノリ。この成績では来季、大幅アップは見込めず、年俸面での負担が軽いことも残留の大きな要因となったのであろう。(落合一郎)
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スポーツ 2011年10月13日 11時45分
ベテラン山崎武司の退団は楽天版・大型補強の予兆?
チームの精神的支柱・山崎武司内野手(42)が戦力外通告を受けた。現役生活を続けるため、楽天を退団する…。一部報道によれば、山崎に興味を示す球団がすでに現れたらしいが、見送る側の楽天内部からこんな声も聞かれた。 「山崎サンまで肩を叩かれたのだから、やっぱり…」 何が「やっぱり」なのかと言えば、今オフ、星野仙一監督(64)が『大量解雇』と『大量補強』を強攻するとの噂がシーズン中から絶えなかったのだ。 「阪神時代の最初のオフ、大量24人の選手入れ換えています。就任して最初のシーズンは様子見。その結果を踏まえ、お眼鏡に適わなかった選手は解雇・放出されました。楽天でも同じことを繰り返される、と」(球界関係者の1人) 中日指揮官のころから、星野監督は「トレード好き」で知られていたが、楽天指揮官に着任してからもその前兆は見られた。中日に大敗した5月23日、星野監督は「オマエら、全員クビや! オフにどうなるか覚悟しとけ!」と怒鳴り散らした。選手は驚くしかなかったが、翌日、関川浩一コーチが「監督は愛情がないと怒らない。それを分かってほしい」と、選手に発言の真意を説明し直していた。しかし、「愛情がどうのって言う前に、ああいう発言は…」と首を傾げる選手もいないわけではなかった。 感情の行き違いが、首脳陣と選手間の溝に繋がっていく。現楽天にそういうキナ臭い様相は見られないが、さらに逆上れば、星野監督が渡辺直人の放出を決めた際、全選手が「何故!?」とフロントに噛み付き、一部選手は涙まで流していた。チームの精神的支柱が山崎なら、まとめ役は渡辺だった。「星野監督はチームの内情を把握していない」と、非難する報道陣もいないわけではなかった。 チームの指揮が上がらなかった前半戦、やはり中日時代を知る仁村徹コーチが「渡辺放出の件? フロントに聞くとか泣くなんてプロ意識が低すぎる」と語っていた。このコメントは報道陣との質疑のなかで渡辺の名前が出たから答えたにすぎないが、「プロ意識の低さ」なる言葉は、楽天選手を傷つけたそうだ。星野監督の性格を知る両コーチの言動からして、今オフの大量解雇、大型補強は端から決めていたのではないかとも考えられる。 「山崎退団により、今後、チームをまとめられるのは嶋(基宏)1人になったと言っていい」(前出・同) エース・岩隈久志(30)の海外FA権行使によるメジャー挑戦も規制路線である。 「08年高校生ドラフト1位の寺田龍平も戦力外を通告されました。プロの壁に苦しんでいますが、年齢的に見れば結論を出すのはまだ早い。それに現時点で『解雇』を申し渡された8人が全員、投手というのも気になります」 ライバル球団のスコアラーは星野監督の補強ターゲットは「投手」と読んでいた。12球団合同トライアウトまでの間、第2次、第3次の解雇者も発表される。これは他球団も同じだが、中日、阪神でのトレード、大型補強を思えば、星野監督はビッグネームの獲得を好んできた。大物選手を獲得するとなれば、それ相応の資金も必要となる。「選手総年俸で予定予算を超えたくない」との都合もあるのかもしれない。その影響で球団創設時を支えた選手のプライドが傷つけられたとしたら、星野監督は地元ファンとの間にも溝をつくってしまうだろう。
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スポーツ 2011年10月12日 15時30分
西田隆維のマラソン見聞録 第16話「箱根駅伝予選会」
10月9日、シカゴで開催された『シカゴマラソン』で福士加代子が2時間24分38秒の自己新記録で堂々の3位入賞。マラソン2度目の挑戦で「センスの良さ」を知らしめた。 最近では男子だけでなく女子マラソン界も停滞の一途をたどっており「世界との力」がドンドン開く一方であった。そんな中で「トラックの女王」がマラソンに本格参戦。3年9カ月前に『大阪国際女子マラソン』で初マラソン大惨敗を喫した女王は前回の失敗を糧に再挑戦。見事なタイムで完走した。 結果だけをみると24分台は現・日本女子マラソン界のトップクラスに位置するが、その中の平均タイムと言っていいだろう。特段、称賛される時計ではないが、マラソン2度目の挑戦という事を考えると立派。しかも、前半の5キロラップは16分前半で刻んでおり「アダルトになった福士」を世にアピール出来たと思う。 彼女にとって、16分前半は非常にゆったりとしたペースである事は言わずもがな。トラック5000メートルを15分前半で推移出来る彼女だけに、今後はトラックと同様のラップで攻めていければ、世界の強豪と対等に渡り合える。もはや、日本女子マラソン界で世界のトップ選手と戦えるのは「福士加代子」一人だけだろう。僕は個人的に、かなり期待している。 さて、今週の土曜日(15日)は『箱根駅伝予選会』が立川・昭和記念公園で開催される。ご存じ、立川は僕が今、メーンで活動している場所。正直、箱根に関しては興味を持っていなかったので『箱根駅伝』人気は全く持って理解していなかった。立川の住民には怒られてしまうが、「たかが予選会」でこんなに盛り上がっているものなのか−−というのが率直な感想だ。何しろ立川駅には「祝・箱根駅伝予選会」の横断幕と予選会出場校の幟が展示されている。駅前のメーンストリートには「箱根駅伝予選会」の街路旗が立ち並ぶ。これにはただただビックリするばかりだ。 そして僕も15日は朝から予選会会場の昭和記念公園に入り、大会の模様を『FMたちかわ』の番組内で生リポート。僕がパーソナリティの『週刊西田隆維』も予選会特集となる。その後の番組も予選会に関連した特集が組まれる事から当日は、特別編成のオンパレードとなるのだ。 尚、今年の予選会は関東エリアの大学40校が出場。そのうち上位9校が本戦に出場出来る訳だ。主な有力校は「山梨学院大学」「日本大学」「城西大学」「神奈川大学」「専修大学」「帝京大学」「中央学院大学」「順天堂大学」「法政大学」…といったところか。 驚いた事に本戦常連校が数校、シード落ちし予選会に回った事から今年の本大会(予選会)はハイレベルな競技になる事は間違いないだろう。 実は僕自身、大学時代に「箱根駅伝予選会」というものは大学1年の一度きりしか経験が無い。しかも当時は、立川では無く「大井ふ頭」で開催されていたのを記憶している。結果は覚えていないが、それなりに走れて自分自身としては満足のいく内容であった。事実、そこで僕は「箱根駅伝」の事ではでは無く「よし、これで全日本(大学駅伝)のメンバーに選ばれたな」と思ったという非常に不埒な野郎であった(勿論、「箱根駅伝」も出場したが…)。 それにしてもこの時期は「大学3大駅伝」が開催される駅伝シーズン。一般に「大学3大駅伝」とは「出雲駅伝」「全日本学生駅伝」「箱根駅伝」を指す訳だが、今年は冗談ではなく「3大駅伝」の口火を切る「出雲駅伝」が予選会開催の5日前、11日に開催された。 今年は「出雲」出場校に「予選会」参戦校が無かったからよかった。が、「出雲」と「予選会」は毎年、同時期に実施される事はつとに知られている。 「出雲」は前年の上位3校とその後に開催される「箱根駅伝」の上位10校(箱根のシード校)が翌年の「出雲駅伝」のシード校に選ばれる。 という事は、前年に「出雲駅伝」の上位3位に入賞したものの、「箱根駅伝」では不甲斐なく11位以下になった学校は「出雲駅伝」と「箱根駅伝予選会」の両方を走らなければいけない。今回は無かったが、仮に今年そういう学校があったらどうなっていただろう−−。 強いて言えば「出雲駅伝」は全体的に距離が短いのが特徴。一方の「予選会」は突出したスピードより全体がまとまったタイムで走るのがコツ。要は「出雲」に関してはトラック中心の選手で賄い、「予選会」にはロード、マラソン向きの選手を起用する、という格好となる訳だが、そのような贅沢な選手起用の出来る学校が「予選会」に回る事など、まずあり得ない。母校・駒沢大学が2年前に予選会に回った事があったが、それは例外中の例外だろう。 まあ、それはそれとして正直、学生駅伝に全く興味の無かった僕が、今年からは真面目にチェックをしなければいけなくなった事が一番大きく重いテーマである事は確かだ。<プロフィール>西田隆維【にしだ りゅうい】1977年4月26日生 180センチ 60.5キロ陸上長距離選手として駒澤大→エスビー食品→JALグランドサービスで活躍。駒大時代は4年連続「箱根駅伝」に出場、4年時の00年には9区で区間新を樹立。駒大初優勝に大きく貢献する。01年、別府大分毎日マラソンで優勝、同年開催された『エドモントン世界陸上』日本代表に選出される(結果は9位)。09年2月、現役を引退、俳優に転向する。9月3日スタートのラジオ番組「週刊 西田隆維(りゅうい)」(FMたちかわ)のメーンパーソナリティ。
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スポーツ 2011年10月12日 15時30分
元横浜の4番打者で格闘技に転向した古木克明がプロ野球界復帰に挑戦へ
昨年大みそかの「Dynamite!!」(FEG主催)で華々しいデビュー戦を行った元横浜の4番打者・古木克明(30)が、格闘技を引退し球界復帰を目指していることが明らかになった。 一度、引退して復帰した例はあるが、他のスポーツに転向した末に球界に戻った例はなく、古木の夢がかなえば、まさに奇跡の復活劇となる。 古木は98年のドラフト1位で横浜ベイスターズに入団。03年にはレギュラーを獲得し、22本塁打をマークする長打力を発揮したが、その後低迷。07年オフにオリックス・バファローズにトレードされたが、結果が出せず、09年オフに自由契約となった。合同トライアウトを受けたものの、獲得する球団は現れず引退。同年12月に格闘家転向を決意し、新興団体のSMASHに入団。1年間のトレーニングを経て、昨年大みそかの「Dynamite!!」で、アンディ・オロゴンを相手にデビューした(判定負け)。そして、DEEP4・22後楽園大会で、海老名義隆と対戦し、判定で格闘技初勝利を挙げた。 その後、古木は少年野球の指導者を目指し、野球の練習を再開。野球への情熱が再燃し、格闘技は引退し、球界への復帰を目指しているという。現在は市民球団かずさマジック(前身は新日鉄君津硬式野球部)でトレーニングを積んでいる。 その背景にはK-1、DREAMを主催するFEGの経営難で、格闘技では食えないという側面もあろう。だが、古木の決意は固く、11月24日の合同トライアウトに参加する覚悟もできているという。 2年前、どの球団からもオファーがなかった古木に、2年間ものブランクを経て、声を掛ける球団が果たしてあるのかというと、高いハードルが待っているだろうというしかない。ただ、格闘技を経験したことで、「体のバランスが良くなり、野球にもプラスになっている」と評する関係者もいる。合同トライアウトで結果が出せれば、奇跡の球界復帰が実現する可能性もある。(落合一郎)※関連記事困った時の有名人頼み! 大みそか「Dynamite!!」に元横浜ベイスターズ・古木克明投入!http://npn.co.jp/article/detail/97683273/
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スポーツ 2011年10月12日 11時55分
チェ・ホンマン女子大生暴行で書類送検
自身が経営する居酒屋に来ていた女性を殴ったとして韓国の総合格闘家チェ・ホンマンが書類送検されていたことが発覚した。ソウル・広津(クァンジン)警察署が11日明らかにしたもので、韓国総合ニュースなどのメディアが伝えている。 当局によると、ホンマンは8日午前、ソウル・広津区の居酒屋で、口論から20代の女子大生をげんこつで殴ったとされる。ホンマンは事情聴取に応じ、「客が悪口を言って文句をつけた。悔しくなって頭を1回だけ殴った」と暴行の事実を認めているという。ホンマンは日本でもK-1ファイターとしても人気がある格闘家。最近は日本テレビ系のドラマ『怪物くん』で「フランケン」役でもお茶の間に知られる身長2メートル18センチの大男、暴行が事実だとすると日本での活動も暗礁に乗り上げかねないが…。
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スポーツ 2011年10月12日 11時45分
ベイスターズ買収問題が進まず、尾花監督が事実上の続投
フロントは土俵際まで追い込まれたが、現場はかえって良かったのではないだろうか。横浜ベイスターズの監督人事のことだ。尾花高夫監督(54)が“時間切れ”で続投となるようだ。 「10月7日のオーナー会議で『分岐点』でした…」 在京球団職員がそう言う。同日の臨時オーナー会議後、報道陣に囲まれたのは横浜・笹川博史取締役だった。「球団売却は出たのか?」−−。同取締役も予測していたのだろう。落ち着いた表情で「その話題は出ていないし、私どもから何の発言もない。各オーナーから質問? ありませんでした」と答えた。 過去、プロ野球球団が売却・買収された例はいくつもあるが、「10月中に結論を出す」というのが“慣例”である。『野球協約』によれば、<11月30日までに実行委員会とオーナー会議の承認が必要>とあり、内々の相談を含め、遅くとも10月中にその内容を他球団に伝えておかなければ、11月中に結論を出せないのだ。11月にも球界の公式行事の会合が予定されているが、その席上でいきなり切り出されても、出席者は即答できない。一本企業もそうだと思うが、いったん持ち帰って検討しなければならないからだ。そのため、10月のオーナー会議が「今季内におけるベイスターズ買収・売却問題のタイムリミット」と目されていたのだ。 「今季中のベイスターズの売却・買収が完全消滅したわけではありません。急展開するようなことになれば、臨時招集が掛かるかもしれませんし…。ひょっとしたら、今は相手企業との調整が遅れているだけなのかもしれません」(前出・在京球団職員) 売却・買収の議案が掲出されなかったことで、ベイスターズの監督人事にも結論が出されたようである。3年契約の尾花監督はその任期を全うする。そう見て、まず間違いないだろう。「昨年オフ、ベイスターズ買収に乗り出した某企業が『人事に触るな!』と発言しました。その発言に傲慢な印象を持ったファンも多かったそうですが、買収する側にすれば当たり前のことです。でも、12月に入って監督人事に着手するのは愚策です。12月はドラフトを終え、一部選手にも『解雇通告』を出しており、トレードの交渉をしている最中でもあります。監督が代われば戦略も変わります。年明け早々にはキャンプの練習スケジュール、オープン戦の日程調整も始めなければなりません。12月に入ってからチームビジョンを白紙に戻すことはできないんです」(球界関係者) 球団売却・買収の話が急展開を見せたとしても、尾花監督の人事には着手できないのだ。また、現ベイスターズには新監督を招聘する“余剰金”もないようである。 「ここまで落ち込んだチームを再建できるのは野村克也さんだけ。人気の大魔神・佐々木(主浩)に託すとの声もあるようだが」(前出・関係者) しかし、横浜OBは必ずしもそうは見ていない。「1人の指揮官に3年以上託すべきだ」なる意見も聞かれた。 どんな老獪な指揮官でも新任時はチームを掌握するため、ベテラン選手との距離を縮めたがる。01年、西武で黄金期を築き上げた森祇晶氏を招聘し、03年にはOBの山下大輔氏、05年はTBS系列で解説を務めていた牛島和彦氏を抜擢し、07年からは大矢明彦氏を再登板させた。2010年からは現在の尾花監督だが、3年以上続けて指揮を執った指導者は1人もいない。大矢元監督も3年目の途中で休養した。 ベテラン選手と話をし、友好関係を築こうとするのは決して悪いことではない。だが、ベテランを厚遇すれば、中堅・若手の出場機会が減る。ほぼ2年ごとに指揮官を代え、同時にチームビジョンをゼロから作り直してきたわけだから、「チームが強くないはずがない」というのだ。尾花監督には来季以降も、つまり、「3年以上を託すべき」というのが、OBたちの意見である。 10月4日、育成出身の国吉佑樹投手(20)がプロ初勝利を挙げた。ベイスターズの関係者には失礼な言い方になるが、ネット裏の他球団スコアラーは「ドラフトがヘタクソな横浜がよくぞ見つけてきた!」と称賛していた。この国吉には、実戦経験を積ませていくべきである。 経営陣を含め、横浜に足らないものは左腕投手ではなく、『我慢』ではないだろうか。
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スポーツ 2011年10月10日 15時30分
刺青がこわいメジャーリーガー
MLBのイカつい男達を挙げみよう。そう、刺青メジャーリーガーたちのことである。 いきなりだが、左の首元にデカデカと漢字をあしらった模様を彫っているのが、アリゾナ・ダイアモンドバックスのライアン・ロバーツ。イチローとオールスターで1,2番コンビを組むメジャーきってのスイッチ・ヒッターであるブライアン・ロバーツとは別人だ。 キャリア2割5分程度の選手だが、「せめてテレビカメラから見えないところに彫りなさい」というように運営からも叱られそうな墨のイカつさは、別格のインパクト大。 背中一面に「金さんか」とツッコミを入れたくなるほどの立派な武士と大蛇…いわゆる“和彫り”が荘厳且つカラフルに描かれているのが、2009年NY優勝パレードの際松井秀喜の隣にいたユーティリティー・プレイヤーのエリック・ヒンスキー。 地元紙のインタビューに「祖母が亡くなったのをきっかけに腕に彫ったが、中毒になった」「奥さんからは、『自分の体だから好きにしたらいい』、と理解を得ている」等々のコメントを残している。 超一流も負けてはいないのが、メジャーのすごいところ。昨年のアメリカン・リーグMVP男、テキサス・レンジャーズのジョシュ・ハミルトン外野手は、両腕を長いサポーターで覆ったスタイルがクール。ところがその下にはイカツい刺青が隠れている。 アルコールとコカインでいったんは人生を棒に振りかけた彼がMVPにまで昇り詰めたことは、一躍アメリカ人にとってのヒーローのひとりとなったことを意味する。 番外編としては、なぜかセクシーな金髪美女が野太い腕いっぱいに彫られているのが、元メジャー・リーガーのスコット・スピージオ。地元紙によると、飲酒運転、ひき逃げその他の罪でカージナルスを解雇され、引退している。そんな破天荒な男に似つかわしいスキャンダラスな墨、といえるだろうか…。 なお実際の評判はというと、 「MLBも含め、多くの有力なスポーツ界で、子供の夢、ということに対して、刺青の存在は特に悪影響とまでは考えられていない。いっぽう、ソフトバンクのカブレラ選手は、球団から腕のタトゥーについて、サポーター等でなるべく隠すようチームからの指導を受けていて、もちろん新たに彫ることも禁止の身。Jリーグでも刺青禁止ではないので、日本球界だけが特に、海外と比較しての意識の差があります」(スポーツライター) というところのようである。 すると例えば、日系の96マイルシンカー投手、ブランドン・リーグのような豪快な墨男(彼は全身に彫っている。刺青というよりは、彫り物と呼ぶべきか。)に対しては、素直にテレビの前で皆でわいわい楽しんで観るのが、メジャー流の観戦術か。