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フロント改革! 真弓監督『電撃解任』で“元監督候補”が重要ポストに…

 勝率5割切れ、もくしはクライマックスシリーズ進出を逃した場合は解任…。とはいえ、ここ1、2週間の関西メディアを見ていると、「辞めろ!」と言わんばかりの論調が続いていた。阪神・真弓明信監督(58)は辛辣なマスコミから離れることができ、ある意味、安堵しているのではないだろうか。

 早くも、話題は次期監督が誰になるかに移っている。だが、『チーム再建』のキーマンは木戸克彦ヘッドコーチ(50)だという。
 「フロントへ異動することになる」(チーム関係者)
 木戸コーチは一時期、次期監督の有力候補とも目されていた。『フロント異動』と言うと、左遷のように聞こえるが、かなり重要なポストを任されるそうだ。
 「編成部のトップです。肩書はまだ分かりませんが、事実上のゼネラルマネージャーですよ」(前出・同)

 阪神内部では、すでに今季の敗因分析も始まっている。采配は結果論。だが、「補強が甘かった」との声は随所で指摘されたそうだ。1つは獲得した小林宏(33)がセットアッパーとして機能しなかったこと。さらに、小林宏の旧在籍チーム・千葉ロッテが人的補償を求めてくるとは、誰も予想できなかった…。打線低迷、二遊間を守れる内野手が欠落するなど考えられないような事態も続いた。
 「阪神では、本部長職やそのセクションの職員が『編成』も兼ねています。戦力補強、チームの戦況を冷静に判断できる人材を専門に置いた方がいいと…」(同)
 木戸コーチに白羽の矢が立てられた。今日、GMを置く球団は珍しくなくなった。しかし、日本球界では監督がGM業を兼ねてきた。
 阪神も同様である。野村克也、星野仙一両監督の時代は現場の意向がドラフト、トレード、FA補強を左右し、前任の岡田彰布監督もフロントに注文を出していた。80年代の吉田義男監督の時代も多かれ少なかれ、「現場がフロントに指示を与えていた」と聞く。オフの補強に長けていなければ、「監督として成功できない」と言っても過言ではなかったのだ。
 この“フロント強化策”は、次期監督の人選も左右しそうである。
 スポーツメディアは次期監督として、落合博満、梨田昌孝両氏の“横滑り”、和田豊打撃コーチの昇格、前二軍監督・平田勝男氏、評論家の山田久志氏などの名前を伝えている。落合監督は中日を、梨田監督は日本ハムを退任するが、公式日程が終了するまでは動けない。つまり、この2人のどちらかが本命だとすれば、11月中のコンタクトは難しくなる。まして、両監督ともCS進出を決めており、さらに日本シリーズも戦うことになれば、阪神フロントは「2012年に向け、どんな補強を行うべきか」を新監督と話し合うことができない。チーム再建が具体的に始動するのも12月以降になってしまう…。

 ということは、フロント入りする木戸コーチが主導権を握って『戦力補強』を行うとも考えられる。いや、メジャー球団のように「フロント主導でチーム編成の全てを行う」と決まれば、指揮官が誰になるのかは関係ない。もっとも、11月中に再建に着手できない上述の事情から、別の候補者が選出されるとも予想できるが…。木戸コーチをチェックしていれば、阪神の来季も見えてきそうである。
 「要するに、真弓監督が契約任期の残っている来季まで持ちこたえてくれたら、次期監督の選出にもそれなりの時間を設けられたんです」(前出・同)
 ご説、ごもっとも。チーム再建は元監督候補・木戸コーチの双肩に託されている。

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