▽26日 京セラドーム大阪 観衆 17,346人
オリックスは毎年恒例のファンフェスを26日、京セラドームで開催した。
12時30分に開演すると、京セラドームのグラウンド内外をフルに活用して、サイン会、写真撮影会、ハイタッチ会など、選手がファンと触れ合った。そんな中、先日、腰のヘルニア内視鏡手術を終えたばかりの吉田正尚をはじめ、今季終盤に怪我で離脱した選手も笑顔で参加。元気な姿をファンに見せていた。吉田正は「手術後、すぐに退院できました。内視鏡のスペシャリストと言われている先生に執刀していただいた。まずは体力が落ちているので、体力作りをしていきたい」とコメント。焦らず調整に励む意向を明らかにした。吉田正は来年2月の春季キャンプには参加できる見込みだ。
また、今年のドラフトで上位指名された田嶋大樹(1位)と、鈴木康平(2位)の両投手が早くもファンの前にお披露目。緊張からか固い表情で臨んだトークショーを終えると、田嶋は「ファンの方があたたかかったので、ホッとしました」と安堵の表情。鈴木も「途中から緊張が解けて来て、話しやすかったです」と笑みを浮かべた。鈴木は、読み方では同姓同名になるチームメイト、鈴木昂平との混乱を避ける意味もあり、登録名をK-鈴木にするプランが浮上しているが、「K-鈴木でいきます。Kは康平のKですけど、三振のKでもあるので。アウトは三振で取りたい」と語り、登録名はK-鈴木になることが確実に。
今年のファンフェスの目玉は、選手を出身地別に東西に分けた『Bs WEST vs Bs EASTガチンコバトル』。WEST(東軍)は安達了一が、EAST(西軍)はT-岡田がキャプテンを務めて、トークショー対決、バッティングダーツ対決、そして最後は、リアル野球盤対決で盛り上がり、“口撃”も強かったEASTが勝利。MVPはリアル野球盤でサヨナラヒットを放った中島宏之が受賞。エンディングで挨拶に立った選手会長のT-岡田は「今シーズンは4位という成績に終わりましたが、来シーズンは絶対に優勝という気持ちを持って、選手一丸となって戦っていきますので、応援よろしくお願いします」と来季への意気込みを語り、一旦締めると、選手がグラウンドを一周した後、マウンドに再び集まり、今季限りでユニフォームを脱いで、既に育成コーチとして指導にあたっている川端崇義を胴上げ。川端には熱いファンがかなりいただけに、このサプライズにはスタンドで涙を流すファンも多数いた。川端の後、バッティングピッチャーに転身した角屋龍太、4年間スタジアムMCを務めた平野智一アナウンサーも胴上げ。同じくアシスタントスタジアムMCを務めたタレントの竹村美緒にも選手が労いの言葉をかけるなど、最後は選手たちがファミリー感溢れるフィナーレを演出、4時間半を超える長丁場となったファンフェスの幕を閉じた。
取材・文/どら増田
写真/舩橋諄