スポーツ
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スポーツ 2012年07月01日 11時00分
3000万円がゼロに!? 親方年寄名跡特別功労金買い上げで協会紛糾
内閣府の大幅な公益法人見直しに伴い、税金が安いなど、優遇措置が多いということで相撲協会が目指している公益財団法人への移行申請。当初は6月いっぱいにやる予定だったが、またしても紛糾し、7月以降にズレ込む公算が強くなった。 紛糾のタネは様々あるが、根幹は親方たちが持っている105プラス一代年寄2の計107もある年寄名跡の取り扱いだ。 年寄名跡の入手経路は、養子となって譲渡されたり自己資金で購入したりと、実に多種多彩。はっきりしていることは、年寄名跡が親方たちの何ものにも代えがたい貴重な個人財産ということだ。これが「公益性に反する」ということで公益財団法人の移行にひっかかり、これまでの話し合いで相撲協会が一括管理することで決着している。つまり、これまで高額で取引されてきた虎の子の年寄名跡を相撲協会がすべて引き取って管理し、親方たちが勝手に売買できなくするはずだった。 「問題はその引き取り方法。今年1月に文科省に提出した組織改革の行程表には『特別功労金』という名目で事実上、買い上げることが盛り込まれ、前回までの話し合いで一律3000万円という金額も提示されていました。しかし、6月12日に開かれた公益法人制度改革対策委員会で、この買い上げ方式を全面撤回。功労金なしで引き取ることが決まり、3000万円の支払いを止めにしたのです」(相撲記者) どうしていま頃になってこんなに大きく方向転換したのか。 「理由は2つ。1つは107人に一律3000万円も支払うとなると総額32億円余で、財政が急激に悪化している相撲協会の支出能力を超えるということ。もう1つは、年寄名跡の後継者指名問題。所有者は後継者を指名し、それが妥当かどうか、協会内に新設する資格審査会で検討することになったんですが、指名する見返りに水面下で金銭授受が行われれば、なんのための改革かわからなくなる。その罰則をどうするかなど、19日にも理事会や評議員会が相次いで開かれましたが、まだ煮詰めなければいけないことは多いのです」(担当記者) 大相撲界刷新の先行きはいつまでたっても見えない。
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スポーツ 2012年06月30日 17時59分
“視聴率男”の統一世界王者・井岡一翔 愛着あるWBC王座返上し2階級制覇へ
さる6月20日、WBA世界ミニマム級王者・八重樫東(大橋)との統一戦を制し、日本プロボクシング史上初(男子)の統一王者となったWBC&WBA世界ミニマム級王者・井岡一翔(23=井岡)が、29日付でWBC王座を返上したことを発表した。 これは、統一戦の前に取り決めた「勝者は10日以内に、どちらかの王座を返上しなければならない」とのルールに従ったもの。 あえて、3度防衛した愛着あるWBC王座を手放したのには2つの理由がある。まず、ライトフライ級に階級を上げて、2階級制覇を狙う際に、WBA王座を持っていた方が好都合であるため。井岡陣営ではすでに、WBA世界ライトフライ級王者のローマン・ゴンザレス(ニカラグア)への挑戦を視野に入れている。WBA王座を持っていた方が、転級しても、新たな階級で上位に世界ランク入りする可能性が高く、挑戦もしやすくなる。 もう1つは興行的な問題。井岡陣営は興行権を買い取り、井岡がいずれ返上するWBA世界ミニマム級王座の決定戦に、ジムの同僚であるOPBF(東京太平洋)ライトフライ級王者で、WBA同級2位の宮崎亮(23)を、階級を落として出場させたい意向であるため。井岡陣営が目指すのは井岡のライトフライ級王座挑戦とのダブルタイトル戦で、年内実現をもくろむ。 WBC王座を返上した井岡は「統一王者になった思い入れの深い階級だが通過点。統一王者として返上できるのは幸せなこと」と語り、階級を上げることについては「試合でのパフォーマンスも幅広くなり、自分のパワーを引き出せる」と自信を見せた。統一王者に満足することなく、井岡は新たなステップに挑む。 ところで、20日の井岡vs八重樫戦のTBS系列での視聴率(ビデオリサーチ調べ)は関東地区=18.2%、関西地区=22.3%の好視聴率をマークした。これは、井岡のこれまでの世界戦では過去最高。関東地区においては、その週(18〜24日)の地上波全番組(15分以上の番組)で7位だった。上位の番組は3位が「連続テレビ小説・梅ちゃん先生」(20、22、23日)。後の1、2、4、5、6位は日本列島を台風4号が縦断した19日夜のNHKのニュース番組だった。つまり、井岡の試合中継は同週の民放地上波では、ナンバー1の視聴率だったことが分かった。その週に台風が発生していなければ、もっと上位になっていたと思われる。 ボクシングの実力だけではなく、お茶の間の注目度もうなぎ上りの井岡。今後、ますます目が離せなくなってきた。(落合一郎)
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スポーツ 2012年06月30日 11時00分
名古屋場所目前力士たちの焦り
力士たちはいま、名古屋を前に調整に励んでいる。といっても、夏場所、37歳8カ月という最年長記録で優勝した旭天鵬は悠然たるもの。一時に比べると沈静化したが、いまだにテレビやラジオに引っ張りだこでマイペース調整中だ。 対照的に早くもエンジン全開なのが、夏場所、11日目終了時点で後続に2差もつけながら追いつかれ、優勝決定戦にも進出できなかった稀勢の里や、自己ワーストの10勝5敗に終わった横綱白鵬らの、いわゆる“負け組”。 その中でも、逆転逸Vの稀勢の里の落ち込みようは痛々しいばかりで、マスコミの前で口を開いたのは千秋楽から2週間以上も経ってから。その悔しさもあって、現在は連日、若い者を相手に30番を超える猛稽古に取り組んでいる。 白鵬は相変わらず土俵以外の雑用で大忙し。今月2日には観光大使を務めている北海道の滝川市に飛び、高橋はるみ・北海道知事と対面したり、7日には「個人向け復興国債」のイメージキャラクターとして財務省に安住淳財務相を表敬訪問している。しかし、合間に稽古もしっかり。今年に入って早くも合計10敗するなど、明らかに破壊力が落ちてきているだけに、ダンベルやバーベルを使った筋力トレも開始した。 また、夏場所千秋楽、右足を痛めて突如、休場し、優勝争いに大きな影響を与えた琴欧洲もすでに稽古を再開した。 「その後の検査でじん帯損傷ではなく、骨折だったことが判明しましたが、あまりの反響の大きさに驚き、10日後には稽古場に下りて体を動かし始めました。名古屋場所は絶対出なきゃいけない、と明言しています」(担当記者) 月給ドロボーと言われないためにも、7月8日から始まる名古屋場所では巻き返さなくてはならない。
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スポーツ 2012年06月29日 15時30分
元高校野球監督が傷害容疑で逮捕! 「甲子園大会」への影響は…
夏の甲子園大会の予選が始まろうとしているこの時期に、ショッキングなニュースが飛び込んできた。元高校野球監督が傷害容疑で逮捕された(6月26日)。 逮捕されたのは、広島県山陽高校の元監督・川岡孝弘容疑者(39=アルバイト店員)。「山陽高校、川岡」と聞いて、ピンと来た高校野球ファンも多いのではないだろうか。90年・夏の大会で同校をベスト4に導いた『左腕エース』である。広島中央署によれば、川岡容疑者が同校野球部監督だった4月12日の午後10時半ごろに“事件”は起きたという。川岡容疑者は3年生部員宅を訪ね、室内からライターを発見。3年生部員が『喫煙』を認めたため、平手で十数発殴り、右耳に『急性感音難聴』の大怪我を追わせた。川岡容疑者は「十数発も殴っていない」と一部容疑を否定しているそうだが、事件直後に監督職を辞任(同18日付)。おそらく、学校側も事態を重く受け止めていたのだろう。 「被害に遭った3年生部員の父母から相談があり、学校側もことの真相を知ったようです。監督が夜間にわざわざ下宿先に乗り込んだということは、最初から生活態度を叱るつもりだったんでしょう。高野連は『謹慎1カ月』を監督に伝えましたが、すぐに辞表を提出しています。学校もそれを受理した点から察するに、行き過ぎた指導があったことを認めたと思われます」(地元メディアの1人) 一般論として、警察沙汰になったということは、被害者サイドは川岡容疑者と学校側の対応に誠意が感じられなかったのだろう。もっとも、被害者側にも『喫煙』という非はないわけではないが…。 「同校野球部の今後に大きな影響が出るのは必至です」(前出・同) 被害に遭った3年生部員は自宅ではなく、下宿先から同校に通っていた。野球部寮はない。だが、アパート下宿をし、同校に通う野球部員は他にも何人かいるそうだ。行き過ぎた点があるとはいえ、事件の発端は『下宿部員の生活指導』だ。学区外からの“越境入学者”の在り方が見直されるとの声も聞かれた。 川岡容疑者は同校OBであり、同校の甲子園初出場の「彼ナシでは果たせなかった」と言っていい。「投手・川岡」の名前は広島県大会の準決勝を終えたとき、全国紙でも報じられた。その理由は“彼の戦略”にある。初戦・広陵、2回戦・広島商、3試合目・尾道商、準決勝・広島工。『同年春季大会(広島県)ベスト4の高校』を1人で倒したからだ。 同年の甲子園大会を知るベテラン記者もこう続ける。 「90年の川岡? 覚えていますよ。球種は多い方ではありませんでしたが、攻めのピッチングは『高校生離れ』していました。相手打者の頭部スレスレに投げたり、攻守交代の際、相手ベンチを睨んだり。とにかく、強気のピッチャーでした」 夏の甲子園大会後の新チームでは「エース、4番、主将」。九州国際大学でも通算34勝をマークし、社会人・常石鉄工に進んだ。広島の野球関係者によれば、社会人野球の現役を引退した後は「野球とは関係のない仕事をしていた」という。 「でも、一昨年秋に山陽高校が新しい監督を探しているとの情報が流れ、彼の名前も同時に囁かれていました。正式に同校の監督に就任したのは昨年4月でした」(同) 高校時代のピッチング同様、指導面でも強気に出すぎたようである。 広島県の夏の甲子園大会予選は7月13日に始まる。山陽高校は2週間余での本番突入となる以上、残られた野球部員の精神面での影響も懸念される。いや、“川岡監督”の退任した時点で動揺がなかったといえば、ウソになるだろう。同校を栄光に導いた好左腕は、後輩たちを最悪の状態に落とし込んでしまった…。
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スポーツ 2012年06月28日 15時30分
日本ハム球団 東京ドームでの主催試合で招待券バラまきの実態!
日本ハムの本拠地といえば、札幌ドームというのが、すっかり定着している。03年まで、東京ドームを本拠地にしていたことなど、お忘れの方も、ご存じない方も多いことだろう。 それでも、日本ハムは毎年、かつての本拠地で“古巣・凱旋興行”を開催している。昨季は7月と9月に計5試合を行った。今季はさらに増えて、計8試合を予定。内訳は4月24〜26日にロッテと3連戦、6月26〜28日に楽天と3連戦、9月4〜5日に楽天と2連戦。ただ今、楽天と3連戦の真っ最中だ。 その東京ドームでの主催試合で、日本ハム球団が招待券を大量にバラまいていることが発覚した。確認が取れたのは27日水曜日の試合で、東京ドームがある水道橋のみならず、首都圏のコンビニエンスストアなどに、大量に配布されていたことが明らかになった。 例年、日本ハムは東京ドームでの主催試合の集客に苦労している。その上、26日の楽天戦では1万4995人という今季の主催試合でワーストの観客動員数を記録してしまった。そのため、翌27日の試合では尋常ではない招待券がバラまかれたもよう。それが功を奏したのか、同日は2万7633人の観客を動員した。 27日に観戦したという40代男性(埼玉県在住)は「熱狂的な野球ファンではありませんが、招待券が近所のコンビニに置いてあったので、無料ならと思って行きました。ただ、チケットを買ってまでとなると、巨人戦ならともかく、日本ハム戦では行く気にはなりません」と語る。 どの球団も規模の大小あれ、招待券は配布しており、それ自体に問題はない。ただ、このように無造作に多くの人の目につく場所に置くとなると、球団のイメージも損なわれかねない。招待客で観客席を無理やり埋めても、決して球団にとっては有益なことではないだろう。(落合一郎)
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スポーツ 2012年06月28日 15時30分
プロ野球経験者は高校野球監督になれない?
プロ野球のセカンドキャリア問題が大きく改善されるかもしれない。プロ野球と学生野球の代表者による『学生野球資格に関する協議会』が東京都内で行われた(6月25日)。この協議会の行方が何故、プロ野球選手のセカンドキャリア問題に大きく影響するかと言うと、4月16日の同会合でプロ側が現在設けられている「プロ野球経験者が学生を指導する場合の規定」の緩和を提案。それに対し、学生野球側は「(具体的に)提案されれば、考える余地はある」と回答したのだ。 元プロ野球選手が高校生を指導するには、教員免許の取得と『2年間の実務経験』が必要となっている。それから約2カ月、規定緩和を目指し、プロ側が新たに『研修制度』を提案した。 「学生野球側の反応はむしろ良かったと思います。研修制度が実施されれば、規定はさらに緩和されるはずです」(NPB関係者) NPBは『研修制度』について、文書で提出している。研修の内容は同会合の出席者が報道陣に説明した限りでしか分からないが、学生野球憲章、アマチュア野球の現状、プロアマ交流の歴史などを中心とした講義が行われるという。 09年秋、NPBがフェニックスリーグに参加したプロ野球の若手・中堅選手271人に行った『引退後に関するアンケート』の結果では、『引退後の希望進路』としてもっとも多かったのは、『指導者』だった。なかでも、高校野球指導者がトップで73%、プロ野球監督・コーチが63.8%、大学・社会人指導者が60.4%だった(複数回答可)。大学卒のプロ野球OBが教員免許を取得する場合、再入学して教員免許取得の講義を受け直さなければならない(2年間)。そこに『2年間』の実務経験が必要とされているため、高校野球のグラウンドに立つには最短で4年、高卒選手の場合に大学に進学しなければならないので、入学試験に一発合格できたとしても、「大学4年+実務経験2年」で6年を要する計算だ。 おそらく、NPB側は今回提案された研修制度を導入させることで、『教員免許』を取得しないでも学生野球の指導現場に復帰できるようにしたいのだろう。 この一連の“規定緩和”の話し合いだが、日本学生野球協会とは、高校野球の関係者だけで構成された組織ではない。大学生の大学組織も含まれている。学生野球協会の事務局長はこの日の会合後、こうも答えていた。 「大学側は問題ない。高校側はこれから各都道府県高野連に持ち帰って制度の是非を話し合うので時間が掛かるだろう」 どれくらいの時間を要するのだろうか…。 高野連という組織を平たく説明すれば、『高野連』に都道府県ごとの高野連がぶら下がっている。都道府県の会合で今回の提案が伝えられ、その是非を話し合った結果を踏まえて、全国を統括する『高野連』が最終的な結論を出す。これから、全国各地で夏の甲子園大会予選が始まるわけだから、結論を出すまでにそれなりの時間を要するのではないだろうか。 プロ野球選手会の松原徹事務局長は「いい話し合いができた」と報道陣に答えていたが、学生野球協会側は回答の時期を明確にはしていない。NPB側が早期決着を期待しているとしたら、混乱を招きそうである。(スポーツライター・美山和也)※09年実施の<引退後に関するアンケート>は、『洋泉社新書 プロ野球戦力外通告〜終わらない挑戦編/序章』美山和也著)より引用いたしました。
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スポーツ 2012年06月28日 11時45分
えっ本当!? NHK大相撲中継にAKB48が出演!
NHKの大相撲中継に、AKB48メンバーが出演することが分かった。 登場するのは岩佐美咲(17)で、名古屋場所(7月8日初日=愛知県体育館)に向けて、6月26日、名古屋市内の伊勢ノ海部屋宿舎で、幕内・勢(いきおい)を取材。この模様が、場所中の幕内力士紹介コーナーで放送される予定だ。同コーナーは女性タレントが多数起用されており、AKBからは初出演となる。 岩佐は第4回研究生(7期生)オーディションに合格してAKB入り。10年7月にチームAメンバーに昇格した。同年には「渡り廊下走り隊7」に参加。11年3月には演歌歌手を目指すことを明らかにし、今年2月に「無人駅」で待望のソロデビューを果たした。先のAKB選抜総選挙では33位に入った。 27日付の自身のブログで、岩佐は「昨日は名古屋にいってまいりましたあー。(中略)とある番組の収録で人生初の体験をたくさんさせてもらってきました…! きちょーな体験。めちゃくちゃ楽しかったです。頑張らなきゃって思いました! 情報解禁になったらば、また書きますね。いやあ、やっぱ1人は緊張するね(笑)。1人じゃなくてもするんだけどね(笑)。色々と頑張ったので楽しいオンエアになっていると思いますおん。お楽しみにっ。この番組は、間違いなくアイドル初登場だねっ」と記している。 大相撲は一連の不祥事で、人気離れが加速。NHK大相撲中継の視聴率も苦戦している。先の夏場所千秋楽(5月20日)では、史上稀に見る大混戦となり、旭天鵬が平幕優勝を飾る波乱となったが、それが功を奏し、20.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)の好視聴率を上げる皮肉な結果となった。関東地区で視聴率が20%を超えたのは、09年秋場所千秋楽以来、2年8カ月ぶりのことであった。 だが、これはあくまでも、大混戦が招いたことで、視聴率低迷は深刻だ。大相撲とAKBの異例のコラボで、どれだけ数字が取れるか注目が集まる。(坂本太郎)
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スポーツ 2012年06月26日 15時30分
えーなんで? 斎藤佑樹、中田翔… 日本ハムがファン投票で球宴ジャック
NPB(日本野球機構)は6月25日、「マツダオールスターゲーム2012」のファン投票最終結果を発表した。パ・リーグでは中継ぎ投手、抑え投手、指名打者を含む全12ポジション中、8つのポジションを日本ハム勢が占拠。まさに、同球団の球宴ジャックとなった。 同球団からファン投票で選出されたのは、中継ぎ投手、二塁手、三塁手、遊撃手を除く8選手。選ばれたのは、先発投手=斎藤佑樹(14万6735票)、抑え投手=武田久(27万4221票)、捕手=鶴岡慎也(24万9237票)、一塁手=稲葉篤紀(42万6066票)、外野手=糸井嘉男(33万7375票)、中田翔(29万8368票)、陽岱鋼(26万3602票)、指名打者=ターメル・スレッジ(25万142票)。 あくまでもファン投票である以上、人気先行であっても致し方ないところではある。選出規定も、ファン投票終了時(17日)に、投手なら5試合以上または10投球回以上登板、野手なら10試合以上または20打席以上という、極めて低レベルの基準をクリアしていれば、ファン投票で選出される資格が得られる。 ただし、「オールスターゲーム」である以上、たとえファン投票であっても、一定の成績を残していない選手が出場することには異論も多い。 日本ハムから選出された8選手の中で、斎藤や中田らがオールスター戦に出るにふさわしい成績を残しているのか、はなはだ疑問だ。6月25日現在、斎藤は13試合に登板し、5勝6敗と負け越しており、勝ち星はリーグ9位タイ。防御率は2.80でリーグ14位。他に斎藤以上の成績を残している先発投手は多数いる。 中田は4番を任されていながら、64試合に出場し、8本塁打30打点で、打率は.195と2割にも達していない。この打率は規定打席に到達している両リーグ56人の中で、むろん、断トツの最低だ。 抑え投手で選ばれた武田久は18試合登板で、3勝2敗7セーブ(リーグ5位タイ)で、防御率は4.50と散々な成績。鶴岡やスレッジに至っては、規定打席にも遠く及ばない。 ファン投票で選ばれたからといっても、オールスター戦である以上、出る“資格”が必要だ。出場するにふさわしい結果を出せていない選手は、いっそのこと出場辞退した方が、よほど潔いのではなかろうか。 なお、「オールスターゲーム」は第1戦が7月20日に京セラドーム大阪、第2戦が21日に愛媛・松山市の坊ちゃんスタジアム、第3戦が23日に岩手県営野球場で開催される。(落合一郎)
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スポーツ 2012年06月26日 11時45分
有森裕子がガブリエルさんと離婚
女子マラソンで、バルセロナ五輪の銀メダリスト、アトランタ五輪の銅メダリストである有森裕子が米国人の夫、ガブリエル・ウィルソンさん(46)と昨年7月に離婚していたことが25日、分かった。数年前から生活の拠点が日米に分かれ、別居状態であったという。 98年に結婚した当初、ガブリエルさんの金銭問題、さらに、記者会見で「私はゲイだった」と告白したことも話題となった。
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スポーツ 2012年06月26日 11時45分
福留争奪戦はデキレース? 阪神強奪の切り札はアノ代理人と太いパイプ…
「そうですか!? 知らなかった」 ホワイトソックスが福留孝介外野手(35)に事実上の戦力外通告を伝えた(6月22日球団発表/現地時間)。今後、福留はウエーバーにかけられ、期限内に獲得に乗り出すメジャー球団が現れなかった場合、ホワイトソックス傘下のマイナー球団でプレーするか、自由契約のいずれかを選択しなければならない。だが、今回の戦力外は予想されていたことでもある。福留本人も覚悟は出来ていたらしく、すでに代理人サイドと善後策を話し合っている。 日本の在京球団職員の1人がこう続ける。 「福留が危ないという話は、1カ月近く前から日本国内でも広まっていました。その経緯を簡単に説明すると、ホ軍は外野手に不安要素を抱えていたんです。経験薄の中堅や好不調の激しい選手ばかりで。福留を獲得したのはその不安を補うためだったんですが、不安視されていた面々がそれなりの活躍をし、福留は自動的に『余剰人員』になってしまいました。DL入り(故障者リスト)していますが、本当は休む必要のない軽症でした」 なのに、第一報が飛び込んできたとき、「知らなかった」と“トボけた”要人もいた。阪神・南信男球団社長である。しかし、福留に興味を示す複数の日本球団関係者は、南社長の発言を知らされるなり、「ピンと来た」と言う。やっぱり、阪神が一歩リードしている、と−−。 その理由は簡単だ。福留の代理人はスティーブ・ヒリアート氏だ。ジョー・アーボン氏から『福留担当』を引き継いだのだが、両氏は米マネジメント会社『オクタゴン』の所属だ。『オクタゴン』と言えば、もう説明するまでもないだろう。『オクコダン』のリーダーは、アラン・ニーロ氏。氏はマリナーズ時代の城島健司の代理人であり、阪神入りまでの段取りを整えている。オクタゴンは吉本興業と一部・業務提携しており、阪神とも友好な関係を築いている。すでに阪神は福留に関する調査を終え、この福留の動向に関しては他の日本球団を一歩も二歩もリードしていると見るべきだろう。 米国人ライターが福留の今後を予想する。 「福留は『試合に出ること』に飢えていると思われます。外野のレギュラー争いから弾かれ、今季は僅か24試合にしか出ていません。マツイ(松井秀喜)のような復活劇は期待できないでしょう。福留は前半戦に爆発し、後半戦は成績を落とすタイプです。メジャーのトレードは7月末の期限日が近づくにつれて活発になっていくものですが、外野手や左の代打、指名打者タイプを必要としているチームは見当たりません」 試合に出ることにこだわるならば、日本球界に帰還するのが最善といえるだろう。 「古巣の中日が放っておくとは思えません。高木体制になって、有力OBを呼び戻すようになりましたし、オフは山崎武司と自主トレを行っています」(球界関係者) 選手層の薄い横浜DeNAも、争奪戦に加わってくるだろう。中日時代の恩師・星野仙一監督のいる東北楽天だが、球団は身の丈経営の方針を一貫しており、今回の獲得は見送るとの見方が支配的だ。“大穴”は新球場特需の資金を使っていない広島。リーグワーストのチーム打率2割2分7厘の起爆剤としてはもちろんだが、「野村(謙二郎)監督を見殺しには出来ない」との声もフロント内に強くある。選手層の厚い巨人、ソフトバンクは静観しているため、中日がどう巻き返してくるかがポイントになりそうだ。 「阪神は株主総会で(阪急阪神ホールディングス/6月14日)、『若手育成』の必要性を株主から意見されています。金本(知憲)に代わる大砲タイプの4番を欲しているのは間違いありませんが、福留獲得の是非に関するファンの反応を見極めるため、球団幹部が慎重な言い方をしているのでしょう」(前出・同) ドラフトで指名した選手がチームの主軸に育つのがプロ野球チームの理想形だ。しかし、途中加入した選手が活躍すれば、ファンも納得するだろう。オクタゴンとの太いパイプを持つ阪神の出方が注目される。