スポーツ
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スポーツ 2012年06月16日 17時59分
DeNA中村ノリが来季も残留へ! 2000本安打達成へ球団が後押し
まだ6月だというのに、DeNAの大ベテラン、中村ノリこと中村紀洋内野手(38)が来季も同球団に残留することが濃厚となった。池田純球団社長が明らかにしたもので、同社長は「素晴らしい活躍をしてくれている。あれだけの選手だし、少しでも長くプレーしてほしい」とコメントした。 ノリは10年オフ、楽天を自由契約になったが、引き取り先はなく、シーズン途中の昨年5月23日、横浜に入団。昨季は主に代打での起用が多く、わずか62試合の出場。打率.209、1本塁打、14打点と期待を裏切った。 クビになってもおかしくない成績だったが、主に一塁でスタメンを張ったブレット・ハーパー内野手が解雇され、500万円プラス出来高(推定)の低年俸も要因となり、格安の1500万円(推定)で契約を更新した。 今季、ノリの本職である三塁手の村田修一内野手がFAで巨人に移籍。後継者として目された筒香嘉智内野手が故障で出遅れたため、ノリは三塁手として開幕スタメンを迎えた。レギュラーでの起用に気を良くしたノリは、持ち前の勝負強さを発揮。筒香が復帰してからは、一塁に回ってスタメン出場が続いている。 ここまで(6月15日現在)、ノリは54試合に出場。打率.278でセ・リーグ打撃成績9位(荒波翔外野手に次ぎチーム2位)。本塁打5(アレックス・ラミレス外野手、筒香と並んでチームトップタイ)、打点は26(ラミレスに次ぎチーム2位)の成績を残している。特筆すべきはチャンスでの強さで、得点圏打率は.409と跳ね上がり、2位の長野久義外野手(巨人)の.386に2分以上も引き離して堂々のリーグトップ。昨季、4番を打った村田が極めて低い得点圏打率だったことを思えば、ノリの勝負強さは際立っている。 その人気も根強く、オールスター戦ファン投票の一塁手部門では、中間発表(15日現在)で、9万3451票を獲得。2位の山崎武司内野手(中日)から3万票以上離して独走中で、ファンの高い支持も得ている。 現在、通算安打は1899本(国内のみ)で2000本まで、あと101本。一時は絶望的だった名球会入りも見えてきた。本塁打は384本で、区切りの400本まで、あと16本。今のペースでいけば、2000本安打も400本塁打も、来季前半には達成できそうだ。 ただ、その大記録も、プレーする球団がなければ達成できないが、交流戦終了を待たずに、球団は来季で40歳になるノリを残留させる方針を固めた。池田社長は「球団初の2000本安打になるし、DeNAで達成してほしい」と、大記録達成を後押しする。 かつては、5億円プレーヤーにまで上り詰めたノリ。年俸は全盛時の約30分の1まで落ちたが、その闘志は衰えない。(落合一郎)
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スポーツ 2012年06月16日 17時59分
元西武、横浜の“ローズ・キラー”土肥義弘が“ナックル姫”とチームメイトに! 独立リーグのマウイ・イカイカに入団
西武、横浜(現DeNA)に在籍し、かつは“ローズ・キラー”として活躍した土肥義弘投手(35)が、米独立リーグ、ノース・アメリカン・リーグに所属するマウイ・イカイカ(ハワイ)と投手兼任コーチとして契約したことが明らかになった。同チームには、今月、“ナックル姫”こと吉田えり投手(20)が復帰しており、晴れてチームメイトとなる。 土肥は97年ドラフト4位で西武に入団。99年に頭角を現し、左の中継ぎとしてフル回転。当時、近鉄に在籍したホームランバッターのタフィ・ローズに滅法強いことから、“ローズ・キラー”として名を馳せた。 00年に55試合、01年に39試合、02年に50試合、03年に40試合登板したが、04年シーズン途中に横浜に移籍。チーム事情から先発に転向し5勝をマーク。05年には先発で初の2ケタ勝利(10勝11敗)を挙げた。 しかし、08年オフに戦力外となり、古巣・西武に復帰。中継ぎに戻ったが、09、10年はふるわず。10年オフに海外FA権を行使して、米メジャー挑戦を表明。合同トライアウトに参加したものの、獲得球団は現れず。11年6月、米独立リーグのアトランティック・リーグに所属するランカスター・バーンストマーズと契約合意したが、就労ビザを取得できず、公式戦登板はなかった。 今年1月、ボルチモア・オリオールズとマイナー契約を結び、傘下3Aノーフォークに在籍したが、3月31日に高年齢を理由に解雇されていた。 独立リーグとはいえ、実績を残せば、もっと上の舞台でのチャンスも生まれる。コーチ兼任とあって、チームメイトの吉田にとっては、プロの極意を学ぶいい機会。土肥にはもうひと花咲かせてほしいものだ。(落合一郎)
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スポーツ 2012年06月15日 15時30分
不振の松井秀喜にチャンス到来! ライバル選手が故障者リスト入り
5月29日(日本時間30日)にメジャーに昇格し、レイズに合流した松井秀喜外野手(38)。メジャー復帰戦でいきなり本塁打を放ち、3戦で2本塁打をマークして、長打力をアピールした松井だったが、その後、バットは湿りがち。 6月5日(同6日)のヤンキース戦まで、24打数3安打4打点2本塁打、打率.125と不振で、翌日の試合からスタメンを外れ、出場機会がない試合も増えてしまった。ナ・リーグ主催試合では指名打者が使えず、故障者リスト(DL)入りしていた左翼手のデズモンド・ジェニングズが5日に復帰したことで、出番も減った松井は出場機会を増やすべく、一塁手の練習にも取り組んだ。 その松井は14日(同15日)のメッツ戦(トロピカーナフィールド)では、4番指名打者でスタメン出場。4打数2安打1四球と、今季初のマルチ安打を記録した。これで、通算成績は35打数7安打5打点2本塁打で、打率はようやく2割台(2割ジャスト)にのせた。 そんな松井に“朗報”が転がり込んできた。指名打者を務めるライバルのルーク・スコット外野手が腰痛のため、15日間の故障者リスト入りしたのだ。9日(同10日)にさかのぼって登録される。スコットは8日(同9日)のマーリンズ戦で腰を痛めたといい、12日(同13日)からのメッツ3連戦では松井が代わりに指名打者に入った。今季のスコットは51試合に出場、打率は.220と低いが、9本塁打、チームトップの35打点を挙げていた。 チームにとっては痛いスコットの故障者リスト入りだが、そのライバルである松井にとっては、“おいしい状況”であることに変わりはない。これで、当面、指名打者が使える試合では、スタメン出場を確保できるものとみられる。ここで、好成績を残せば、スコットが戻ってきても、松井がスタメンに居座り続ける可能性も十分。松井にとっては、絶好のチャンスが到来したといえる。(落合一郎)
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スポーツ 2012年06月14日 11時00分
“待った”がかかった香川のW杯最終予選「6月2試合」フル出場
6月3日のW杯アジア最終予選・オマーン戦で快勝したザックジャパンだが、舞台裏では香川真司(23)のフル出場を巡って大きく揺れていた。 マスコミ報道では本田圭佑の先制ボレーシュートばかりが脚光を浴びたオマーン戦だったが、各国のスカウティング陣を唸らせたのはドルトムントをブンデスリーガ連覇に導いた香川の隠れた存在感だった。 「オマーン戦は1トップに前田が入り、トップ下に本田、左に香川、右の岡崎という布陣。これを機能させたのは司令塔の本田ではなく、長友、香川、岡崎3選手の運動量の多さとスタミナです。彼らが欧州の強豪クラブで通用していることを見事に証明した試合でした。中でもオマーンのルグエン監督が唯一名指しで警戒していたこともあり、香川はDF陣を引きつけるオトリに徹していた。これはゴール以上に価値がある」(日本協会関係者) ザックジャパンを取材するスポーツ紙記者が続ける。 「本人はもとより、協会首脳も香川のアクシデントをなにより警戒している。すでにマンチェスター・ユナイテッド(マンU)入りが秒読みになっているものの、正式契約は6月に行われる3試合後。もし、3日からの10日間決戦で香川の身にアクシデントが発生すると、とんでもない高額の補償問題が発生したのです」 協会関係者によれば、香川のフル出場に難色を示しているのは保有権を持つドルトムントだったという。 マンUとドルトムントのクラブ間では移籍金1500万ユーロ(約14億8000万円)をベースに、成績に応じて最大2200万ユーロ(約22億円)まで上昇するオプション契約で合意に達していたという。 「香川の代理人は、日本協会関係者とも6月の3番勝負で香川が負傷した場合の補償問題を協議していた。ドルトムントは日本代表での香川の起用に無理があってケガさせた場合、(マンUとの移籍金に相当する)20億円訴訟を起こす構えを見せていたのです。日本サッカー協会の年間予算は約150億円。そのうち日本代表関連の支出は約20億円程度ですから、協会だけではとても支払えない」(スポーツ紙デスク) W杯出場の障害は多い。
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スポーツ 2012年06月12日 15時30分
佐々木健介&北斗晶夫妻の愛弟子・中嶋勝彦が元ミニスカポリスの飯作あゆりさんと婚約!
DIAMOND RING(以下、DR)所属プロレスラーの佐々木健介、“鬼嫁”としてタレント活動も行う北斗晶(健介オフィス社長)夫妻の一番弟子で若手有望株のプロレスラー・中嶋勝彦(24)が、6月11日、都内で会見し、00年シドニー五輪日本代表候補にもなった10代目ミニスカポリスの飯作(いいさく)あゆりさん(30)と婚約したことを発表した。今夏にも挙式する予定。 2人は昨年11月、佐々木夫妻が同席した食事会で出会い、12月には交際に発展。今年3月11日、自身の24回目の誕生日に中嶋が「結婚してください」とプロポーズ。飯作さんは「ついて行きます」と応じたという。 「この人と一緒に生きたいと思った」と中嶋が話せば、父親代わりの佐々木は「オヤジとしては、すごくうれしい」と語り、母親代わりの北斗は「長男に嫁が来たような感じで、すごくうれしい。(プロレス界で)こんな金星をつかんだのは佐々木健介と中嶋勝彦くらいじゃないか」と笑み。飯作さんは「少しでも鬼嫁になれるよう努力したいと思います」とコメントした。 中嶋は02年12月、弱冠14歳で長州力率いるWJプロレスに入門。03年9月、同団体が主催した格闘技興行「X-1」でプロデビュー。04年1月にプロレスデビューを果たした。しかし、WJプロレスは経営難となり退団。同年3月、16歳の時に同団体に所属していた佐々木の元に弟子入り。佐々木の自宅に住み込みでプロレス修行に励み、佐々木&北斗夫妻が親代わりとなった。 その後、佐々木は新団体・健介オフィス(現DR)を旗揚げ。中嶋は同団体の若頭として活躍。世界ジュニアヘビー級、GHCジュニアヘビー級、WWA世界ジュニアライトヘビー級王座を奪取。師匠・佐々木とのタッグでアジアタッグ、東北タッグ王座も腰に巻いた。間違いなく、将来のプロレス界を担う逸材だ。 かたや、飯作さんは幼少期から新体操を始め、14歳で四大陸選手権日本代表に選ばれた。文京女子短大在学中にはシドニー五輪日本代表候補にまでなったスポーツウーマン。短大卒業後は競技を引退し、芸能界入り。10代目ミニスカポリスも務めたが、今年3月、結婚に備えるために芸能界を引退。現在はDRのグッズ売店を手伝っている。 7歳年上の良き伴侶を得た中嶋。これまで以上に精進して、プロレス界の頂点に上り詰めてほしいものだ。(落合一郎)
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スポーツ 2012年06月11日 15時30分
国民もソッポ向いた? 男子バレー、ロンドン五輪出場逃す醜態
3大会連続で五輪出場を決めた女子に続き、2大会連続の五輪出場を目指した男子バレーの夢はもろくも崩れ去った。 「2012ロンドン五輪バレーボール世界最終予選兼アジア予選〜男子大会」最終日(6月10日)を迎えた時点で、1位確定のセルビアの五輪出場が決まり、日本も他力本願ながら、いちるの望みを残していた。 しかし、日本より先に試合をした豪州が中国に3-0で完勝。勝ち点を15として、アジア最上位の2位が確定。この時点で日本の五輪出場の可能性が消滅した。 イランとの最終戦が消化試合となった日本は、覇気がなく、0-3でイランに完敗。最終順位はセルビア(勝ち点21)、豪州(勝ち点15)、イラン(勝ち点14)に次ぐ4位(勝ち点11)で終わった。結果的に、下位の中国に1-3で完敗、韓国には勝ったものの3-2とフルセットにもつれて、勝ち点3が取れなかったことが尾を引いた。 植田辰哉監督は「試合前に(予選敗退が)決まっていたので、ゲームの入り方が難しかった。モチベーションの問題がチームとして出てしまったと思います」と選手をかばった。だが、条件はイランも同じ。勝っていれば、イランを抜いて3位に浮上するところだったが、ホームでの大会でありながら、日本は精神面での弱さを露呈した。 イランとの最終戦はフジテレビ系列で生中継(午後7時9分〜9時9分)されたが、視聴率(ビデリサーチ調べ、関東地区)は12.8%にとどまった。バレー中継を見た視聴者のどれほどが、五輪出場の可能性が消えたことを理解していたかは分からない。だが、五輪出場が懸かった女子バレー最終戦は、23.3%(5月27日=フジテレビ系列)の高視聴率を得ており、男子バレーの最終戦は10%以上も、それより低く、完全に国民からソッポを向けられた格好。 国民の期待に応えられなかった日本男子バレーは、植田監督が辞任を示唆。後任には中垣内祐一氏が最有力候補として、リストアップされているもよう。(落合一郎)
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スポーツ 2012年06月11日 15時30分
“優良外国人”阪神マートンの思わぬ暴言が波紋呼ぶ
“優良外国人”として知られる阪神マット・マートン外野手(30)の思わぬ暴言が、チームに波紋を呼んだ。 問題となったのは、6月9日の阪神対オリックス戦(甲子園球場)。オリックスが1-0でリードの4回表2死二塁。阪神は二塁走者の帰還を許さないため、外野は極端な前進守備を取っていた。打者・斎藤俊雄捕手の打球は、マートンが守る右翼前への安打となった。普通に処理していれば、本塁で刺せた場面だった。ところが、マートンは緩慢な守備と悪送球で二塁走者の生還を許してしまったのだ。この追加点が響いて、試合は6-1でオリックスが快勝。 試合後、報道陣に4回の守備について聞かれたマートンは「能見(篤史=投手)さんが嫌いだから、二塁走者を還した」と取れる暴言を吐いたのだ。その後、「ボール(を捕球する)まで遅かったから、送球が遅れてしまった。自分のミス。しっかりライン上に投げてアウトにできたと思う」(マートン)とフォローしたが、後の祭り。マートンのらしくない問題発言は、チーム内にも動揺を与えてしまった。 翌10日のソフトバンク戦(甲子園球場)の試合前に、球団は国際スカウト担当の三宅徹部長を通じ、マートンに「誤解を招くような発言は慎むようにと注意した」ことを明らかにした。本人から謝罪があったため、「球団としてはこれ以上何もない」(南信男球団社長)と処分は科さない方針を示した。 しかし、打率2割3分台と打撃不振もあって、問題発言を看過できなかった和田豊監督は、この日、4月4日の今季初出場以来、初めてマートンをスタメンから外した。代打出場に甘んじたマートンは三塁ゴロに終わり、試合後には「ごめんなさい。今日はないですね」と何も語らず。 マートンショックのチームはソフトバンクに1-2で敗れ、重いムードを払しょくできなかった。これで、阪神は今季ワーストタイの借金3。チーム状態が悪い時に飛び出したマートン暴言の波紋を、しばらく引きずることになりそうだ。(落合一郎)
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スポーツ 2012年06月09日 17時59分
最下位転落のオリックス岡田監督 古巣・阪神の遅延行為に怒り心頭!
オリックス岡田彰布監督(54)が、古巣・阪神の遅延行為にブチ切れた! 6月8日、プロ野球交流戦での阪神対オリックス戦(甲子園球場)は、なんとも後味の悪い試合となってしまった。この一戦、激しい雨でグラウンド整備のため4度、計14分間の中断を余儀なくされた。 岡田監督が問題としたのは、5回表、1-0でリードしていたオリックスの攻撃が始まる際のこと。審判4人が定位置につき、打者・後藤光尊内野手、次打者・野中信吾外野手が次打者席で待機していたが、守備側の阪神ナインがベンチから出てこなかったのだ。球審の催促で阪神ナインは、ようやくグラウンドに出始めた。 試合が成立する5回を迎え、雨足は激しくなっていた。いつ、審判が中断を申し出てもおかしくない状況。このままの得点経過で5回を終わり、中断→コールドとなれば、オリックスが勝利となる。試合成立直前のノーゲーム狙いとも思える阪神の遅延行為に、岡田監督は激怒したのだ。 「(丹波球審が)出ろ、言うたのに(阪神が)出えへんかった。連盟に言うよ。遅延行為よ。初めて見たよ。ルール上は放棄試合よ。負けたから言うてるんちゃうよ。丹波に確認したけど、『(阪神側に)出ろ』と言ったと。あんな光景は初めて見た」(岡田監督)と怒り心頭。 公認野球規則では「一方のチームが試合を長引かせ、または短くするために、明らかに策を用いた場合、フォーフィッテッドゲーム(没収試合)として相手チームに勝ちが与えられる」とのルールがある。しかし、岡田監督が球審に提訴する意向を伝えたのは9回表、北川博敏内野手を代打に送る際のこと。提訴は対象行為後のプレー再開までに、その旨を審判に伝えなければならず、この場合、提訴は認められない。だが、球団幹部は「どういう形がいいのか相談して対処する」と、何らかの形で抗議はする方針だ。 試合は7回裏、金本知憲外野手の3ラン本塁打が出て、阪神が3-1で逆転勝ち。5位西武が勝ったため、オリックスはパ・リーグ最下位に転落した。 岡田監督は「5回表よ。お客さんもみんな見てるよ。あれで流れが変わった。雨が降って、こういう試合展開やからな。あの回から腹が立っていたよ」と、怒りは収まらず。まさに、踏んだり蹴ったりの1日となった。(落合一郎)
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スポーツ 2012年06月09日 17時59分
亀田興毅、選手生命の危機! 負傷の両拳回復のメド立たず
ボクシングWBA世界バンタム級王者、亀田興毅(25=亀田)が選手生命の危機に直面した。 WBAは6月8日(日本時間)、最新のランキングを発表し、正規王者の興毅を「休養王者」に認定したことが明らかになった。 興毅は4月4日、神奈川・横浜アリーナでのノルディー・マナカネ(インドネシア)とのV4戦で、判定勝ちを収めたものの、両拳を負傷。左第3中指骨骨折に加え、もともと痛めていた右手も悪化させた(右第2中指骨骨折)。WBAに提出された診断書によると、最低4カ月は練習ができない状態だという。 当初、興毅は8月に同級暫定王者、ウーゴ・ルイス(メキシコ)との指名試合を行う計画だったが、これは白紙となった。 WBAでは昨年11月、目の故障のため、防衛戦が当面行えないスーパーフライ級王者の清水智信(金子)を休養王者とし、暫定王者のテーパリット・ゴーキャットジム(タイ)を正規王者に格上げした前例がある。清水は負傷が癒えた後、4・4横浜でテーパリットとの統一戦に臨んだが、敗れて王座から陥落した。今回の亀田のケースでも、WBAは同様の措置を取る可能性が高い。 興毅は両拳の負傷が癒えても、年内の復帰は難しい状態。復帰後は長期間のブランクを抱えながら、統一戦に挑まなければならず、王座を死守するのは至難のワザだ。 ここで、大きな不安な点がある。興毅の拳の負傷は今に始まったわけではなく、これまでも度々痛めてきた古傷。ボクサーにとっては、避けては通れない負傷箇所でもある。復帰をしても、再発の危険を抱えたまま。再度、痛めれば、選手生命にも影響しかねない。(落合一郎)
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スポーツ 2012年06月08日 15時30分
ブルワーズ青木、レギュラー見えた! サヨナラ本塁打で打率3割到達
“日本の安打製造機”ブルワーズ・青木宣親外野手(30)が、いよいよ本領を発揮し始めた。 6月7日(日本時間8日)、ミラーパーク(ウィスコンシン州ミルウォーキー)でのカブス戦に1番右翼でスタメン出場した青木は、第2打席に2号ソロ本塁打(1号はランニングホームラン)、第4打席に二塁内野安打を放った。そして、3-3で迎えた延長10回裏の第5打席、右翼席にこの日2本目の3号サヨナラ本塁打(ソロ)を叩き込んで、チームの勝利を呼び込んだ。 6月に入って、やや調子を落としていた青木だが、前日の試合に続き、2試合連続の3安打猛打賞をマーク。これで、通算119打数36安打9打点。落としていた打率も.303と、3割台に乗せた。 青木は「まさか2本打てるとは思わなかった。ランニングホームランしか打ってなかったわけだから。日本の反応はどうですかね? サヨナラホームランなんてないことなんで、大きく扱ってくれたらなと思います」と、興奮気味に語った。 大仕事をやってのけた青木に対して、ロン・レネキー監督は「正右翼手の(コーリー)ハートを一塁に固定すると決めれば、レギュラーにかなり近づくだろう」と話した。さらに、中堅手争いについても、「(ナイジャー)モーガン、(カルロス)ゴメスと比較しても、青木は好調だ。できるだけ出番を増やしたい」と、スタメン確約こそなかったが、出場機会を増やす意向を示した。 ここまで、青木の道のりは平坦なものではなかった。ポスティングシステム(入札制度)でブルワーズが落札したものの、青木は事実上のテストを課されて入団。開幕当初はベンチウォーマーが続いた。それでも、腐らなかった青木は5月に入って、スタメン機会が増えると、着実に結果を残してきた。今後の成績次第でレギュラー確保も見えてくる。 決して、大きな期待をもたれて、ブルワーズに入団したとはいえない青木。日本では首位打者(3度)、最多安打(2度)、最高出塁率(2度)を獲得している超一流打者。プライドを捨て、メジャーで一から取り組んだ男の逆襲が始まった。(落合一郎)