土肥は97年ドラフト4位で西武に入団。99年に頭角を現し、左の中継ぎとしてフル回転。当時、近鉄に在籍したホームランバッターのタフィ・ローズに滅法強いことから、“ローズ・キラー”として名を馳せた。
00年に55試合、01年に39試合、02年に50試合、03年に40試合登板したが、04年シーズン途中に横浜に移籍。チーム事情から先発に転向し5勝をマーク。05年には先発で初の2ケタ勝利(10勝11敗)を挙げた。
しかし、08年オフに戦力外となり、古巣・西武に復帰。中継ぎに戻ったが、09、10年はふるわず。10年オフに海外FA権を行使して、米メジャー挑戦を表明。合同トライアウトに参加したものの、獲得球団は現れず。11年6月、米独立リーグのアトランティック・リーグに所属するランカスター・バーンストマーズと契約合意したが、就労ビザを取得できず、公式戦登板はなかった。
今年1月、ボルチモア・オリオールズとマイナー契約を結び、傘下3Aノーフォークに在籍したが、3月31日に高年齢を理由に解雇されていた。
独立リーグとはいえ、実績を残せば、もっと上の舞台でのチャンスも生まれる。コーチ兼任とあって、チームメイトの吉田にとっては、プロの極意を学ぶいい機会。土肥にはもうひと花咲かせてほしいものだ。
(落合一郎)