search
とじる
トップ > スポーツ > DeNA中村ノリが来季も残留へ! 2000本安打達成へ球団が後押し

DeNA中村ノリが来季も残留へ! 2000本安打達成へ球団が後押し

 まだ6月だというのに、DeNAの大ベテラン、中村ノリこと中村紀洋内野手(38)が来季も同球団に残留することが濃厚となった。池田純球団社長が明らかにしたもので、同社長は「素晴らしい活躍をしてくれている。あれだけの選手だし、少しでも長くプレーしてほしい」とコメントした。

 ノリは10年オフ、楽天を自由契約になったが、引き取り先はなく、シーズン途中の昨年5月23日、横浜に入団。昨季は主に代打での起用が多く、わずか62試合の出場。打率.209、1本塁打、14打点と期待を裏切った。

 クビになってもおかしくない成績だったが、主に一塁でスタメンを張ったブレット・ハーパー内野手が解雇され、500万円プラス出来高(推定)の低年俸も要因となり、格安の1500万円(推定)で契約を更新した。

 今季、ノリの本職である三塁手の村田修一内野手がFAで巨人に移籍。後継者として目された筒香嘉智内野手が故障で出遅れたため、ノリは三塁手として開幕スタメンを迎えた。レギュラーでの起用に気を良くしたノリは、持ち前の勝負強さを発揮。筒香が復帰してからは、一塁に回ってスタメン出場が続いている。

 ここまで(6月15日現在)、ノリは54試合に出場。打率.278でセ・リーグ打撃成績9位(荒波翔外野手に次ぎチーム2位)。本塁打5(アレックス・ラミレス外野手、筒香と並んでチームトップタイ)、打点は26(ラミレスに次ぎチーム2位)の成績を残している。特筆すべきはチャンスでの強さで、得点圏打率は.409と跳ね上がり、2位の長野久義外野手(巨人)の.386に2分以上も引き離して堂々のリーグトップ。昨季、4番を打った村田が極めて低い得点圏打率だったことを思えば、ノリの勝負強さは際立っている。

 その人気も根強く、オールスター戦ファン投票の一塁手部門では、中間発表(15日現在)で、9万3451票を獲得。2位の山崎武司内野手(中日)から3万票以上離して独走中で、ファンの高い支持も得ている。

 現在、通算安打は1899本(国内のみ)で2000本まで、あと101本。一時は絶望的だった名球会入りも見えてきた。本塁打は384本で、区切りの400本まで、あと16本。今のペースでいけば、2000本安打も400本塁打も、来季前半には達成できそうだ。

 ただ、その大記録も、プレーする球団がなければ達成できないが、交流戦終了を待たずに、球団は来季で40歳になるノリを残留させる方針を固めた。池田社長は「球団初の2000本安打になるし、DeNAで達成してほしい」と、大記録達成を後押しする。

 かつては、5億円プレーヤーにまで上り詰めたノリ。年俸は全盛時の約30分の1まで落ちたが、その闘志は衰えない。
(落合一郎)

関連記事


スポーツ→

 

特集

関連ニュース

ピックアップ

新着ニュース→

もっと見る→

スポーツ→

もっと見る→

注目タグ