スポーツ
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スポーツ 2012年08月09日 16時30分
PRO-KARATEDO「達人II」 素手とグローブでの闘いの違いを見せた!
8月5日(日)旭区民センターで開催された素手顔面、肘打ち、頭突き、金的攻撃、投げ、立ち関節技、道着を掴んでの攻撃、倒れた相手への極め突きありのPRO-KARATEDO「達人II」。 今大会のルールは試合時間3分1本勝負で延長が2分でKO=一本・ダウン=技あり(2回で合わせ1本勝ち)・判定は技あり(ダウン)のない場合は引き分け。 試合は鼻骨骨折や出血レフェリーストップ、一本(KO)決着の試合が続出したが明確な差KO(一本)、ダウン(技あり)がないと引分という点は素手、肘打ち、頭突き、投げ有効の格闘技ミャンマーラウエィと似ているが(※ミャンマーラウェイはダウンがあっても5Rフルに闘えば引分)、PRO-KARATEDO「達人」は寧ろ“公開果し合い”といった雰因気の中、PRO-KARATEDO連盟・村井義治会長の目指す“武道性を重視した闘い”の通り試合の合間に行われる演舞や型なども会場の場を引締め、昨年に続き、緊張感のある闘いが繰り広げられた。 メインイベント谷口VS西村の同門対決はスリリングな闘いで、このルールでの理心塾のレベルの高さを披露したのに続き、セミファイナルの野本正行も安定した強さを見せつけ、元J-NETWORKヘビー級ランカーで烈拳會代表・池田強宏の鼻骨をへし折りドクターストップ勝利、素手とグローブでの闘いの違いを見せた。 来年は東京での開催を予定。メインイベント PRO-KARATEDO達人ルール 3分1本勝負(延長なし)△谷口 聡(理心塾) VS 西村圭生(理心塾)△(引き分け)セミファイナル PRO-KARATEDOルール 3分1本勝負(延長2分)Pro-karate 対kickboxing○野本正行(内田塾)40才 VS 池田強宏(烈拳會)●(正拳突き。延長戦、池田選手が鼻の骨折によるドクターストップ)第9試合 PRO-KARATEDOルール60?契約 3分1本勝負(延長2分)金的あり△高橋直弘(高橋道場) VS 山本武晴(和術慧舟會)△(引き分け)第8試合 PRO-KARATEDO 国際戦 80?契約 3分1本勝負(延長2分)○若林信人(理心塾) VS セレズニョフ・アレキサンダー(黒田道場)●(頭突き。本戦、アレキサンダー選手の額カットによるドクターストップ)第7試合 PRO-KARATEDO ヘビー級ランキング戦 3分1本勝負(延長2分)△山下敦央(内田塾) VS 辻本建生(誠流塾)△(引き分け)第6試合 PRO-KARATEDO特別ルール65?契約 3分1本勝負。延長2分(オープングローブ着用、パウンド、寝技あり)○槇岡孝一(理心塾) VS 伊藤龍志(祥空館)●(フロントチョーク。延長戦1本勝ち)第4試合PRO-KARATEDO高校生之武 Pro-Karate対judo スーパーセーフ着用 パウンドあり(3分1本勝負 延長2分)○山本拓真(理心塾) VS 藤原侃平(祥空館)● (パウンド。延長戦TKO勝ち) 第3試合 PRO-KARATEDO pro-karate対kickboxing 中学生之武47?契約(2分1本勝負。延長1分)●造作隆平(理心塾) VS 西山匠海(健心塾門真)○(延長戦にダウンあり。判定)第2試合 PRO-KARATEDO 中学生之武50?契約(2分1本勝負。延長1分)○永井風音(正守和道会) VS 安達陸仁(誠流塾)●(延長判定。西山選手に体重オーバーの減点)第1試合 PRO-KARATEDO 中学生之武40?契約(2分1本勝負 延長1分)△笹木秀磨(理心塾) VS 田渕 神太(拳聖塾)△(引き分け)
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スポーツ 2012年08月09日 15時30分
中畑DeNAもう終戦!? 早くも自力でのCS進出消滅!
中畑清監督率いるDeNAが8月8日、神宮でのヤクルト戦に2-3で敗れた。この結果、30勝56敗7分け、勝率.349となり、51試合を残して自力でのCS(クライマックスシリーズ)進出(Aクラス)が早くも消滅した。 これは、昨年より9試合早いペースで、中畑監督は「(他力で)少しでも可能性があるなら何とかしたいね。消滅という言葉は聞きたくない」とコメントした。 ここまで(8日現在)、DeNAの各球団との対戦成績は、4位ヤクルトに8勝6敗1分けと勝ち越し、4位阪神には7勝7敗1分けと互角以上の闘いを見せている。しかし、首位巨人に2勝9敗2分け、2位中日に2勝8敗1分け、3位広島に2勝12敗1分けで、上位3強には完全な“横浜銀行”状態。上位3チームとの対戦成績は、6勝29敗4分けで、勝率は.171と惨たんたるもので、最下位独走の元凶はここにある。 3位広島までは13ゲーム離されており、他力本願で可能性が残っているとはいえ、CS進出は絶望的。それどころか、5位阪神とのゲーム差は5も開いており、今後よほどの巻き返しがない限りは、5年連続最下位も濃厚だ。 春季キャンプでは中畑新監督就任で、巨人並みの話題を振りまいたDeNAだが、それももはや遠い昔の話。このていたらくでは、マスコミも振り向かない。 コンプガチャの廃止で親会社の先行きも不透明のなか、唯一の救いは観客動員か。今季、さまざまな企画も功を奏して、昨年の1試合平均1万5308人(72試合)から、ここまで1試合平均1万6821人(46試合)と増加している。CS進出も無理とあれば、せめてホームゲームでの勝率を上げて、観客動員増を図ってもらいたいものだ。(落合一郎)
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スポーツ 2012年08月08日 15時30分
「ロンドン五輪〜美人日本代表を探せ!」第5回〜“バドミントン界の新星”藤井瑞希
リアルライブ読者の皆さま、こんにちは。 大いに盛り上がりを見せるロンドン五輪も、あと5日となってしまいましたが、バドミントン界に超新星が誕生しました。それは、垣岩令佳(23)とのペアで、日本バドミントン界史上初の五輪メダル(銀)をもたらした藤井瑞希(24)。 女子ダブルス1次リーグでは、決勝トーナメントで強豪ペア、同国ペアとの対戦を避けるために、無気力試合をしたとして、ベスト8に残ったペアのうち、4組の実力派ペアが失格となるハプニングがあったが、これもフジカキペアには有利にはたらいた。決勝では中国ペアに敗れたが、見事銀メダルを獲得した。 今大会、注目されていたのは混合ダブルスの潮田玲子、女子ダブルスの末綱聡子&前田美順(08年北京五輪4位)で、フジカキペアはノーマークだっただけに、まさにしてやったりの快挙だっただろう。 藤井は88年8月5日生まれ、熊本県葦北郡芦北町出身。6歳の時にバドミントンを始め、高校はバドミントンの強化を目的に青森山田高校に入学。卓球の福原愛は同期生で、クラスメイトでもあったという。高校1年時には今別府香里とのペアでインターハイ3位となる。高校3年時には1年後輩の垣岩とペアを組み、インターハイで団体、シングルス、ダブルスの3冠を達成。 高校卒業後はルネサス・セミコンダクタ九州・山口に入社。後輩の垣岩も後を追って同社に入り、ペア継続。昨年の全日本総合選手権大会ではダブルスで準優勝勝を果たしている。 バドミントン界では美人と評判のオグシオの潮田の影に完全に隠れていた感がありますが、銀メダル獲得で藤井の人気は急上昇。ネット上では「藤井がかわいい」とヒートアップ。しかも、アスリートとしてはかなりの巨乳で、こちらも人気の要因だろう。 現在、取材や番組出演依頼が殺到しているという藤井。キュートなルックスを生かして、バドミントン以外での活躍も期待してやまない。(坂本太郎)画像:藤井瑞希ツイッター http://twitter.com/mizuking0805
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スポーツ 2012年08月08日 15時30分
まだ8月なのにセ・リーグ本塁打王はもうバレンティンに確定?
ペナントレースの行方とともに、ファンの興味の対象となるのが個人タイトル争いだが、まだ8月上旬だというのに、セ・リーグの本塁打王はもう確定した感がある。 セ・リーグの本塁打王争いは、トップのウラディミール・バレンティン外野手(ヤクルト=28)が26本で独走中。そのバレンティンは2日に、右臀部の肉離れで出場選手登録を抹消され、復帰時期のメドは立っていない。 バレンティン不在の隙に、後続の選手は差を詰めておきたいところだが、それがいないのである。16本で2位のトニ・ブランコ内野手(中日=31)は7月8日に、DeNA・山口俊投手(25)から死球を受けて左手甲を骨折し、長期戦線離脱中。復帰時期は今月下旬から9月上旬とみられ、残り1カ月でバレンティンを逆転するのは至難のワザ。 3位には同僚のラスティングス・ミレッジ外野手(ヤクルト=27)が15本で付けているが、ホームランバッターではないミレッジがバレンティンを抜き去るのは、かなりむずかしいだろう。 4位に付けているのは14本のアレックス・ラミレス外野手(DeNA=37)。03、10年のセ・リーグ本塁打王のラミレスだが、年齢的な衰えから全盛期の量産ぶりは発揮できなくなっており、バレンティンに追い付くのは厳しい状況。 そうなると、バレンティンが今季復帰できなかったとしても、本塁打王はすでに当確ランプが点灯したといえる。統一球となった昨季、両リーグで本塁打数が激減するなかで、1年目のバレンティンは31本で同タイトルを獲得した。今季も本塁打王を獲れば、2年連続となる。 ただ、20本台の本塁打王となると、あまりにも低レベルで格好が悪い。20本台の本塁打王は95年(パ・リーグ)の小久保裕紀内野手(ダイエー=28本)以来、17年ぶりとなるが、セ・リーグに限ると61年の長嶋茂雄(巨人=28本)以来、実に51年ぶりとなる。タイトルは決まったようなものだが、バレンティンにはシーズン中に復帰して、せめて30本台にはのせてほしいものだ。(落合一郎)
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スポーツ 2012年08月07日 15時30分
不振のダルビッシュ 新人王獲得に暗雲! 元中日チェンが急浮上!
米メジャー、レンジャーズのダルビッシュ有投手(25)が不振にあえいでいる。 8月6日(日本時間7日)、フェンウェイパークでのレッドソックス戦に先発したダルビッシュは、またも炎上。6回2/3を投げて、11安打4四球9奪三振で6失点。チームが2-9で敗れて、今季8敗目(11勝)を喫した。 前半戦は16試合に登板し、10勝5敗、防御率3.59で、最多勝も視界に入っていた。ところが、後半戦に入ると大きく崩れ、5試合に登板し、1勝3敗、防御率7.76。そのうちの4試合で6失点以上を献上しており、惨たんたる成績だ。 これでは最多勝はおろか、ア・リーグ新人王獲得にすら暗雲が漂ってきた。新人王に向け、最大のライバルとして急浮上してきたのが、元中日の左腕、チェン・ウェイン投手(27=オリオールズ)。 チェンは4日(同5日)、トロピカーナフィールドでのレイズ戦で先発。7回無失点の好投で、新人ながら勝ち星を2ケタ(10勝6敗)に乗せた。 両者の成績を比較すると、投球回はダルビッシュ134回、チェン135回1/3と、ほぼ同じ。勝ち星はダルビッシュが1勝リードしているが、勝率はチェン(.625)がダルビッシュ(.579)より上。防御率はダルビッシュの4.57に対し、チェンは3.46と大きく差を付けている。奪三振はダルビッシュが154で、109のチェンを上回っているが、与四死球は83のダルビッシュに対して、チェンは47と格段に少ない。こう見ると、勝率、防御率、与四死球で勝るチェンの安定感が光っている。 日本ではダルビッシュが通算93勝(38敗)、チェンが36勝(30敗)と、その実績には大きな差がある両者。しかし、中日の左のエースとして活躍したチェンの安定性は抜群だ。台湾人とあって、日本メディアでの報道やテレビ中継も少なく、日本での注目度はダルビッシュに劣る。しかし、このまま、ダルビッシュの不調が続くようなら、新人王はチェンがかっさらっていきそうな勢いだ。(落合一郎)
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スポーツ 2012年08月06日 15時30分
ツインズ西岡剛 今季初のメジャー昇格も“いばらの道”
米メジャーのツインズは8月5日(日本時間6日)、傘下3Aのロチェスターでプレーしていた西岡剛内野手(28)の今季初のメジャー昇格を発表した。西岡は6日(同7日)のインディアンス戦から、チームに合流する。 西岡は10年オフ、ポスティングシステム(入札制度)を利用して、ツインズに入団。落札額約533万ドル、3年契約約925万ドルの総額約1458万ドル(当時のレートで約12億円)で大型契約を結んだ。 しかし、遊撃のレギュラーとしてスタートした昨季は故障も多く、わずか68試合出場、打率.226、本塁打0、打点19、盗塁2と不本意な成績だった。地元メディアのミネソタポスト紙からは、「日本のゴールデングラブ賞は併殺プレーができず、肩も弱い。最低でもレギュラーを期待したが、補強は失敗だった。1450万ドルの投資を無駄にした」と酷評される始末。 2年目の今季は西岡を獲得したビル・スミスGMが解雇され、テリー・ライアン氏がGMに復帰したことで、取り巻く環境が変化。西岡はオープン戦中に不振のため、マイナーに降格した。 マイナーで西岡は主に二塁を守り、84試合に出場し、打率.245、本塁打1、打点24、盗塁6の成績を残しているが、数字を見てもらえれば分かる通り、決して打撃が評価されてのものではない。 ツインズでは打撃不振の三塁手のダニー・バレンシア内野手(27)がレッドソックスへトレードされることが決まり、内野手を補充する必要が出たため、西岡のたなぼた的昇格が決まった。 ロン・ガーデンハイアー監督は西岡を二塁手として起用する方針で、「マイナーでもよくやっていたし、メジャーでプレーを見る時がきた。エキサイティングな選手だ」と一定の評価をしている。 しかし、マイナーで打率.250すら打っていない西岡が、メジャーでどれほど打てるかには疑問符が付き、そこには“いばらの道”が待ち受けているといえよう。 ただ、西岡にはそれなりのチャンスも与えられそうな雰囲気もある。今季、主に二塁はアレクシー・カシーヤ内野手、遊撃はジェイミー・キャロル内野手、ブライアン・ドージャー内野手が起用されているが、いずれも打撃面では低調だ。なにより、内野手の枠が1つ空いたのは大きい。 むろん、堅実な守備を見せることが前提となるが、打撃面で結果を出せれば、レギュラー奪還の可能性もある。西岡はようやく12年シーズンのスタートラインに立った。(落合一郎)
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スポーツ 2012年08月06日 11時00分
地元人気下落に荒れる朝青龍
名古屋場所も快進撃を続けた白鵬は、来年以降行われるモンゴル巡業の勧進元になることが決まっている。地元モンゴルでは絶大な人気を得ている白鵬に対し、凋落の一途をたどっているのが、同郷の朝青龍だ(31)。 「先ごろ明らかになりましたが、モンゴルで飲酒運転をしたうえ事故を起こし、連行しようとした警察官の制服を破るなどの暴行を働いた。通常は1カ月の拘留となるところを、有名人だからと即釈放となりましたが、国民の多くは『またか』と呆れていますよ」(相撲記者) 朝青龍の最近の荒れっぷりについて、相撲関係者が言う。 「彼が起こした騒動はもちろん地元の新聞で報道されますが、あまりに多すぎて記事にならないこともある。その一つに、今年に入って政府関係者と酒を飲んでいた朝青龍が口論となり、胸ぐらをつかもうとして手を伸ばしたところ、同時に持っていたボールペンで相手を傷つけてしまった騒ぎがあります。警察沙汰にはならなかったようですが、政府関係者は病院に搬送された。これで朝青龍の国政への出馬はなくなったと、モンゴルではもっぱらでした」 さらには…。 「昨年8月にウランバートルの店に若い女性と買い物に出かけた際、精算をデビッドカードでしようとしたところ、預金の残高不足で精算できなかった。すると朝青龍は大暴れし、最初店員が出したシャンパンのグラスを床に叩き付け、店内のガラスも割ったのです」(スポーツ紙記者) 春場所では、仕度部屋に入ろうとした際にスクラムを組んだ若手親方らに阻止されたという朝青龍。これを機に、素行を正さないと誰にも相手にされなくなるが、それは無理というものか。
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スポーツ 2012年08月04日 17時59分
絶不調のダルビッシュ 復調はあるか?
米メジャー、レンジャーズのダルビッシュ有投手(25)が米国に渡って以来、最大のスランプに陥っている。 8月1日(日本時間2日)、レンジャーズ・ボールパークでの対エンゼルス戦で先発したダルビッシュは、5回を投げて4安打6四球の大乱調。メジャーではワーストタイとなる7失点を喫し、KOされた。しかし、試合は1-7の劣勢から味方打線が奮起。レンジャーズが11-10で逆転勝ちを収めて、幸いダルビッシュに黒星が付くことはなかった。 これまで、主にコンビを組んできたヨービット・トレアルバ捕手(34)が戦力外となったため、この日は相性が悪い正捕手のマイク・ナポリ捕手(30)と、8試合ぶりにバッテリーを組んだものの、やはりコンビネーションはチグハグで、今後への不安を露呈した。 捕手の問題にかぎらず、ここ最近のダルビッシュの乱調ぶりは深刻だ。前半戦を10勝5敗、防御率3.59の好成績で折り返したダルビッシュだが、後半戦に入ると絶不調。7月14日(同15日)のマリナーズ戦では7失点で6敗目。同21日(同22日)のエンゼルス戦では7回を2失点に抑えて、11勝目を挙げたが、同27日(同28日)のホワイトソックス戦では6失点で7敗目を喫した。 これで、後半戦は4試合、24回2/3を投げて、自責点は21。防御率は7.66と惨たんたる成績だ。通算防御率は4.38となり、前半戦終了時点から0.79も上がってしまった。 ダルビッシュは「(対戦相手の)アプローチというより、自分の問題。別の投手にならなければならない」と話しており、現在投球フォームも微調整中。 次回登板は6日(同7日)、敵地ボストンでのレッドソックス戦の予定だが、正妻不在となった捕手問題も含め、どこまで修正できるか注目されるところ。(落合一郎)
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スポーツ 2012年08月03日 15時30分
顔面への死球で横浜スタジアムが凍りついた! “壊し屋”DeNA・山口に批判の声続出!
8月2日、横浜スタジアムでのDeNA対広島戦で、球場全体が凍りつく事件が起きた。 5-1でDeNAが4点リードで迎えた9回表、マウンドに立ったのは“ハマの守護神”山口俊投手(25)。1死一、二塁の好機で登場したのは代打・会沢翼捕手(24)。ここで、山口が投げた直球が会沢の顔面を直撃。 投球はヘルメットをかすって、右目下部に直撃。ヘルメットにはひびが入るほどの衝撃だった。会沢は顔面から大量に出血し、バッターボックスをのた打ち回った。意識はあったが、動かすのは危険と判断され、救急車がグラウンド内に乗り入れるほどの異例の事態となった。 横浜市内の病院に搬送された会沢は、鼻骨骨折で整復手術を受けた。検査の結果、幸い脳や頭部に異常は見られず、会沢は入院せず、自力で宿舎に戻った。 その後、試合は山口が危険球で退場。急きょリリーフした菊地和正投手(30)が、広島の反撃を1点にとどめて、5-2でDeNAが勝利。中畑清監督(58)は広島に配慮して、勝利のハイタッチ、ヒーローインタビューを自粛した。 当てた山口は「一番危ないところに投げてしまって申し訳ない。今は回復を願うだけです」とコメントしたが、そんなに内角を厳しく突くような場面ではなかった。得点差は4点あり、仮に本塁打を打たれても、まだ1点リード。ましてや、会沢は今季本塁打0、打率は.197で、それほど警戒する選手ではない。 会沢に大ケガがなかったのが不幸中の幸いだが、山口への批判がアチコチで続出しているというのだ。実は山口は7月8日、ナゴヤドームでの中日対DeNA戦で、中日の主砲であるトニ・ブランコ内野手(31)の左手に死球をぶつけ、左手甲の骨折に追い込んだばかり。ブランコは長期離脱となり、中日は当時、首位巨人に2ゲーム差に付けていたが、4番の離脱で大失速。その後、巨人に最大6ゲーム差まで付けられてしまった(2日現在3.5ゲーム差)。 スポーツジャーナリストのA氏は「ブランコの時は頭部ではなかったため、危険球にはなっていませんが、優勝争いをしているチームの4番打者を壊した責任は重いですよ。野球に死球はつきものといっても、中日が優勝を逃したら、山口にも責任の一端がありますね。ブランコの時も、今回の会沢も当てたのは直球。仮にも山口はクローザー。変化球ならともかく、直球がそんなにコントロールできないなら、プロとは言えません。球界内でも、そういった意見が多いようです。相手打者は危なくてたまらないでしょう。危険な投球をした投手には、出場停止などのペナルティを与えるような措置も必要です。ケガをさせられた打者のぶつけられ損ですよ」と語る。 もともと、ノーコンながら直球の速さが売りで台頭した山口。もっと、制球力をつけなければ、真の一流投手とはいえないだろう。野球は対戦相手にケガをさせるために、やっているわけではないのだ。(落合一郎)
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スポーツ 2012年08月03日 11時45分
最悪の事態も… WBC参加問題で「悪夢の第2ラウンド」が始まる?
プロ野球経営陣と選手会が『WBC参加問題』について協議した(8月1日)。結論を先に言えば、選手会側の『不参加の意志』は変わらなかった。これを受け、経営陣は12球団代表者会議で今後の対応策を話し合うことになったが、WBC不参加が正式決定した場合、「悪夢の第2ラウンド」が幕を開けるかもしれない…。「悪夢の第2ラウンド」とは、近鉄、オリックス両球団の合併問題時に勃発した経営陣と選手会の対立抗争だ。 「04年の合併騒動では何度も協議を重ねました。以後、選手会とは建設的な意見交換をしてきたつもり」(在京球団職員) 先の協議で、選手会は改めて主催者側が掌握する『日本企業のスポンサー権の帰属』について疑問提議した。 本当は経営陣も米国側主催者のやり方に首を傾げている。主催国以外は黒字にならないと言っていいくらいで、過去2大会は「日本は優勝賞金が入ったから辛うじて赤字を免れた」(前出・同)のが真相だ。 日本の経営陣は米国側主催者が強気な態度を変えないため、代表チーム・侍ジャパンを常設する折衷案を出した。米国側主催者は「WBC参加以外のために招集される代表チームの興行には口を挟まない」とそれを容認したので、常設される『侍ジャパン』の単独興行等でWBCへの参加経費等を補填する方向でいた。選手会はそれを受け入れてくれなかったが…。 プロ野球解説者の1人が「No!」を突きつけた選手会側の気持ちをこう代弁する。 「通常、調整期間である3月にベストコンディションに持っていく苦労は相当なもの。大会中に怪我をした場合は『公傷』として認めてくれるのかどうかなど、曖昧な部分もあります。WBCが米国主導のままでは国際大会として発展していかない」 加藤良三コミッショナーは選手会が不参加を表明した7月20日時点で、「出ない影響を考えなければならない。WBCの持っている意義はカネに換算できない」と語気を強めていた。このまま選手会と折り合いが付かず、正式に『不参加』を通達することになれば、常設される侍ジャパンの存在価値もガタ落ちだろう。常設チームによる震災復興等のキャリティー興行も考えており、その点に関しては選手会側も賛成していたが、「日本企業のスポンサー権の帰属問題」が改善されない限り、不参加の意志は変わらないという…。 前出の在京球団職員が『新情報』を提供してくれた。 「『大会スポンサー』とは別のスポンサーも募る方法です。ヘルメットやユニフォームにロゴをつける方法を米国側主催者に提案し、そのロイヤリティーを折半するんです。その収益を選手会にも還元できる約束をすれば…」 米国側主催者がどういう反応を見せるかは、全くわからないが…。 選手会の主張は正論である。また、強気な米国側と折衷し、現実的な解決策を見出そうとしている経営陣も、もっと評価されていいだろう。どちらも間違っていないだけに、「これ以上の物別れが続けば、感傷的な衝突にも発展しかねない」なる声も聞かれた。米国の主催イベントで日本プロ野球界が“分裂”するとしたら、それこそ最悪の事態だ。