スポーツ
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スポーツ 2012年10月08日 17時59分
元K-1王者・京太郎がTBS大みそか特番で世界ヘビー級王座挑戦も
元K-1ヘビー級王者でボクシングに転向した藤本京太郎(26=角海老宝石)が、大みそかにNHK「紅白歌合戦」の裏で世界ヘビー級王座に挑戦する可能性が出てきた。 京太郎は9月19日、WBC世界ヘビー級15位のチャウンシー・ウェリバー(米国)を3-0の判定で下し、デビュー以来5連勝を飾った。 この結果、京太郎は東洋太平洋ヘビー級2位、WBC同級15位にランクインした。日本人で主要団体の同級世界ランクに入るのは、史上初の快挙。 京太郎の次戦は大みそかに予定され、陣営では東洋太平洋同級3位のソニービル・ウィリアムズ(ニュージーランド)との空位の同級王座決定戦を軸に検討しているが、新たなビッグマッチも浮上した。 陣営はダメ元で、WBC同級王者のビタリ・クリチコ(ウクライナ)にオファーを出すことを明言。また、IBFでミドル、スーパーミドル、クルーザーの3階級を世界で制したジェームズ・トニー(米国)との対戦も視野に入れた。 クリチコは9月8日(日本時間9日)に9度目の王座防衛に成功したが、政界進出をもくろんでおり、引退が濃厚な情勢。だが、突破口が開ければ、大みそかに日本人として初めての同級での世界挑戦が実現する。 クリチコにしても、トニーにしても、対戦にこぎつけるためには、ビッグマネーが必要。しかし、それはテレビ放映権料でクリアできそうな様相でもある。 TBSは大みそかに、ミニマム級で世界2団体統一王者となった井岡一翔(23=井岡)の試合を2年連続で放送することを内定済み。昨年末は紅白の裏番組だった「ビートたけしの勝手にスポーツ国民栄誉SHOW2011豪華アスリート総登場5時間半生放送SP」の枠内で、井岡の世界戦がオンエアされた。今年、ボクシング中継が「単独」で、紅白の裏番組に抜てきされれば、潤沢な資金が用意できる。 京太郎の試合は井岡のアンダーカードに予定されており、TBSとの交渉がうまくいけば、ビッグマッチ実現も十分可能だ。思えば、京太郎は10年大みそかには格闘技イベント「Dynamite!!」で、同局の紅白の裏に登場している。2年の月日を経て、ボクシングに舞台を変えて、再び紅白の裏を彩ることになれば、これは壮大なドラマとなる。(落合一郎)*写真中央
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スポーツ 2012年10月08日 17時59分
WBC“山本ジャパン”の目玉は松坂も認めたアノ男!
第3回WBCは、元広島監督の山本浩二氏(65)の指揮が確実となった。正式発表はこれからだが、同年代のプロ野球OB、解説者、広島球団の関係者からの激励の電話に対し、前向きな返答をしていたという。 何故、山本浩二氏なのか…。代表監督選出の件では、王貞治・ソフトバンク会長が一任されていた。その王会長が秋山幸二監督の説得に失敗した経緯もある以上、今後の国際大会における『監督選出』について、何かしらのルールを決めるべきだろう。NPB事務局の内部からは「コージさん(山本氏)に救われた」なる声も出ていた。その言葉から察する限りだが、山本氏が代表監督を辞退したら、次の候補はいなかったのではないだろうか。 「大会不参加の件、監督人事とモメ事が続いたせいか、選手たちのモチベーションが上がっていません。過去2回の大会で米国の代表チーム入りした投手の何人かが故障し、その年のシーズンを棒に振っています。そういう経緯を考えると、レンジャーズが裏で手を回してダルビッシュをプロテクトしてしまうかもしれません」(プロ野球解説者の1人) “山本ジャパン”が『選手選出』で苦しむ可能性も捨てきれない。 実は、NPBは選手選考に着手する前段階として、12球団監督に「代表に相応しい選手は誰か?」という主旨のアンケートを内々に行っている。詳細は教えてもらえなかったが、過去2回大会も同様に行われたという。そして今回、そのアンケートにNPB幹部が「これは!?」と驚く選手名が書かれていたそうだ。 「田澤(純一)クンですよ。今季後半、レッドソックスで著しい成長を見せ、『今の彼なら、先発でもストッパーでも、どちらでも通用するはずだ』と…。このアンケート結果はコージさんもお見せします。多分、田澤クンに興味を示すと思う」(関係者) そう言われてみれば、レッドソックスの同僚で、WBCのMVP投手・松坂大輔も「田澤はWBCでクローザーもできる!」と絶賛していた。田澤は8月のメジャー昇格以降、17試合に登板し、防御率1.53。メジャーリーグで「リリーバーを評価する指標」の1つである『1四球当たりの三振数』は、40イニング以上投げた投手でメジャー最高の9.00をマークしている。 「日本ハムの栗山監督が強く推薦していました。アンケートの件はそれ以上言えませんが…」(前出・同) この田澤が山本ジャパンのリリーフ陣に加われば、大きな戦力になるのは間違いない。しかし、田澤は“ちょっと強引な手法”でメジャー挑戦を果たしている。ドラフト候補に挙がった08年、12球団に“指名辞退”の文書を送付。日本プロ野球界を経由しないでのメジャー挑戦は、「ドラフト制度の崩壊に繋がる」として、今日も不快感を示すNPB関係者がいないわけでもない。 「武田久、岩瀬仁紀、山口俊もいますが、外国人投手にクローザーを託す球団もないわけではない。西武の涌井? リリーフは一時的なコンバートのようですし、阪神の藤川はメジャー挑戦が確実視されているので、今回は招集できないと思われます。クローザーが務める日本人投手は少ないので、ヘンなメンツは捨てて、田澤を招集すべき」(在阪球団職員の1人) 出場問題で揺れ、監督人事でさらに混乱…。田澤の成長を素直に認め、山本体制をもり立てるべきだと思うが? ※松坂大輔の田澤純一に関するコメントは共同通信の配信記事を参考にいたしました。
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スポーツ 2012年10月07日 11時00分
チラつく朝青龍の“影” 協会に蔓延する日馬富士の悪評
ついに新横綱誕生だ。9月23日に幕を閉じた秋場所(東京・両国国技館)で、大関日馬富士(28=伊勢ケ浜)が、鮮やかに綱取りに成功した。1差で追いかけていた白鵬の逆転優勝の目もあった千秋楽。ウムを言わせぬ相撲内容で横綱をブン投げ、先場所に続いて全勝優勝をやってのけたのだ。しかし、相撲協会は、5年ぶりに誕生したこの新横綱を決して手放しでは歓迎していない。 というのも、千秋楽の昼過ぎ、鏡山審判部長(元関脇多賀竜)が北の湖理事長に、「14日目まで全勝できている。先場所も全勝優勝しているし、すでに星は十分(合格)。これは審判部の総意です」と、26日の番付編成会議に合わせて理事会を開くように要請。ところが北の湖理事長は、「ちょっと待て。その話は結びの相撲を見てからだ」と、厳しい表情で申し入れを差し戻したのだ。 この理事長発言を聞いた一部の親方たちから、「これでも横綱にしないのなら、日本人力士は永遠に横綱にはなれない」という声も上がっていたが、なぜ北の湖理事長はそんなに日馬富士の横綱昇進に慎重だったのか。 「問題横綱、朝青龍が暴行事件を起こして引退して以降、大相撲界は横綱の品格が一種のトラウマになっています。日馬富士は“ミニ朝青龍”とも呼ばれ、気迫を全面に押し出した激しい相撲が身上。この秋場所10日目にも、高安を左からの強烈な張り手でKOしている。また、勝負がついたあと、相手を突き飛ばすダメ押しも多く、過去には審判部に呼び出されて注意を受けたこともある。自分勝手で乱暴な横綱はもういらないという共通認識が親方たちにはあり、それが北の湖理事長の発言につながったのです」(相撲記者) また、ある協会関係者も言う。 「土俵外の行動も問題です。朝青龍はもう大相撲界とは無縁の人なんですが、日馬富士は入門以来、兄のように慕い、この場所中も電話やメールでアドバイスを受けていました。日馬富士自身、朝青龍に負けず劣らず“遊び好き”という話も聞こえてくる。こうした日馬富士の行動を不愉快や、不安に思っている人間は多いのです」(協会関係者) 新横綱日馬富士の実力はともかく、品格はあきらかにB級。大相撲界はまた厄介な火種を抱え込んでしまったのかもしれない。
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スポーツ 2012年10月06日 17時59分
ダルビッシュ終戦も誇れる成績
ダルビッシュ有投手(26=レンジャーズ)の今季シーズンが、すべて終わった。 ア・リーグ西地区において、逆転でアスレチックスに地区優勝をさらわれたレンジャーズは、ワイルドカードゲームに回り、10月5日(日本時間6日)、東地区2位のオリオールズと対戦。先発したダルビッシュは6回2/3を投げ、5安打3失点(自責点2)と試合はつくったが、打線の援護に恵まれなかった。試合は1-5でレンジャーズが敗退し、地区シリーズ進出はならなかった。ダルビッシュは負け投手となり、今季シーズンが終了した。 ダルビッシュは「全体的に制球は良かった。試合もつくれたし自分自身としては良かった。ただこういう試合なので、勝つことしかない。こういう試合になってみんなと同じ気持ち。こんなに早く終わるとは。今は終わったばかりだから何も考えていない。マラソンを走れと言われて、スタートした時に止められた感じ。終わった感じもない」とコメント。 ロン・ワシントン監督は「相手のいい投球に対し、ヒットが出なかった。ダルビッシュはいい仕事をしてくれた。試合をつくってくれたが、援護できなかった」とかばった。 今季のダルビッシュは29試合に登板、191回1/3を投げ、16勝9敗(勝率.640)、奪三振221で、チームでは18勝(11敗)をマークしたマット・ハリソン投手に次ぐ成績で、レンジャーズの主戦投手の地位を確固たるものにした。 日本人投手の1年目としては、07年の松坂大輔投手(レッドソックス)が32試合、204回2/3投球、15勝12敗(勝率.556)、防御率4.40、奪三振201の成績を収めたが、今季のダルビッシュは、それを上回り、十分に誇れる内容だった。 残念ながら、95年に1年目の野茂英雄(当時ドジャース)が自身のMLBでの自己最多となる236奪三振を記録。ダルビッシュは、この数字には及ばなかったが、来季以降の目標となりそうだ。 球宴後の夏場の不振、終盤の首痛での登板回避は惜しまれるが、来季のさらなる飛躍に期待が懸かる。ぜひ、日本人投手初の20勝を目指してほしいものだ。(落合一郎)
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スポーツ 2012年10月06日 17時59分
斎藤佑樹ダメダメ! 消化試合で炎上しクライマックスは失格
日本ハム・斎藤佑樹投手(26)のCS(クライマックスシリーズ)での先発枠入りは、絶望的となった。 斎藤は7月30日にプロ入り初の不振による2軍降格。ファームでの調整登板でもなかなか結果を出せず、1軍に戻ったのは9月29日。10月2日に日本ハムはパ・リーグ優勝を決め、まさにギリギリで間に合った格好。 9月30日のソフトバンク戦(福岡ヤフードーム)で、斎藤はビハインドの展開で5番手として登場。プロ入り初のリリーフ登板となったが、1回を1安打1四球ながら無失点に抑えた。 そして、10月5日、チームのレギュラーシーズン最終戦の楽天戦(札幌ドーム)で先発。対戦相手の楽天は前日にCS進出の可能性が消え、完全な消化試合。楽天の士気はかぎりなく下がっていたはずだが、斎藤は4回2/3を投げて9安打6失点の大炎上で、敗戦投手となった。 失意の楽天相手に、メッタ打ちされた斎藤は「ショックです。しっかり抑えることができず、悔しいです」と話した。この登板はCSでの先発枠入りを懸けたラストチャンスといえたが、KO劇に栗山英樹監督は「ボクからは何も言わないです。みなさんで判断して下さい。ここは感情が入るところではない。冷静に判断します」とCS失格を示唆した。 この日の投球内容では、CSでの先発枠どころか、“戦力外”とみなされる可能性もある。斎藤は6日に出場選手登録を抹消された。CSファイナルステージは17日からであるため、計算上は間に合うが、28人の1軍出場選手枠からはずされる懸念もある。 6月6日の広島戦を最後に、勝ち星を挙げられなかった斎藤。残した今季の成績は19試合登板、104回を投げ、5勝8敗、防御率3.98。昨季と同じだった登板数を除けば、勝ち星、投球回、勝率、防御率、奪三振とすべての面で、6勝6敗、防御率2.69だった昨季の成績を下回った。特に防御率は1点以上落ちており、いかに得点を許すことが多かったかの証明だ。 絶対的なエース、ダルビッシュ有投手が抜け、開幕投手に抜てきされた斎藤だが、残念ながら、栗山監督の期待に応えることはできなかった。斎藤の2年目は、プロの厳しさを味わうシーズンとなったようだ。(落合一郎)
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スポーツ 2012年10月05日 15時30分
松坂大輔 バレンタイン監督解任で“クビ”に向け拍車
レッドソックス松坂大輔投手(32)が、無残な形でシーズンを終えた。 6年契約最終年の今季最終登板は、10月3日(日本時間4日)のヤンキース戦。この試合に地区優勝が懸かっていたヤンキース打線相手に、松坂は2回1/3を投げて6安打5失点でKOされた。 ヒジの手術から復活した今季は、8月27日(同28日)に477日ぶりの勝利をマークしたが、勝ち星はこれだけで、11試合に登板、45回2/3を投げて、1勝7敗、防御率8.28の惨たんたる成績に終わった。 試合後、松坂は「ボストンでの6年間が、こういう終わり方になるとは思っていなかった。 (レッドソックスに)残れるなら残りたいと思っていますが、その可能性は限りなくゼロに近いと思っています」とうなだれた。 千葉ロッテ監督時代に、全盛期の松坂の投球を間近で見てきたボビー・バレンタイン監督(62)は、「まだ再生途中だから」と何かと、松坂をかばってきた。しかし、良き理解者だったバレンタイン監督は4日(同5日)、球団から解任された。 今季レッドソックスの監督に就任したバレンタイン監督は、来季の契約を残していたが、チーム成績は69勝93敗で、ア・リーグ東地区の最下位。成績不振の責任を取らされた格好だ。 松坂を戦力とみなしていたバレンタイン監督の解任は、その放出に拍車をかけることになる。3日(同4日)、ベン・チェリントンGMは「何も決めていない。話し合いの予定も決まっていない」と明言は避けたが、「どうしても必要な戦力」としてみなされていないことは明らか。 レッドソックスが松坂を構想外とした場合、メジャーでの移籍先を探すことになるが、その時は慣れ親しんだボストンの街を離れることになる。(落合一郎)
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スポーツ 2012年10月05日 11時00分
年寄株買い上げで揺れる相撲協会
来年11月に提出期限が迫った大相撲改革案をめぐり、現在107ある年寄株を買い上げることになっている相撲協会が、その資金の捻出にいまだ喘いでいる。 「年寄株は協会が買い上げ、一括管理する。それによって資産価値を無くすのが狙いです。1株3000万円で買い上げるとかいわれていますが、2〜3億の高値で買った親方衆もいて、そう簡単にはいかない。単純計算で3000万でも32億ですが、それで収まるわけもなく、その倍はかかるんじゃないかと囁かれています」(協会関係者) 既に自分の夫である親方は亡くなったのに、弟子である現親方を操り、協会から金を引っ張り出そうとする女将の話もあるほどで、そうした連中がタダで引き下がるわけもない。ざっと100億近い大金が協会の金庫から出ていくことになると計算する親方衆もいるのだ。 「かつては超優良企業といわれた相撲協会ですが、最近の不入りはボディーブローのように効いています。そのため、厳しい経費削減を行っています」 と語るのは、スポーツ紙記者。 この秋場所前、恒例だった横綱審議委員会による稽古総見の一般客への開放を見送ったのも、経費削減の一環だという。 「それどころか、職員の給与もカット。1人1台持たされていた携帯電話も、今では3人に1台で、何ともセコイ話。一方である理事などは、相撲協会に客がくると、すぐに銀座に繰り出し、クラブでドンペリを空け大盤振る舞いするんです。それを経費で落とす場合もあるようで、そんな金があるなら俺たちの給料を保証しろと、職員も愚痴っていますよ」(同) こんな状況で本当の改革ができるのか。
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スポーツ 2012年10月05日 11時00分
引退インタビュー 広島・石井琢朗「スーパーカー・トリオが原点」となった鉄人秘話(2)
−−振り返れば、諸先輩方の影響も大きかったよね。 「僕が横浜に入団した時は、マサさんが中堅どころのバリバリでいて、故・加藤博一さん、屋鋪要さん、高木豊さんの『スーパーカー・トリオ』がいて、投手では斎藤明夫さんや遠藤一彦さんなどの強面のメンバーが揃っていた(笑)。特に博一さんは、よく気遣って下さいました」 −−僕も先輩たちには本当にお世話になったよ。 「『どこも行く所がないだろ』って、遊びに連れて行ってもらって…。そうそう、今でも忘れられないのは、遠征先の広島でディスコに連れて行ってもらった時のこと。博一さんやマサさんたちは踊らずにVIPルームで楽しげにお酒を飲んでいて、そこで何もわからない僕に『踊ってこい!』って急に命令したんです。で、周りがガンガン盛り上がっている所に放り込まれて、ぎこちなく踊らされたなんてこともありました。野球というよりも、遊びっていう点で大切なことを教わりましたね」 −−僕も博一さんのような先輩になりたいと常々思ったな。 「今はそれらの経験が、後輩と接する時に生きているんです。博一さんの凄かったところは、何といっても下の人間に対しても気取らずに“バカ”ができることでした。色々な方も紹介して貰いましたよ。札幌に行った時、たまたま対戦相手だった阪神の真弓さん、岡田さんたちが食事をしていて、『紹介してやる』と博一さんが言うんです。それで一緒に連れて行ってくれるのかと思いきや、一人で行ってこいと(笑)。言われるままに恐る恐る中へ入って行って、『今年入りました! 横浜の石井です!』って挨拶して、優しく声をかけてもらったこともありました。あれもいい経験でしたね」 −−屋鋪さんは怖かったでしょ(笑)。 「当時、堀江賢治という内野手がいたんです。同期で仲がよくて、僕が投手から内野手に転向した年、屋鋪さんが2人を飯に連れて行ってくれて。それで屋敷さんが『2人は仲がいいのか?』と聞くわけです。で、『ハイ』と答えた瞬間、思いっきり張り手が飛んできたんですよ。『お前らライバル同士だろ、仲良くするな!』って。その時は本当にビックリしましたけど、後からなるほどと思いました。プロは食うか食われるかの世界ですから、2人仲良くポジションを与えられるはずもない。同じ内野手、ライバルを蹴落としていかなければならないという厳しさを強烈に教えて貰ったわけです。 また高木豊さんは、ゲームに出るようになって、その都度その都度、本当に丁寧に大事なことを教えて頂きました。とにかくスーパーカー・トリオは憧れでしたから。それを継いでいかなければという気持ちは強くありました」 −−今後は、どのように野球に携わりたい? 「素晴らしい先輩たちの影響もあって、教えることの楽しさが芽生えています。これからの若い選手を見ているのは、すごく楽しい。今のカープは発展途上の選手が多くて、堂林翔太選手などはまさしくそうです。今年一軍で出続けたといっても、来年になったら強力な選手が出てくるかもしれない。だからこそ、今年をベースに2年3年と右上がりに上達しなければいけないし、そのハードルを徐々に上げていかなくては生き残れない。今の自分をさらに超える、そのための手助けをしたいですね」 −−その前に、まずはCS出場だね。 「昨年も同じような状況で、勝率5割の壁を破れずに上位3チームから失速してしまいました。今年はそれと違って、5割に達していないのにもかかわらず、3位のチャンスが残されている(9月21日時点)わけで、モチベーションは昨年とはまったく違います。そんな中、ベテランの僕はチームのために何が出来るかを常に考えています」 −−では最後に、ファンに向けて一言。 「横浜で20年、カープで4年。24年間応援して下さったファンの方々、本当に沢山の人に応援して頂き、背中を押して貰いました。感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございました」石井琢朗(いしいたくろう)1970年1970年8月25日栃木県生まれ。栃木県足利工業高等学校卒業。'89年'89年横浜大洋ホエールズに投手登録で入団。'92年'92年内野手に転向。'09年'09年〜広島東洋カープ、'11年'11年より野手コーチ兼任。8月27日、今シーズン限りでの現役引退を表明。盗塁王4回、最多安打2回、ベストナイン5回、ゴールデングラブ賞4回。聞き手・高橋雅裕(たかはしまさひろ)1964年7月10日愛知生まれ。名古屋電気高等学校(現、愛工大名電)から'83年、ドラフト4位で横浜大洋ホエールズに入団。同年〜'96年横浜、'97〜'99年千葉ロッテ。'00年〜'02年千葉ロッテ・外野守備走塁コーチ。'95年楽天・守備走塁コーチ。'08年横浜守備走塁コーチ。'11年韓国プロ野球チーム「起亜タイガース」守備コーチ。
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スポーツ 2012年10月04日 19時00分
引退インタビュー 広島・石井琢朗「スーパーカー・トリオが原点」となった鉄人秘話(1)
聞き手の高橋雅裕氏と石井琢朗選手は、横浜時代の先輩と後輩の仲。互いを「マサさん」「タク」と呼び合う、家族の再会のような熱い会話が始まった。 −−24年間お疲れ様。引退発表の翌日、ヒーローインタビューでの前田健太選手の「琢朗さんのために絶対にCSに行きましょう」という言葉は感動したね。 「チームが一番大事な時だし皆に迷惑をかけたくないということもあって、発表は早かったかなとも思ったんです。ですから、次の日のあの1勝はとても救われました。前田健太のあの言葉で十分。あとはチームのために自分たちの野球をやってほしいという思いです」 −−引退を意識したのはいつ頃? 「横浜を出た時点で、いつ引退してもおかしくない状況だったんです。ただ当時は、引退をする気はさらさらなくて、それこそプライドの塊みたいになっていました」 −−引き金みたいなものはあったのかな。 「体力ってよく言いますけど、野球は144試合ずっと出ているほうが毎日同じリズムでいられて、辛どくても乗り切れるものなんです。結局は気力の問題なんですが、僕の場合は出たり出なかったりする中で、体は動いても気力が萎えてしまった。それで昨シーズンの途中に、コーチ兼任の話がきた時点で、これは球団の気遣いだと思いました。カープは僕たち選手の家族にまで配慮してくれる球団ですからね」 −−その家族はどんな反応だった? 「家内も理解しているようで、『私がどうのこうの言っても、今まで自分の好きなようにやってきたんだから、決めるのはあなたよ』と言ってくれました」 −−会見では「悔しい思いしかない」とも言っていたね。 「後で誤解を生じなければいいなと思ったんですけど、あれは、実はポンと出てしまった言葉。プロ野球選手である以上は色んなこだわりがあって、いざ辞めるとなると悔いだらけなんです。数字にしても、本当の目標はここでも、手前のここまでだったらいいか、という妥協が自分の中にはありました。 それ以前に、野球は打者でいえば3割で一流。残りの7割は失敗していることになりますからね。こんな失敗が多くて認められる職業って他にないじゃないですか。会社で7割失敗していたらクビですよね(笑)。だから、その大半がストレスになる。僕にとってはそれが悔しさなんです。ただし、その成功が3割だからこそ喜びもあって、そのために一生懸命になれ、色々なことを犠牲にやってこられたというのもあります」 −−長く続けられた“タク流”の秘訣は? 「実は健康について気を付けたのは、ここ数年なんです。長く続けられたのは運もあったでしょうけど、それだけでは片付けられない。レギュラーを掴んで、その位置を誰にも渡したくないという思いと、そのために周りの選手以上に練習をする強い意志だと思います。基本、野球が好きかどうか、それに対してどれだけ全うできたかが、長さに結びついているんだと思います」 −−動体視力のトレーニングとか、新しい物にも敏感に反応していたよね。 「今のようにトレーナーが個人的について指導を受けることがない時代でしたからね。齢をとると目の衰えは絶対に出てくる。これは皆さん、年配の方に運転中の事故が増えるのも同じです。イチロー選手も動体視力が非常に優れているし、トレーニングすれば鍛えられるものなので、積極的に取り入れたんです」
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スポーツ 2012年10月04日 15時30分
松坂との直接対決は黒田に軍配! ヤンキースが地区優勝果たす
MLB、ア・リーグ東地区でオリオールズと優勝を争っていたヤンキースが、10月3日(日本時間4日)、レッドソックスとシーズン最終戦で激突。試合途中に2位・オリオールズがレイズに敗れたため、その時点で2年連続18度目の地区優勝を決めた。ヤンキースは14-2で大勝し、有終の美を飾った。 優勝を懸けた大一番は、黒田博樹投手(37=ヤンキース)と松坂大輔投手(32=レッドソックス)による直接対決となった。松坂はこの日も踏ん張れず、2回1/3を投げて6安打5失点でKOされ、7敗目(1勝)を喫した。対する黒田は7回を投げて7安打2失点の好投で、自己最多の16勝目(11敗)を挙げた。 黒田は「ホッとした。いつもと同じ気持ちで、何も考えずにマウンドに上がった。(16勝は)でき過ぎの部分もあるが、何とかここまで来られた」と話した。 黒田はダルビッシュ有投手(26=レンジャーズ)と並ぶ16勝で、日本人では今季最多の勝ち星を挙げた。2人は同一リーグだが、黒田は219回2/3を投げ、防御率は3.32で、ダルビッシュの191回1/3投球、防御率3.90を上回る好成績を収めた。 一方、ダルビッシュが所属するレンジャーズはア・リーグ首位を独走していたが、アスレチックスが猛追。3日(同4日)、シーズン最終戦の直接対決でアスレチックスが12-5でレンジャーズを破り、6年ぶり15度目の地区優勝を遂げた。最大13ゲーム差を追い上げての大逆転劇となった。 この結果、地区優勝を逸したレンジャーズは、5日(同6日)にオリオールズとのワイルドカードゲームに臨むことになり、その試合でダルビッシュが先発する予定。その勝者チームが、プレーオフでヤンキースと対戦する。 ダルビッシュは「いつも通り、試合をつくって。チームに勝てるチャンスを与える投球をするしかできない」とコメントした。(落合一郎)
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