スポーツ
-
スポーツ 2012年08月31日 15時30分
また出たDeNA中村ノリのわがまま病 2000本安打達成にも影響か?
DeNA中村ノリこと中村紀洋内野手(39)のわがまま病が再発、それが原因で2軍に懲罰降格させられていたことが分かった。 ノリは8月16日、球場入りした際に車のエンジンを切ろうとキーを回した時に、右ヒジに痛みが出たという信じられない理由で、同日の阪神戦(横浜スタジアム)を欠場。18日には、「長引かせるより、早く決断してきちっと(治療に)専念するということ」として、1軍の出場選手登録を抹消されていた。 ところが、ここに来て、2軍降格は故障のためではなく、懲罰降格だったことが明らかになった。15日の阪神戦(横浜スタジアム)で、7回裏の攻撃中、二死一塁、ノリが打席の場面で、盗塁のサインが出て、一塁走者の内村賢介内野手(26)が盗塁を決めた。この際、打席で制約が生じて三振に倒れたとして、ノリがベンチに戻ってから、内村に対して、「何で走るんだ」と激怒したという。チームは采配批判と判断。中畑清監督(58)はノリを注意したが、翌16日には右ヒジ痛を訴え、試合途中からベンチ裏に姿を消した。一連の態度から、チームはノリにペナルティーを与えたのだ。 懲罰降格を認めた中畑監督は「どこの世界にもルールがある。ルールを守れない人間は使わないということ」と話した。故障した右ヒジは回復しており、「下で結果を出して段取りを踏んで帰って来させるつもりでいる」(中畑監督)とのことで、ノリは31日にイースタンリーグの2軍戦(ロッテ戦=平塚)に出場し、早ければ9月1日にも1軍に復帰する予定。 今季のノリは中日時代の08年以来といえる好調を維持。96試合に出場し、打率.295(リーグ8位)、10本塁打、56打点。得点圏打率はリーグ3位の.345で、勝負強さを見せつけている。チーム内では3冠王のアレックス・ラミレス外野手(37)に次ぐ成績を残しており、ファン投票で、8年ぶりのオールスター出場も果たした。近鉄時代の01年以来となる、11年ぶりの3割到達の可能性も十分。 今季の成績は立派なものだが、わがまま病再発で来季の契約に暗雲が垂れ込めてしまった。ノリのお山の大将ぶりはいたく有名で、これまでの所属球団関係者はとかく手を焼いてきた。06年オフにオリックス、10年オフに楽天を自由契約となったが、獲得する球団がなかなか現れなかったのは、それが原因とされる。 ノリの活躍ぶりに、シーズン前半の6月には、池田純球団社長が来季の残留を早々に示唆していた。だが、こうなると、現場サイドがノリ残留にNOを突きつけてくる可能性が出てきた。もし、DeNAがノリ解雇を決めた場合、風前の灯となるのが悲願の2000本安打達成。現在、ノリの通算安打数は1948本(30日現在)。横浜の残り試合は33で、あと52本打つのはむずかしい。名球会入りするには、来季、プレーさせてくれる球団があることが前提だ。区切りの400本塁打にも、あと11本と迫っており、こちらも来季達成見込み。従って、ぜがひでも、あと1シーズンは現役を続けなければならない事情がある。 これまでの経緯からいって、ノリを新たに獲得しようという球団が現れるとは考えがたい。そうなれば、2000本安打も400本塁打も達成目前で露と消える。身から出たさびとはいえ、ノリに残された選択は、中畑監督に誠心誠意、謝罪し来季の契約更新を勝ち取るしか道はなさそうだ。(落合一郎)
-
スポーツ 2012年08月30日 15時30分
松坂大輔 復活勝利も大幅減俸必至!
昨年6月に右ヒジじん帯再建手術を受け、長期戦線離脱していたレッドソックス松坂大輔投手(31)が、8月27日(日本時間28日)、フェンウェイパークでのロイヤルズ戦で先発。7回を投げ、5安打1失点の好投で、今季初勝利。昨年5月8日(同9日)のツインズ戦以来、477日ぶりの勝ち星を挙げ、日本人4人目のメジャー通算50勝目に到達した。 実に長い道のりだった。昨年6月10日(同11日)に手術を受けた松坂は、6月9日(同10日)のナショナルズ戦で、1年1カ月ぶりにメジャーで復帰登板。5試合に投げたが、白星を挙げることはできぬまま、右僧帽筋を痛めて、7月3日(同4日)に故障者リスト(DL)入り。マイナーでの調整を経て、ようやく復活を果たした。 ところが、翌28日(同29日)には、松坂が獲得球団を募るウエーバー公示されたことが分かった。日本では放出を前提にする印象が強いウエーバー公示だが、メジャーでは必ずしも移籍を意味するものではない。選手の他球団の評価や市場調査を測る意味合いもある。 獲得希望球団があっても、条件が合わなかったり、トレード拒否権を持つ松坂がこの権利を行使すれば、交渉はまとまらない。レッドソックスは25日(同26日)にウエーバー手続きを経て、主力4選手をドジャースに放出しており、来季に向けた戦力の見直しを図っている。 松坂とレッドソックスとの契約は今季が最終年。松坂は06年12月に、6年総額5200万ドル(約61億円)で契約。今季年俸は1000万ドル(現在のレートで約7億8600万円)とされる。故障があったとはいえ、昨季3勝、今季まだ1勝で、09年以降は4年連続1ケタ勝利にとどまっている。今の松坂が年俸に見合う働きをしていないのは明らかだ。 そこで、ウエーバー公示の話に戻るが、獲得球団が現れれば、交渉がまとまらなくても、他球団の松坂に対する評価も分かる。レッドソックスとしては松坂が残留するなら、市場価値を把握した上で、来季年俸を決めることになるだろう。 某メジャーリーグ関係者によると、「今の松坂なら年俸200万ドル(約1億5700万円)〜300万(約2億3500万円)ドル程度じゃないか」との説もある。移籍するにせよ、残留するにせよ、ここ数年の松坂の成績では、現在の高額年俸を維持するは不可能で、大幅減俸は必至の様相。少しでも、自身の価値を上げるためには、残された登板機会でいい結果を残す以外にない。(落合一郎)
-
スポーツ 2012年08月29日 17時00分
24時間テレビで超有名人となったプロレスラー佐々木健介 だけど本業はトホホの現実
8月25〜26日に日本テレビ系列で放送された「24時間テレビ35 愛は地球を救う」。今年、恒例のマラソンに挑戦したのは、プロレスラー佐々木健介、その妻でタレントの元女子プロレスラー北斗晶、長男・健之介君、次男・誠之介君のファミリー。 家族4人で力を合わせ、リレー形式で約120キロを完走した姿は、日本全国に感動を与えた。2日間を通じた全放送時間の平均視聴率(以下、すべてビデオリサーチ調べ、関東地区)は17.1%だったが、フィナーレの26日午後7時〜9時9分は28.0%。なかでも、健介ファミリーのアンカー、北斗がメーン会場の日本武道館にゴールする直前と直後のシーン(午後8時57分、58分)では、瞬間最高視聴率39.1%という、驚異的な視聴率を示した。 全国でこれだけの視聴者が健介ファミリーの走りを目撃したわけだから、もはや健介は超有名人。バラエティ番組への出演も多く、知名度では現役プロレスラーの中でナンバー1といっても、過言ではないだろう。 今回の24時間テレビで、さらなる知名度アップに成功したとあって、今後、本業のプロレスでも、さぞやウハウハかと思いきや、こちらはからっきしダメだというのだ。 ベテランの格闘技ライターのA氏は、「WJプロレスを退団し、フリーになった当初は、引っ張りだこになった時期もありました。しかし、今は自分の団体(DIAMOND RING=以下、DR=旧名・健介オフィス)を旗揚げし、その自主興行のほかは、プロレスリング・ノア(田上明社長)への参戦ぐらいしか仕事はありません。そのノアも、財政難から、ほぼフル出場だった健介へのオファーは激減しており、プロレスでの実入りは確実に減っています」と語る。 実際にDRの興行実態を調べてみると、8月はマラソンに備えた影響もあって、収容能力200人ほどの道場(埼玉県吉川市)での興行が4回あるだけ。9、10、11月は道場マッチ以外の地方興行が月1回ずつ予定されているだけ(29日現在)。他団体への出場となると、めっきり減っているのが実情だ。 「プロレス界自体が不景気のため、ギャラが高い健介は、どの団体も使いづらい環境にあります。いくら、24時間テレビで有名になったからといっても、それでオファーが殺到するような業界の現状ではありません。自主興行といっても、DRは所属選手が少なく、他団体やフリー選手頼みであるため、なかなか数も増やせないところです」(前述のライターA氏) 超有名人になっても、増えるのは芸能の仕事だけ。肝心の本業は、トホホの現実とは悲しいばかりだ。(坂本太郎)
-
-
スポーツ 2012年08月28日 15時30分
ダメ虎もう白旗!? 早くも来季の組閣へ
まだ、8月だというのに、不動のセ・リーグ5位に低迷する阪神が、早くも来季への組閣人事へ動き出した。公式戦を32試合も残しているというのに、異例の早さでの行動は、今季はあきらめたのも同然だ。 阪神は27日現在、112試合41勝59敗。CS(クライマックス・シリーズ)への出場の可能性は残っているが、3位広島まで8.5ゲーム差、4位ヤクルトまでは6ゲーム差で、4位以上への浮上は至難のワザだ。最下位DeNAには5ゲーム差で、最下位転落の危機もはらんでいる。 ただ、用兵についてはすでに、ベテランや外国人を排除した若手選手起用に切り替えており、もはや今季に関しては、白旗を掲げたようなもの。 この現場の状況に、フロントの動きも素早かった。元阪神監督で、オリックスではGM、監督の経験をもつOBの中村勝広氏(63)が来季、GMに就任することが濃厚となった。オファーを受けた中村氏は「受ける方向で考えている」と語っており、来週中にも正式決定する見込みだ。 また、OBで解説者の赤星憲広氏(36)をコーチとして、招へいするプランもあることが明らかになった。 こうなると、非常にやりづらくなるのは現首脳陣だ。32試合も残しているのに、球団が来季組閣人事へ着々と進んでいる現状では、コーチ陣も落ち着いて選手の指導に当たれない。26日の広島戦では、有田修三ヘッドコーチ(60)が体調不良となり、試合中に球場を離れて静養する波乱があったばかり。有田コーチは胃腸炎といわれているが、失職を恐れて悩んでいたのだろうか。 和田豊監督(49)にとって、中村氏は大先輩で、かつては監督と選手という間柄。さすがに、現役時代、監督だった中村氏がGM職に就くとなると、自分の意見が通りづらくなるのは必至。 和田監督の来季去就は未定だが、不振の責任を取って、わずか1年で辞任に追い込まれる可能性もある。監督を続けても、昔の師匠に気を遣いながら、采配しなければならないという地獄が待ち受けている。和田監督にとっては、潔く身を引いた方が幸せなのかもしれない。(落合一郎)
-
スポーツ 2012年08月27日 15時30分
2軍でまた炎上の斎藤佑樹 日本ハム球団・首脳陣の悩みの種
2軍で調整中の日本ハム・斎藤佑樹投手(24)が、またも首脳陣の期待を大きく裏切った。 8月25日、イースタンリーグでのヤクルト戦(鎌ヶ谷)で、2軍降格後、4度目の先発をした斎藤は、6回を投げ、11安打7失点の大乱調。チームは0-8と大敗し、これでファーム落ちしてから、自身4連敗となった。 斎藤は「全体的に良くなかったですね。悪かったところ? 全部です」と反省しきり。1軍再昇格への思いは強いが、「今は1軍に上がるとかいうより、自分の実力を上げることをメーンに考えないといけない」と、根本的な修正を目指す覚悟を固めた。 2軍降格後、4日のフューチャーズとの非公式戦(鎌ヶ谷)で、6回6安打5失点。11日のヤクルト戦(戸田)では6回4安打3失点、19日の楽天戦(南三陸)では5回7安打6失点。そして、25日のヤクルト戦では、これまでで最悪の投球内容となっただけに、斎藤も意気消沈。これで、2軍では23回を投げて28安打20失点(非公式戦含む)の惨状となり、公式戦のみの防御率は6.35。 この事態に頭を悩ませているのは球団と首脳陣だ。本来なら、降格→早期再昇格の青写真を描いていただけに、それは露と消えた。 折りしも、パ・リーグから第3クール終了時点(開幕〜23日まで)の観客動員数が発表され、日本ハムは同じ消化試合数との前年対比で、観客数が減少したことが分かった。チームは優勝争いを繰り広げているが、成績が良くても観客動員が落ちたショックは小さくない。 人気の点では、ダルビッシュ有のMLB移籍が響いているが、その後釜として期待したのが斎藤。球団としては、客寄せパンダの斎藤に早く帰ってきてほしいのがホンネ。斎藤を寵愛する栗山英樹監督にとっても、早期の1軍復帰を願うばかり。 そんななかで、2軍で背信投球を続ける斎藤。こうなると、しっかりとした結果を残さなければ、1軍再昇格はさせづらくなってしまった。なお、斎藤の次回登板は、9月4日の西武戦(西武第2)の予定。(落合一郎)
-
-
スポーツ 2012年08月27日 11時00分
地元も見放す阪神の“集客力”
阪神タイガースの観客減が止まらない。 ここ7年、勝とうが負けようが、観客動員に関しては常にトップを走ってきたが、今季の甲子園の観客動員数は開幕から伸び悩み、前半戦主催30試合を終わった時点で約120万人。昨季をかなり下回るぺースで、このままだと観客動員のトップを巨人に奪回されそうな雲行きなのだ。 伸び悩みの最大の原因はもちろん阪神の不甲斐ない戦いぶりだが、加えて今年はファン心理の変化も大きく影響している。 「去年までの阪神ファンは『勝っても負けてもタイガース』。それが今年は、コアなファン以外は『弱い阪神なんか見たくない』という風に変わっている。ここ数年の低迷で、我慢もいよいよ限界に来たということでしょう」(スポーツ誌記者) 上位追撃どころか、最下位転落の可能性まで出てきたとあっては、愛想づかしも無理はない。ファンの甲子園離れは、チケットの売れ行きにも、はっきりと表れている。甲子園の阪神戦と言えば、去年まではプラチナ・チケット。対戦カードの如何を問わず「2倍の値段はザラ」(なんばのチケットショップ)だったが、今年は好カードでも1.5倍程度が相場という。 それどころか、カードによっては外野席1200円(定価1900円)というチケットまで現れるほどで、窓口でも「土日の巨人戦以外はほとんど当日券があります」(某プレイガイド)という有様なのだ。 「今の阪神は野田内閣と同じ。“決められない野球”をやっているから反感を買う。弱いなら弱いで、ファンが納得する、来年を見据えた野球をするべきです」 阪神OBの評論家・マイク仲田氏はこう叱咤激励するが、もっとも甲子園球場のお膝元からは、こんな声も上がっている。 「勝敗に関係なしの馬鹿騒ぎが少なくなって、静かな夜が戻ってきました。地元からすれば、今ぐらいがちょうどいいんですわ」 本誌発売頃には、高校野球に甲子園を明け渡し、死のロードに出ている阪神も、地元から愛想をつかされるとは皮肉な話である。
-
スポーツ 2012年08月25日 17時59分
ダメ虎 ファンも見放した!? 観客動員大幅に減少!
プロ野球セ、パ両リーグが、第3クール終了時点(開幕から8月23日まで)の観客動員数を発表した。昨年の同じ消化試合数との前年対比では、セは1試合平均2万7625人で0.5%減、パは2万2317人で3.3%減と、両リーグともに微減となった。 12球団トップはセで首位を独走する巨人で、10.2%増の4万1042人。パではソフトバンクがトップで5.5%増の3万3651人で、他の5球団はすべて減少し、ロッテが8.8%減と最も減らした。 最も観客数が減少したのは阪神で、12球団ワーストの9%減で3万8036人だった。阪神は観客数が実数発表となった05年以降、昨年まで7年連続でセ最多の観客動員数を誇っていた。その間、09、11年にはBクラス(ともに4位)転落も経験したが、それでもリーグトップの座を保っていた。 しかし、今季は24日現在、110試合40勝58敗12分けの借金18で、不動の5位。3位の広島までは8.5ゲーム差を付けられており、CS(クライマックス・シリーズ)進出の可能性は、わずかに残っているが、ほぼ絶望的。逆に最下位DeNAには5ゲーム差で、調子を落とせば、最下位に落ちる恐れもある。 ここ数年、成績にかかわらず、熱狂的な声援を送り続けてきた関西の虎ファンだが、さすがに今季の不振ぶりにソッポを向いてしまった格好。 観客動員に限らず、在阪の民放各局の阪神戦中継の視聴率も苦戦している。4月までは平均視聴率が10%を超えていたが、5月以降は1ケタ台が続いている。もはや、ダメ虎ではファンも見放してしまったということか…。(落合一郎)
-
スポーツ 2012年08月23日 15時30分
メジャー再昇格消えたツインズ西岡に阪神が救いの手!?
米メジャー、ツインズ傘下の3Aロチェスターでプレーする西岡剛内野手(28)が痛恨の通告を受けた。ツインズは8月20日(日本時間21日)、メジャー昇格の前提となる40人枠から、西岡を外したことを発表した。 9月から25人のベンチ枠が拡大されるが、それはあくまでも40人枠に入っていた上での話で、事実上、今季中のメジャー再昇格は絶望的となった。翌21日(同22日)、西岡は「メジャーで結果を残せず、すべてにおいて自分の力のなさを痛感した。しっかり受け止めたい。残り2週間で再び40人枠に入ることを目標に、一生懸命野球をすることには変わりない」と話した。 西岡はメジャー2年目の今季、開幕をマイナーで迎えた。5日(同6日)にメジャー昇格を果たしたが、出場わずか3試合。12打数無安打1打点2失策(当初3失策だったが、後日、公式記録が訂正される)の惨たんたる成績で、13日(同14日)にマイナーに逆戻りした。 それでも、降格後、17日(同18日)には5打数4安打、18日(同19日)には2号本塁打を放つなど、調子は上向きだっただけに、非情な宣告となった。 こうなると、気になるのは西岡の去就。西岡は3年契約(4年目は球団が選択権)を結んでおり、来季までツインズに拘束される。今季からGMに復帰したテリー・ライアン氏の西岡に対する評価は低く、来季も飼い殺しにされる可能性は十分。 西岡が残留を希望しないようなら、残された道はツインズとの契約に沿った年俸を保障する球団が現れて移籍するか、あるいは保障された年俸を捨ててでもリリースされるかだ。西岡の年俸は3年約925万ドルで、現在のレートだと年間約2億3500万円。西岡は離婚問題を抱えており、莫大な慰謝料や養育費を稼がなければならず、自ら高額な年俸を捨てるわけにもいかないだろう。米国内で、引き取り手が見つかればいいのだが、この2年の成績では、メジャー他球団からのオファーを期待するのは厳しい状況。 そんな折り、西岡にとっては明るい情報が飛び込んできた。阪神が獲得に向け、調査に着手したというのだ。今季、セ・リーグ5位に沈む阪神は、オフに大型補強をもくろんでいる。二遊間を守る平野恵一内野手(33)と鳥谷敬内野手(31)は、ともにFA権を取得しており、その動向は流動的。2人の内のどちらかが、FA移籍した場合、西岡は後釜としてうってつけの存在だ。 2人とも残留した際は、平野を二塁から外野に回し、鳥谷か西岡のどちらかに二塁を守らせれば丸く収まる。阪神の主力内野手の年俸は鳥谷=3億円(以下、金額は推定)、新井貴浩=2億5000万円プラス出来高、平野=1億9000万円で、西岡とのバランスも取れる。また、西岡は地元大阪の出身でもあり、阪神ファンも受け入れやすい環境にある。 阪神が獲得調査を始めたとの報に、西岡は「ここで一生懸命やる。日本球界は今のところは何も考えていない」と話したが、心中はまんざらでもないはず。来季もマイナーで干されるくらいなら、日本球界に復帰した方がましと考えるのも自然な流れ。現実的にはツインズとの契約がある以上、障害も多いが、そこは本人次第。今オフには阪神西岡が誕生しているかもしれない。(落合一郎)
-
スポーツ 2012年08月22日 15時30分
「ロンドン五輪〜美人日本代表を探せ!」第7回(最終回)〜馬術障害・武田麗子
リアルライブ読者の皆さま、こんにちは。 まだまだ、ロンドン五輪の余韻が残っていますが、本コーナーは今回をもって最終回となります。というわけで、ファイナルにふさわしい美人アスリートを取り上げます。それは、馬術障害の武田麗子(27)。 武田は84年12月14日、兵庫県神戸市出身。身長151センチ、体重49キロと、アスリートとしては小柄な体型です。父親は大企業である武田薬品工業の元代表取締役会長兼CEOの武田国男氏。まさに、お嬢様中のお嬢様です。 武田は関西きってのお嬢様学校、甲南女子中学校に進学。同中1年の時に乗馬を始め、甲南女子高等学校に入学すると、本格的に乗馬に取り組む。今五輪にも出場した杉谷泰造に師事し、神戸から大阪・和泉市にある杉谷乗馬クラブまで、片道2時間かけて通った。甲南大学卒業後、ベルギーに渡り、現在はドイツを拠点に活動している。 10年のアジア競技大会で初めて日本代表に選出され、障害飛越24位となり、同種目で今五輪の日本代表に選ばれた。選出の際には、“美人ライダー”として話題になった。五輪の1次予選では71位に終わり、残念ながら2次予選に進むことはでませんでした。 今五輪では多くの美人アスリートが出場したが、なかでも、武田は田中理恵(体操)、寺川綾(水泳)、木村文子(陸上)らと並んで、まさに美女中の美女。メダルを獲得していれば、日本中が大フィーバーとなるのは間違いなかっただろう。乗馬は選手寿命が長い競技でもありますし、武田が今後も乗馬を続けるようなら、応援し続けたいと思います。 ロンドン五輪を大いに楽しませてくれた美人アスリートたち。16年リオではどんな、ニューヒロインが出てくるか、今から楽しみです。ご愛読ありがとうございました。(坂本太郎)JOChttp://www.joc.or.jp/games/olympic/london/sports/equestrian/team/takedareiko.html
-
-
スポーツ 2012年08月22日 15時30分
最後通告を突きつけられた日本球界の危機 第3回WBC不参加後に被る代償
WBC不参加で、NPBは相当な痛手を被ることになりそうだ。<プランBで大会準備を進めていく方針が確認> 8月15日、米国デンバーでMLB・オーナー会議が開かれ、日本不参加を前提とした『プランB』で大会準備を進めていく旨が確認された。その内容は既報通りだが、日本は同大会を主催するWBCインク(以下=WBCI)から最後通告も突きつけられていることが分かった。 「同21日、NPBは12球団代表者会議を開きましたが、WBCIと『収益分配の改定』を求める選手会の板挟みにされた立場を確認するだけでした。どうなるかって? 選手会は折れないと思う…」(球界関係者) 第3回大会は不参加−−。その口ぶりからして、NPBのオーナーサイドは“最悪の事態”も覚悟しつつあるようだ。 「WBCIは『8月中に最終結論を出してほしい』とも通告してきました。プランBで大会準備を進められており、他の参加国も日本不参加を前提に第3回大会を考えています」(前出・同) 現行ルールに従えば、主催のWBCI以外は収益を得られない。他の参加国が日本の選手会の主張に賛同しなかったのは、ちょっと驚きである。 「アジア地区予選を実質主催してきた読売新聞社グループも、内々に分配金の改定をWBCIに打診してきました。WBCIは『日本の正式な交渉窓口はNPBだから』と言葉を濁すだけだったそうです」(同) その通りだとすれば、「WBCIは分配金を改定する意志が全くない」ということだろう。ちょっと傲慢な感じもするが…。 第3回大会の不参加が正式決定した場合、日本のプロ野球界が被る打撃は「3連覇の夢を自ら放棄した」という“気持ちの問題”だけではなさそうだ。野球・日本代表チームを常設する計画があるのは今さらだが、大会不参加となった場合、『常設・日本代表チーム』への出資を検討していた大手企業も「撤収する可能性」が出てきた。 「常設する代表チームによる単独興行で、WBC大会での収益不足を補うというビジネス計画はもちろんですが、東日本大震災の復興チャリティーを行う予定もあります。でも、世界大会に出ない代表チームに出資価値があるかどうかは疑問です。企業側が強い長になるのも当然」(同) 第3回大会前、『常設・日本代表チーム』はキューバを招き、親善試合を行う予定も立てていた。しかし、日本が不参加を正式表明した場合、キューバも大会直前にスケジュールを割いてまで来日する理由はなくなる…。『日本人メジャーリーガー&アマチュア、日系メジャーリーガー』による“急造チーム”での参加案も一部からは出ていたが、関係団体にまだ打診されていないことが分かった(8月20日時点)。常設チームに関し、スポンサー企業は難色を…。「分配金の改定」を求める選手会の主張は正論だが、このまま行けば、NPBは世界から取り残されてしまうだろう。