12球団トップはセで首位を独走する巨人で、10.2%増の4万1042人。パではソフトバンクがトップで5.5%増の3万3651人で、他の5球団はすべて減少し、ロッテが8.8%減と最も減らした。
最も観客数が減少したのは阪神で、12球団ワーストの9%減で3万8036人だった。阪神は観客数が実数発表となった05年以降、昨年まで7年連続でセ最多の観客動員数を誇っていた。その間、09、11年にはBクラス(ともに4位)転落も経験したが、それでもリーグトップの座を保っていた。
しかし、今季は24日現在、110試合40勝58敗12分けの借金18で、不動の5位。3位の広島までは8.5ゲーム差を付けられており、CS(クライマックス・シリーズ)進出の可能性は、わずかに残っているが、ほぼ絶望的。逆に最下位DeNAには5ゲーム差で、調子を落とせば、最下位に落ちる恐れもある。
ここ数年、成績にかかわらず、熱狂的な声援を送り続けてきた関西の虎ファンだが、さすがに今季の不振ぶりにソッポを向いてしまった格好。
観客動員に限らず、在阪の民放各局の阪神戦中継の視聴率も苦戦している。4月までは平均視聴率が10%を超えていたが、5月以降は1ケタ台が続いている。もはや、ダメ虎ではファンも見放してしまったということか…。
(落合一郎)