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坂田健史V2で見え始めた亀田興毅復活のシナリオ

 ボクシングのWBA世界フライ級タイトルマッチが4日、さいたまスーパーアリーナで行われ、チャンピオンの坂田健史がデンカオセーン・カオウィチット(タイ)をドロー判定で辛くも退けてV2を達成した。坂田が王座防衛を果たしたことで、WBC同級王者の内藤大助、亀田興毅と三つ巴のフライ級戦線は激化。来年以降のマッチメークに選択肢が広がり、亀田家の汚名返上に燃える興毅の2008年復活のシナリオも見え始めた。
 亀田家三男の和毅のサポートと自らのトレーニングのため、2日にメキシコに発った興毅。3カ月の出場停止により、復帰初戦は早くても来年2月以降になる。弟・大毅の敵打ちとなる内藤戦か、坂田との同門対決か、日本人対決が実現するのかが気になるところだ。
 しかし、かねてからウワサされていた坂田とのタイトルマッチの線はどうやら消えたようだ。協栄ジムの金平桂一郎会長は「絶対にないとことはない」と坂田VS興毅戦を完全否定こそしていないが、元WBAミニマム級チャンピオンの星野敬太郎氏は「同じジムで世界を狙える駒同士をぶつけ合う必要はないだろう」と同門対決の可能性を否定する。
 確かに日本人同士のタイトルマッチとなれば、内藤VS大毅戦を例に上げるまでもなく盛り上がり、興行的にもオイシイ。しかし、星野氏は「単発的なビジネスとしては成功するだろうが、長期的に見れば旨味が薄い。どちらかが傷つくわけだから」と疑問を投げ掛ける。

 さらに日本ボクシングコミッション(JBC)関係者も「同門対決は正直やってほしくないですね」と語る。「ルール上、不可能ではありませんが、内部同士では八百長疑惑も噴出しやすいし、時期が時期だけに…」と、同門対決にはいまだほとぼりが冷めない亀田騒動が、再び大炎上しかねない不安要素を含んでいると懸念する。
 一方、弟・大毅の弔い合戦となる内藤戦の実現性はあるのか。星野氏は「内藤に大毅が負けて興毅がリベンジにいく。最初からそういうシナリオになると思っていた」としながらも「社会的な問題にまでなってしまっただけに、今では興毅VS内藤は実現が難しくなった」と内藤戦についても懐疑的な見解を示している。
 坂田も内藤もダメとなると興毅の今後は果たしてどうなるのか。星野氏は「内藤がポンサクレック・ウォンジョンカムとの防衛戦に勝って、坂田との統一戦をやる」と前置きした上で、「その勝者が興毅とやるのが一番盛り上がるし、ビジネスとしても成功するのではないか」。星野氏は来春以降に興毅がフライ級2冠王となった内藤もしくは坂田に挑むというシナリオを導き出した。
 フライ級頂上決戦のプランが浮上してきた興毅だが、群雄割拠にピリオドを打つことになるのか。

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