これは、昨年より9試合早いペースで、中畑監督は「(他力で)少しでも可能性があるなら何とかしたいね。消滅という言葉は聞きたくない」とコメントした。
ここまで(8日現在)、DeNAの各球団との対戦成績は、4位ヤクルトに8勝6敗1分けと勝ち越し、4位阪神には7勝7敗1分けと互角以上の闘いを見せている。しかし、首位巨人に2勝9敗2分け、2位中日に2勝8敗1分け、3位広島に2勝12敗1分けで、上位3強には完全な“横浜銀行”状態。上位3チームとの対戦成績は、6勝29敗4分けで、勝率は.171と惨たんたるもので、最下位独走の元凶はここにある。
3位広島までは13ゲーム離されており、他力本願で可能性が残っているとはいえ、CS進出は絶望的。それどころか、5位阪神とのゲーム差は5も開いており、今後よほどの巻き返しがない限りは、5年連続最下位も濃厚だ。
春季キャンプでは中畑新監督就任で、巨人並みの話題を振りまいたDeNAだが、それももはや遠い昔の話。このていたらくでは、マスコミも振り向かない。
コンプガチャの廃止で親会社の先行きも不透明のなか、唯一の救いは観客動員か。今季、さまざまな企画も功を奏して、昨年の1試合平均1万5308人(72試合)から、ここまで1試合平均1万6821人(46試合)と増加している。CS進出も無理とあれば、せめてホームゲームでの勝率を上げて、観客動員増を図ってもらいたいものだ。
(落合一郎)