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DeNA中畑監督トホホ… 絶好調なのにチケット代返金要求殺到!

 まさにトホホである。

 セ・リーグ最下位を独走するDeNAが、GW期間に立てた珍企画「全額返金!? アツいぜ! チケット」の返金状況を、5月7日、同球団が発表した。

 同チケットは1〜6日の本拠地・横浜スタジアムでの6連戦(2日は雨天中止)で実施したもの。1枚4000円の一塁側内野席の企画チケット(1試合50枚限定)購入者を対象に、満足度に応じて返金を要求できるシステム。負けたら全額、勝ちや引き分けなら半額まで、返金を求めることができるユニークなチケットだ。

 DeNAはこの5試合で奮起。1日のヤクルト戦こそ敗れたが、3日から1引き分けをはさみ3連勝。3勝1敗1分けの好成績で、5戦を乗り切った。

 ところが、グラウンドでは絶好調だったにもかかわらず、返金要求は意外な結果だった。1日のヤクルト戦は0-7の大敗で、50人全員が返金を求め、返金額は19万3000円だったが、これはやむを得ないだろう。

 しかし、3日のヤクルト戦は3-1で勝ったものの、1人を除く49人が8万3000円の返金を要求。4日の中日戦は1-3の劣勢から、9回裏に奇跡的に同点に追いついて引き分けに持ち込んだものの、48人が8万6500円の返金を求めた。5日の中日戦は12-1と大勝しながら、半分以上の28人が4万6000円の返金を要求。企画最終戦の6日の中日戦も、4-2で快勝したにもかかわらず、38人が6万1500円の返金を求めた。

 5試合のトータルは購入者延べ250人、売上額100万円に対して、返金は213人、47万円。返金率は購入者数で85%、額で47%というさんざんな結果に終わった。

 球団は「勝利試合でも返金を希望される方が多かったのは残念でしたが、チケットは完売で、楽しんでいただけたのではないかと思う」と話した。中畑清監督(58)は「『オマエらのプレーにはカネ払えない』と言われたようなもので、現場にとっては屈辱以外の何ものでもない。ひどい負け方をしたならともかく、最高のプレーをして『カネ返せ!』じゃ、選手のモチベーションを下げるだけ。この企画に関しては二度とやらないでいただきたい」とショックを隠せなかった。

 企画自体はおもしろいものだったが、終わってみたら、絶好調でも返金要求殺到ではビジネスにならないだろう。中畑監督の言葉を借りるまでもなく、このチケット企画はお蔵入りとなりそうだ。
(落合一郎)

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