社会
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社会 2011年04月25日 11時45分
坂田氏、西村氏、木村氏、土方氏、若松氏が歓喜! 格闘家5人は全勝〜統一地方選挙
統一地方選挙後半戦(4月24日投開票)に臨んだ格闘家5人は、全員が見事当選を果たした。 現役を引退したばかりのプロボクシング元WBA世界フライ級王者の坂田健史氏(31=無所属)は、夫人の地元である東京都稲城市議選に出馬。2043票の堂々2位(定数22)で快勝。元世界王者としての知名度を存分に生かした。ボクシングの元世界王者が、議員となるのは国内初。坂田氏は「支えてくれた皆さんのおかげ。感謝です。これからは市民の皆さまの声を聞いてがんばっていきたい」と喜びの弁。 昨夏の参院選で敗れた西村修氏(39=国民新党)は、所属していた全日本プロレスを退団し、背水の陣で東京都文京区議選に臨み、無事2226票の6位タイ(定数34)で上位当選し、参院選のリベンジを果たした。 その西村氏と引退試合を行った元新日本プロレスの木村健悟氏(57=無所属=本名・木村聖裔)は、プロレス黄金時代にゴールデンタイムで活躍していた際のネームバリューが効いたか、2198票の28位(定数40)で当選。木村氏は98年の参院選に民主党の比例代表で立候補するも落選。2度目の選挙挑戦での歓喜となった。また、木村氏の夫人で現職の東京都目黒区議の木村洋子氏(61=民主党)は6選を果たして、夫婦揃っての区議誕生となった。 埼玉県狭山市議選にチャレンジした元全日本プロレスの土方隆司氏(32=無所属=本名・八木隆幸)は、1500票の21位(定数22)で滑り込んだ。土方氏は天龍PROJECT認定の現IJ(インターナショナル・ジュニア)王者である。 かつて、新日本プロレスでマシン軍団の名物マネージャーとして活躍した、現職の北海道芦別市議の若松市政氏(69=無所属=リングネーム・将軍KYワカマツ)は、672票で10位(定数12)。4選を果たした。 今回の統一地方選挙に挑んだ格闘家5人全員が当選。現元・格闘家が国政選挙に挑戦し落選する例は多々あるが、この事実を見ると、いきなり国政ではなく、地域に根ざした活動をすれば、政治の場に立てる可能性があるということが分かった。今後、政治家への夢を見る格闘家にはいい事例になったのではなかろうか。当選した5人には、心より、「おめでとうございます」と申し上げます。(最強プロレスサイトBATTLENET/ミカエル・コバタ)
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社会 2011年04月23日 17時59分
東京電力の年収2割削減案浮上も、この危機的状況でボーナスが出る怪
東京電力が社員の年収を約2割削減させる方向で、労働組合と交渉に入ったことが明らかになった。福島第1原発事故で、巨額の被害賠償金の支払いが必要となるための措置だ。 これだけを聞くと、「給料2割もカットされて大変だな〜」と同情する向きも多いだろう。実際、まだ給料が安い若手社員にとっては、かなりの痛手となるのは間違いない。ただ、問題なのは、あくまで「年収2割削減」であって、「月給2割削減」ではない点。その内容は給与を約5%、夏冬各2カ月分ほど出ている賞与を各1カ月分ほどにカットするというもの。つまりは、この危機的状況でも、ちゃっかり賞与が支給されるというのだ。 東電社員の平均年収は約760万円。賞与が夏冬各2カ月分とすると、月給47万5000円、賞与各95万円の計算となる。これが、月給45万1250円に、賞与が各47万5000円に減ることになる。本来、賞与は会社の業績に比例して支給されるもの。業績が悪ければ、ゼロでも致し方ないところ。 被害賠償金は数兆円規模になると見られ、東電だけで支払うことは困難で、国の支援、つまりは国民の税金が投入されることは避けられないだろう。その上、沖縄電力を除く、全国の電力会社が電気料金を値上げすることで、賠償金の捻出を図る案も浮上している。つまりは、賠償金支払いで国民が痛みを負うことになりかねない。 東電単独では到底支払えない状況下で、社員はちゃっかり賞与をもらうのはいかがなものか。原発被害を受け、失業、事業や農業、漁業の廃業に追い込まれる人も多いだろう。被害者は収入の途を断たれ、加害者は減額とはいえ賞与をもらうなんて不条理ではないのか。むろん、加入員約3万3000人といわれる労働組合が存在する以上、会社の意向通りにはいかないのは理解できる。 しかし、事情が事情。会社の存続にかかわる問題だ。国や国民支援がなければ、東電は倒れる。賞与は全額カット、年収ではなく「月給2割削減」くらいのことをしなければ、国民理解は得られないのではなかろうか。ただし、原発事故現場にて命懸けで作業に当たっている社員には、優遇してあげるような人情もほしいものだ。(蔵元英二)
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社会 2011年04月23日 17時59分
俳優・森永健司がひったくりで逮捕! 父は元プロ野球首位打者で広島監督、妻は元美人プロレスラー
警視庁捜査3課は、4月22日、ひったくりの容疑で、俳優・森永健司容疑者(46)を逮捕した。 逮捕容疑は8日午後8時15分頃、東京都世田谷区下馬の路上で、自転車で帰宅途中の同区内の女性公務員(63)をオートバイで追い抜きざまに、前かごから現金約7万5000円などが入ったバッグをひったくった疑い。防犯カメラに写ったオートバイの画像などから、森永容疑者が浮上した。 森永容疑者は容疑を認め、「役がないときは生活費をひったくりで補っていた。20件くらいやった」と供述しているという。同課では昨年11月以降、世田谷、目黒区などで、計約45万円の被害があると見て調べる。 俳優・森永健司といわれても、その名を知る人はほとんどいないだろう。しかし、出演作品は映画「沈まぬ太陽」「アウトレイジ」、ドラマ「龍馬伝」(NHK)、「はぐれ刑事純情派」(テレビ朝日)、「サラリーマン金太郎」(テレビ朝日)、「八大将軍吉宗」(NHK)など著名な作品も多く、脇役としては重宝されていたのかもしれない。 今回、森永容疑者の逮捕で、はからずもクローズアップされてしまったのが、父と妻。父・森永勝也(故人)は広島、巨人でプレーした元プロ野球選手。62年には首位打者を獲得。74年には広島の監督を務めた。ユニフォームを脱いだ後は、当時人気番組だった「プロ野球ニュース」(フジテレビ)の名解説者として活躍。オールドファンにはおなじみだ。森永容疑者も、父の影響で野球を始め、甲子園に出場経験もある。没後18年、よもや息子の犯罪で、再び、その名が表に出るとは思っていなかっただろう。草葉の陰で泣いているに違いない。 一方、妻は元プロレスラーのエデン馬渕。今や伝説となった団体、ジャパン女子プロレスに入門した馬渕。“アイドルレスラー”キューティー鈴木と並ぶ美人レスラーとして期待されたが、ケガが多く短期間で引退した。ジャパン女子はジャッキー佐藤、神取忍、風間ルミ、デビル雅美、ダイナマイト・関西、尾崎魔弓らを擁した全日本女子プロレス(崩壊)の対抗勢力。消滅後は関西らのJWP女子プロレス、風間らのLLPWに分裂した。 犯罪はこのように、家族をも巻き込んでしまう。森永容疑者には、残された家族のためにも更正することを望みたい。(ジャーナリスト/落合一郎)
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社会 2011年04月22日 15時30分
プロ野球・JリーグのナイトゲームはNGなのに、東京ディズニーランドの夜間営業はなぜOK?
4月15日に夜間営業を自粛する形で再開したばかりの東京ディズニーランドが、早速23日から夜間営業(8時〜22時)もスタートし、ほぼ通常営業に戻る。電飾で人気のエレクトリカルパレードも復活する。また、もうひとつの施設である東京ディズニーシーは28日に夜間も含め再開(9時〜22時)。東日本大震災の発生以降、休園が続いていたディズニーリゾートは、震災後約1カ月半ぶりに全面再開となる。 ここで、非常に気になるのは不足する電力の問題。両リゾートがフル稼働した場合、消費する電力は一般世帯の約5万7000世帯分ともいわれている。ディズニーリゾートが全面再開した場合、電力事情がひっ迫する恐れもあるのだ。運営するオリエンタルランドでは、トイレ、エレベーター、噴水などの付帯施設で節電に努め、エレクトリカルパレードは供給に余裕のある深夜電力を蓄電して賄うとしており、社会的な理解を得たい考え。また、一部電力は自家発電で賄うという。 そこで、どうしても素通りできないのは、同じく大量の電力を消費するプロ野球やJリーグとの対比。震災で公式戦が休止となったJリーグは電力事情を鑑み、公式戦の再開日を4月23日とし、4月中の東京電力、東北電力管内でのナイトゲームを自粛するとした。 一方、プロ野球パ・リーグは開幕日を3月25日から4月12日に延期。Jリーグにならい、4月中の両管内でのナイトゲームを自粛。ところが、開幕を急ぐセ・リーグは3・25開幕を目指したが、オカミ(政府)からダメ出し。4日ずらして、3月29日に節電開幕を強行しようとしたが、オカミの注意を受け断念。パと同様に4・12開幕、4月中の両管内でのナイトゲームを自粛及び東京ドームでの試合を行わないことで決着した。 これを受けてか、Jリーグは5月中も両管内でのナイトゲームを行わないことを追加で決めた。東京ドームで試合を行った場合、3000〜4000の一般世帯分の電力を消費するといわれているが、ディズニーリゾートはその10倍強の電力を消費し、その比ではない。プロ野球やJリーグのナイトゲームがNGで、それらより電力を使うディズニーリゾートの夜間営業は、なぜOKなのか大いなる疑問が残る。オカミはセ・リーグのときのように、なぜクレームを付けないのかナゾだ。 「オリエンタルランドの作戦勝ちでしょう。タイミングが良かったというしかありません。節電対策も明確です。セ・リーグの開幕問題が紛糾した際は、電力事情もひっ迫し、計画停電の真っただ中でしたから、ナイトゲームや東京ド−ムでの試合など到底許されるものではありませんでした。その後、計画停電は中止、ここに来て供給電力量が増したことで、ディズニーリゾートの営業再開、全面復活にもクレームが入らなかったものと思います。それに、ディズニーリゾートは国民に非常に人気のあるテーマパークですから、海江田万里経済産業相も蓮舫節電啓発担当相も文句はいいたくなかったのでは。国民のヒールにはなりたくないですから」(ジャーナリストA氏) 4月22日から予定されていたプロ野球の東京ドームでの巨人対中日3連戦は、代替球場が見つからず中止となった。現況なら、予定通り、東京ド−ムで開催しても何ら問題はなかったことになる。そのウラでは、東京ディズニーランドが夜間営業再開。なんとも、スッキリしない皮肉な事態ではあるが、まさに「タイミングが良かった」というしかない。(蔵元英二)※関連記事東京ディズニーランド営業再開にブーイングも…http://npn.co.jp/article/detail/35997001/
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社会 2011年04月21日 11時45分
「大阪都」構想実現へ辛坊治郎氏擁立! 橋下徹府知事の野望
統一地方選で大躍進した「大阪維新の会」の橋下徹代表(大阪府知事)が、次なる一手としてフリーキャスターの辛坊治郎氏、前横浜市長の中田宏氏と合体し、大阪市長のイスを乗っ取るつもりだ。 府議会で過半数議席を取り、大阪市議会、堺市議会でも第一党に躍り出た同会だが、大阪都構想実現のためには、11月に行われる大阪市長選が重要となる。橋下氏は旧知の辛坊氏に(勝手に?)白羽の矢を立てると同時に、大阪知事選との「ダブル選で信を問う」と口にしている。となると、任期を待たずに自ら辞任して市長選に鞍替え出馬、もしくは辛坊氏が後継者として知事選に打って出る可能性もあるわけだ。 読売テレビを昨秋に退社し、現在もフリーとして同局の朝の情報番組を続ける辛坊氏。東京の視聴者にはなじみは薄いかもしれないが、博学ぶりと卓越したレクチャー能力は「第二の池上彰」と言われるほど。出馬すれば当選が濃厚なのは間違いなく、橋下、辛坊、中田トリオで都構想実現に拍車がかかるだろう。 とはいえ、橋下氏のこういった強引なやり方に主婦層からの支持率が低下しているのも事実。 「圧勝したのに敗北と言ったり、最近は顔を見るのも気に入らんわ」と敬遠する声も上がるなど、これまでの横暴な言動のツケが回ってきているだけに、すんなり運ぶかどうか…。
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社会 2011年04月20日 11時45分
愛知県西三河地方の伝説「歌にも詠まれていた蓮池」
8世紀頃(奈良時代)、愛知県豊田市上郷地区辺りに末野・上野・緑野という野があった。これら三つの野を称して三つ野と呼んでいた。緑野の南には一つの池があり、その名を緑野の池といった。緑野の池は、大正時代末期まで蓮池と呼ばれ、池一面が蓮田であった。また、この池は様々な古歌にも残されている。 『三河雑鈔』・緑野の池考では、「みどりの野の古くものに見えたるは、〜」とある。 『夫木集』・二三の巻雑の五には、「ことしおひみかはの池のあやめ草 長きためしに人はひかなむ」という御厳子女王の歌が掲載され、同集同巻同部に康平4(1061)年3月、子内親王ノ家ノ名所歌合で詠まれた和泉式部の歌「春ふかくなり行くままにみどり野の 池の玉ももいろことにみゆ」が、同集に「春雨のふりそめしより緑野の いけの汀ふかくなりゆく」という小待従の歌が掲載されている。 『松葉集』には「秋の目覚に当国の名所とした。されど先達説とりどりにて、其在り所いまだ詳でない。それはまず『三河国藻塩草』に緑野ノ池碧海郡粟寺村(桝塚東町)の地中にあり。俗に呼んで鷺草の池という」とある。 また宝暦5(1755)年5月、庄屋安五郎の『粟寺日記』の中に「家下之下りて三町余りのところに大小二つに池あり。人呼んで緑が池という。矢作川に注ぐよどみして幅広く、水草茂りて四季の草花たえず、昔から歌詠み人の訪れ多し」と書かれてある。 現在の緑野の池はその面影もなく、柳川公園の一部となり、休日には釣りを楽しむ人達の憩いの場となっている。写真:「緑野の池」愛知県豊田市桝塚東町柳川瀬(皆月斜 山口敏太郎事務所)
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社会 2011年04月16日 17時59分
被災地プライバシー助ける“間仕切り” 畳の個室も
被災地でさまざまなテント状の個室が利用され、プライバシーの点で大いに被災者の方々を助けているようだ。 震災に遭う可能性は誰にでも平等に訪れるので、これら商品について触れてみたい。 今最も話題の商品は、webの産経ニュースに掲載された<プライバシーが少しは保たれる>と題された一枚の写真にある。そこには、岩手県釜石市の避難所一杯に敷き詰められた、コーティング加工された布製の天井のないテントが…。被災された方々の辛苦は推し量るべくもないが、この“豪華な仕切り”で明らかに最低限のプライバシーは保たれており、「自分たちの家みたいで住みやすい」、との感想も紹介されている。 これは、都内の某災害対策用テント製造販売会社の、<ワンタッチパーテーション ファミリールーム>という間仕切り型の商品だ。簡易テントの一種で、カバンのように持ち運ぶことが出来、ワンタッチで組み立てられる。ひょっとして、一家にひとつあっても役に立ちそう。同商品は、高さ1.8mという最大の商品が、税込み25,200円ということだ。 災害時に活躍しそぅな布製の簡易テントの種類は、とても種類豊富。 ほかにも、シャワーが浴びられるテントがあった。屋根つきのもので、大人一人が立てるくらいの縦長サイズ。そこにトイレットペーパー掛けと、さらに天井にシャワー固定用のフックがついている、という構造。税込み7,329円。 いっぽうで、簡易テントは既存の商品だけではないようだ。 今回の震災に対して、被災地の方の役に立ちたい、ということから、お年寄り向けに、畳が敷いてある木製の組立個室(…入り口は障子。完全に茶室のような和室になっている。)が製作されている。これは、倉吉の某設計事務所さんの手によるもので、既に被災地からの問い合わせを待っている、ということである。 …NHKをみていても、被災者の方が、まずもっての願いとして、“シャワー、個室、そんな落ち着いてモノを考えられる拠点”、を挙げている。 まだまだ避難生活は長引く中、担当者の方は、よさげなテント型商品について積極的に問い合わせてみてはいかがだろう。(仙道)
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社会 2011年04月15日 11時45分
東京ディズニーランド きょうから再開
東日本大震災の影響で休園していた千葉県浦安市の東京ディズニーランドがきょうから再開した。14日の夜から、開園を待っていたファンで行列ができ、15日の朝にはこの時期の平日としては多い1万人以上の行列ができた。 しかし、一部では壊れて補修しているアトラクションは休止。また、節電のため、当面は夜間の営業は自粛、午後6時で終了。また、東京ディズニーシーは営業の中止を続けるという。 また、5月14日までの入園料から1人300円を義援金として日本赤十字社に寄付、ディズニーアンバサダーホテルと東京ディズニーランドホテルも同様に1室1泊につき1000円を義援金に充てることも発表された。 東京ディズニーランドは震災で、駐車場などが被害を受け、さらに計画停電の影響もあったことから1か月以上、休園していた。
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社会 2011年04月14日 11時45分
東電社長会見も進展はゼロ
13日、東京電力本店にて、東京電力の清水正孝社長が会見を開いた。 約1か月ぶりのトップの会見であったが、福島第一原発の収束見通しや近隣住民などへの補償問題など、具体的な内容はゼロ。ただ、初動の遅れが事態の悪化を招いたのではとの質問には、「ベストを尽くした」と述べた。また、事故対応に専念するため、日本経団連副会長や電気事業連合会会長など主要な公職から退く意向を表明した。 会見に参加した全国紙経済部記者は、「まったく具体性がない会見」と切り捨てる。「まだ何も決まっていません。しかしボクたちは一生懸命やってましたってことでしょ」。記者会見では「一日も早く」「検討中」の繰り返しであった。ただ、あきれるように、「これだけ大きな事故で、トップの会見が1か月ぶりなんて非常識すぎる。しかし、それが東京電力の常識みたいだ。記者会見を開いただけでも進展なのかも。まあ、次回の記者会見がいつになるかの見通しはないですが」とも語る。 清水社長は先月29日に高血圧や目まいなどの症状で入院。7日から職場復帰した。さて、この非常事態に次回の会見はいつになることやら…。
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社会 2011年04月13日 11時45分
山口敏太郎の直言(3)「総理の責任、首長の責任、有権者の責任、マスコミの責任」
4月12日に原子力安全・保安院により、福島原発の事故がレベル7まで引き上げされた。 とうとうチェルノブイリ事故と同じレベルまで悪化してしまったわけだが、散々マスコミやネットでの記述に関して、「政府発表と違う内容を記載するな!」と圧力を匂わせた菅内閣そのものが事故に対する事態掌握が出来てなかった事が露呈した。これでは、どっちがデマを流していたホラ吹きなのか、わからなくなる。国を滅ぼしかけている愚将・菅直人の罪状は、今後国民の総意にて、何らかの形で裁かれるべきである。また、統一地方選挙が終わった後でのレベル7引き上げは、菅内閣へ対する不信感を増大させている。 また、福島県の佐藤雄平知事の動きが不可解である。東京電力の社長に対して会うことを拒否したり、東電や国に対して露骨に怒りをあらわにしている。何故、彼が被害者のような態度をとるのか、大部分の国民は理解出来ない。原発推進派だった叔父である渡部恒三衆議院議員(民主党)の秘書を永く務め、知事に立候補し当選したわけだが、彼は地方自治体のトップとして、2010年8月6日、福島第一原発3号機におけるプルサーマルの実施を了承している。トップとしての判断ミスが問われても仕方ない。 菅直人が国のトップとしての責任を問われ、東電の会長、社長など経営陣の責任追求がなされていく中、県民の安全を守るための責務が求められる地方自治体のトップである佐藤知事は、被害者ではない。彼は福島県民の安全を確保すべき責任者である。その安全が自らが導入を認めたプルサーマルの事故によって損なわれたのだから、事態が収拾後、行政のトップらしく潔く責任をとるべきである。たまたま自分の在任中に起こった事故だと弁明するかもしれないが、トップとはこういう非常事態に責任をとるのが仕事である。これは行政機関でも、民間企業でも関係ない。 この各自治体における首長の責任は、原発が設置された全ての自治体の首長にも適応すべきだと思われる。彼らは自治体の構成員を守るために、原発の安全チェックを実施したのか。 今回のような巨大地震が発生した場合、原発に事故が発生しうる事が明確にわかった以上、各自治体の首長が自分のエリアの原発に対して、どういうアクションを起こしているのか、確認すべきである。少なくとも安全基準の見直しや、非常事態における対応訓練のシミュレーションの再構築は最低限の事である。出来ればスーパー堤防の設置、地元電力会社ではなく海外技術者による第三者チェックの定期実施は急務であろう。 これらの責務を行わない首長がいた場合、その職務怠慢を追求するのが、有権者の責任であり、マスコミの責任である。長い年月のかかる原発の縮小・停止に向けて、今なずべき事をやるべきである。(山口敏太郎)