社会
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社会 2011年03月31日 11時45分
東電の清水社長ってどんな人?
東日本大震災以来、難しい対応が続く東京電力。そんな中、東電のトップである清水正孝氏が「高血圧と極度のめまいを訴えている」として入院したことが報じられた。今や世界中が注目する企業である東電だが、そのトップである清水正孝氏とはどんな人物なのか。 清水氏は1968年に慶応大学経済学部を卒業後、東京電力へ入社。ちなみに、清水氏の父も東電の社員であった。その後、横浜火力発電所や福島第二原発の総務などを担当した。 「福島の原発時代は地元との信頼関係を築くことに積極的だった」(全国紙経済部記者) その後、他分野の企業に出向、この時のことを後にインタビューで、「東京電力がいかに“お役所”かということに気づいた」と語っている。 さらに資材部長時代には制服を中国製に変えて、約3億円のコスト削減に成功。費用切り詰めに成功した実績から「コストカッター」と呼ばれていた。2008年には社長へ就任する。 「東電の社長は長らく東大出身者がつとめていました。東大卒以外の社長は約50年ぶり」(全国紙経済部記者) 昨年12月に東通原子力発電所1号機の工事計画を認可された際には、「安全を最優先に発電所建設に取り組む」と語っている。 震災以降、国内ではネット上などで、「東電のトップの顔が見えない」と批判され、入院については、アメリカのワシントンポストから、「問題が起きた際に連絡が取れなくなるのは、日本の経営者や政治家によくあること」と指摘されている。原発問題や計画停電など、多くの問題を抱える東電、海外メディアからは「国有化もあるのでは」と報じられた。社長不在の中、この難局を乗り切れるのか。国民としては、何としても乗り切ってもらわなけれれば困るのだが…。
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社会 2011年03月30日 18時30分
「東電が東大に金をばら撒いている!」大学教授の発言が話題に
難しい対応が求められている東京電力。そんな中、「大学に東京電力は現ナマをばらまいている」と問題点を指摘しているのが、大阪芸術大学の芸術学部教授である純丘曜彰氏だ。 純丘教授はビジネスコミュニティ「INSIGT NOW!」(http://www.insightnow.jp/)に「東電のカネに汚染した東大に騙されるな!」との記事を掲載。同記事で純丘教授は、「なんと5億円! 寄付講座だけでも、これほどの大金が、東京電力から東京大学大学院の工学研究科にジャブジャブと流し込まれている。これは、東大の全86寄付講座の中でも、単独企業としてあまりに突出した金額」と語り、「テレビで口を開くなら、まず、東京電力から受け取った黒いカネを、全額、返してからにしろ」とも。 また、東大だけでなく、「東工大や慶応義塾大学など、全国のあちこちの大学の大学院に、東京電力は現ナマをばらまいている」とも指摘。さらに、長崎大学では、東電が9000万円で講座を寄付したいとの申し出をしてくるも、その趣意書は、原発推進とも受け取れる表現が踊っていたという。そんな中、大混乱の学長選を経て、公害問題が専門家が当選したことにより、長崎大学はすでに振り込まれていた金を全額東電に突き返したという。 最後に純丘教授は、「テレビもテレビだ。公正、中立、客観を旨とする以上、解説を学者に頼むなら、原発賛否両方の学者を公平に呼べ。調べるプロなら、連中のウラ事情ぐらい調べておけ」とコメントしている。
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社会 2011年03月30日 11時45分
被災した「なんでんかんでん」川原社長が語る東日本大震災の惨状(2)
東日本大震災で被災した、マネーの虎でおなじみのラーメン店「なんでんかんでん」川原ひろし社長(47)が、恐怖の津波体験を語ってくれた。地震直後、出店していた店を片付けようとしていた川原氏に、イベントの係員数人が血相変えて飛んできた。「なにやってんですかっ! 早く隣のビルに避難してください!」 −−強制避難させられた? 川原 いま考えると、本当にイベント係員には感謝してもしきれないぐらい…。命の恩人ですね。係員は来ていたお客さんには「津波の危険があります。いますぐ高台に避難してください」と声を掛けて回っていました。なので、お客さんは車などですぐ立ち去っていきましたね。残念ながら、その後の消息は確かではないので滅多なこと言えませんが、ほとんどのお客さんは津波自体からは逃げきれたのではないかと。 −−残る出店スタッフはどうした? 川原 (現地のアルバイトなどを含めて)約700人のスタッフがいたんですが、イベントスペースのすぐ隣にある「仙台港国際ビジネスサポートセンター」の4階と5階に急いで避難してくださいと言われたんです。もう、取るものも取りあえずという感じで…。ボクも上着だけ羽織って駆け上がりましたよ。ビルに全員が避難するまで20分ぐらいだったかな。 −−結果としてイベントスタッフに誰も犠牲者はでなかった? 川原 仙台放送局が主催するイベントだったんですけどね。すべてにおいてパーフェクトでしたね。実は、あの震災の数日前に起こった地震で「避難場所の確保」と「避難誘導の指示」の訓練は徹底してやられていたみたい。地震後、当然電気はストップ、津波警報は出ていたと思うけれど、細かい情報が入らないなかで混乱せずに避難できたのは、やはり仙台放送の係員のお陰としか言いようがありません。 −−すぐに津波が来た? 川原 いやいや! すぐには来なかったんだよ仙台港は! だから逃げる時間もあったのは確かだし、人によっては「来ないじゃないか」と判断して、自宅の様子を確かめるために戻って犠牲になったケースもあるのではないかな。ボクらの避難が完了してから実際に大津波が来たのは、1時間以上経ってからだったから。 −−避難してどんな心境だったか? 川原 実はボクもその時は、こんな未曾有の津波が来るとは思ってなかったさ。みんな無事でケガなどしていないし、片付けにも戻りたかった、正直に言うとね。しかし係員が「大津波警報が解除されるまで絶対にここから出しません」と言う。30分が経ち、1時間が経ち、もう来ないんじゃないかと思い始めた頃だよ…。外を見ていた女の子が「キャーッ!」って言い出したんです。人をかき分けて窓に近づいたら…。 −−現在ニュースで流れているような惨状だった? 川原 …地獄ですよ。波が…一挙に押し寄せてくる。車も何もかも簡単に飲み込んで…。走って逃げてる人がいるのよ、遠くに。すぐ飲み込まれていった。車も猛スピードで逃げてたけど最後は…。その時間、雪が強くなっていて吹雪ですよ。上は見通しが利かないぐらいの白い景色、下は濁流、波がビルにあたってシブキを上げる。流されていく人が何人もいるんだけど、助けようにも、もう何もできない…。 −−地獄絵図だった? 川原 これはとんでもないことになったなあ、と。津波が引くとね、流されひっくり返った車が次々発火するんですよ。もうあちこちで火事みたいになって。でも、どうすることも出来なかった。まんじりともせずに朝を迎えたんですよ。明るくなって外に出てみると、潮の臭いにむせかえりそうになったボクらが見た景色は目を覆わんばかりの惨状だった。(つづく)
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社会 2011年03月30日 11時45分
武蔵野市の計画停電対象外に不満爆発
都心部を除外するなど不公平感が漂う東京電力の計画停電であるが、24日に新たな問題が発覚した。菅直人首相の地元で自宅のある東京都武蔵野市が計画停電の対象から除外されていた。しかも、菅首相の随行秘書であった松本清治・武蔵野市会議員が東京電力に停電対象からの除外を要請していたことも明らかになった。 松本市議は地域住民に配布したビラ「市政報告レポート」で「松本清治の要請が実現しました」と書いている。そこには以下のように記されている。 「東京電力武蔵野支社から3月16日21時30分に、武蔵野市内地域、病院等と<第一グループ>は当面(3/17 9時20分実施分より)、計画停電の対象地域から除外するとの連絡がありました」 これに対し、インターネット上では利益誘導と批判の声が出ている。松本市議はツイッターで全国的な問題として計画停電対象からの除外を提起していたと釈明した。合わせてビラの全文や東京電力への要請文を画像共有サイトで公開した。ところが、要請文には「国民は混乱しています」と書くべきところ、「混乱」を「困らん」とする誤字があり、漢字も正しく書けない議員であると批判者を一層勢い付かせる結果となった。 一方で東京電力は武蔵野市の除外決定に政治的圧力があったことを否定する。武蔵野市にはJR中央線や京王線、西武線が乗り入れており、管轄する変電所を止めると、鉄道の運行に大きな影響が生じるためと説明する。 しかし、この理由にも疑問の声が出されている。何故ならば東日本旅客鉄道武蔵境交流変電所(小金井市)も東京電力武蔵野変電所(西東京市)も武蔵野市にないためである。また、JR相模線のように計画停電で不通が続く路線もあり、それらの沿線地域と比べると不公平であることは変わらない。 計画停電は単に不便なだけでなく、生命に直結する問題になっている。信号も消灯する計画停電中の交通事故が多発している。交通事故の負傷者が病院で検査できずに重傷になった例もある。 ある地域を計画停電の対象外とすることは、他の地域を犠牲にすることになる。それを成果のようにアピールした松本市議の感覚に呆れる人も多い。被災地のことを考えて計画停電に我慢し、節電に協力していた人々もバカらしくなったと憤っている。(林田力)
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社会 2011年03月29日 11時45分
池田副大臣 原発の見通しを「神のみぞ知る」発言
東京電力福島第1原発の見通しについて、池田元久経済産業副大臣が「神のみぞ知る」と発言。副大臣はその後、陳謝して発言を撤回した。 今回の発言は、28日午後の衆院予算委員会で自民党の磯崎仁彦氏が、「危機管理上、最悪の事態をどう考えるか」と質問すると、「私としては予見しうる最悪の事態を考えて(対応して)いる。それ以上は神のみぞ知るだ」と答えたもの。 いまだ、原発の周囲には退避勧告が出て、被災者は不安な日々を過ごしている中での今回の発言に野党は「当事者としてふさわしくない」と猛反発、ヤジと怒号が飛び交い審議が5回もストップ。その後、池田副大臣は陳謝して発言を撤回した。 現在進行形で難しい対応が求められる今回の原発事故。多くの農家は出荷することもできず、風評被害にあう地域も少なくない。一刻も早い沈静化を国民が祈っている中、政治家の見通しが「神のみぞ知る」では、あまりにも呑気としか言いようがない。
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社会 2011年03月29日 11時45分
被災した「なんでんかんでん」川原社長が語る東日本大震災の惨状(1)
マネーの虎でおなじみのラーメン店「なんでんかんでん」川原ひろし社長(47)が、東日本大震災で被災したことは既に報じたが、リアルライブは被災地から着の身着のまま帰ってきた川原社長を直撃。「まだ、福島第一原発のこともあり、ボクなどが大震災を語るべきなのか」とちゅうちょする社長だったが、体験した事実のみを淡々と語ってくれた。 川原社長「まず、多くの犠牲者の方々、心よりご冥福をお祈り申し上げます。また、被災して避難生活を余儀なくされている方々にも心からお見舞い申し上げます。一日も早く元の生活に戻れますように」 −−震災時は仙台にいた? 川原 11日〜14日まで開催のフードショー(グルメコロシアム)のために10日から仙台入りして「夢メッセみやぎ(http://www.yumemesse.or.jp/)」にいました。仙台港から4〜500メートルくらいのところです。「なんでんかんでん」を出店していて、100店舗あまりが出店していました。あの時間は、お客さんも含めて2、3千人がいたんじゃないかな。ボクは午後3時からイベントスペースに出演予定があって、2時40分ごろからラーメンを作っていたんです。最初はユラ〜っと来て…。数日前にかなり強い地震が来たって聞いていたので、その余震かと思ってたら…。 −−かなりの揺れだった? 川原 5分以上揺れてましたね。建物の中の人はほぼ全員外に飛び出したんです。そしたら駐車場にビリビリってヒビは入るわ、隣の変電所の高圧電線がしなりだして接触し火花が散ったりして。コンクリートは浮き上がるし、大変なことになったな、と。なんとか揺れが収まって、しばらくしてイベントホールに戻ったら…100店もの出店はもうメチャクチャで! ウチのチャーシューもひっくり返ってるし、スープもこぼれてるし、冷蔵庫もあっちのほう行ってるし、「ああ、今日はもう出来ないな。これは片づけるの大変だな」と。けが人などは幸い出ていませんでしたね。さあ、片そうかとしていたら、イベントの係員数人が血相変えて飛んできたんですよ。「なにやってんですかっ! 早く隣のビルに避難してください!」と。(つづく)
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社会 2011年03月29日 11時45分
大地震によるデマその3「デマは心の闇が浮き彫りになる」
震災のような災害が起こると、必ずといって出てくるデマ。 大正12年に起こった関東大震災のときは、「朝鮮人が井戸に毒を入れ、暴徒化している」とか「朝鮮人が略奪、強姦、放火をしている」というデマがあらわれた。 もちろんこれは事実ではなかったのだが、皮肉なことにその出どころがデマをおさえる側の警察であり、そのデマを鵜呑みにしてしまった新聞記者が記事にしたため、一気に広がってしまったというものだ。 結果、正確な人数はわからないが数百人から数千人の朝鮮人、そして朝鮮人と間違われた中国人、言葉がうまく喋れない聾唖者、あるいは方言のある地方出身者が、暴徒から人々を守るはずの「自警団」から虐殺されてしまうという悲劇を生んだ。 大震災における朝鮮人虐殺は、普段は隠されている民族差別という“闇”を浮き彫りにさせるカタチとなった。これは、決して現在も消えたわけではない。 平成7年に起こった阪神淡路大震災のときも、関東大震災のときとまったく同じ「朝鮮人が略奪、強姦、放火をしている」というデマが走った。 そして今回の大地震のときも、やはりまったく同じデマが出てきたのである。大正時代の関東大震災との違いは、このデマを真に受けて外国人を大量殺害するような人々が出なかったということだ。日本人の民度がそれだけ高くなっていると思いたい。 また、関東大震災や阪神淡路大震災のときとの違いは、いまこの原稿を書いている3月22日現在において、被害が大きかった宮城や福島といったところではなく、ほとんど被害のない東京などで、ツイッター等のネットから発信されたことであろう。 困ったことに、このデマがツイッター等において【拡散希望】という名目でリツイートされ、それを読んだ、あまり物事を疑わない人たちが信じ込み、デマの拡散を手伝ってしまったことだ。 そしてこれらリツイートした人々の中には【善意】から、こういったデマを広げてしまった人がたくさんいるのだ。 しかもこのことについて、誰かが注意をした場合、「万が一本当にあったらどうするんだ!? 用心するに越したことはない!」という感情的な言葉が帰ってきて、人間関係までこじれてくることがある。 これは何も犯罪についてだけではない。 今回の地震は、原子力発電所が壊れ放射線という目に見えないモノが漏れ出すという事故も、同時に起こっている。 当初は、福島原発と千葉の製油所火災がゴッチャになり、 「千葉の製油所から出ている煙に猛毒の化学物質が入ってます。これから猛毒の雨が降るから、外出のときは傘とレインコートを着用してください!」 というチェーンメールが飛び交った。 放射線に関しては、この時点ではあまり問題なく、また、よくわからなかったこともあり「猛毒の化学物質」という表現になったのであろう。 これもどのような人が、チェーンメールを回したかというと、“善意の人”である。 やがて人々の注目が原発に向かうと、放射線を恐れるあまり外出する人が少なくなってきた。 また、地震の被害を受けていない東京をはじめとする関東の人々が、関西や九州などに避難していった。 中には、東京や関東を離れていった人を悪く言う人もいるが、政府・行政がまだ何も言っていないこの時期に避難するかしないかは、その人の思いや考え方次第なので、他者が文句を言う筋合いはない。 というのも、平常時においてならデマの裏を取ったりすることもできるが、緊急時において裏を取ったり確かめたりする時間がなく、反射的に動いた人が助かるという例もたくさんあるのだ。 例えば今回の大津波だが、「津波が来る!」という情報についてデマかそうでないかを確認しているうちに、逃げ遅れてしまった人もたくさんいると思われるのだ。 この場合、「津波が来る!」という情報を信じて、取る物も取らずに逃げ出した人が生き残ったわけである。 よって情報については、次のことがいえる。 平常時においては、政府や専門家、企業から出る情報を鵜呑みにするのではなく、いつも監視し疑っておくべきであろう。 そして非常時・緊急時においては、政府や企業、専門家の言うことを疑ってはならない。何かが起こってから疑っていると、逃げ遅れてしまったり手遅れになってしまうからである。 ただ、今回は残念なことに、政府も原発を扱う企業も、過去に隠蔽(いんぺい)やゴマカシをやり続けてきたキャリアがあり、市民は政府も原発も信用などしていないし、いまさら(信用など)できないという状況になってしまっている。 第二次大戦のときの「大本営発表」を鵜呑みにする人があまりいなかったがごとくである。 これからも被災地では、いろいろなデマが飛び交うことであろう。 原発のあった周辺では、農作物が売れなくなってしまったり、あるいはその土地に住んでいた人に対して「放射能汚染がうつる」といった根も葉もない噂が出たり、子どもたちの間ではいじめもおこるかもしれない。 そういった不幸なデマが飛び交ったとしたら、ちゃんと情報を整理して、これ以上の不幸を積み重ねないようにしなくてはならない。 デマは心の闇や不安を写すものであるからこそ、闇をうまくコントロールしていかなくてはならないのだ。(巨椋修(おぐらおさむ) 山口敏太郎事務所)参照 山口敏太郎公式ブログ「妖怪王」http://blog.goo.ne.jp/youkaiou/
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社会 2011年03月29日 11時45分
震災で『漫画の王様』が人々を救った
宮城県石巻市にある漫画家、石ノ森章太郎の博物館『石ノ森萬画館』も東北関東大地震の被害を受けた。 1階部にあるロボコンの形をした記念スタンプ台はロボコンの頭が流され、おみやげコーナーも被害を受けた。 石巻駅から萬画館へ向かう石巻マンガロードには、『仮面ライダー』『サイボーグ009』『キカイダー』『星の子チョビン』をはじめ石ノ森章太郎の生んだキャラクターの生んだモニュメントが多くあり、こちらも2体が行方不明になるなど大きな被害を受けている。 石巻マンガロードは去年の3月に『仮面ライダーV3』など新たに11体のモニュメントを追加したばかりだった。 石ノ森萬画館は石巻市内の中洲に建っており、以前訪れたファンの中には場所柄「流されたのかも…」と心配する人も多く、地震のおきた日から萬画館のホームページにはしばらく繋がらなかったことも不安に拍車をかけた。 地震から8日後の19日、石ノ森萬画館の公式ブログにて『スタッフは全員無事です!!』というタイトルのエントリーがありスタッフの無事の報告と石ノ森萬画館の現在の状況が写真付きで投稿された。 一部、報道によると石ノ森萬画館は一時避難場所としても活用されており震災直後、住民の一部は萬画館に避難した人もいるという。 石ノ森萬画館は現在、原画などの盗難防止のために鍵をかけているが、倒壊の恐れもあるため無人の状態である。 002やサイクロン号に乗ったり、シ−ジェッタ−海斗が大暴れする萬画館の復活はまだまだ先のようだ。※写真は2004年ごろに撮られた仮面ライダーのモニュメント。(うめ〜や石塚)
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社会 2011年03月28日 15時30分
山口敏太郎の直言「言霊の国・日本では、最悪を想定した話が出来ない」
3月18日、名古屋「パルル」で開催された東日本大震災関連のイベントに参加した時、作家・ミュージシャンのモーリー・ロバートソンさん(父親が原爆傷害調査委員会放射線影響研究所に勤務しており、広島市に住んでいた)が、興味深い話をしていた。 こういう災害が発生した場合、欧米では政府の発表する情報のみを信じることはしない。各個人が情報精度の高いものから低いものまでありとあらゆる情報を集め、それを列挙し総合的に判断するというのだ。情報の精査、それに伴う行動まで、個人の責任にゆだねられているわけだ。 大変興味深い話であったが、我が国ではなかなかこういう行動が出来ない。 日本では古来より言霊(ことだま)という概念が強く、忌むべき言葉を口にすることを回避する習慣がある。これは現代でもあることで、山や海で使ってはいけない言葉があり、各職業でも忌み言葉がある。もっと親しみやすい例をあげるならば、結婚式で「切れる」「離れる」「別れる」「お終い」という言葉は使用しないように細心の注意が払われる。また、受験生の前でも「すべる」「落ちる」という言葉を使用しないように配慮される。 しかし、結婚式で「別れる」という言葉を言っても本当に離婚するわけでもないし、受験生の合否は本人の実力であろう。だが、日本にはなるべく不吉な言葉を口にしないという習慣があり、不吉な言霊を口にすることでそれが実現されてしまうのではないかという潜在的な恐れがあるのだ。 したがって、今回のような災害が引き起こされた場合、最悪の可能性に関して口すると「そんなことを言うな」「不謹慎だ」「不適切だ」と非難にさらされることになる。東京電力や政府関係者の歯切れが悪いことを批判する声もあるが、彼らが現状から分析される最良の事態から最悪のシナリオまで隠すことなく明言した場合 、欧米人のように冷静に情報分析し、自己責任で行動に移れる日本人は何割いるだろうか。 もちろん、東京電力や政府関係者による曖昧な会見は許されるべきではない。出来る限り正確な情報を断固要求すべきである。だが、今さら“役人体質丸出しの東京電力”では無理な相談であろう。 では我々は、何をすればいいのであろうか。まずは、欧米のニュース映像や関係者から意図的にリークされた情報をネットを活用して集め、自分の行動指針は、自ら判断すべきである。この時に他人がとった行動や発言を「自分だけ逃げた」「扇情的な言葉を口にするな」と批判するべきではない。日本人それぞれが、あらゆる情報に取り組み、行動の決断を求められている時なのだ。言わば、“情報リテラシー”の試験に取り組んでいるような現状である。 他人がどんな言動を発しようとも、“怒らず”“乗らず”自分のジャッジ基準で冷静に判断すればいいのだ。政府の曖昧な“いい子ちゃん発表”だけ聞いて、危険性を訴える声を「扇情的だ」と言って言論封鎖することがあってはいけない。曖昧な情報から扇情的な情報まで、全ての情報を並べて冷静に判断するこそが、今我々のなすべきことであろう。(山口敏太郎)
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社会 2011年03月28日 15時30分
タバコが消える? 喫煙者にピンチ到来!
東北関東大震災の影響で、米を始め、様々なものが品不足となっていたが、それもようやく解消の兆しを見せてきた。そんななかで、今度はタバコが消えるのだ。 タバコを製造販売するJT(日本たばこ産業)が、今回の震災で大打撃を受けた。栃木県宇都宮市の北関東工場、福島県の郡山工場が被災したため稼動停止。葉などの加工を行う茨城県笠間市の友部工場、福島県須賀川市にある東日本原料本部も稼働停止している。また、グループ会社で、タバコ用フィルターを製造する日本フィルター工業の宮城県多賀城工場は、建物への立ち入りが禁止されている状態。稼働している神奈川県の平塚工場や、日本フィルター工業の羽村工場は、東京電力による計画停電の影響などで、満足な生産ができない状況だという。 このため、JTは3月30日から、4月10まで出荷を停止。この間に、マイルドセブン、セブンスター、キャスターマイルド、キャビンマイルド、ハイライト、ホープ、ピースライト、エコー、わかばなどの主要25銘柄の増産、在庫の確保を図り、4月11日から、6、7銘柄の出荷を順次再開。5月中旬には主要25銘柄の出荷が可能になる見込み。ただ、全97銘柄中の残り72銘柄は、出荷のメドが立っていないという。 慌てないでいただきたいのは、マイルドセブンなどの主要銘柄を吸っている方々。これは、4月11日以降に順次入荷されるため、大きな混乱はありません。また、外国タバコのフィリップ・モリス・ジャパンなどは在庫に問題はないもよう。深刻なのは、主要25銘柄以外のタバコを吸っている方々で、、3月30日以降、次はいつ入荷するか不明。欠品する間は、吸う銘柄を替える必要に迫られそうだ。 なお、この記事は品不足に向けての買い占めを促進するものではありません。昨年10月には、史上まれに見る大幅値上げになりましたし、健康のためにも、この機に禁煙を検討してみるのもいいでしょう。(蔵元英二)