社会
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社会 2011年03月28日 11時45分
計画停電の不公平感 運用変更で解消できるのか?
3月14日に開始された東京電力の計画停電は、その不公平感に苦情が殺到している。 「大半の東京23区など、除外されている地域がある」「グループによって、停電の回数が違いすぎる」「同じグループなのに、停電する地域としない地域がある」「有力者がいる地域は停電しない」「高級住宅地は停電しない」等々だ。 現実として、大半の東京23区等、元から計画停電エリアに設定されていない地域があるが、東京電力側は市民を納得させられるだけの理由を示していない。停電回数の違いにしても、1日に2回停電した地域がある一方、1回も停電がなかった地域があるなど、何の配慮もなかったのは事実だ。 そういった不公平感の緩和に対応しようと、3月28日から開始したのがグループの細分化。これまで、第1〜5グループまでに分けられていたが、同じグループでも停電する地域としない地域が発生し、苦情の温床となっていた。新運用では各グループをA、B、C、D、Eの小グループに分け、どのグループのどこの地域が停電するかを明確化した。東京電力では、たとえば、あるグループのA〜Cを停電させた場合、次回の同グループの停電ではD、Eで実施するなどして、公平さを重視するとしている。 この運用がうまくいけばいいのだが、そう簡単に不公平感の解消はできそうにない。新運用初日となった28日、朝一の第1グループは回避されたものの、9時20分〜13時設定の第2グループA〜Cは実施された。26日、27日は休日のため、計画停電は実施されなかったが、25日に唯一実施されたのが第2グループ。第2グループA〜Cの住民からは、早くも「何で、うちの地域ばかり停電させるんだ」と怒りの声も。 一部では“無計画停電”とも、やゆされている計画停電。我々、市民は新運用が公平に実施されるかを注視する必要があるだろう。(蔵元英二)※関連記事計画停電の不公平 不満爆発の声もhttp://npn.co.jp/article/detail/92336194/計画停電の不公平に足立区と荒川区が激怒!http://npn.co.jp/article/detail/25747256/東京電力が足立区・荒川区の要望を一蹴! 東京23区の4月中の計画停電はなし!http://npn.co.jp/article/detail/81278149/
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社会 2011年03月28日 11時45分
日本人メジャーリーガーはどうなる?「井川慶=スクラントン・ウィルクスバリ・ヤンキース(3A)」 オフの移籍に向けた実績作り
2008年7月、メジャー契約を解除され、40人ロースターからも外された。平たく言えば、メジャーの試合に出る権利を喪失したわけだ。「メジャーリーガー」から「マイナーリーガー」に転落したのだ。マイナーでよほどの成績を残さない限り、40人枠には復帰できないだろう。奮起を期待されながらも、お声が掛からず、そのまま5年契約の最終年である2011年を迎えてしまったのである。 井川慶(31)の昨季の3Aでの成績は3勝4敗。22試合の出場試合数のうち、先発登板のチャンスを得られたのは10試合。「1年を通じて先発で使われていたら、勝利数はもっと伸びていた」と言う米国人ライターもいた。潜在能力は認められているようだ。それでも、メジャー契約を取り戻せないのは、『契約事項』と『投球内容』に原因があるらしい…。 「井川が欲しい? だったら(ポスティングシステムの)落札金も…。せめてその半分でもいいから」 井川がチーム構想から外された07年のオフから、他球団は「環境を変えてやれば活躍できる」と判断し、トレードを申し込んできた。ヤンキースは放出には合意しつつも、ポスティングシステムで投じた『約2600万ドルの落札金』を指し、「その一部でもいいから補填してほしい」と条件提示していた。 当時のレートで、落札金は約30億円である。年俸も『5年2000万ドル、プラス出来高』(年俸約4億円/当時)。当然、他球団は「落札金までは補填できない」と憤慨し、トレードはまとまらなかった。 「パドレスが井川の高額契約を引き継いでもいいと回答したこともありました。当時、ヤンキースは落札金の補填という条件を絶対に譲りませんでした」(米メディア陣の1人) また、近年では「落札金を補填しなくていいから、井川を引き取ってくれ」というニュアンスで、ヤンキースの方から他球団にトレードを打診するようになったという。ヤンキースにすれば、400万ドルもの“高額マイナー選手”を抱えておくつもりはないというわけだ。同様に、複数の日本球団が何度か帰還を打診したとされている。マイナーで悶々としているくらいなら、日本で投げた方が良いと思うが、「すでに永住権を申請済み」との情報も交錯している。もしこの情報が本当なら、井川はメジャーにカムバックする意気込みがあるということだが…。 補填金という足枷が取れても、他球団が井川に興味を示さなくなった理由だが、それは投球内容にあった。 井川は先発として3Aでそれなりの勝ち星を挙げているが、走者が「いるとき」と「いないとき」とでは、別人のような投球をするのである。3Aで14勝を挙げた08年の数値にしても、そうだ。米アナリストによれば、走者がいない場面では防御率は1点台だが、走者を背負うと、7点台にまで防御率が落ち込むそうだ。「走者を背負っての被打率は5割を越えていた時期もあった」とも言うから、「先発投手が勤まるのか?」と疑問視されても仕方ないだろう。 こうした短所は克服されつつある。少しずつだが、走者を背負った場面での防御率は良くなってきた。しかし、メジャー昇格の『決め手』がない…。 井川はどちらかと言えば、『力勝負の投球をする投手』と位置づけられている。150キロを越えるストレート、それと同じ腕の振りから放たれるチェンジアップの威力は、阪神時代に証明されている。それでもメジャー昇格のチャンスがまわって来ないのは、「コントロールが大雑把なこと」。カーブなどの変化球でコンスタントにストライクが取れないことが指摘されている。 力勝負をする投球スタイルはクローザー向きなのかもしれない。しかし、「走者を背負った状況での被打率の高さが完全克服されていないうえに、コントロールが大雑把となれば、首脳陣は“1点を争う緊迫した場面”では投入できないだろう。 「井川は体力もあり、1回から9回までストレートの威力もほとんど変わりません。阪神時代は走者を背負うとダメになるなんて傾向はなかったはず。オープン戦の結果に関わらず、本番で使うとの確約がしてやれば、それなりにやるのではないか」 阪神時代を知る他球団スコアラーの評価だ。先発投手として、天性の素質(体力)を持っているという。「ペナント本番での起用を確証してやれ」ということは、ガムシャラになれない性格なのかもしれない。そういう必死さ、危機意識の稀薄さが、走者を背負った場面での失投に繋がっているのではないだろうか。 しかし、ヤンキースとの5年契約が終わる今オフ、井川獲得に挙手する球団はいくつかありそうだ。落札金も高額契約も関係なく、まっさらの状態から入団交渉できるので、複数球団がオファーを出すと思われる。実際、先発投手枠の空いている球団はいくつかある。ピーヴィーの故障で先発投手が揃わないホワイトソックス、ローテーションの弱体化を解消できていないダイヤモンドバックス、先発陣の防御率がワーストのパイレーツ、若手投手が伸び悩んでいるナショナルズ、サンターナの復帰が遅れ、ローテーションが苦しいメッツ、投手力そのものが弱いロイヤルズ…。 井川自身がこうした他球団の人材難を見越して“死んだフリ”をしているのなら悲しい限りだが、実はもっとも先発投手を欲しているのは、ヤンキースなのだ。昨季の先発投手の防御率は4.35(リーグ10位)まで落ち込んでいる。「開幕後の補強トレードもあり得る」(米メディア)とのことで、井川にもチャンスはまわってきそうなのである。 先発不足のチームを救い、オフはこれまで冷遇してきた報復でライバル球団に行く−−。ヤンキースを出て行くつもりなら、それくらいカッコイイ退団劇を見せてほしい。但し、先発人材難のヤンキースでメジャー契約を取り返せなければ、投手不足の他球団も井川獲得を見送るだろう。(スポーツライター・飯山満) 3Aの被打率に関するアナリストのデータは年度最終成績ではありません。外国人選手名の方仮名表記はベースボール・マガジン社刊『月刊メジャー・リーグ』を参考にいたしました。
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社会 2011年03月28日 11時45分
大地震におけるデマその2「不安の心理学」
今回の震災で、数多くのデマ情報が出回っている。そこでどのような方が、デマ情報に振り回されやすいかを、過去の例から述べてみよう。 1938年10月30日、アメリカCBSラジオで放送された『宇宙戦争』というラジオドラマがあった。 原作はH・G・ウェルズ。プロデューサーは、かの名優オーソン・ウェルズ。ドラマの内容は、火星人が地球に攻めて来て、地球の軍隊が火星人と戦うというSFである。 このラジオドラマは報道ニュースや、ドキュメンタリーの手法を取り入れた当時でもめずらしい「フェイク・ドキュメント」の方式を取って制作されたものだったこともあり、ラジオを聴いていた人々は 「本当に火星人が地球に攻撃をしかけてきた!」 と勘違いし、全米各地でパニックを起こしてしまったという事件である。 この事件に対して、アメリカの心理学者キャントリルは、 「パニックになってしまった人々は、教育レベルが低い人が多かった」 と、指摘している。 教育レベルの高い人々は、【火星人襲来】という大ニュースならば、CBSラジオ一局だけではなく、他のラジオ局も報道しているはずだと判断し、他局のラジオニュースを聴いたり、被害を受けたとされる地域の人に電話をして裏を取ることで、このラジオドラマが作り物であることを見破り、パニックになることはなかったという。 この例から、わたしたちが何を学べるかというと、うかつにデマに流されるのではなく、まず情報のソース(出どころ)を調べる必要があるということだ。 ネットなどのデマでも、どこかの誰かが「たまたまつぶやいた言葉」だったり「冗談」が発達してきて伝聞、流言と化してしまうことがある。 特に震災時のような非常時においては、不安も手伝い一つの情報が誇張され、巨大な恐怖デマになってしまうことは、決してめずらしいことではない。 第二次大戦敗戦直前、あるいは敗戦直後に、日本には「アメリカ人がやってきて女はみな強姦され、男は去勢される」というデマが流れていたのは、その例のひとつである。 いま、過去にデマに流されてしまった人々を笑うことはできない。 人々が不安になったとき、デマのようなニセ情報に流されてしまうのは、ある程度あり得ることなのだ。 今回の東北関東大震災において、被災地ではない場所で、米やパン、インスタント麺といった食料や、トイレットペーパーといった生活物資の買い占めに走る人がたくさんいた。これもまた不安な心理がやらせたことである。 実は、今回の地震において被災地以外の場所、例えば首都圏などでは、食料やトイレットペーパーといった生活物資が、直後になくなるほど困窮していたわけではない。 ただ、多くの人々が「いまのうちに買っておかないと…」という不安な心理から、買い占めという行動に出てしまったのだ。 これも過去にいくつかの例がある。1973年に起きた石油ショックのときに日本全国でトイレットペーパーが買い占めによってなくなるという事件がおきた。 原因は、大阪のスーパーマーケットが、安売りのため「紙がなくなる!」とトイレットペーパー特売の広告を出したところ、2〜300人の人が並んでトイレットペーパーが、そのスーパーでは売り切れてしまった。 そのことを新聞が書いたため、トイレットペーパーの買い占めが全国的に起きてしまい、日本中がパニックになってしまったという事件だ。 また、1993年には「平成コメ騒動」があり、米がなくなると不安に思った人々が米を買い占めたため、市場から米が消えてしまうという事件も起きている。 災害時に不安になるのは仕方がない。 また、そのためデマが起こるのも、ある程度仕方がないことであるかもしれない。 しかし、不安は不安を増し、やがて不安は怒りに変わってくる。 そのため、デマを流した人と、デマで不安になった人との間で不和が生じるかもしれない。 そうならないためにも、少し不安が落ち着いたら、デマを流してしまった人や、デマに乗ってしまい買い占めなどをした人を許すことも必要だろう。 また、自らデマを広めてしまった人や、買い占めをしてしまった人は、開き直るのではなく、素直に反省し、次からはそのようなことがないようにしてもらいたいものだ。(巨椋修(おぐらおさむ) 山口敏太郎事務所)参照 山口敏太郎公式ブログ「妖怪王」http://blog.goo.ne.jp/youkaiou/
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社会 2011年03月26日 18時00分
障がい者による専用サイト 「あす街プロジェクト」が始動、記者も大募集!
◆ソーシャル・エンタープライズ伊藤専務に聞く 「日本を変えるのは身近な善意から」 心身にハンディキャップのある方に朗報です。4月1日より 、株式会社ソーシャル・エンタープライズのサイトがリニューアルされます。 同日より「あす街プロジェクト」という障がい者のメルマガネットワークが始まります。あなたも、派遣記者となり、記事を書いてみませんか。 以下、同社・伊藤専務に聞く社会貢献のあり方の未来形です。 「街は、人に優しくあるべきだと思います。障がい者に優しい街とは、障がい者目線で情報を発信しないと、実現しません。街のここをこうしてほしい、私の街のここがすばらしい、どんな情報でも構いません、障がい者として、記者になりませんか」 ここで言う、障がい者とは、身体、知的、精神の三大障がいに限りません。どんなハンディキャップでも構いません。あなたの想いが、何十万人の心を打つかもしれないのです。 皆さんの苦しみを乗り越えた体験が、周りの人に生きる希望を与えるかもしれません。 皆さんの書いた文章が、絶望の淵にいる人を救うかもしれません。 注意事項としては、批判的なネガティブな表現ではなく、建設的な前向きな意見を希望するとのこと。これからの時代を生きる子供たちに、私たちが残していけるものは何なのでしょうか。 「私たちは、どんな状態で生まれてきたとしても、生きてきた証を立てて、これからこの世に少しでもお役に立っていける存在ではないでしょうか。 生まれてきたときは、誰でも祝福されて生まれてきたと思います。その、貴重な機会を、棒に振ることはありません。 一部のエリートのために、世の中があるわけではありません。一方的に強者と弱者が分かれ、一握りの人のために、周りが犠牲になる、そんな世の中であってはならないのです。むしろ、力のある人は、周りのお役に立つべきではないでしょうか。そういう世の中に、変えていかないといけないのではないでしょうか。 どんな非力で、無名な人でも、周りに影響を与えられます。それがこれからのネット社会だと思います。朝日新聞や読売新聞の受け売りではなく、むしろそういう人が書かない情報にこそ意義があるのです。あなたの、その立っている場所の、生の情報がほしいのです」 と、伊藤専務は熱く語ります。 日本が今後発展していくために必要なのは、有名大学出の政治家でも、大金持ちの力でもありません。今まで苦しんで、それでも必死に明日を信じてがんばっていく皆さん一人ひとりの想いと体験ではないでしょうか。 今回、東日本で、大変な震災がありました。でも、その現地で実際に活動している方の想いは、なかなか報道されません。現地のハンディキャップのある方が、どんな状況に置かれているのか、皆でシェアしませんか。薬が手に入らなくて苦しんでいらっしゃる障がい者もいるかもしれないのです。 あす街プロジェクトの記者になりたいと思う人はいませんか。「ハンディキャップを持っている」といわれる人たちから、ムーブメントを起こしましょう。 記者といっても、別に特別なことではなく、「うちの施設でこういうイベントがありました」でもいいのです。記者の条件として必要なものは・本名(匿名希望可)・ペンネーム・現地写真(文章が書けない人は画像情報だけでも可)・所在県名 まずは、下記アドレスまで! あなたの善意を待っている方が必ずいます!あす街プロジェクトURLhttp://www.mamafes.jp/_pc/asumachi.php問合せは株式会社ソーシャル・エンタープライズ 伊藤ito@social-enterprise.co.jpHP http://www.mamas-heart-club.com (4月1日HPが改定され、新HPとなります。このHPアドレスは4月30日まで有効です) 最後に、さまざまな社会問題に造詣が深い、山口敏太郎先生の、以下の言葉を添えさせていただきます。 車椅子の視線でこそ、見える社会がある。 見えない目だからこそ、見える真実がある。 聞こえない耳だからこそ、聞こえる声がある。(山口敏太郎事務所)
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社会 2011年03月26日 18時00分
大地震におけるデマその1「ツイッターによるデマの発生」
3月11日、関東・東北にこれまでにない巨大地震が襲った。この地震での死者・行方不明者は2万人を超え、今後まだまだ増えていく見込みである。 災害にデマはつきものであるが、関東東北大震災も起こった直後から「デマ」「流言」「虚言」が横行することとなる。 その理由はいくつかある。 ひとつは、あまりにも巨大で広範囲に渡る大地震であったため、当初、政府行政がほとんどのその実態を把握することができなかったからである。 よって政府による発表も、煮え切らない言い方しかできなかった。 政府の発表を聞いた報道関係者も、生放送を観ていた市民も、その煮え切らない物言いに、どうしてもストレスを感じてしまう。そして次にこう思う。 「政府は、何か隠しているのではないか…?」と…。 次に、被害地にいる家族や友人、知り合いなどと連絡を取りたいと思った人々がいっせいに電話をかけて安否を知りたがった。 が…、電話はパンクし被害地とつながらない。 人々は不安になった。 そして、電話はつながらなくても、インターネットは被害のひどい所以外ではつながっていた。 そこで2ちゃんねるや、ツイッター、ミクシィ、フェイスブックといったソーシャルネットワークが人々の情報源となったのだ。 特にツイッターは、これまでにない活発な情報交換の場になったようだ。 2ちゃんねるやツイッターといったネット媒体が、どこよりも、誰よりも早い情報源となって、日本を、世界を駆け巡ることになる。これが21世紀の大災害「関東東北大震災」の特徴であったといえよう。 ツイッターのデマは、地震の直後から起こった。 「若い男が1人暮らしの女性宅に侵入しようとする事件が続発しています。東京杉並区○丁目に住んでいるのですが、ピンポンが鳴って「ガスの点検に来ました」という声が聞こえたのでカーテンの隙間から覗いてみると、耳にピアスのある若い男性が4人立っていました。出ないでいると「チッ」と舌打ちして帰っていきました。1人暮らしをしている女性は気をつけて!」 というツイートが出ていたのが、筆者が見た最初。 コピー&ペーストで、市区町村の違うバージョンが次々と出てきて、一週間後には震災被害地である宮城県にも、同様のツイートがつぶやかれるようになる。 第二次大戦前に、軍と警視庁が実験で、デマがどれぐらいのスピードで広がるかを調べたことがある。その結果では時速約43キロ。つまり当時の汽車のスピードと同じ速さでデマ情報が伝わったということだ。 戦後になってデマ拡散のスピードは、電話や電波のスピードで伝わるようになったというが、今回の例では、東京という被害が少ない場所から、ネットと同じスピードで拡散していったと言えるだろう。 またこのツイートについては、「これはオレの友だちの体験談だからマジ気をつけて!」と、書き加えてあるものが出てきたりもした。 この「独身女性の部屋に男が侵入しようとする」というデマをツイッターや2ちゃんねる等で流したのは、おそらく“善意”の人々であろう。 よって誰かが、この話はデマであると批難しても、流した当人は「万が一本当だったらどうするんだ! たとえデマでも用心して悪いことではない!」と、開き直ってしまう場面もよく見られる。 確かに「独身女性の部屋への侵入」ということは、平常時でもありうることだから用心に越したことではない。しかし、ただでさえ不安になっている一人暮らしの女性の不安を煽っていることも違いはない。 今回の震災では、他にも数多くの「デマ」が表れ、多くの人々が踊らされ、大なり小なりの被害を受けた人も少なくない。次回はそれを検討してみようと思う。(巨椋修(おぐらおさむ) 山口敏太郎事務所)参照 山口敏太郎公式ブログ「妖怪王」http://blog.goo.ne.jp/youkaiou/
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社会 2011年03月24日 15時30分
東京電力が足立区・荒川区の要望を一蹴! 東京23区の4月中の計画停電はなし!
東京23区はほとんどの地域で、計画停電エリアから除外されている。そんななか、広域で実施されている足立区、一部地域で実施されている荒川区が、その不公平さに声を上げたのはリアルライブで報じた通り。 その両区の訴えに、3月23日、海江田万里経済産業相が反応。「不公平があってはいけない。23区の住宅を対象に追加できないか考えている」と発言。両区の要望を聞き入れる姿勢を示唆した。 ところが、同日、東京電力は両区の要望を一蹴した。4月末まで続く計画停電について、藤本孝副社長は「今から追加するのは、むしろ大変」と否定的な見解を示した。23区のほとんどを対象エリアからはずしている理由については、「東京23区は人口が密集し、信号機やエレベーターも多い」と理解を求めた。 しかし、冷房の利用などで電力需要が上がるため、実施濃厚となっている夏場の計画停電では、「公平感を担保できる方法で計画停電を行いたい。夏場は需給ギャップが相当厳しい。23区の方にもご協力いただくことで、エリアを拡大せざるをえないだろう」とコメント。夏場は23区でも実施する方向であることを明らかにした。ただし、その場合も千代田、中央、港の3区は「国の中枢機関が多く、停電は無理」として、対象外とする方針。 人口密集地、信号やエレベーターが多い地域は、23区以外にも多数あり、東京電力の説明では不十分。ただ、不公平感が漂うなかで、夏場は一歩前進になりそうだ。足立区と荒川区が声を上げなければ、夏場も23区は除外されたかもしれない。その意味で、両区の行動は決してむだではなかったといえよう。 両区はこの回答に対し、「納得がいかない」として、東京電力本社に直談判するもようだ。(蔵元英二)※関連記事計画停電の不公平 不満爆発の声もhttp://npn.co.jp/article/detail/92336194/計画停電の不公平に足立区と荒川区が激怒!http://npn.co.jp/article/detail/25747256/
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社会 2011年03月24日 11時45分
愛知県西三河地方の伝説 「桜の木が植られた城(桜城)」
愛知県豊田市元城町にあった桜(佐久良)城の元となったものは、慶長19(1614) 年、三宅康貞という武将が武蔵国瓶尻から挙母に転封された時、元城町一帯に築いた陣屋がその始まりであった。その陣屋の内外に多数の桜の木を植えられたため、佐久良城と呼ばれたという。三宅氏が寛文4(1664)年に渥美半島の田原に転封された後、挙母は幕府の直轄地となった。その時代、名代官といわれた鳥山牛助精元が曲尺手堤を築き、さらに城跡に倉庫7棟を建設した。 天和元(1681)年、磐城国白河城から本多忠利がこの地に転封され、桜城跡に新しい陣屋を築いた。本多氏は以後3代にわたり、挙母の藩主として統治した。寛永2(1749)年、本多兵庫筆頭忠央が遠江国相良へ転封され、その代わりに上野国安中城主・内藤政苗が挙母の藩主となった。 内藤政苗は寛永2(1749)年5月23日に安中を発ち、中仙道を経由して、6月3日に挙母に到着したが、12月には築城の設計図の作成した。実際に築城工事は宝暦6(1756) 年2月に始まった。挙母藩の財政は窮迫のため幕府より4千両を借用した。しかし、桜城(挙母城)は完成半ばにして、矢作川の氾濫を避けるため、童子山(小阪本町)に第2の挙母城である七州城の築城をするに至った。桜城がどの程度まで作られていたかは不明であるが、天明2(1782)年に七州城は完成した。『七州城沿革小史』によれば、本丸、二の丸、天守閣は築かれた。33年間も藩主2代が居城したと記されている。 桜城時代の街筋は中町通り、西町通りなどはいずれもカギの手に曲がった城下町特有の町割りは現在でも残っている。また桜城隅櫓跡は昭和47(1972)年2月24日に豊田市指定・登録文化財となった。(写真:「桜城北隅櫓台」愛知県豊田市元城町1丁目)(「三州の河の住人」皆月 斜 山口敏太郎事務所)参照 山口敏太郎公式ブログ「妖怪王」http://blog.goo.ne.jp/youkaiou
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社会 2011年03月24日 08時00分
震災表紙で評価を下げた雑誌、上げた雑誌
大震災から10日以上が経ち、各雑誌が震災特集を掲載したが、表紙で評判を下げたのは「AERA」。一部で猛烈なバッシングに遭っている。批判されているのは、19日発売の3月28日号。「放射能がくる」のコピーで福島第1原発の特集記事を掲載。防護マスクをした作業員の画像がツイッター上に掲載されると「こわい」「不安を煽りすぎだろ」「売らんがために必死だ」「廃刊すべき」などと罵詈雑言の嵐となった。 この事態を重く見たのかAERA編集部は20日、ツイッターで「編集部に恐怖心を煽る意図はなく、福島第一原発の事故の深刻さを伝える意図で写真や見出しを掲載しましたが、ご不快な思いをされた方には心よりお詫び申し上げます」と謝罪のコメントを発表した。しかし、この対応にも批判が…。「ツイッターで謝罪なんて、やるなら次号でやるのが筋」「反省してるのか」「もう買いません」など、散々な反応。結果として評価を下げてしまうことになった。 反対に表紙で評価を上げたのが「週刊アスキー」22日発売の4月5日号。福岡俊弘総編集長はこうコメント。「いつもの週アスの表紙を心待ちにしていただいていた皆様には本当に申し訳なく思います。震災後に伝えられる映像やネットの情報を見るにつけ、表紙に入れるべき文章もビジュアルも、正直、何も思いつきませんでした。そのため、今回のような表紙になってしまったことをお詫び致します。でも、これが先週の、週刊アスキー編集部の偽らざる心境でした」。正直な心情は「Pray for...」とハートマークのみの表紙でも読者に受け入れられたようだ。 また同社は、物流システムが回復していないため、雑誌が届いていない地域が多数あるという報告を受け、前号(3月14日発売の週刊アスキー増刊号)から、東日本の物流システムが十分に回復するまでの間、全記事ページをPDF化し、公式サイトで無償公開することも発表。この英断にはネット上でも称賛の嵐だ。 表紙ひとつで印象や評価は格段に違ってくるということか。
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社会 2011年03月23日 15時30分
計画停電の不公平に足立区と荒川区が激怒!
3月14日にスタートした東京電力の計画停電。地域により、不公平が生じていることはリアルライブで報じた通り。 そんななかで、東京23区で唯一、広域に実施されている足立区と、一部地域が対象になっている荒川区が、ついに怒りの声を上げた。 両区は22日に共同で会見を開き、足立区・近藤弥生区長は「本来であれば、停電の対象地域を広く設定し、1地域あたりの停電時間を短縮する方が、合理的かつ公平でありますが、現実には、対象地域を狭め、継続的に3時間、場合によっては1日6時間という停電をしいることは、誠に遺憾であります」とコメント。 両区の区長は、計画停電の必要性は十分認識し、協力する意向であるとしたうえで、「計画停電は特定の区や地域に限定して行われている。対象地域の変更についても、事前の説明が一切なかった」と、東京電力を厳しく批判。両区はすでに、東京電力に対し、要請文を渡したことを明らかにした。 計画停電開始当初は、世田谷区、北区、練馬区、杉並区、板橋区、大田区、目黒区等の一部地域も対象エリアとなっていた。ところが、23区内の対象エリアは徐々に減っていき、22日17時半発表の資料によると、足立区の広域と、荒川区の町屋1〜8丁目、東尾久7、8丁目のみとなっており、両区の怒りは当然のこと。 誰がどう見ても不公平なエリア決め。経済活動への影響を懸念するのであれば、オフィス街をはずせばいいのであって、住宅地まで除外する必要はない。足立区、荒川区の叫びに東京電力はどう答えるのか?(蔵元英二)※関連記事計画停電の不公平 不満爆発の声もhttp://npn.co.jp/article/detail/92336194/
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社会 2011年03月23日 08時00分
すわっ次はビール買い占めか!? 都内で品切れになりつつある理由を探ると
ガソリン、コメ、パン、トイレットペーパーの次はビールか!? 東日本大震災余波で首都圏で起こっている生活必需品の品不足。ここへ来ていくらか改善の兆しは見えている。都内の店にも落ち着きをとりもどしつつあるようだが、一点見かけなくなりそうな品物があるという。それはビールだというのだ。 ある主婦は「食料品店でビールや発泡酒が売り切れ始めてますね。何軒か回ると手に入るんですが、補充されている気配がない。店によっては安い発泡酒から売り切れていくみたいですね」。実際、都内のスーパーを回ってみると、店によっては陳列棚がカラのところもある。いったい、どんな理由で品不足になっているのか? 買い占めなのか? ひとつ考えられるのは、ネットなどで伝わっている「ビール成分に放射線防護効果」だ。 東京理科大学の研究チームがヒトの血液細胞とマウスで実証したもので、独立行政法人「放射線医学総合研究所(佐々木康人理事長)」が5年前に発表したデータだ。それによると「ヒトの血液細胞やマウスを用いた実験で、ビールに溶けこんでいる麦芽の甘味成分などに放射線により生じる染色体異常を最大で34%も減少させる効果があることをつきとめた」というもの。情報を聞いた人たちが大量に買い込んでいるのではないかというのだ。 さらに理由を探っていくと、ある流通関係者が耳打ちしてくれた。「実は、18日に政府から酒造メーカーに対して『(ビールなど)嗜好品の流通を控えるように』とのお達しがあったみたいですね。生活物資の流通を最優先にするように『圧力』がかかったとか」。流通側もガソリンの調達がうまくいっていないことからトラックの本数を少なくしている。生活必需品の運搬を優先させると、どうしてもビールなどが後回しになってしまうというのだ。 どうやらビール不足解消は、生活必需品の問題が解決してからのようだ。 しばらくはビールの品薄になることは仕方のないことか。