この事態を重く見たのかAERA編集部は20日、ツイッターで「編集部に恐怖心を煽る意図はなく、福島第一原発の事故の深刻さを伝える意図で写真や見出しを掲載しましたが、ご不快な思いをされた方には心よりお詫び申し上げます」と謝罪のコメントを発表した。しかし、この対応にも批判が…。「ツイッターで謝罪なんて、やるなら次号でやるのが筋」「反省してるのか」「もう買いません」など、散々な反応。結果として評価を下げてしまうことになった。
反対に表紙で評価を上げたのが「週刊アスキー」22日発売の4月5日号。福岡俊弘総編集長はこうコメント。「いつもの週アスの表紙を心待ちにしていただいていた皆様には本当に申し訳なく思います。震災後に伝えられる映像やネットの情報を見るにつけ、表紙に入れるべき文章もビジュアルも、正直、何も思いつきませんでした。そのため、今回のような表紙になってしまったことをお詫び致します。でも、これが先週の、週刊アスキー編集部の偽らざる心境でした」。正直な心情は「Pray for...」とハートマークのみの表紙でも読者に受け入れられたようだ。
また同社は、物流システムが回復していないため、雑誌が届いていない地域が多数あるという報告を受け、前号(3月14日発売の週刊アスキー増刊号)から、東日本の物流システムが十分に回復するまでの間、全記事ページをPDF化し、公式サイトで無償公開することも発表。この英断にはネット上でも称賛の嵐だ。
表紙ひとつで印象や評価は格段に違ってくるということか。