約1か月ぶりのトップの会見であったが、福島第一原発の収束見通しや近隣住民などへの補償問題など、具体的な内容はゼロ。ただ、初動の遅れが事態の悪化を招いたのではとの質問には、「ベストを尽くした」と述べた。また、事故対応に専念するため、日本経団連副会長や電気事業連合会会長など主要な公職から退く意向を表明した。
会見に参加した全国紙経済部記者は、「まったく具体性がない会見」と切り捨てる。「まだ何も決まっていません。しかしボクたちは一生懸命やってましたってことでしょ」。記者会見では「一日も早く」「検討中」の繰り返しであった。ただ、あきれるように、「これだけ大きな事故で、トップの会見が1か月ぶりなんて非常識すぎる。しかし、それが東京電力の常識みたいだ。記者会見を開いただけでも進展なのかも。まあ、次回の記者会見がいつになるかの見通しはないですが」とも語る。
清水社長は先月29日に高血圧や目まいなどの症状で入院。7日から職場復帰した。さて、この非常事態に次回の会見はいつになることやら…。