レジャー
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レジャー 2007年11月22日 15時00分
キャピタルS(オープン 東京芝1600m 23日) 藤川京子 エアシェイディが連覇よ!
キャピタルSは◎エアシェイディが連覇を目指します。 昨年のこのレースを勝って以来、勝ち星を挙げていませんが、GIII、GIIで2着。0秒1、0秒2と差もわずかで、過去の分も含めると重賞2着はなんと5回。重賞制覇は時間の問題だろうし、古馬のオープンでは、すでに3勝していて、ここでは最有力候補です。 秋初戦の富士Sは4着でしたが、勝ち馬とは0秒1差。スタートで立ち遅れる不利がありながら、メンバー最速の上がり3F33秒4の脚で猛然と追いこんできたのは迫力十分でした。今回は1度使われて反応も行きっぷりも良くなってくることでしょう。実際に、直前の追い切りでは好タイムをマークし、叩き上昇をアピールしています。 勝ち味に遅い面はありますが、調子落ちしていた春の2戦と、3歳時に約9か月近い休み明けで臨んだセントライト記念6着以外は、掲示板を外していない超堅実派。さらに、東京は9戦して4勝、2着3回の7連対。パワーあふれる迫力のフットワークは長い直線でさらに生きてきます。
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レジャー 2007年11月22日 15時00分
キャピタルS(オープン 東京芝1600m 23日) 本紙・橋本はキンシャサノキセキを指名
未完の大器、キンシャサノキセキで今度こそ。 担当の小林調厩員は「夏を越して相当パワーアップしている。遅生まれ(9月24日)だし、これからどんどん良くなる」とプラスアルファを強調し、チャンスに虎視たんたん。 セントウルS3着は直後にスプリンターズSで2着したサンアディユが相手だから、決して悲観することはない。ここは、ステキシンスケクンを筆頭に、テンに速い馬がそろったのでスムーズに折り合いもつくはず。 折り合いさえつけば怖いものはない。差し脚がさく裂する。 復調なったシンボリグランとコース巧者のエアシェイディが相手。
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レジャー 2007年11月22日 15時00分
京阪杯(GIII 京都芝1200m 23日) 本紙・谷口は恵量53kgのカノヤザクラを狙い撃ち
最大のポイントはサンアディユの取捨。先週のマイルCSでは体調不安説が流れたダイワメジャーが連覇を決めたばかりだけに、体調不安=消しのノーマークといかないのは承知しているが、牝馬の57kgといえば男馬に換算すると59kg相当の酷量。「馬が硬くなってキャンターでもハミを抜け切れないから、疲れが取れない。最高だったセントウルSと比べると、ほど遠いデキ」と某関係者の裏情報も加味すれば、押さえの評価が妥当。 ◎はズバリ、橋口師が隣の席の音無師に向かって、「大型馬でも牝馬で仕上がり早や。打倒!サンアディユ!」を連呼する53kgの恵量カノヤザクラだ。
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レジャー 2007年11月22日 15時00分
浦和記念 ダイヤ快勝
「第28回彩の国浦和記念」(JpnII 2000m)は21日、浦和競馬場で行われ、武豊騎手騎乗のシーキングザダイヤ(牡6歳、栗東・森厩舎)が1番人気に応えて勝利。勝ち時計は2分9秒7(良)だった。 好スタートから先頭に立ったダイヤは、3角過ぎにいったん3番手まで下がったものの、直線で再び盛り返し、外から伸びてきたルースリンドの追撃をクビ差抑えてゴール。年齢的な衰えを口にする周囲の評価を一蹴してみせた。次走は年末の大一番「第53回東京大賞典」(JpnI 大井2000m 12月29日)を予定。 2着ルースリンド 今野忠騎手「もうちょっとペースが速ければ。最後は展開の差かな」 3着キングスゾーン 吉田稔騎手「いい競馬ができたと思うけど、勝った馬が強かった」
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レジャー 2007年11月22日 15時00分
ジャパンカップダート座談会
秋のGIシリーズもいよいよ大詰め。今週は世界の強豪が東京競馬場に集結するジャパンカップウイークを迎える。今年はジャパンカップに4頭、ジャパンカップダートには3頭の強力外国馬が参戦、例年以上に見ごたえのある戦いが期待される。2日間にわたってお送りする恒例のビッグ座談会「最強 うま!うま! バトルロワイヤル」。今年のメンバーは穴のアベコーこと阿部幸太郎氏、海外競馬評論家・合田直弘氏、元ジョッキーの谷中公一助手、理論派・飯田正美氏に本紙・橋本千春記者で、司会は藤川京子さんでお送りする。まずは24日のジャパンカップダートからスタート。 藤川 秋のGIシリーズも佳境に入ってきて、今週はジャパンカップダートとジャパンカップ。まず、今年は外国馬3頭が参戦のJCダートから皆さんの話をうかがいたいと思います。その前に、皆さんの思い出をお聞きしたいと思います。 橋本 JCダートは歴史が浅いこともあって、強烈なインパクトがないんです。7回やって日本馬が6勝。それほど強い外国馬は来日してないということなんでしょうか。馬券も取ったっていう記憶はないですね。 藤川 じゃあ、思い出が薄いということ? 橋本 全体の印象として日本馬が強いということかな。 藤川 なるほど。飯田さんの思い出は? 飯田 4年目ですが、フリートストリートダンサーでしたっけ?印では対抗にしたんですけどね。アドマイヤドンが本命でしたが、まあ、半信半疑のところがありましたね。アメリカでは大した成績をあげていないのに、アドマイヤドンを負かして勝った。このクラスで勝ったんだから、アメリカの本当に強い馬は本当に強い競馬をしてくれると思いました。 藤川 それではアベコーさん。 アベコー ダートはアメリカが強いって飯田ちゃんが言ったけど、合田さんが絶対に負けないって言った馬でも負けてしまったことがあったよね。なんでしたっけ? 合田 リドパレスです。 アベコー そう、リドパレス。合田さんが絶対に負けないって言った馬が負けたのを見た時、僕もああーって。世界のトップを走ってる馬でも負けちゃうんだあ…って。 藤川 やっぱり、アメリカとはダートの質に違いはあるんですかね? 谷中 合田さんは向こうの競馬を見ていらっしゃるけど、砂の質ってどうなんですかねえ 乗ってる方でも気になるんですよ。 合田 全然、違います。これまでアメリカでの実績が反映されていないのは砂の質がまったく違うからだと思います。 谷中 騎手が浴びる砂は向こうでは泥みたいな感じ。日本は砂っていう感じですけど。 合田 アメリカのダートは雨が降ると時計がかかっちゃうんですよ。走りにくくなる。 谷中 日本の砂の質はわかるんですけど、外国のは違いますから。聞いた話ですけども、向こうはすごく力が必要だといいます。 アベコー じゃあ、日本のダートは軽いってことかな。リドパレスが負けた要因は体調もあったのかなあ。 合田 その両方だと思います。 藤川 アベコーさんはリドパレスを買ったんですか? アベコー 合田さんに買わなきゃだめだよーっていわれて(笑)。リドパレスがどこまでやれるのかを見たかったんだけど、結果はあれーって。合田のヤロー、どこみてんだって(笑) 合田 JCダートの一番の思い出が、合田このヤローですか?(笑) アベコー まあ、次はリドパレスの張本人、合田さん。 合田 デットーリのイーグルカフェ。後方一気しかできない馬が道中で折り合っていたじゃないですか。こいつ、すごいなって思いました。 藤川 それだけデットーリ騎手は違うんですかね? 谷中 もうすごいというか、マネできないですね。もう動物なんですよ、彼は。彼の感覚というか、すべてが馬と合っちゃうんです。 合田 あの人のひじの動き方とか見てると変ですよね。 谷中 そう、違うんですよ。デットーリの体の関節、筋肉の動きというのは同じジョッキーの中でも次元が違うんですよ。 飯田 あれをマネしようとしてもできない? 谷中 できないですよ。僕もJCダートの思い出といったらデットーリなんですけど、馬ではフリートストリートダンサー。道悪でアドマイヤドンを差し返したんですよ。あのコート騎手の乗り方もすごかった。 飯田 最後に藤川さん。 藤川 やっぱりクロフネです。圧倒的な強さでした。 アベコ 馬なりで7馬身。 谷中 馬なりでGIを勝ってみたいですね。よっぽど気持ちいいんでしょうね。時計もすごかった。 アベコー まあ、ダートで走る馬はある程度、芝でも走らなきゃね。 飯田 クロフネも最初は芝で活躍してましたからね。 谷中 過去に遡ればホクトベガもね。 藤川 さて、外国から今年は3頭参戦ということで、合田さんに解説を頂きます。 合田 スチューデントカウンシルっていうアメリカ馬が、これまできた馬とは使われてきた過程が違うんですよ。以前は芝、ダートしかなかったけど、今は人工馬場(ポリトラック)が導入され、そこで出世した馬なんですよ。過去にきた馬とは違うんで、見直してみたいと思うんです。この夏から強くなったんですよ。人工馬場で初めてGIを勝った馬です。で、なおかつ前走GII勝ちの競馬場は日本に似た砂といわれてるんですよ。馬はフリートストリートダンサーに似て、でかいんですよね。この馬で今年こそはと。 飯田 パシフィックを制してるから、ジャパンカップダート勝ったら100万ドルが贈られますよね。 合田 あとの2頭なんですけど、過去ヨーロッパからきた馬は2ケタ着順なんですよね。しかし、この2頭は過去にきたヨーロッパ馬とは違い2頭ともドバイに行って勝っている。だから今までよりかはレベルが高いと思います。 藤川 ドバイですか! 合田 ジャックサリヴァンはドバイワールドカップで4着でしたが、その時の6着がアジュディミツオーなんです。 藤川 この2頭を比べるとどちらが強いですかね 合田 ダートではジャックサリヴァンです。馬インフルエンザの影響で検疫が白井ではなく関西の三木になるかもしれないということになった。三木なら辞退するという陣営が続出する中、ジャックサリヴァン陣営は三木でも絶対に日本に行くといってたんです。それだけ自信があると。 藤川 3頭の中で一番時計を持っている馬は? 合田 キャンディデートです。この馬、先行馬なんで自分で競馬つくれますね。 藤川 逃げるっていうことですか? 合田 行きます。逃げることが多いです。今年ハナを切りそうな馬、あんまりいないんで。 藤川 それでは展望の方へ。 橋本 合田さんの話を聞いてスチューデントが気になったんだけど、惑星、新星という意味ではドラゴンファイヤー。確実に追い込んで勝ち切るし、4連勝中。実績とか格では落ちるけど、力をつけている。 アベコー レベル的には今年の日本馬は低いよね? 飯田 ヴァーミリアンをどう評価するか。この馬も芝で勝ってるし、JBCもデキが悪いと思ったけど、直線突き抜けたのを見ると、去年より状態はいい。 アベコー ヴァーミリアンは前走2分4秒8で勝ってるけど、大外回ってコースロスをうけたサンライズバッカスやブルーコンコルドの帝王賞のタイムの方が速いことから、ヴァーミリアン絶対説はないかなと思うよ。 谷中 ブルーコンコルドは何か物足りない。本当に強い馬なんですけど。 飯田 僕はメイショウトウコンが気になる。 橋本 前走は圧勝ですからね。 飯田 あとドラゴンファイヤーにも注目している。休み明けでも走るし、上位にきてもおかしくない。 藤川 ドラゴンファイヤーは怖いですね。 谷中 フリオーソの評価はどうでしょう? 藤川 内田博ジョッキーが乗りますけど。 アベコー ダメでしょう。3歳ならケタ違いじゃないと。3歳世代は牡馬は弱いでしょ。牝馬は強いけど。だからサンライズバッカスだね。 藤川 東京は強いですよね。フェブラリーSを勝ちましたから。 アベコー JBCは大外回って3着。それに絶好調のアンカツが乗るでしょう。 谷中 きたらGI3連勝だしなあ。 飯田 サンライズバッカスは前走も前々走もデキが良くなくて、今回も相当変わってこないと…。 藤川 雨降ったら、どの馬ですか。 谷中 スチューデントなんか強いんじゃないかな。 橋本 合田さん、スチューデントは大丈夫? 合田 乾いてほしいと思う。 藤川 ペースの方はどうなりますかね。 アベコー あわてて行きそうな馬はいないよな。 谷中 スチューデントの騎手はどういう人? 合田 アメリカ屈指の頭脳派で、アメリカの騎手の中でただ一人シェイクスピアを全部読んでます(笑) 谷中 僕は漫画しかよんでなかったですよ(笑) 藤川 今年乗れるとしたら、どの馬に乗りたいですか? 谷中 ずっといってるスチューデントかな。気になってしょうがないです。 藤川 フサイチホウオーに関しては? アベコー フサイチホウオーはペリエが乗りますからね。 橋本 いきなりGIはきついんじゃないかな。 藤川 荒れそうですかね。まとめを。 アベコー 地の利がある日本馬が有利だと思うけど、外国馬も差はない。馬インフルエンザがあったから海外からはこないと思っていたけれど、それでもくるというのは自信があるからだと思う。 飯田 例年ならヨーロッパからくる馬は無条件に消しでしたけど、今年はそうもいかないですかね。
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レジャー 2007年11月21日 15時00分
ジャパンC(GI 東京芝2400m 25日)メイショウサムソン “世界戦”へ万全の仕上がり
「元気良すぎや」苦笑い交じりに高橋成師はつぶやいた。走れば走るほど進化する。同じオペラハウス産駒のテイエムオペラーとそっくりの成長過程をメイショウサムソンはたどっている。 秋の天皇賞は圧勝だった。春の天皇賞後のように、目いっぱい駆け抜けた反動も心配されたが、すべては杞憂だった。 「春は坂路で一番時計をバンバン出していたから、それが逆に疲労として残っていた。春の天皇賞の後はひどかったよ。でも、今は余力が残るよう調整しているから、そんな心配はいらない」 前走から取り入れたソフト仕上げ。これがサムソンの中にまだ眠っていた潜在能力を引き出したようだ。 1週前の時点で体ができ上がっていたため、追い切りは余裕たっぷり。「坂を上るフォーム自体も、春より随分良くなっている。頭を横に向ける癖のあった馬が、まっすぐ走るようになったからね。本当にデキはいい。もういっぱいにやる必要なんてないぐらい」 この秋、幻に終わった凱旋門賞挑戦。そのレースを制して、世界最強の芝馬に上り詰めたディラントーマスは直前で出走取り止め。拍子抜けの感もあるが、師は気持ちを引き締め、「ここでいい競馬をしなくては来年の凱旋門賞まで夢で終わってしまう。だらしない競馬はできないよ」と続けた。 昨年、ダービーを制し世代最強の座に就いた東京の2400m。同じ舞台で今度は世界最強の称号を手に入れる。 【最終追いVTR】DWコースで併せ馬。直線で武豊が仕掛けると鋭く反応し、ラスト1Fは12秒4をマークした。天皇賞時より、さらにシャープさが増していて最後は併走馬に楽々と2馬身先着を果たした。ケチのつけようのない仕上がりだ。
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レジャー 2007年11月21日 15時00分
JCダート(GI 東京ダ2100m 24日) ヴァーミリアン 追い切りは地味も気配は上々
前走のJBCクラシックは2着以下に0秒7差をつける圧巻のV。3月のドバイWC(4着)以来とは思えない強烈なパフォーマンスで他馬を圧倒したのが、ヴァーミリアンだ。 「本当ならひと叩きしてレースを使いたかった。それが馬インフルエンザの影響でぶっつけに。でも、あの強さ。馬が一段と成長した証拠だね」 久保助手は5歳秋に入ってからの充実ぶりに目を細める。1週前の日曜(18日)には坂路で楽に800m54秒9(馬なり)をマーク。前哨戦ともいえるJBCを叩いて仕上がりは100%、完ぺきだ。 「ケイコでも走る気満々で、抑えるのに苦労するほど。絶好調といえる状態にある」 昨年のJCダートでは4着に敗退。しかし、当時は6カ月ぶりの実戦で「中身がまったくできていなかった」。それに比べると、今年は陣営も納得のいく仕上がりで挑む。 「コースも右、左を問わないタイプ。それに万全の状態で出走できるのは何より。前走があの圧勝だから、もちろん、ここでも楽しみ」。 世界制覇へ…日本の総大将がやる気だ。 【最終追いVTR】坂路での単走追いだが、ケイコ自体の動きは相変わらず地味だ。鞍上が目いっぱいに追ったゴール前でもラスト1F13秒6が精いっぱい…ただし毛づやはピカピカで気合乗りも抜群。攻め馬以上に気配はいい。
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レジャー 2007年11月20日 15時00分
JC アドマイヤムーンが秋天のリベンジに燃える
ダーレー・ジャパンへの移籍後初のレースとなった前走の天皇賞では直線で大きな不利を受けて6着に敗退したアドマイヤムーン。この不完全燃焼の結果に陣営はレース後、悔しさで唇をかんだ。この日のうっ憤はもちろん次の世界戦で…厩舎全体が一致団結してジャパンC獲りに燃える。 天皇賞での残り400mで悪夢のアクシデントは起こった。逃げるコスモバルクが外へ寄れ、つられるようにエイシンデピュティが大きく外へと膨らんだ。そのアオリを食って各馬が玉突き衝突。ムーンもここで大きくバランスを崩した。 「トップギアに入ったところでぶつけられた。これでは競馬にならん。馬がかわいそう」 レース後、誰にもぶつけることのできない怒りを岩田康誠は何とか自らで押し殺し、こう語った。あれがなければ勝っていた…そういわないまでも、スムーズな競馬でメイショウサムソンと真正面からぶつかりたかった。 「みんな勝ちたいんやから仕方ない。もう終わったこと。次に向けてこっちは気持ちを切り替えている」 松田博師は世界戦でのリベンジに燃える。その準備は整った。1週前追いとなった14日にはDWコースで6F86秒0、終い1F12秒1をマークした。 「使っている馬だし、普通でいることが一番。距離も宝塚から1F延びるだけ。何も心配なことはない」 指揮官は最後まで前走のことは口に出さなかった。しかし、あの日の悔しさは決して忘れていない。だからこそ、世界を相手にしたこの舞台で、そのうっぷんを晴らすか。
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レジャー 2007年11月20日 15時00分
JC メイショウサムソン世界最強の座へ王手
世界にその底力を見せつける。メイショウサムソンが5つ目のGIタイトルを目指す「第27回ジャパンC」(東京芝2400m 25日)。前走の天皇賞・秋を完勝。国内最強の座を春のグランプリ馬アドマイヤムーンから取り戻し、今回は欧州最強馬ディラントーマスを迎え撃つ。馬インフルエンザ騒動に巻き込まれ、幻に終わった今年の凱旋門賞遠征の悔しさをすべてぶつける構えだ。 「すべてがうまくいきすぎた」高橋成師がそう振り返った通り、アドマイヤムーン、ダイワメジャー以下、有力馬の多くが4コーナーで大きな不利を被った。しかし、もしアクシデントがなく、がっぷり四つの競馬でも、結果は同じだっただろう。それ思わせるだけの強さと迫力だった。 もともとがタフな馬。しかも叩き良化型。レースでのダメージもほとんどなかっただけに、「栗東に戻ってからも涼しい顔だった」と、この中間は順調そのものだ。 14日の1週前追い切りは栗東坂路。800mを53秒8といつものド迫力調教とはひと味違ったが、これも計算通りだった。 「中3週の競馬だからそれほど強いケイコは必要なかった。確かにテンは遅くなったけど、終いまでしっかりした脚取りだった。最終追い切りで武豊君に乗ってもらえれば、それできっちり仕上がる」とトレーナーはうなずいた。 天皇賞前は馬インフルエンザ騒動に巻き込まれ、サムソン自身も陽性反応が出た。予定していたフランス凱旋門賞遠征も断念。文句なしの調整過程で、今回はそのうっぷんを晴らす舞台になる。 強敵はディラントーマスだ。前走のBCターフは不良馬場のため5着に敗れたが、今年はキングジョージ6世&QエリザベスSと凱旋門賞の欧州古馬2大レースを快勝している。欧州、いや世界最強の芝馬といっていい。 だが、高橋成師に気後れはまったくない。「本当ならウチの馬も凱旋門賞に出走していたはず。来年に向けても、ここでディラントーマスあたりにコロッと負けている場合やないやろ。楽しみにしているよ」 ダービーを制した思い出の東京2400m。絶好の仕上がり、頼りになる鞍上・武豊、そして圧倒的に有利な地の利。目指すは世界最強の座、サムソンが一気に駆け上がる。
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レジャー 2007年11月20日 15時00分
JC追い切り アルティストロワイヤルが軽快な動き
決戦の地・東京からはるか離れた京都を来日後の調整場所に選ぶ、かつてない“奇策”で挑むアルティストロワイヤル。 現在の北米の芝路線は全体的に層が薄いとされるが、前走・ハーシュ記念T選手権S(1着)は芝2000m1分59秒8の時計で駆けており、日本の高速馬場への適応力は秘めていそうだ。 「先週に左回りで調教したが、とてもいい感じだった。状態も上向いてきている」そう語るドライスデール師はケンタッキーダービー(2000年)をフサイチペガサスで制すなどして、アメリカ競馬の殿堂入りを果たしている名トレーナーだ。 その相馬眼の鋭さはいわずもがな。日本の芝への適性を見込んでの参戦はいうまでもない。叩き3戦目。「ジャパンCを目標にしてきた」と話す言葉は決してリップサービスではないだろう。 【最終追いVTR】本馬場で6F81秒2→66秒7→52秒5→39秒0→12秒2(馬なり)をマーク。落ち着きがあり、日本の環境にも慣れてきた様子。フットワークも軽快そのものだった。
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